PEPARS(ペパーズ) 発売日・バックナンバー

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3,300円
PEPARS No.36
(2009年12月号)


頭蓋顔面の骨延長 私の工夫


編集/佐藤兼重(千葉大学教授)



1.頭蓋の骨延長 私の工夫
頭蓋骨縫合早期癒合症各種への骨延長 藤本卓也ほか
MoD法による骨延長術 中嶋英雄
2.中顔面の骨延長 私の工夫
中顔面の骨延長における私の工夫 秋月種高ほか
内固定型・外固定型装置によるLe Fort III中顔面の骨延長術 佐藤兼重ほか
外固定型、内固定型による中顔面Le Fort Ⅰの骨延長 門松香一ほか
外固定型による中顔面 Le Fort Ⅰの骨延長:
上顎への力源と口蓋平面のコントロールに関する工夫
-RED Retention Plate Systemの利用- 今井啓道
3.上顎骨・歯槽骨の延長術-診断・治療・術式 私の工夫- 管野貴浩ほか
4.下顎の骨延長 私の工夫
Hemifacial Microsomiaに対する骨延長 小山明彦ほか
小下顎症への骨延長 三川信之ほか
歯槽骨への骨延長 森 良之ほか
下顎欠損への骨延長 柏 克彦ほか

3,300円
PEPARS No.35
(2009年11月号)


キズアトをいかにきれいにするか―scarless wound healingのために―


編集企画:貴志 和生(慶應義塾大学講師)



1.手術による瘢痕の治療
瘢痕を少なくする縫合法と縫合糸の選択 牧口貴哉ほか
戻しチップ植皮による分層採皮創の瘢痕の軽減 貴志和生
リセルを用いた瘢痕の治療 加王文祥ほか
手術後瘢痕に対する術後療法 土佐泰祥ほか

2.レーザー治療による瘢痕の治療
フラクショナルレーザーを用いた瘢痕の治療 青木 律ほか
ロングパルス色素レーザーによる瘢痕治療の実際 大城貴史ほか
ロングパルスNd:YAGレーザーを用いた瘢痕の治療 赤石諭史ほか

3.薬物、培養細胞による瘢痕抑制
増殖因子(bFGF)を用いた瘢痕の予防と治療 小野一郎ほか
脂肪酸と瘢痕抑制 寺師浩人ほか
培養骨髄細胞移植による瘢痕の抑制 落合博子ほか
3,300円
PEPARS No.34
(2009年10月号)

遊離植皮術のコツとupdate


編集企画:楠本 健司(関西医科大学教授)


遊離植皮と生着の原理 柏 克彦ほか
含皮下血管網遊離全層植皮 島田賢一ほか
顔面の遊離植皮術のコツ 田中克己ほか
眼瞼の遊離植皮術のコツ 小川 豊
コンポジットグラフト術のコツ 宮脇剛司
手の遊離植皮術のコツ 西堀公治ほか
熱傷への遊離植皮術―広範囲重症における
デブリードマンと植皮術について― 仲沢弘明
感染性潰瘍の対処と遊離植皮術 牧野太郎ほか
皮膚の悪性腫瘍切除と遊離植皮術 安田 浩ほか
遊離植皮術における種々の工夫 深水秀一ほか
人工真皮を応用した遊離植皮術 河合勝也ほか
自家複合型培養皮膚の遊離植皮術 高見佳宏ほか
bFGFを応用した遊離植皮術 土屋沙緒ほか
PRPを応用した遊離植皮術 福田 智ほか
3,300円
PEPARS No.33
(2009年9月号)


ケロイド・肥厚性瘢痕の最新治療


編集企画:小川 令(日本医科大学講師)



ケロイド・肥厚性瘢痕の評価・分類―国際比較― 秋田定伯
ケロイド・肥厚性瘢痕の治療指針 小川 令
ケロイド・肥厚性瘢痕の保存的治療 土佐泰祥ほか
ステロイド局所注射による治療 宗内 巌
真性ケロイドの凍結液体窒素療法の経験 伊藤 仁
ケロイド・肥厚性瘢痕の手術療法 内藤 素子ほか
ケロイドに対する術後電子線照射療法 小川 令ほか
放射線組織内照射療法 吉龍澄子ほか
ロングパルス:Nd:YAGレーザー 赤石諭史ほか
ケロイドに対するALA-PDT 土佐眞美子ほか
塩化メチルロザニリン溶液によるケロイド内局所注射療法 菊井知子ほか
血管新生の抑制を目的としたケロイドに対する低用量5-FU局所注射療法 劉 偉ほか
3,300円
PEPARS No.32
(2009年8月号)


