●合気道――「無刀の位」からの出発
合気会8段 藤田昌武師範会見
藤田昌武八段は、大学時代、植芝盛平翁に出会い、その瞬間に入門を決意しました。
盛平翁のオーラに打たれた藤田師範。以来四十有余年の修業の末、徹底した入身の稽古を根底とする「藤田理論」を修得。
盛平翁の秘書として何年かを過ごした藤田師範の語る盛平翁、また翁の「無刀の位」とは――
記事中には昭和17年に撮られた盛平翁の珍しい洋服姿の演武写真を掲載しています(戦前の武道誌『新武道』より)。
現在は東欧など、発展途上国の合気道普及に努める師範のお話も伺えます。
●明治神宮武道場 至誠館館長 稲葉稔氏に聞く 2
“合気道における術と道”
前号(123号)の稲葉会見「合気道における術と道」はますます佳境へ。前回では術と道の違いに焦点をあてた武道論が展開されました。今回は、“合気道を技の面および心の面からどのようにして鍛練していったらいいか”を具体的に述べています。たとえば、“合気道における間をどのようにとらえたらいいか”“一教、呼吸、入身について”など。
そして、合気道で修得した技や精神の日常生活での活かし方――こわさを克服するには、捨身になるということ、暴漢に襲われた時の対処法とか、――を具体的に例をあげながら語っています。処世訓としてもお役に立つことは必定!
●アメリカ人武道家の回想録 “私と吉田憲治先生”
現在、アメリカで柳流合気武芸を指導しているドン・アンジェ氏は、戦後、吉田幸太郎の息子である吉田憲治氏に出会った――
吉田幸太郎といえば、大正4年北海道北見で武田惣角に入門し、惣角を植芝盛平に引き合わせたことで知られていますが、その子息吉田憲治氏は、戦前アメリカに移住し、1948年頃より吉田家に伝わる柳流合気武芸をドン・アンジェ氏に指導するようになった――憲治先生と過ごした武術研鑚の日々を回想するアンジェ氏。
また、50年にわたるアンジェ氏の武術生活で出会った武道家たち、1950年代に渡米した親和体道の井上方軒氏などの姿も語られ、貴重な歴史の一こまが紹介されています。求道的な武道家、吉田憲治氏の影響を色濃く受けたアンジェ氏の姿は、日本の武術家以上に武術家らしい姿を私たちに伝えてくれます。
(余談ですが、この憲治氏とアンジェ氏の交流は、何年か前に上映された、『ベストキッド』という映画の題材となったそうです!)
●カリフォルニア合気道の先駆者ロバート・ナドー氏に聞く
“身体的な次元を超えた合気道を”
武術を学ぶため、日本に渡った22歳のロバート・ナドー氏は、合気会本部道場に入門、植芝盛平翁から深い感化を受けました。
帰国後、合気道普及のかたわら氏独自の心身トレーニング法を開発し、その指導にあたり、現在はサンフランシスコにおいてシティー合気道道場長として活躍しています。合気道の他に、エネルギーアウェアネス、センタリング、ストレスの対処法などの指導で知られ、氏が行なう世界各地のワークショップでは、セラピストや大学教授などが指導を受けています。アメリカの合気道指導者としての30有余年を振り返り、若き日の修業時代、ユニークな心身鍛練の指導方法について語っていただきました。
●【武談倶楽部】 大東流合気柔術小川道場 塚原裕行
合気とは何か? どうすれば理解でき、どうやれば身に付くのか
小川師範の下でひたむきに修業を続ける塚原氏の、静かだが熱い思いが語られる。
「コツのようなものを身体で覚えていくしかない」 「力があるとどうしてもそれに頼って小手先の技になってしまう」 「結局“上げ”“下げ”に尽きる」「薄紙を一枚一枚積み重ねるようにして、前にすすみたい」 と語る塚原氏の会見をお楽しみください。
■塚原氏の師匠である小川氏のビデオ
●宇城憲治の「武道の原点を考える」シリーズの最終回
“世界に向け発信していく力が武術の中にある”
武術の中にこれほど大きな可能性が存在していたとは――新しい世紀に向けて何が求められているか――若い人たちに期待をこめて語りかける宇城憲治氏。
瞬発力のメカニズム、武術の上達はデジタルなもの、創造力とは、等々、理性的な宇城理論が展開されます。
■宇城憲治著 武道の原点
●大東流合気武術史初考 高橋賢
今回は、佐川幸義師範の資料、『大東流合気武術流統及特徴』などを基に、武田惣角および大東流について、歴史面と武技内容からの検証が展開されています。119号より連載中です。
●好評連載 豪華な執筆陣!!
佐々木説法シリーズ「なるほど」 佐々木の将人 /随縁逍遥 甲野善紀 (稽古日誌)/ 柔術万華鏡 黒田鉄山(柔術について語る!) /合気道錬成の視角 野中日文/ 道歌 阿部醒石 /琢磨会に伝わる技法 森恕 /実用的日本刀の知識 甲野善紀 /他武道に学ぶ実戦合気道 甲斐国征
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