目次
特集 ― 技の冴え ―
■[対 談] 世界の頂点に立つ メジャーリーグから見た野球と「道」
カージナルス・外野手 田口 壮 VS 宇城憲治
2006年10月、セントルイス・カージナルスがワールドシリーズを制した日、オリックスからメジャーへ移籍して5年目をむかえる田口壮選手は、日本人としては二人目の栄光のチャンピオンリングを手にしました。
どんなに苦しく困難な状況でも、要求された仕事を一つひとつきっちりこなし、まさに〝職人技〞でチームを優勝へと導いた田口選手。
一方の宇城師範は、600年の歴史ある空手の極意から導き出されたエッセンス、すなわち気・呼吸・型・意識及び身体脳の開発を通し、数年前よりプロアマを問わず、多くのスポーツ選手の指導をてがけています。 お二人の出会いは4年前。以来、田口選手は、日本に帰国するたびに、宇城師範より武術の根源的指導を仰がれています。
今回の記事は、1月に行なわれた7時間にも及ぶ指導の際に、特別に時間をいただき行なった対談の模様です。
人間としても野球人としても常に向上心を持ち続け、〝世界〞をベースにますます活躍し、また後輩を力強くリードする田口選手に、これからの野球への思い、そして海外にいるからこそ見えてくる今の〝日本〞を語っていただきました。
■[対 談] 我がそば打ち人生 信じた道に生涯をかけて
そば職人 高橋邦弘 VS 宇城憲治
「片倉先生にぼろくそに言われた。それがすごく自分の身についた。
だから、どんなところに行っても、失敗しない。失敗する気がないんです」
自分の納得するそばを求めて徹底した自家製粉を実践し、全国のそば会やそば祭りなどでそば打ち技術を指導されている高橋邦弘氏。
拠点とされている氏のそば店「達磨 雪花山房」(北広島町)を訪ね、お話を伺いました。
材料も量も技術も時間もすべて同じなのに、なぜお弟子さんとは異なる味や色のそばが生まれるのか、その違いを生み出す目に見えないものとは何か――高橋氏の無駄のない洗練されたそば打ち技術に隠された名人達人の真実を、宇城師範が縦横に引き出す特別対談。
■[特 集]事実、真実、真理 「気づく、気づかせる」 宇城流根本原理
宇城憲治
進歩、成長とは変化することであり、
変化とは深さを知ることである。
深さを知るとは謙虚になることである。
宇城憲冶師範の活動は、すでに多くの方がご存知のように、ご自身が修行する空手の世界にとどまりません。
空手実践塾で定期的な指導をされるほか、企業でのコンサルティング、中学、高校野球監督への指導、京大アメフト、一般の方々を対象とした塾での指導。またこれに加えて、プロ、アマ問わず、各界で活躍するスポーツ選手、格闘技のチャンピオンクラスの人たちへの指導も精力的に行なっておられます。芸術や企業経営者などへの影響も計り知れないものがあります。
5年前から海外での指導を開始されており、その活動の舞台は大きく世界へと広がりつつあります。
このようなジャンルを超えての指導が、なぜ可能となるのでしょうか。また、師範はなぜそのような指導を積極的にされているのでしょうか――
今号の特集より、その指導の根本原理を引き続き執筆いただくと同時に、その指導で人はどう変わったか、どう変わろうとするのかを、感想文の形で紹介し、その「なぜ」を今後も伝えていきたいと考えます。
本号の特集テーマ『技の冴え』はまさに、「教える、教えられる」ではなく、「気づく、気づかせる」技そのものであり、「心の指導、心の気づき」であることをあらためて読み取っていただきたいと思います。
■自然に逆らわず、木の心を訊きながら
木挽き職人 林 以一 取材 平田寛之(UK実践塾)
日本の世界に誇れる木の文化――日本人の美意識を反映させた食器、装飾品あるいは建築を支える職の一つ、木挽き職は、大鋸(おが)とよばれる特別な鋸を使用し、原木から最も美しい杢目を効率よく引き出し、大工が使えるような材木(角材、板)を挽く職人のことを言います。
数奇屋造りに見られるような木肌を愉しみ、杢目を味わう繊細な感覚を持っていた日本人は、杉、欅、栃、松、栗、そして黄蘗(きはだ)などの原木から様々な杢目を引き出してきました。
今回は、木の懐を読むことにかけて当代一と謳われている林以一さんにお話をうかがいました。
■剣による人間形成を目指して
