目次
『ねぼすけくまさん』
こさかまさみ 文/及川賢治 絵
山のてっぺんで寝ていたねぼすけくまさん。あんまり寝ぞうがわるいので、ごろりと坂を転がった!
ねぼけたままでうさぎの家族やからすたちとやりとりしながら進むくまさんの姿を、ユーモラスに描きます。
リズミカルな文章に導かれて一直線にうれしい結末にたどり着くゆかいなお話を、元気で色鮮やかな絵で描き出した絵本です。
■作者のことば
「ねぼすけ息子」こさかまさみ
自慢ではありませんが、「眠り」とは、うまく付き合っていると思います。いつでもどこでもすぐ眠れ、途中で起きることもほとんどありません。寝起きもばっちり、すぐに活動可能です。
そんな私でしたが、我が子の「眠り」に関しては、多くの先輩方が経験されているように、本当に振り回され悩まされました。
「眠り」は容赦なく息子を襲います。「お願い、今は寝ないで」そんな願いもむなしく、ちょっと目を離し振り返ると、息子はもう寝ています。せっかくお出かけの支度ができたのに、せっかくスーパーの駐輪場に自転車を停められたのに、今トイレに連れて行こうと思っていたのに……。今になって思えば、寝ていても必要とあれば無理やり起こしてしまえばよかっただけなのですが、新米かあさんの私には、そんな手腕は備わっていませんでした。
一方、「もう少し寝ていてほしい」時には、「眠り」は無情にもあっさり去ってしまいます。息子は起き抜けに、かなりグズるタイプだったので、ほうっておくこともできず、その時やっていること全て中断です。
ある日、たまたまテレビで女の子が楽しそうにアニメ映画の主題歌を歌っていました。するとお昼寝していた息子が、突然、無言でむくりと起き上がるやいなやテレビの前に仁王立ち、リズムに合わせ手拍子をして体を揺らし始めたのです。あの起き抜けに弱い息子がです! 楽しいことや好きなものは、あっさりと「眠り」を打ち負かすのだなと、妙に感心しました。
息子の突然の寝落ちと寝起きの悪さは、思春期の今も健在です。しかし、今や「眠り」と闘うのは、私ではなく彼自身。うまく付き合える日が来ることを、母は願ってやみません。
■編集部から
チャーミングなねぼすけのくまさんが主人公の絵本です。山のてっぺんから転がり、生き物たちと出会ってやりとりをしながら、ねぼけたままでどんどん進んで、最後は大好きないちごにたどりつく、シンプルでゆかいなお話です。
文章のこさかまさみさんは、ねぼすけだったお子さんの姿を元に、このお話を発想されました。リズミカルな文章で一直線に進むお話なので、物語に初めて接する子どもにも伝わりやすい構成です。お話にぴったりの元気で楽しい絵を描いてくださったのは、イラストレーター・絵本作家の及川賢治さん。
明るい黄色を基調にした大胆な色面の表現と、くまさんの繊細な「ほわほわ感」の表現が絶妙に組み合わされています。春らしい絵本、どうぞお楽しみください。
■著者情報
こさかまさみ 文
兵庫県生まれ。絵本に『どうぞ どうぞ』『わすれものの かさ』(「こどものとも年少版」2025年6月号)『わっかざり』(「同」2022年4月号)『どろんこ どろっちょ』(「こどものとも年中向き」2025年5月号)など、童話に『オニタロウ』(すべて福音館書店)などがある。
及川賢治 絵
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。竹内繭子とともに100%ORANGEとしても活動。イラストレーション、デザイン、広告など幅広く活躍中。絵本に『ぶぅさんのブー』『よ・だ・れ』『ちゃぷちゃぷ ぷーん』『ぴったりこ』『バナナのはなし』(以上、福音館書店)『まるさんかくぞう』(文溪堂)など。
こさかまさみ 文/及川賢治 絵
山のてっぺんで寝ていたねぼすけくまさん。あんまり寝ぞうがわるいので、ごろりと坂を転がった!
ねぼけたままでうさぎの家族やからすたちとやりとりしながら進むくまさんの姿を、ユーモラスに描きます。
リズミカルな文章に導かれて一直線にうれしい結末にたどり着くゆかいなお話を、元気で色鮮やかな絵で描き出した絵本です。
■作者のことば
「ねぼすけ息子」こさかまさみ
自慢ではありませんが、「眠り」とは、うまく付き合っていると思います。いつでもどこでもすぐ眠れ、途中で起きることもほとんどありません。寝起きもばっちり、すぐに活動可能です。
そんな私でしたが、我が子の「眠り」に関しては、多くの先輩方が経験されているように、本当に振り回され悩まされました。
「眠り」は容赦なく息子を襲います。「お願い、今は寝ないで」そんな願いもむなしく、ちょっと目を離し振り返ると、息子はもう寝ています。せっかくお出かけの支度ができたのに、せっかくスーパーの駐輪場に自転車を停められたのに、今トイレに連れて行こうと思っていたのに……。今になって思えば、寝ていても必要とあれば無理やり起こしてしまえばよかっただけなのですが、新米かあさんの私には、そんな手腕は備わっていませんでした。
一方、「もう少し寝ていてほしい」時には、「眠り」は無情にもあっさり去ってしまいます。息子は起き抜けに、かなりグズるタイプだったので、ほうっておくこともできず、その時やっていること全て中断です。
ある日、たまたまテレビで女の子が楽しそうにアニメ映画の主題歌を歌っていました。するとお昼寝していた息子が、突然、無言でむくりと起き上がるやいなやテレビの前に仁王立ち、リズムに合わせ手拍子をして体を揺らし始めたのです。あの起き抜けに弱い息子がです! 楽しいことや好きなものは、あっさりと「眠り」を打ち負かすのだなと、妙に感心しました。
息子の突然の寝落ちと寝起きの悪さは、思春期の今も健在です。しかし、今や「眠り」と闘うのは、私ではなく彼自身。うまく付き合える日が来ることを、母は願ってやみません。
■編集部から
チャーミングなねぼすけのくまさんが主人公の絵本です。山のてっぺんから転がり、生き物たちと出会ってやりとりをしながら、ねぼけたままでどんどん進んで、最後は大好きないちごにたどりつく、シンプルでゆかいなお話です。
文章のこさかまさみさんは、ねぼすけだったお子さんの姿を元に、このお話を発想されました。リズミカルな文章で一直線に進むお話なので、物語に初めて接する子どもにも伝わりやすい構成です。お話にぴったりの元気で楽しい絵を描いてくださったのは、イラストレーター・絵本作家の及川賢治さん。
明るい黄色を基調にした大胆な色面の表現と、くまさんの繊細な「ほわほわ感」の表現が絶妙に組み合わされています。春らしい絵本、どうぞお楽しみください。
■著者情報
こさかまさみ 文
兵庫県生まれ。絵本に『どうぞ どうぞ』『わすれものの かさ』(「こどものとも年少版」2025年6月号)『わっかざり』(「同」2022年4月号)『どろんこ どろっちょ』(「こどものとも年中向き」2025年5月号)など、童話に『オニタロウ』(すべて福音館書店)などがある。
及川賢治 絵
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。竹内繭子とともに100%ORANGEとしても活動。イラストレーション、デザイン、広告など幅広く活躍中。絵本に『ぶぅさんのブー』『よ・だ・れ』『ちゃぷちゃぷ ぷーん』『ぴったりこ』『バナナのはなし』(以上、福音館書店)『まるさんかくぞう』(文溪堂)など。
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