新たな歴史研究をめざして
史学会は1889年(明治22年)11月に創立された、日本を代表する歴史学の学術団体です。同年12月から『史学会雑誌』を編集刊行し、まもなくこれは『史学雑誌』と改称されましたが、歴史研究者や歴史学に関心を寄せる全ての人々に開かれた学会をめざし、例会や大会などを開催しています。1929年からは財団法人となり、公益性も重視しながら多様な活動に取り組んでいます。『史学雑誌』は、現在(2006年)までに115編に及び、毎月刊行しています。日・東・西を問わず、優れた研究論文、研究ノートをはじめ、書評、新刊紹介、コラム「歴史の風」(隔月)等を掲載しています。そのうち第5号「回顧と展望」は、前年の日本における歴史学界の成果と課題を批判的に論評する特集号で、国内の歴史学研究の動向を一目で知ることができるものとしてご好評いただいております。また、毎号の巻末には最新の研究成果を紹介する「文献目録」も掲載されております。