剣道範士 石原忠美
「今まで強さがあった剣道が速さの方向へ変わっていくのではないかなと懸念します。
しかし、本当に大事なことは時代のせいにして流してしまってはいかんと思います。」
18歳で武専に入学以来、70余年を剣道に打ち込んでこられた石原忠美剣道範士。
範士が60歳代で目指した独自の剣道哲学「生涯剣道の道」の原点をさぐりました。
■[新連載] 失われた日本人の美徳 「三種の神器に表わされた『知仁勇』」
合気道九段 奥村繁信
昭和天皇に対する御進講のために準備され、戦前の教科書にも使用された、倫理御進講草案。
現代の私たちに深いつながりのある項目を選び、奥村師範に解説をしていただきました。
「今さら」と思われる方も、温故知新、今後の生き方のヒントを見つけていただきたいと思います。
■[伊勢に伝わる人と伝統] 日本古来の「心」を求めて
歌人 岡野弘彦 取材 下澤京太(UK実践塾)
「日本人が失ったものは、日本人として当然もってきた美意識や感性です。
日本の伝統的な心のあり方をもういっぺん見つめ直してみることですね」
シリーズ5回目は、平成5年の遷宮において、御火焚き(みひたき)の役をつとめられた歌人の岡野弘彦氏にご登場を願いました。氏は、歌人で民俗学者の折口信夫の内弟子として24時間師の身辺に仕え、歌の道を極めました。以来、日本の伝統的な心のあり方を追求されています。
■生き抜くための稽古(2) 料理家 辰巳芳子
「自分の命は進化の道程にあるのです。
私たちはそれぞれ、より良い進化を遂げて、
次の世代に自分たちの命を贈らなければならない」
大豆という小さな窓から見える“生きる”ということ。
今回は「立春大吉大豆収穫祭」で行なわれた辰巳先生の講演「だいじなだいず、だいずはたいせつ」をお届けします。
■あくなき向上心に学ぶ(1) なぎなた範士 澤田花江
「私は『だめだ』なんて思わなかった。
まだ『何かある、まだ何かあるはずだ』と思って稽古したのです。」
大正5年生まれの澤田花江先生の言葉には、いつも「やってきた」者の哲学があり、また「これからもやるのだ」という覚悟に溢れています。
なぎなたの真髄をただひたすらに追い求めてきた91歳。
そのあくなき向上心は、後につづく者こそが持たねばならぬもの。
今見直すべき、稽古のあり方、奥を求める心のあり方を、自らが受けた教えとともに、飾らない言葉で説いていただきます。
■気づかせる教育を 合気道八段 田村信喜
本年正月、フランス在住の田村信喜師範より編集部にお手紙をいただきました。
合気道開祖の直弟子であり、今年在仏43年の田村師範は、近年、帰国するごとに日本のあまりの変わりように唖然とすると言われます。
離れているからこそ見えてくる日本の世相――単刀直入なご意見を伺いました。
■伝承のともしび(2) 合氣道スクールズオブ植芝主宰 五月女貢
■「奢らず」「怨まず」―― 合気道開祖の教え スタンレー・プラニン
【『道』を支える連載執筆陣】
・佐々木の将人 「なるほど」 分数道
・木暮浩明 「うつくし、日本」 忍耐と克己
・森 恕 「琢磨会と大東流」 掛手の合気は手刀の技
・野中日文 「思想としての剣」 「いじめ学」よりも、知的でスマートな護身術こそ
・井上強一 「師の教えを活かす」 我が手、我が足
・佐々木暢榮 「先哲の教え」 守破離について
・黒田鉄山 「伝書に守られて」 屈辱的評価しか得られない我が日本人
・ピーター・ゴールズベリ 「日本文化を鏡に映せば…」 モラルについて
・20代の視点 社会保険労務士・鈴木崇氏に聞く 文:河原一有
■[対 談] 世界の頂点に立つ メジャーリーグから見た野球と「道」
カージナルス・外野手 田口 壮 VS 宇城憲治
2006年10月、セントルイス・カージナルスがワールドシリーズを制した日、オリックスからメジャーへ移籍して5年目をむかえる田口壮選手は、日本人としては二人目の栄光のチャンピオンリングを手にしました。
どんなに苦しく困難な状況でも、要求された仕事を一つひとつきっちりこなし、まさに〝職人技〞でチームを優勝へと導いた田口選手。
一方の宇城師範は、600年の歴史ある空手の極意から導き出されたエッセンス、すなわち気・呼吸・型・意識及び身体脳の開発を通し、数年前よりプロアマを問わず、多くのスポーツ選手の指導をてがけています。 お二人の出会いは4年前。以来、田口選手は、日本に帰国するたびに、宇城師範より武術の根源的指導を仰がれています。
