【特集】
超高齢社会における運動器医療とケア“ロコモティブシンドローム”
企画編集/大江隆史
超高齢社会となった日本では,運動器障害を有する高齢者の数もまた激増しています。高齢者が運動器障害のために自立できなくなり,介護を要することになる危険が高まったことを指し示し,そのような事態を避けるための合言葉として世界に先駆けて考案された言葉・考え方がロコモティブシンドローム(ロコモ)です。
運動器障害のために治療を受ける人の多くが高齢者となった現在,ロコモを知ってそれに対処できることは運動器医療やケアに関わる人にとって必須の要件になるでしょう。また高齢者の移動能力障害の大部分を理解し、対処できる力にもなります。
本特集では,まず現在の日本の運動器医療の現状や大規模調査の結果から,ロコモの疫学について説明し,次にロコモを予見できる方法について,自己チェック法,その予見性,重症度の指数,移動能力の総合的検査法などについて解説しています。その後ロコモの要因となる病態と疾患の予防,危険因子,基本的知識,さらにはロコモから要介護状態を招かないための手段,ロコモの対処法としてのトレーニング法について実践的な解説をします。
大江隆史
名戸ヶ谷病院 院長,整形外科 部長,日本ロコモティブシンドローム研究会 委員長,
ロコモ チャレンジ!推進協議会 委員長
〈目次〉
Ⅰ.ロコモの概念とその意義
Ⅱ.ロコモの疫学
1.大規模住民調査ROADスタディから見たロコモの疫学
2.大規模整形外科手術調査(DPCデータベース)からみたロコモの疫学~
Ⅲ.ロコモの診断
1.ロコモに気づくための“ロコチェック”
2.ロコモ早期発見ツール:ロコモ25(足腰指数25)
3.簡便な筋力と歩行能力のセルフチェック法
Ⅳ.ロコモの要因となる病態,疾患とその対策
1.バランス能力低下と片脚起立時間
2.変形性膝関節症
3.脆弱性骨折に対する骨粗鬆症治療
4.まずはこれから!簡便なロコモ対策“ロコトレ”~今日からできる!ロコトレ~
【連載】
症例から学ぶ理学療法士の人体解剖図実習
第2回 変形性膝関節症
理学療法magazineの内容
- 出版社:医学出版
- 発行間隔:不定期
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