◇特集 サステナブルな社会の実現とプラスチックのこれから◇
■サステナブルな社会の実現とプラスチックのこれから
田中千秋(イノベーションオフィス田中)
世界は今,歴史的転換点に立っている.このような時,その変化を先取りして迅速に対応することが重要である.プラスチックにおいては海洋プラごみ問題に対して「脱プラ」という誤解に導く声まで上がっている.プラスチックのマイナス面は早期に克服し,多くの価値ある分野を切りひらいていかねばならない.その方向性を探る.
■電気自動車に使用されるエンプラ・スーパーエンプラの役割
寺岡尚信(ポリプラスチックス)
2040年の世界の自動車販売台数のうち,55%がEVになると予想されている.EV化に伴い,エンプラの使用量が減少し,スーパーエンプラの使用量が増加することになる.要求も変化してきており,部品ごとに求められる樹脂について解説する.また,金属代替えや異種材接合に対応する樹脂についても述べる.
■木材成分(改質リグニン)を利用した材料の実用化へ向かって
蛯名武雄(産業技術総合研究所)
スギチップから溶媒抽出法で取り出した改質リグニンの用途開発を実施した.改質リングニンを含浸樹脂成分とした繊維強化複合材が従来材料よりも高強度であることを見出し,本材料を用いて製作した内外装部品を実車に取り付け走行実験を行った.
■植物由来ヘミセルロースを活用するバイオプラスチック技術
森田成二(事業革新パートナーズ)
植物由来ヘミセルロースを活用したバイオプラスチックの開発例として,バイオPMMAの開発事例を紹介するとともに,その他の樹脂への応用展開についても述べる.
■成形現象を極める/体系化する
横井秀俊(YOKOI Labo)
プラスチックの成形現象は,ごく一般的な成形プロセスですら未解明な領域が多く残されている.成形加工の発展には,個々の成形現象を究極まで正しく解明し,普遍的な知識を抽出して体系化することが重要である.成形現象の解明について,最新の研究成果を中心に,著者の視点でテーマを選択して紹介する.
■次世代に向けて発展する高分子系熱制御材料の現状と今後
上利泰幸(大阪産業技術研究所)
高分子の熱伝導率は金属やセラミックに比べ,一般的に非常に低い.5GやIoTの利用が現実化するなか,電子基板や機器の放熱も問題化すると考えられ,高分子材料の高放熱化が望まれている.ここでは放熱材料を中心に,遮熱材,断熱材,蓄熱材などのほかのサーマルマネージメント材料についても解説する.
商品情報・内容
- 出版社:プラスチックス・エージ
- 発行間隔:月刊
- サイズ:A4
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