今回の記事は、1月に行なわれた7時間にも及ぶ指導の際に、特別に時間をいただき行なった対談の模様です。
人間としても野球人としても常に向上心を持ち続け、〝世界〞をベースにますます活躍し、また後輩を力強くリードする田口選手に、これからの野球への思い、そして海外にいるからこそ見えてくる今の〝日本〞を語っていただきました。
■[対 談] 我がそば打ち人生 信じた道に生涯をかけて
そば職人 高橋邦弘 VS 宇城憲治
「片倉先生にぼろくそに言われた。それがすごく自分の身についた。
だから、どんなところに行っても、失敗しない。失敗する気がないんです」
自分の納得するそばを求めて徹底した自家製粉を実践し、全国のそば会やそば祭りなどでそば打ち技術を指導されている高橋邦弘氏。
拠点とされている氏のそば店「達磨 雪花山房」(北広島町)を訪ね、お話を伺いました。
材料も量も技術も時間もすべて同じなのに、なぜお弟子さんとは異なる味や色のそばが生まれるのか、その違いを生み出す目に見えないものとは何か――高橋氏の無駄のない洗練されたそば打ち技術に隠された名人達人の真実を、宇城師範が縦横に引き出す特別対談。
■[特 集]事実、真実、真理 「気づく、気づかせる」 宇城流根本原理
宇城憲治
進歩、成長とは変化することであり、
変化とは深さを知ることである。
深さを知るとは謙虚になることである。
宇城憲冶師範の活動は、すでに多くの方がご存知のように、ご自身が修行する空手の世界にとどまりません。
空手実践塾で定期的な指導をされるほか、企業でのコンサルティング、中学、高校野球監督への指導、京大アメフト、一般の方々を対象とした塾での指導。またこれに加えて、プロ、アマ問わず、各界で活躍するスポーツ選手、格闘技のチャンピオンクラスの人たちへの指導も精力的に行なっておられます。芸術や企業経営者などへの影響も計り知れないものがあります。
5年前から海外での指導を開始されており、その活動の舞台は大きく世界へと広がりつつあります。
このようなジャンルを超えての指導が、なぜ可能となるのでしょうか。また、師範はなぜそのような指導を積極的にされているのでしょうか――
今号の特集より、その指導の根本原理を引き続き執筆いただくと同時に、その指導で人はどう変わったか、どう変わろうとするのかを、感想文の形で紹介し、その「なぜ」を今後も伝えていきたいと考えます。
本号の特集テーマ『技の冴え』はまさに、「教える、教えられる」ではなく、「気づく、気づかせる」技そのものであり、「心の指導、心の気づき」であることをあらためて読み取っていただきたいと思います。
■自然に逆らわず、木の心を訊きながら
木挽き職人 林 以一 取材 平田寛之(UK実践塾)
日本の世界に誇れる木の文化――日本人の美意識を反映させた食器、装飾品あるいは建築を支える職の一つ、木挽き職は、大鋸(おが)とよばれる特別な鋸を使用し、原木から最も美しい杢目を効率よく引き出し、大工が使えるような材木(角材、板)を挽く職人のことを言います。
数奇屋造りに見られるような木肌を愉しみ、杢目を味わう繊細な感覚を持っていた日本人は、杉、欅、栃、松、栗、そして黄蘗(きはだ)などの原木から様々な杢目を引き出してきました。
今回は、木の懐を読むことにかけて当代一と謳われている林以一さんにお話をうかがいました。
■剣による人間形成を目指して
剣道範士 石原忠美
「今まで強さがあった剣道が速さの方向へ変わっていくのではないかなと懸念します。
しかし、本当に大事なことは時代のせいにして流してしまってはいかんと思います。」
18歳で武専に入学以来、70余年を剣道に打ち込んでこられた石原忠美剣道範士。
範士が60歳代で目指した独自の剣道哲学「生涯剣道の道」の原点をさぐりました。
■[新連載] 失われた日本人の美徳 「三種の神器に表わされた『知仁勇』」
合気道九段 奥村繁信
昭和天皇に対する御進講のために準備され、戦前の教科書にも使用された、倫理御進講草案。
現代の私たちに深いつながりのある項目を選び、奥村師範に解説をしていただきました。
「今さら」と思われる方も、温故知新、今後の生き方のヒントを見つけていただきたいと思います。
