日常の看護場面出合う心理学の基礎用語から医療関連用語までをケーススタディを通して解説
従来わが国は、欧米に比べ、医療一般の心理学の導入や患者さんに対する心理学的配慮が遅れてきました。しかし、阪神淡路大震災における外傷後ストレス障害に端的に見られるように、今日医療における心理学は医療人にとって必須の知識といえます。本書は、心理学の基本的な用語を取りあげ、症例をあげて、その定義や概念を解説しました。ここで取りあげた用語は主に精神分析に基づいています。医学や医療における心理学は精神分析によってつくられたといっても過言ではないからです。加えて、家族療法や集団療法などに関する用語や現在トピックになっている乳幼児や老人の問題に関する用語、依存や嗜好、ストレスに関する用語も取りあげました。