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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2026.10.30
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比705円28銭高
FOMC無風通過、日米韓のAI関連決算なども好感し3日続伸。
**高市首相「ガソリン補助金は12月から縮小」
電気・ガス料金補助は12月再開。チグハグ・ツギハギ、理念なし。
**トヨタ上半期の世界販売台数は前年同期比4.0%減
505万9千台と2年ぶり前年割れ。欧米や日本は堅調、中国で25%減と
大苦戦。スズキが約2割増で2番手に浮上。
**東電中間営業損益は336億円赤字
4年ぶりの中間赤字。競争激化で電力販売減、調達単価も上昇。外
部資本提携の行方に影響も。
**ANAがソラシド・AIRDO親会社を完全子会社化へ
中堅航空が初の大手傘下入り、国内線再編。
**KDDIがロンドンにデータセンター新設
用地取得に約470億円投資。AI普及に伴う需要取り込み。
**イオンが埼玉県で次世代物流拠点稼働
出荷作業自動化などフィジカルAIを初導入。2030年に作業の8割自
動化を目指す。
**シャープ栃木工場跡地にデータセンター
スタック・インフラストラクチャー社が進出。
**三井住友とSBIが資本業務提携
ステーブルコイン活用のサービスを共同開発。
**スカパーJSATがJALと業務提携
衛星データ活用でクマ出没対策など地域課題解決へ。
**10月?消費者態度指数は前月比0.4ポイント低下
35.0と2か月?連続悪化。4つの意識指標?すべて低下。
**4月以降の個人情報漏洩は延べ約2億6000万人
個人情報保護委員会の調査結果。ほぼ国民全員との観測も。
<海外モニター>
**S&P500は前日比23.59ポイント安
ハイテク反落。長期金利は4.95%へ低下、2年・10年利回り格差は32
BPへ拡大。WTIは102ドル台で横ばい。
**米7-9月期実質GDPは前期比年率3.4%増
前期から1.2ポイント加速、予想を上回る。個人消費が3.8%増、設
備投資は12.7%増。
**米9月PCEコア物価指数は前年同月比3.1%上昇
0.1ポイント加速し前月比では0.3%上昇。総合指数は前年比3.6%上昇
と0.2ポイント加速、前月比では0.5%上昇。12月利上げ濃厚に。
**米新規?失業保険申請件数は前週比1000件減
194,000件と低水準維持。
**ECBが政策金利据え置き
エネルギー上昇の二次的波及は限定的と判断、追加利上げは次回に
持ち越し。
**ラガルド総裁が2027年2月に早期退任へ
理事会に意向伝達。仏大統領選前に新総裁選出へ。
**欧州有力ファンドがジャンク債で損失
アリニ・キャピタルが26%損失、積極投資が裏目に。
**米ファンド業界がAI計算能力契約の上場申請
CFTCあてに書簡。計算能力価格・価値変動リスクのヘッジ手段の
必要性を訴え。
**年初来の世界債券発行額が過去最高更新
AIインフラ投資が6倍増と牽引、6.61兆ドルと2025年の年間記録を突
破、アマゾンは発行額世界4位に急浮上。
**アマゾン7-9月期は増収減益
クラウドは好調、AI需要対応で投資が770億ドル超と予想を上回り株
価は大幅下落。
**インテル10-12月期売上見通しが予想割れ
PC向けプロセッサー需要低迷、データセンター向け部品には供給問
題。株価急落。
**マイクロソフトが250億ドルの社債発行
9年ぶりの大型起債。計10種の米ドル建て社債に4.6倍の応募。
**VW7-9月期最終損益は46億4800万ユーロ赤字
前年同期から大幅悪化。販売不振のポルシェで減損計上。
<地政学モニター>
**中国共産党5中全会が閉幕
過去最大の33人党籍?奪、習主席は権力基盤固め。
**NVIDIAのCEOに中国情報機関が接近
NYタイムズ報道。女性工作員に情報流出の可能性。
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現代金融の遠近法 ECBの舵取りは
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前日のFRBに続いてECBも金利を据え置き、追加利上げ判断はともに12月に
持ち越されることになった。恐らく日銀も同様であろう。今週の中銀ウィー
クではカナダ中銀の3年ぶりの利上げが目立つ程度で、NZ中銀も据え置きとな
った。とはいえ、利上げモードはまだ中盤戦の様相を呈しており、来週には
豪中銀、英中銀がそれぞれ利上げに向かうと見られている。そして12月には
恐らく日米欧が利上げで揃い踏み、ということになろう。インフレ時代の今
日、さっさと利上げすれば良いのにとも思うが、株価・政治動向はやや不気
味であり、躊躇うのも解らぬではない。
さてECBで注目されたのは金融政策よりもラガルド総裁の来年2月での退任
表明であった。半年も前から燻っていた噂が、漸く事実として公表された。
来春のフランス大統領選で極右・極左の決選投票が予想されており、総裁選
出協議が面倒なことになる可能性が高い。今のうちに新総裁を、という内部
事情であるが、既に有力候補は前スペイン中銀総裁で現在BIS総支配人のデコ
ス氏とオランダ中銀前総裁のクノット氏に絞られている。さらにECBでは来年
1月退任予定のシュナーベル理事、来年5月任期満了のチーフ・エコノミスト
レーン理事の後任も重要な人事になる。
欧州は米国と違った意味で金融政策のかじ取りが難しい。経済はドイツを
筆頭に低空飛行が続いており、フランスは国難と言って良いほどの混迷状況
で、産業界はロシア産ガスの供給停止に頭を抱え、一部の国はウクライナ支
援負担増に反対、といった重層的な問題を抱え込んでいる。中国との外交・
経済関係も一筋縄ではいかない。昨今では日中の自動車を排除する保護主義
的な圧力も加わってきた。G7サミットをサボるような国は容赦しない、と誰
かが言ったかどうかは知らないが、欧州が精神的余裕をなくしているのは事
実だ。ECB新総裁の船出も難航必至であろう。
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【MAFS Daily Magazine】
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