手の腫瘍性病変の診断と治療


編集企画:磯貝 典孝(近畿大学教授)



表在性皮膚腫瘍の診断と治療 福山 國太郎
手軟部腫瘍の診断と治療 福本 恵三ほか
血管奇形の診断 和田 仁孝
血管奇形の外科的治療 渡邊 彰二
手の血管奇形に対する血管内治療の実際 大須賀 慶悟ほか
手部の良性骨腫瘍の診断と治療 谷口 泰德
手の悪性骨・軟部腫瘍に対する治療方針 森岡 秀夫ほか
悪性軟部腫瘍の治療 城戸 顕ほか
手の原発性悪性骨腫瘍の診断と治療 加谷 光規ほか
3,300円
PEPARS No.31
(2009年7月号)


乳房の美容外科
―私の方法 以前と変わったこと、変わらないこと―


編集企画:野平 久仁彦(蘇春堂形成外科院長)



豊胸術の3つの潮流 南雲 吉則
乳房増大術―乳房下縁側方アプローチ― 矢永 博子
乳房増大術―私の方法:以前と変わったこと、変わらないこと― 高柳 進
乳房増大術 飯田 秀夫ほか
乳房増大術:私の術式と考え 高田 章好
脂肪注入による乳房増大術 吉村 浩太郎
乳房増大術後のトラブル―最近何が問題となっているのか― 百束 比古
乳房縮小術: superior pedicle & vertical scar 山本 有平ほか
乳房縮小術と乳頭・乳輪縮小術 酒井 成身ほか
乳房縮小術―Tailor tackを用いたInverted-T reduction― 岩平 佳子


3,300円
PEPARS No.30
(2009年6月号)

顔のアンチエイジング美容外科手術

編集企画:大慈弥 裕之(福岡大学教授)


1.前額除皺術
内視鏡下前額除皺術 野平久仁彦ほか
2.老人性眼瞼下垂に対する上眼瞼形成術
a) 重瞼線部皮膚切除法を中心に 酒井 成身
b) 拡大眉毛下皮膚切除術 一瀬 晃洋ほか
3.眼瞼痙攣に対する上眼瞼形成術 伴 緑也ほか
4.下眼瞼形成術
a)皮膚アプローチ 大竹 尚之
b)結膜アプローチ 緒方 寿夫
5.face lift
a) face lift手術の切開線の変遷 大森喜太郎
b) mid-face lift 白壁 征夫ほか
c) office surgeryとしてのface lift手術 市田 正成
d)ligament to ligament法 宇津木龍一
6.フェザーリフトによる顔面のたるみ治療 古山 登隆ほか
7.顔のアンチエイジング手術としての脂肪注入術 市田 正成ほか
8.unfavorable result・合併症とその治療 大慈弥裕之
3,300円
PEPARS No.29
(2009年5月号)


頭部・顔面の画像診断と手術シミュレーション


編集企画:上田晃一(大阪医科大学教授)



顔面骨骨折の画像診断 大場 創介ほか
頭蓋骨縫合早期癒合症の画像診断と手術適応 小室 裕造
セファログラムを用いた顎顔面変形の治療計画 楠本 健司
顔面の血管腫・血管奇形の画像診断 佐々木 了
鼻涙管造影の新たな展開-全涙道造影法の開発- 小坂 正明
整鼻術におけるコンピューター・シミュレーション 菅原 康志ほか
症候群性頭蓋骨縫合早期癒合症の中顔面骨切り術の手術シミュレーション 渡辺 頼勝ほか
唇顎口蓋裂の骨切り術の手術シミュレーション 三川 信之ほか
局所皮弁の有限要素法によるシミュレーション―局所皮弁の延長効果:汎用プログラムによる解析法とそのノウハウ― 秋元 正宇
三次元実体モデルを用いた頭頚部再建 塗 隆志ほか

3,300円
PEPARS No.28
(2009年4月号)

口唇裂二次修正術

編集企画:中島龍夫(慶應義塾大学教授)


