ちょうど今頃はヒラメシーズン真っ盛りでしょう。今年は昨年に比べれば出だしの釣果は随分と良く、大いに期待が持てますね。実際に4月に入ると自分の地元である静岡県でもチラホラと釣果が聞こえてきました。この状況なら凪のタイミングさえあえば、釣果が高確率で期待できます。もちろん期待して撮影に臨んだのですが、4月って天候が不安定ですね（笑）。無情にも撮影日の予報はひどいものでした。実質的に釣りができるのは初日だけ。以降は当日の海況次第って感じでした。 　でも、やらねばならぬってことで遠州灘の東エリアへと突撃。迎えてくれたのは強めに吹く東風とそれによるやりにくい風波でした。いつも通りに干潮からの上げ始めを狙って入釣です。 　タイミング的には真昼間ですが、時合いに昼もマヅメも関係ありません。ポイントは地形変化が連続しているエリア。海岸線が大きく凸凹になっており、沖合には離れた場所に瀬（サンドバー）が2ヶ所あります。加えて水深もそこそこ深いと来てますから、ヒラメが付いていそうな雰囲気は十二分にあるのですね。

　嶋田さんがブリームゲームで確立したのが動の釣りと静の釣りの2種類。それぞれの特徴は？ 「動の釣りは、水温の高いハイシーズンに活性の高い魚を狙ったパターンです。ボトムを離さないように巻いてくるだけの簡単な釣りですよ。これに適しているのがMCヘッドで、ワームにはMCハゼをセット。MCハゼの登場で、貝や甲殻類だけでなく、小魚を捕食しているときにもマッチさせやすくなりました」 　一方で、静の釣りはステイを入れるパターン。「水温の低いシーズン、低活性のときは静の釣りです。ボトムをとったら2?3秒ステイを入れて、バイトがなければロッド1本分ズル引いてまたステイ。ステイの長さは活性に応じて調節し、10秒ほど止めることもあります。使うのはネガカリノタテにブリームピッチャー。浮力が高いので、止めていてもボディを立ててわずかな水流でも揺れながら誘ってくれます」

ソルトルアーフィッシングは魚種が多岐に渡る上に、ジャンルによっては「釣りが先鋭化しすぎてどこから入っていけばいいのかわからない…」という意見も聞こえてくる。確かに本誌では、常に最新の時代にマッチした情報をメインに紹介し続けてきた。そこで、当企画では、初心に立ち返って今一度ソルトルアーフィッシングを見直して見ようと考え、人気魚種の基本中の基本をご紹介。ビギナーや、新たなジャンルの釣りにチャレンジしようとしている方、必見! ルアー釣りを始めるにあたり、絶対に覚えなきゃいけないのがルアーキャスティング。これが出来なければ、ルアー釣りで魚を釣り上げることが難しい。テニスやゴルフでもちゃんとしたフォームでラケットやクラブを振らなければ始まらないのと同じなので、しっかり覚えてルアー釣りデビューしましょう!