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関西を中心に素敵な料理やお店を掲載し、読者の食を豊かにしてくれている関西発の食の情報誌「あまから手帖」。
今号は京都の特集です。
その中から、日本海のやわらかな風がそよぐ京都・京丹後より、今、静かな注目を集めているレストラン『raw(ロウ)』を紹介いたします。
京丹後の高台に佇む一軒家レストラン

(文=天野準子 写真=岡本佳樹)
京都市内から電車に揺られて3時間弱。
眼下に海が見える。ぽつんと佇む一軒家レストラン。
「京丹後にすごく素敵なお店がある」
2023年11月のオープン以来、たびたび話題にのぼる「raw」。
網野駅から車で15分(徒歩なら2時間!)
高台にぽつん。店の裏はすぐ崖。
遮るモノは一切なく、ガラス窓の向こうは一面の日本海。
オーナーシェフの坪倉史朗さんは、いまから2年前、京都市内から地元の網野に戻って物件を探していた際にたまたま出会い、「この景色を見ながら食事ができたら最高だな」と、一目惚れしたそう。
景色を存分に楽しんでもらうため、ディナーの入店は日没30分前という粋な設定に。
日没の10分ほど前から空の色が刻々と変わり、太陽が沈むころには空や水面が真っ赤に染まっていく店内。
まずはゆっくりサンセットを楽しみながらアペリティフを飲み、日が暮れる頃に、一皿目が供されます。
メインディッシュは昼夜共にステーキが登場
牛肉を薪火で焼くとき、多くの店は、炎があがるほどの強火で焼いた後に遠火で休ませ、じっくり時間をかけて仕上げます。
坪倉さんの手法はそれとは異なります。
「薪が燃焼した後の炭になる手前の熾火で、触れるぐらいの近火で焼いていく。」
この独特の焼き方で、表面は薫香をまとってこんがり色づき、中心部はしっとり柔らかいミディアムレアな仕上がりとなるのです。
「薪窯は不安定なところがおもしろい」と坪倉さんは薪火を巧みに操っていきます。
網野漁港で揚がったシビの炙り。
イイダコとポレンタ。ヤリイカのミンチをイカスミやトマトと共にソースにしてイイダコにまとわせ、タコの旨みをさらに仕上げたもの。
前菜4品、メインのステーキ、デザート、コーヒーと一皿のポーションが大きく、食べ応えがあります。
目の前に広がる海と、五感を満たす一皿。
オーナー・坪倉さんの丁寧な仕事が光る料理を食べに、京都駅から少し足をのばしてでも一度は訪れたいですね。
本誌では、ほかにも喫茶店や焼肉店、レストランなど「京都の、わざわざ」行きたいお店が紹介されています!
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