1.白唇・赤唇
白唇瘢痕・キューピッド弓の二次修正術 吉村 陽子
赤唇・白唇瘢痕の二次修正術 保阪 善昭
フラクショナルレーザーによる口唇裂術後白唇瘢痕の治療 玉田 一敬ほか
下口唇反転皮弁 西條 英人ほか
2.鼻翼基部
顎裂骨移植の有用性 秋田 定伯ほか
3.外鼻
逆U切開による外鼻修正術 上田 晃一
幅広い鼻・団子鼻・短鼻の修正術 大原 博敏ほか
唇裂顔を消すための治療 宮本 義洋ほか
片側唇裂患者における鼻孔縁変形・鼻腔狭窄の修正術 杠 俊介 ほか
肋軟骨移植による外鼻形成術 鳥飼 勝行 ほか
鼻中隔軟骨利用による外鼻修正術―Open Septorhinoplasty― 今井 啓道
耳甲介軟骨を利用した幼児期における片側唇裂外鼻修正術 鈴木 茂彦ほか
成人の両側唇裂外鼻変形に対する外鼻形成術 ―皮下茎を付加したmodified forked flap― 力丸 英明ほか

5,500円
PEPARS No.27
(2009年3月増大号)

実践 非手術的美容医療
編集企画/百束 比古(日本医科大学教授)

1.しわ治療
ボツリヌストキシン療法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・土井 秀明
吸収性フィラーによるしわ治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・征矢野 進一

2.しみ、色素性疾患治療
レーザーによるシミ治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・新橋 武
IPLによるシミ治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・山下 理絵

3.たるみ治療
単極型高周波によるたるみ治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・杉野 宏子ほか
高周波機器(テノール)によるたるみ治療・・・・・・・・・・・・・宮田 成章

4.にきび治療
ケミカルピーリング(CP)によるにきび治療・・・・・・・・・・・戸佐 眞弓
レーザー・光治療器によるにきび治療・・・・・・・・・・・・・・・利根川 均
内服、外用によるにきび治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・百澤 明

5.肝斑治療
IPLを中心とした肝斑の併用治療・・・・・・・・・・・・・・・・・根岸 圭

6.脱 毛
レーザー、光治療器による脱毛・・・・・・・・・・・・・・・・・・百束 比古ほか

7.リサーフェシング
Deep chemical peeling (OBAGI法)・・・・・・・・・・・・・・・・伊藤史子ほか
レーザーリサーフェシング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・青木 律ほか

8.傷痕、瘢痕
瘢痕・ケロイドに対するレーザー治療の実際(HLLTとLLLT)・・・・大城 貴史ほか
瘢痕治療に対するレーザーの効果と限界・・・・・・・・・・・・・・赤石 諭史ほか
新しいメイクアップセラピー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かづきれいこほか

3,300円
PEPARS No.26
(2009年2月号)

足・下腿難治性潰瘍

編集企画/
市岡 滋(埼玉医科大学教授)
大浦 紀彦(杏林大学講師)


下肢難治性潰瘍の診療に必要な診断学 寺師 浩人
糖尿病性足病変と虚血肢の治療 宮村 卓ほか
静脈性潰瘍の診断と治療 八巻 隆ほか
創傷ケアの古典から最先端まで 大浦 紀彦
足、下腿の難治性潰瘍に対する付加治療法 上村 哲司ほか
下腿・足の再建術における皮弁手術 村上 正洋ほか
リンパ浮腫の治療
a) 下肢リンパ浮腫の治療
―photodynamic eye(PDE)とリンパ管細静脈吻合術― 光嶋 勲ほか
b)保存的治療「複合的理学療法」について 佐藤 佳代子ほか
糖尿病性足病変・虚血肢に対する 大切断の適応と手術の実際 松村 一
外傷・感染等による下肢難治性潰瘍
―創内持続陰圧洗浄療法の有用性― 清川 兼輔ほか
3,300円
PEPARS No.25
(2009年1月号)

小児熱傷・特殊損傷 必須ガイド
編集企画:菅又 章(東京医科大学八王子医療センター教授)