■[伊勢に伝わる人と伝統] 日本古来の「心」を求めて
歌人 岡野弘彦 取材 下澤京太(UK実践塾)
「日本人が失ったものは、日本人として当然もってきた美意識や感性です。
日本の伝統的な心のあり方をもういっぺん見つめ直してみることですね」
シリーズ5回目は、平成5年の遷宮において、御火焚き(みひたき)の役をつとめられた歌人の岡野弘彦氏にご登場を願いました。氏は、歌人で民俗学者の折口信夫の内弟子として24時間師の身辺に仕え、歌の道を極めました。以来、日本の伝統的な心のあり方を追求されています。
■生き抜くための稽古(2) 料理家 辰巳芳子
「自分の命は進化の道程にあるのです。
私たちはそれぞれ、より良い進化を遂げて、
次の世代に自分たちの命を贈らなければならない」
大豆という小さな窓から見える“生きる”ということ。
今回は「立春大吉大豆収穫祭」で行なわれた辰巳先生の講演「だいじなだいず、だいずはたいせつ」をお届けします。
■あくなき向上心に学ぶ(1) なぎなた範士 澤田花江
「私は『だめだ』なんて思わなかった。
まだ『何かある、まだ何かあるはずだ』と思って稽古したのです。」
大正5年生まれの澤田花江先生の言葉には、いつも「やってきた」者の哲学があり、また「これからもやるのだ」という覚悟に溢れています。
なぎなたの真髄をただひたすらに追い求めてきた91歳。
そのあくなき向上心は、後につづく者こそが持たねばならぬもの。
今見直すべき、稽古のあり方、奥を求める心のあり方を、自らが受けた教えとともに、飾らない言葉で説いていただきます。
■気づかせる教育を 合気道八段 田村信喜
本年正月、フランス在住の田村信喜師範より編集部にお手紙をいただきました。
合気道開祖の直弟子であり、今年在仏43年の田村師範は、近年、帰国するごとに日本のあまりの変わりように唖然とすると言われます。
離れているからこそ見えてくる日本の世相――単刀直入なご意見を伺いました。
■伝承のともしび(2) 合氣道スクールズオブ植芝主宰 五月女貢
■「奢らず」「怨まず」―― 合気道開祖の教え スタンレー・プラニン
【『道』を支える連載執筆陣】
・佐々木の将人 「なるほど」 分数道
・木暮浩明 「うつくし、日本」 忍耐と克己
・森 恕 「琢磨会と大東流」 掛手の合気は手刀の技
・野中日文 「思想としての剣」 「いじめ学」よりも、知的でスマートな護身術こそ
・井上強一 「師の教えを活かす」 我が手、我が足
・佐々木暢榮 「先哲の教え」 守破離について
・黒田鉄山 「伝書に守られて」 屈辱的評価しか得られない我が日本人
・ピーター・ゴールズベリ 「日本文化を鏡に映せば…」 モラルについて
・20代の視点 社会保険労務士・鈴木崇氏に聞く 文:河原一有
◼︎ 目次配信サービス
道(どう)最新号の情報がメルマガで届く♪ メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
以下のプライバシーポリシーに同意の上、登録して下さい。
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
道(どう)の所属カテゴリ一覧
Fujisan.co.jpとは?
株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。
雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!
法人サービスはこちら >
-
タイトル1万以上
豊富なラインナップで
書店に並ばない本とも出会える -
試し読み
バックナンバー1冊まるごと試し読み
したり、最新号も試し読みできる -
タダ読み
5,000冊以上の雑誌が
無料で読み放題 -
500円OFF
普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
500円割ギフト券をプレゼント -
事前予約
気になる本は
発売日前から事前予約可能 -
割引や特典付き
定期購読なら
お得に本が読めて
送料無料の雑誌も!
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!