絶景海道ガイド 海辺の絶景ベストスポット20
日本は島国。その周りはこれ全て海だ。
冬の旅を彩るのは、まずもって海原のきらめきと澄んだ青空。
第二部では日本のシーサイドロードの中から特にお勧めの絶景海道を20 本選定した。
あえてではあるが、街乗りの延長で気軽に行けるようなスポットも盛り込んだ。
ぜひ愛車と共に実際に現地へ向かい、その感動を体感してほしい。
絶景海道ガイド 1
天草パールライン
熊本県上天草市
大小120 余りの島々と変化に富む橋を楽しむ
熊本県宇土半島の三角と天草松島を結ぶ天草五橋は、1号橋の天門橋からはじまり、大矢野橋、中の橋、前島橋、そして松島橋と続く橋梁全長1800mの橋の総称で、この間を通る国道266号線が天草パールラインだ。天草で真珠の養殖が盛んなことからこの名がつけられており、周辺には真珠の販売所も点在する。 左右に望む大小120余りの島々は、宮城県の松島、長崎県の九十九島と並び日本三大松島として称えられる美しさだ。 また天草五橋はそれぞれ周囲の自然環境と技術的な条件を考慮して作られており、どれも高さや構造が異なるのも特徴。なかでも天門橋は連続トラス構造としては'66年当時世界第1位の支間長を誇り、中の橋もプレストレスト・コンクリート橋として世界有数の規模を誇るなど、当時の日本橋梁技術の粋を集めて作られている。
絶景海道ガイド 13
山口県下関市
角島大橋
エメラルドグリーンの海を渡る絶景
[角島大橋は、北長門海岸国定公園の一部である角島と本州を結ぶ全長1780mの大橋。通行無料の橋としては国内屈指の規模を誇る。本州側の白い砂浜とエメラルドグリーンに輝く海士ケ瀬がつくり出す風景は、南国のリゾートを思わせる極上の景色。中国道美弥ICから車で55㎞ほどと少し離れた場所ではあるが、一度は訪れておきたい絶景スポットだ。
下関側から大橋を渡りきった先にある角島は周囲およそ17㎞の小さな島で、橋のたもとから西端に建つ角島灯台までは5㎞弱。明治6年に創られたこの白亜の洋式灯台は無塗装・総御影石作りで、今も現役で活躍中。中は見学することも可能で、屋上まで続く105段のらせん階段を登ると、水平線まで望める360°のパノラマビューが広がる。角島や日本各地の灯台を紹介する記念館も併設されている。
絶景海道ガイド 14
高知県室戸市
室戸スカイライン
力強い岩々と海を堪能するワインディングロード
足摺岬と並んで四国二大岬に挙げられる室戸岬を一望する海道が室戸スカイラインだ。稜線を沿うように走るワインディングロードと眼下に太平洋が迫る光景は必見。途中には駐車場も設置されており、遊歩道を登ると岬先端の断崖に建つ室戸岬灯台を間近に眺めることができる。灯台に備えられたレンズは日本最大級を誇り、その直径は260㎝で、光達距離は約49㎞をマークする。
奇岩が並ぶ雄壮な室戸岬は、地質・文化・生態系などから多角的に地球のダイナミズムを感じられるとして世界ジオパークに認定されており、およそ2600万年前に隆起した地層が見られるのも魅力の一つ。スカイラインから室戸岬を堪能したあとは海岸沿いに下り、ダイナミックな地層や地形、南国特有の珍しい亜熱帯植物を観察できる乱礁遊歩道の散策もおすすめだ。
絶景海道ガイド 15
高知県土佐清水市
足摺サニーロード
南国の太陽を浴びて走る爽快スポット
四国最南端に位置する足摺岬は、荒々しい奇岩や珊瑚、椿の花など見所多数の絶景スポット。太平洋に突き出た高さ80mを超える断崖絶壁の岬と、岬の先端に立つ白亜の足摺岬灯台はこの場所のシンボルマークとなっている。
そんな足摺岬で南国ムードを感じられる海道が、足摺サニーロードだ。緩やかなカーブが続く山の中と海岸線を交互に走る道で、眼下に広がる輝く海を眺めながらあびる南国の陽光が気持ち良い。岬周辺に植えられた椿も1~2月にかけて見頃を迎えるので、これからの時期、南国ムードがよりいっそう引き立てられることだろう。
また四国最南端の地と言うことで、岬の北西・サニーロード沿いにあるジョン万次郎資料館では「四国最南端足摺岬到達証明書」がもらえるので、この地に訪れた際は記念品としてぜひ手に入れておきたい。
絶景海道ガイド 16
愛媛県伊方町
佐田岬メロディーライン
左右の眼下に宇和海と伊予灘を望む