小児熱傷の初期治療戦略 仲沢弘明
小児熱傷の局所治療の展望-増殖因子製剤(basic fibroblast growth factor)を用いる
深達性Ⅱ度熱傷創の治療- 小野一郎ほか
小児熱傷と創傷被覆材 山元康徳ほか
人工真皮を用いた小児熱傷の治療 池田弘人
小児の顔面・頚部熱傷の治療 村上正洋ほか
小児の手の熱傷の治療 松村 一
小児の陰部・下肢熱傷 吉澤直樹ほか
小児熱傷後の肥厚性瘢痕・ケロイドの治療 小川 令
小児熱傷の疫学と予防活動 春成伸之ほか
小児の特殊損傷 -化学損傷・電撃傷- 迎 伸彦ほか
小児の精神的・心理社会的支援 原田輝一ほか
3,300円
PEPARS No.24
(2008年11月号)

黒アザ治療パーフェクトガイド
編集企画/大阪大学教授 細川 亙


黒アザの分類と診断・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・斎田 俊明
レーザー治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・河野 太郎ほか
皮膚表面の形成外科―色素性母斑、脂漏性角化症、脂肪腫、集簇性ざ瘡、アクロコルドン等の治療(レーザー治療、手術治療を除く)―・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冨士森良輔
自家培養表皮移植による巨大色素性母斑の治療・・・・・・・・・・熊谷 憲夫ほか
色素性母斑に対する手術治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・菊池 守ほか
巨大色素性母斑の治療方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・貴志 和生ほか
特殊な黒アザに対する治療方針・・・・・・・・・・・・・・・・・大原 國章
黒アザに対するリハビリメイク・・・・・・・・・・・・・・・・・かづきれいこ
5,500円
PEPARS. No.23/2008.9
切開とアプローチの基本戦略


1.切開の準備
局所麻酔法 征矢野進一
局所麻酔はそのやり方により,治療のやり易さや安全性が違ってくる.
筆者が行っている安全で効果的な各種の局所麻酔法を報告した.

止血法の基礎知識 田中 克己ほか
手術時の各種止血法と併せて周手術期における抗凝固療法ならびに抗血栓療法の管理法について述べた.

皮膚緊張線について 並木 保憲
皮膚緊張線に沿った切開線では,創縁にかかる張力が小さいので術後の瘢痕が目立たなくなる.
Langer線,皺線,RSTLについて解説し,切開線の決定に際して留意すべき点について述べた.

2.皮膚の基本的切開法

Z形成術,W形成術 秋元 正宇
Z形成術では,皮弁が入れ替わり,瘢痕の間に正常皮膚が割り込む様子と立体的変化のイメージを思い浮かべること.
W形成術では,術後瘢痕の向きと全体の幅に留意すること.

局所皮弁(I) 鈴木 茂彦
局所皮弁の利用にあたっては皮弁移動後の縫合創を予測し,縫合瘢痕がなるべく目立たないように,
また創縁に無理な緊張がかからないよう適切な作図を行うことがポイントである.

局所皮弁(II) 武田 睦ほか
筆者が行っている各種の皮下茎皮弁,双茎皮弁,遷延皮弁,骨抜き皮弁の実践的手技を述べる.
皮弁のデザイン,trap door変形を避ける工夫などについても述べる.

特殊な切開 清水 祐紀
形成外科手技の中で特殊な治療方法であるが,液体窒素や電気メスは身近な存在なものである.
これらの治療手技による治療方法について習熟する必要がある.

3.部位別の切開とアプローチ

頭髪部での切開とアプローチ 大場 創介ほか
冠状切開では,毛流に直交する切開線は傷を目立ちにくくすること,
手術後の骨欠損や遊離移植骨片が切開創直下にこないことを念頭に置き切開をデザインする.

前額部での切開とアプローチ 堤田 新ほか
前額部での皮弁で代表的なものにforehead flapがある.
色調,質感ともに優れているため外鼻再建にしばしば用いられる.
またtissue expansionも可能であり,眼窩の再建にも利用でき,その用途は広い.

眼瞼・眼窩の切開とアプローチ 上田 和毅
眼瞼・眼窩部は解剖と機能が複雑であるので,まずそれを理解することが重要である.
理解なくしては術式を習得することはできない.汎用される術式を紹介した.

頬部での切開とアプローチ 去川 俊二ほか
頬部皮弁の代表としてcheek rotation flapについて,
古典的な手術操作にretaining ligamentなどへの考慮を加えて記載する.

