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旅行をする際、どういった理由で旅先を決めますか?
今号のクロワッサンでは、「郷土を巡る旅」を特集。
気になる内容をピックアップしてみました。
大好きな器の作り手を訪ねてみたい。評判の温泉に行ってみたい……。
ふと思い立って旅立つのも楽しいですが、目的を持って旅すると、思い出も格別。
日本じゅう、訪ねてみたくなる土地がたくさん。あなたの次の旅先を見つけませんか。
手仕事、伝承の味、湯治…郷土を巡る旅

目を見張るほど大きい、熊野地方発祥のお弁当
郷土の味 めはり寿司
紀伊半島の南に位置する、紀中・紀南エリア。
世界遺産や白砂の海岸、歴史ある温泉のほかに外せないのが、豊かな山海の幸に恵まれた食文化。
ここを訪れたのは料理研究家の牧田敬子さん。
「旅好きで国内外あちこち行きましたが、実は和歌山は初めて。楽しみです」
羽田空港から1時間強のフライトで南紀白浜空港に到着。
そこから県南東部の那智勝浦町へ向かいます。
めはり寿司作りが学べるお寺があるというのです。
めはり寿司とは熊野地方に伝わる伝統料理で、高菜の漬物で包んだおにぎりのこと。
ご飯は酢飯ではなく、醤油や高菜、おかかなどで味付けをします。
酒造巡り

小さな蔵が取り組む新しい試み
京都府伏見区 藤岡酒造 〈蒼空(そうくう)〉
3年前に東京から京都に移住した料理家の真野遥さんは、本業の傍ら小さな酒屋をオープンさせてしまったほどの無類の日本酒好きでもあります。
そんな真野さんが今回訪れたのは、酒所でも有名な伏見の『藤岡酒造』です。
「そもそも伏見はどうして酒所として栄えたのでしょうか?」(真野さん)
「伏見は江戸時代には港町として発展しました。町を流れる宇治川は大阪の淀川水路に通じていて、そこから伏見のお酒が江戸に回った。さらにこの地ではお酒造りに欠かせない良質な地下水に恵まれたことが大きいです」
そう答えるのは『藤岡酒造』五代目蔵元の藤岡正章さん。
創業は明治35年(1902年)と古いが、父の急逝や阪神淡路大震災の影響で、1995年には廃業を余儀なくされたのです。
大学生だった藤岡さんは卒業をしてからは会社員となったが、折からの地酒ブームで、その頃は”蔵元杜氏”という存在が脚光を浴び始めた時代でもありました。
「それまでは蔵元といえば経営に専念するのがもっぱらでしたが、経営者が造り手の杜氏を兼ねるという小さな酒蔵さんが徐々に増え始めたんですよね」
これなら自分にもやれるかもしれない。
すでに酒蔵だった敷地の9割を企業に貸していた藤岡さんは、残った1割にある赤煉瓦の倉庫を酒蔵に改造、そして自らも全国各地の蔵元を訪ね修業を積み、2002年に『藤岡酒造』を復活させたのです。
手がけたブランドは〈蒼空(そうくう)〉と名付けられました。
郷土料理に蔵元のお酒、まだまだ郷土の旅は続きます。ぜひ、本誌でご覧ください。
本誌では他にも、日本の手仕事を巡る旅などを紹介されています。
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