目次
なにを つくっているのかな?
花山かずみ 作
ここは、まごころ商店街。いろんなお店からいい匂いがしてきます。
「ジュジュー パチパチ パタパタパタ なにを つくっているのかな?」
ページをめくると、つやつやの焼き鳥が並ぶ焼き鳥屋さんでした。
他にもケーキ屋さんやケバブ屋さんなど、おいしそうな食べ物のお店が登場します。商店街で売られている食べ物と、そのお店で働く人を魅力的に描いた絵本。
■編集部より
焼き鳥屋さんからはこうばしい匂いの煙が上がり、玉子焼き屋さんからは小気味いい金属音が聞こえ、ケーキ屋さんは甘い香りでいっぱい……。そんなおいしそうなお店が立ち並ぶ商店街の中に、すっぽりと入り込んでしまえる本作。
花山かずみさんがさまざまなお店屋さんを取材して、食べ物はおいしそうに、お店の人は個性豊かに、臨場感たっぷりに描いてくださいました。自分たちが普段食べている食べ物の先には、それを心を込めてつくってくれる人がいることを小さい人が感じてくれるといいなあ、という気持ちでこの作品を制作してくださいました。
1ページめのアーケードをくぐれば、そこはもうまごころ商店街。五感をフル稼働して、商店街でのお買い物を楽しんでください。
■作者のことば
「コロッケのむこう」 花山かずみ
小さい頃、祖母の家から歩いてすぐの肉屋さんによくお使いに行きました。
買うのはたいていコロッケ。ショーケースの隙間から奥をのぞいているのが好きでした。いつもおじさんはステンレスの作業台で大きな塊肉を切っていて、揚げ物担当のおばさんが大きな冷蔵庫からパン粉のついたコロッケを取り出し、油の中に入れるとジョワワーという音とふわっとひろがるラードの香ばしい匂い。箸を動かしつつ私にちょっと話しかけてくれて、やがてきつね色に揚がったコロッケが引き上げられる。それを手際よく包んで輪ゴムでとめて渡してくれる。あたたかい包みから漏れてくるコロッケの匂いに鼻をくっつけながら帰る。そのサックサクのコロッケの美味しかったこと。たまにおじさんが揚げてくれるときは、少し「何かがちがうコロッケ」に感じたのはなんだったのでしょう。
今回の絵本は取材が大切! と、品川近くの戸越銀座に築地に秋葉原などなどをまわりました。
「どれが人気ですか?」「お好みたい焼きですねー、二番目があずきです」(たい焼き屋さん)
「これください」「家で食べるのならこっちのパックがお得ですよ」(玉子焼き屋さん)
「たくさん作っても売り切れちゃうこともあるのよ、お客さんに申し訳なくて」(肉屋さん)
「美味しかったです」「また食べにきてね、365日休みないから。貧乏ひまなしよ、ハハハ」(そんなふうには見えないケバブ屋さん)
そういう何気ないやりとりも食べるときの美味しさの一部分になっている気がします。ページを捲りながら、作っているいろいろな音や匂い、登場するお店屋さんとの会話も想像しつつ、味わってもらえると嬉しいです。
■著者情報
花山かずみ(はなやまかずみ)
千葉県生まれ。女子美術大学卒業。建築設計事務所やデザイン事務所などに勤務後、絵本を描きはじめる。絵本に『せっせ せっせ』『しゃっく しゃく』(「こどものとも年少版」2023年8月号)『ママのバッグ』(「同」2016年9月号)『おみずで おえかき』(「ちいさなかがくのとも」2025年4月号/以上、福音館書店)『まくらのマクちゃん』(徳間書店)『ひみつのかんかん』(偕成社)『スタコラサッサ』(こぐま社)などがある。千葉県在住。
花山かずみ 作
ここは、まごころ商店街。いろんなお店からいい匂いがしてきます。
「ジュジュー パチパチ パタパタパタ なにを つくっているのかな?」
ページをめくると、つやつやの焼き鳥が並ぶ焼き鳥屋さんでした。
他にもケーキ屋さんやケバブ屋さんなど、おいしそうな食べ物のお店が登場します。商店街で売られている食べ物と、そのお店で働く人を魅力的に描いた絵本。
■編集部より
焼き鳥屋さんからはこうばしい匂いの煙が上がり、玉子焼き屋さんからは小気味いい金属音が聞こえ、ケーキ屋さんは甘い香りでいっぱい……。そんなおいしそうなお店が立ち並ぶ商店街の中に、すっぽりと入り込んでしまえる本作。
花山かずみさんがさまざまなお店屋さんを取材して、食べ物はおいしそうに、お店の人は個性豊かに、臨場感たっぷりに描いてくださいました。自分たちが普段食べている食べ物の先には、それを心を込めてつくってくれる人がいることを小さい人が感じてくれるといいなあ、という気持ちでこの作品を制作してくださいました。
1ページめのアーケードをくぐれば、そこはもうまごころ商店街。五感をフル稼働して、商店街でのお買い物を楽しんでください。
■作者のことば
「コロッケのむこう」 花山かずみ
小さい頃、祖母の家から歩いてすぐの肉屋さんによくお使いに行きました。
買うのはたいていコロッケ。ショーケースの隙間から奥をのぞいているのが好きでした。いつもおじさんはステンレスの作業台で大きな塊肉を切っていて、揚げ物担当のおばさんが大きな冷蔵庫からパン粉のついたコロッケを取り出し、油の中に入れるとジョワワーという音とふわっとひろがるラードの香ばしい匂い。箸を動かしつつ私にちょっと話しかけてくれて、やがてきつね色に揚がったコロッケが引き上げられる。それを手際よく包んで輪ゴムでとめて渡してくれる。あたたかい包みから漏れてくるコロッケの匂いに鼻をくっつけながら帰る。そのサックサクのコロッケの美味しかったこと。たまにおじさんが揚げてくれるときは、少し「何かがちがうコロッケ」に感じたのはなんだったのでしょう。
今回の絵本は取材が大切! と、品川近くの戸越銀座に築地に秋葉原などなどをまわりました。
「どれが人気ですか?」「お好みたい焼きですねー、二番目があずきです」(たい焼き屋さん)
「これください」「家で食べるのならこっちのパックがお得ですよ」(玉子焼き屋さん)
「たくさん作っても売り切れちゃうこともあるのよ、お客さんに申し訳なくて」(肉屋さん)
「美味しかったです」「また食べにきてね、365日休みないから。貧乏ひまなしよ、ハハハ」(そんなふうには見えないケバブ屋さん)
そういう何気ないやりとりも食べるときの美味しさの一部分になっている気がします。ページを捲りながら、作っているいろいろな音や匂い、登場するお店屋さんとの会話も想像しつつ、味わってもらえると嬉しいです。
■著者情報
花山かずみ(はなやまかずみ)
千葉県生まれ。女子美術大学卒業。建築設計事務所やデザイン事務所などに勤務後、絵本を描きはじめる。絵本に『せっせ せっせ』『しゃっく しゃく』(「こどものとも年少版」2023年8月号)『ママのバッグ』(「同」2016年9月号)『おみずで おえかき』(「ちいさなかがくのとも」2025年4月号/以上、福音館書店)『まくらのマクちゃん』(徳間書店)『ひみつのかんかん』(偕成社)『スタコラサッサ』(こぐま社)などがある。千葉県在住。
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