口唇の切開法 大河内真之ほか
口唇の切開の基本も他の部位の切開と同様に方向,深さを考慮し,
また良好な状態に再建できるようにする必要がある.今回は,切開の基本につき詳述する.

片側完全唇裂直線法 ―デザインと切開,縫合の実際― 中島 龍夫
口唇裂初回手術では切開よりも術前のデザインと基準となるポイントをいかに設定するかが重要とされる.
しかし幼児の口唇に切開を入れるにはそれなりのコツがあり,
メスの入れ方,動かし方,ハサミの挿入方向,皮膚,皮下組織,筋層,赤唇粘着部の剥離と縫合,
外鼻皮下の剥離と鼻軟骨の矯正縫合には細かな注意が必要である.
本論文では口唇裂初回手術デザインと剥離,
切開について筆者が片側完全唇裂で行っている直線法をモデルとして解説する.

手足部での切開とアプローチ 栗原 邦弘
皮切は目的とする手術の展開に必要で十分な範囲に加える.
皮切・展開による神経,血管の直接的合併と術創痕の疼痛,拘縮の合併を避ける.
このためには局所解剖,解剖学的指標,基本的皮切線の熟知が求められる.

乳房部における切開とその瘢痕 岩平 佳子
乳房は切開の位置のみならず,皮切のデザイン,縫合,術後のケアなどによって結果が異なる部位である.
また全く傷が目立たなくなる乳頭と比べ,乳輪は瘢痕が白くなり目立ちやすい.
部位的特殊性を考慮し,綿密な計画を立てて手術に臨むことが肝要である.

ケロイド・肥厚性瘢痕の好発部位での切開とアプローチ 百束 比古ほか
体表,特にケロイド・肥厚性瘢痕の好発部位における皮膚切開縫合においては,
きれいな傷跡を遺すために最善の努力をしなければならない.
そのためには,皮膚切開のデザインと最終的な縫合線の方向・形状は重要な要素の1つである.
また直線瘢痕を原則としつつも,部位や瘢痕の長さによっては緊張が分散されるような瘢痕を目指すべきである.

4.手術手技別の切開とアプローチ

神経採取のための切開とアプローチ法 多久嶋亮彦ほか
自家移植神経としては,腓腹神経や,頸神経叢(特に大耳介神経)が用いられるのが一般的である.
神経採取により,神経支配部の知覚脱失や鈍麻が起こるのは避けられないが,
採取部の瘢痕など,できるだけ採取による犠牲が少なくなるように皮膚切開を行うことが肝要である.

骨採取のための切開とアプローチ 杉田 礼典ほか
毛流に留意した頭皮の切開を行う必要性に関しては,形成外科医以外の先生方にもお読みいただけたらと存じます.
外傷の術後瘢痕について説明する時にも参考になるかと思います.

肋軟骨採取のための切開とアプローチ 永田 悟
胸郭変形を起こさない肋軟骨採取を行うためには,肋軟骨膜の全周を生体に残し,
肋軟骨本体のみを採取することが本質である.本質を確実に実行するには,守るべきポイントがある.
科学的に何故それが必要なのか,ということを理解した上での訓練が必要となる.

内視鏡手術の切開とアプローチ法 大西 清ほか
形成外科内視鏡手術は,術後瘢痕の目立たない遠隔部切開から病変部へ達する.
本法ではアプローチ法,すなわち,術野となる管腔の作成と保持が手技の要となる.

鼠径部リンパ節郭清の切開とアプローチ 鈴木 康俊ほか
鼠径部リンパ節郭清の手術手技について解説した.合併症である皮膚壊死の発生を少なくするために,
皮膚切開と皮弁挙上時に,皮膚の血行を考慮し愛護的な操作を行うことが有用である.

腋臭症の切開とアプローチ法 森 弘樹ほか
皮弁剥離:創縁をフックで引きながら剥離剪刀の反になった方を上にして行う.
剪除:親指もしくはフックで皮膚を反転し,皮膚表面から示指,中指をあて,
その腹にのった部分の剪除を行う.
3,300円
PEPARS. No.22/2008.7
四肢のリンパ浮腫の治療
 

リンパ浮腫におけるリンパ管不全と術後の長期経過 光嶋  勲ほか
リンパ浮腫ではリンパ管の平滑筋細胞の変性と再生によるリンパ還流機能障害が起こり,
リンパ管炎によってリンパ管の閉塞消失が起き浮腫が増悪する.
予防的または早期吻合術と圧迫の併用療法が有効である.
重症例に対しては血管柄付きリンパ管移植などによるリンパ機能再建が必要であろう.