四国最西端に位置し、瀬戸内海と宇和海を隔てる日本一細長い半島・佐田岬半島。この半島の先端、佐田岬に向けて尾根を走る国道197号線は佐田岬メロディーラインと呼ばれ、左右の眼下に見下ろす海の景色が美しいルートとなっている。その名の由来は、風と潮騒、野鳥のさえずりなど自然の音が聞こえる佐田岬半島のイメージから想起されたもの。 途中にある瀬戸風の丘パークは、標高330mの尾根に位置する自然公園。高さ約50mの風車を間近に見ることができる。周りの海を一望できるほか、ツーリング途中の休憩スポットとしてもおすすめ。国道197号線は三崎港止まりだが、県道256号線を進めばさらに佐田岬灯台の手前1・8㎞の地点までバイクで走ることが可能。途中の道幅は狭いものの、終点の駐車場から見える紺碧の豊予海峡と白亜の灯台が美しい。
絶景海道ガイド 17
佐賀県玄海町
浜野浦の棚田
急斜面に開かれた棚田と輝く海が美しい
佐賀県北西部にある町・玄海町の北部、浜野浦地区。この地名は、急傾斜になっている海岸や緩やかな丘、入り江のある集落の様子からつけられたと言われる。そして、浜野浦海岸に流れ込む浜野浦川によって形作られた浸食谷に築かれたのが、浜野浦の棚田だ。戦国~江戸時代にかけて山を切り開き、その後も長い期間をかけて整備と保全を繰り返し、現代にその姿を残している。段々に開かれた棚田は現在283枚で、例年4月中旬から田んぼの水張りがはじまり、5月上旬には田植えが終わる。この時期はまるで海岸が斜面を登ってくるような風景が見られる。これから1月の下旬にかけては畦道に咲く水仙が見頃を迎える。
この棚田は斜面の上を走る国道203号線からの景色が特に美しく、近くには棚田を見るための展望台が設置され、駐車場や休憩所なども完備されている。
絶景海道ガイド 18
大分県豊後高田市
真玉海岸
辺り一面を緋色に染める幻想的な夕景
日本一の温泉県大分で唯一水平線に沈む夕日が見られる真玉海岸は、豊後高田市の海岸線を走る国道213号線沿いに伸びる砂浜。日中に訪れてももちろん綺麗な海岸線が続く海岸ではあるが、特に心奪われる景色となるのはやはり夕方だろう。日本の夕陽100選に選ばれたこの夕景は、最干潮時にも海水が少し残り、遠浅の干潟と夕日を映して辺り一面が赤く染まる景色が幻想的だ。
真玉海岸を左手に国道213号線を北上すると、国東半島の北端・長崎鼻への道がある。緩やかな坂を半島の先端まで走ると、左右の眼下に広がる周防灘と岸壁にできた海食洞穴がいくつも見られ、ここから見える夕日も美しい。
このように国道213号線沿いはロマンチックな風景が点在することから「恋叶ロード」とも呼ばれ、長崎鼻には恋人の聖地の銘板も設置されている。
絶景海道ガイド 19
宮崎県日南市
日南海岸ロードパーク
南国ムードの海岸線。鬼の洗濯板も必見
青い海と空の間を走るような爽快な海岸線が特徴の国道220号線は、日本で初めての道路公園として整備された地域で、日南海岸ロードパークや日南フェニックスロードと呼ばれている。道中はフェニックスやワシントンにパーム、ソテツなどの亜熱帯植物に覆われた植生が美しいルートが続く。そんな日南海岸随一のビュースポットといえば、北東部の青島付近にある堀切峠。沿道のフェニックス並木のほか、眼下の海には鬼の洗濯板と呼ばれる波状岩が広がり、他では見られない景色が広がっている。この絶景を眺めながら一休みしたいときは、近くにある道の駅フェニックスが最適だ。展望レストランや軽食、物産館が併設されているほか、近くにある展望台からは鬼の洗濯板が一望できる。旅の思い出をお探しなら、珍しいえびソフトクリームがおすすめだ。
絶景海道ガイド 20
鹿児島県南九州市
南薩摩路
紺碧の海に浮かぶ開聞岳を望む絶景海道
[鹿児島県薩摩半島の南端を走る国道226号線は、通称南薩摩道路と呼ばれ、深みのある青い海と、薩摩富士とも呼ばれる美しい開聞岳などを望む薩摩半島随一の絶景を誇る。見通しが良く信号も少ないので快適に走ることができる。写真は南薩摩路沿いにある瀬平自然公園からの眺めで、ここから見る開聞岳も美しい。天気の良い日には、遠く屋久島まで望むことができ、無料の駐車場やトイレを備えることからライダー憩いの場となっている。
一方、南九州から北西に続く国道226号線は南さつま海道と呼ばれている。こちらは狭い道やアップダウンの多い山道が続くものの、薩摩半島の岬を巡るルートなので、力強く切り立つ亀ヶ丘岩壁や、秋目湾に浮かぶ沖秋目島など美しい景観を楽しめる。道沿いにはこれら眺望を撮影するスポット「とるぱ226」もある。