四肢リンパ系のマクロ解剖学 須網 博夫ほか
本稿では形成外科医にとって卑近でないと思われるリンパ管に関する解剖学的研究の
歴史を簡単に供覧するとともに,筆者の用いる古くて新しい研究手法とその得られた知見について紹介する.

ICG蛍光リンパ管造影法の実際 緒方  英ほか
インドシアニングリーンを用いた近赤外線リンパ管造影法は四肢浅層の
リンパ管評価に優れており非常に簡便かつ低侵襲な検査である.

下肢リンパ浮腫に対するMR Lymphangiography
―ICG蛍光造影法との比較― 佐久間 恒
下肢リンパ浮腫患者の術前評価としてMR Lymphangiography(MRL)を行い,
術中ICG蛍光造影法によるlymphatic mappingとの比較を行った.
MRL検査の詳細および臨床応用の実際とその有用性について述べる.

リンパシンチグラフィーによるリンパ浮腫の評価 前川 二郎ほか
リンパシンチによりリンパ浮腫の重症度をST I~Vの5段階に分類した.
ST I~IVの症例ではリンパ管静脈吻合術の吻合部位を術前に予測することが可能である.

IVaS法によるリンパ管静脈吻合―supermicrosurgeryの会得― 成島 三長ほか
リンパ管静脈吻合は,低侵襲で効果的な治療法であるが,スーパーマイクロの技術が必要である.
このIVaS法を用いることにより,スーパーマイクロの技術を身につける一助になるよう手技に特化して述べる.

リンパ管静脈側端吻合術 大西 文夫ほか
四肢二次性リンパ浮腫において,残存リンパシステムの犠牲が最小限で,
逆流するリンパ液も含めて効率的なドレナージを期待できるリンパ管静脈側端吻合術が有用である.

リンパ管細静脈吻合術 吉村 光生
四肢のリンパ浮腫の治療として,リンパ管静脈吻合術は効果的な手術法である.手術の効果を上げるためには,
腰椎麻酔下にて時間をかけ,できるだけ多くのリンパ管を吻合するのがコツである.

リンパ管静脈移植術(MLVI)と圧迫療法後の長期成績 古川 洋志ほか
リンパ管静脈移植術(MLVI)と術後圧迫療法の併用は,その罹患期間や重症度によらず,
上肢リンパ浮腫症例に幅広く適応可能で,有効な治療法である.

Untied Stay Suture法によるリンパ管静脈吻合と
リンパ管静脈吻合術の有効性 長谷川健二郎ほか
0.5mm以下のリンパ管静脈吻合にはUntied Stay Suture法が有用であり,その手術手技について紹介する.
また,ICG蛍光リンパ管造影法導入後のリンパ管静脈吻合術の成績を評価した結果,70%に有効であった.

リンパ管細静脈吻合の適応―fibrolymphedemaについて― 上田 和毅
線維化の進んだリンパ浮腫症例にリンパ管細静脈吻合が実際にどれだけ有効であるかを,
過去10年程の間に行った手術症例をもとに検討した結果を紹介する.

リンパ管細静脈吻合術後の客観的評価の問題点と工夫 井上要二郎
リンパ管細静脈吻合術後の客観的な評価について再現性のある測定法,色素の吻合部通過による開存の確認,
術前後のリンパ管シンチによる評価の際の基準点について述べる.

骨盤内リンパ嚢胞に対するリンパ管静脈吻合の応用 岩本  拓ほか
リンパ嚢胞は,リンパ漏やリンパ浮腫および蜂窩織炎などを併発する厄介な術後合併症である.
リンパ管静脈吻合のリンパ嚢胞への応用について述べる.

微小循環測定装置を用いた下肢リンパ浮腫の血行動態解析と
手術予後判定 永竿 智久ほか
リンパ浮腫患肢における末梢循環血流は必ずしも健常肢に比較して劣るわけではない.
皮下血流はむしろ増加している症例もあり,その場合リンパ管―静脈吻合に対して良好な反応性が期待できる.
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