目次
特集:褥瘡管理と外用療法 -基礎固め-
≪はじめに≫
杏雲堂病院診療技術部 部長 大谷道輝
褥瘡対策として,日本褥瘡学会や日本皮膚科学会からもガイドラインが出されているのに加え,多くの関連書籍も出版されています.薬剤師もチーム医療の一環として,褥瘡対策チームなどに属して回診に参画することで,薬の専門家として貢献してきました.最近では在宅医療などでも,医師や訪問看護師などと連携して褥瘡治療に介入している薬剤師も増えています.このように褥瘡の患者に長く携わっていても,褥瘡治療に日々悩んでいることが多いのではないでしょうか? 褥瘡は患者さんごとに異なり,同じ症状でも同じ治療で改善するとは限りません.ガイドラインを熟知して,数多くの論文を読んでエビデンスに基づいて治療方針を決定しても,うまくいかないこともあります.多くの経験とエビデンスの組み合わせが必要となります.病院や在宅医療におけるチーム医療では,多職種から得られる専門性が発揮されることが大切です.そのためには,個々の連携と相互の理解が不可欠です.医師が治療方針を決定し,皮膚外用薬を選択した場合,薬剤師だけでなく,チーム全員が処方意図を理解するために知識の共有も大切です.チーム内で症例検討会や勉強会を行うなど,各職種の理解を深める必要があります.在宅医療においても,できる限り情報を共有することが不可欠です.
今回の特集では,褥瘡治療に対して臨床経験が少ない薬剤師でも理解できるように,各分野で経験の豊富なエキスパートである医師,薬剤師および看護師の先生方に丁寧にわかりやすく解説していただきました.特に安部先生には今回多くのアドバイスを頂きました.一読していただくと,今まで漫然といだいていた疑問や臨床現場での問題などに対して,明快な回答が得られると思います.最後までしっかりと読んでいただき,必要なときに繰り返し読んでいただきたい内容だと思います.
この特集が,褥瘡の入門専門誌としてばかりでなく,褥瘡治療で活躍されている薬剤師の方にも明日からの回診や薬剤業務にぜひ活用いただくことを切望します.
≪褥瘡が「できる」メカニズム・「なおる」プロセス≫
1.いつ・どこで・だれに褥瘡ができる
褥瘡とは?
発生要因は?
だれに褥瘡ができるのか
いつ褥瘡ができるのか
どこで褥瘡ができるのか
難治性褥瘡の要因
2.どのように褥瘡はできる?
褥瘡の発生メカニズムと外力の関係
現場で圧力とずれ力を排除する
3.どこに・どのくらいの頻度で褥瘡はできる?
褥瘡の好発部位と頻度は体勢によって違う!
予防のポイントは「骨突出」の観察
4.褥瘡の治療は時間がかかる
創傷が治るしくみ
急性創傷と慢性創傷の違い
TIMEコンセプト
褥瘡は治りにくい“わけ”がある
褥瘡治療は“3本の矢”
≪「褥瘡管理」はじめの一歩─治療方針の決定と治療環境の整備≫
1.褥瘡関連ガイドラインの読み方・使い方
褥瘡関連ガイドラインを知ろう!
2.急性期か慢性期かを見きわめる
創傷治癒過程を理解する
慢性創の特徴は炎症の持続
急性期褥瘡から慢性期褥瘡への移行
3.急性期褥瘡の治療方針を決定する
急性期褥瘡とは
急性期褥瘡を発見したら
4.慢性期褥瘡の状態を評価する
DESIGN-R(R)とは?
深さ(D)の分類
定期的な評価
5.慢性期褥瘡の治療方針を決定する
褥瘡診療の実際
褥瘡の保存的治療
ガイドラインに沿った褥瘡局所療法
陰圧閉鎖療法
その他の衛生材料など
6.慢性期褥瘡の治療・ケアを評価する
DESIGN-R(R)は褥瘡の治療とケアの評価指標
DESIGN-R(R)の採点ポイント
DESIGN-R(R)による治療・ケアの評価方法
7.「褥瘡をつくらない」アセスメントをする
褥瘡発生リスクアセスメントスケールの使用
薬剤師のかかわり
8.治癒・予防に向けて外力(体圧・ずれ)を管理する
治癒・予防に必要な外力の管理
褥瘡の形態から外力を予測する
外用薬で効く環境形成
薬剤滞留性障害の防止対策
≪基本を整理! 褥瘡外用療法≫
1.皮膚外用薬の作用・剤形による分類と特徴
剤形の特徴
皮膚外用薬の作用・透過
剤形の使い分け
剤形・基剤と臨床効果
2.創の状態と基剤との関係
滲出液と基剤の関係
創面の滲出液を判断する
ガイドライン
塗布回数
塗布量
3.ドレッシング材の種類と特徴
ドレッシング材の種類
ドレッシング材の特徴は?
4.褥瘡は洗浄だけでいい? いつも消毒をするの?
褥瘡における衛生管理の基本
褥瘡における洗浄の意義
消毒薬は抗菌薬に比べはるかに細胞毒性が強い
褥瘡における消毒薬の用い方とその留意点
5.褥瘡治療薬のかたち
褥瘡治療薬の基剤のかたち
外用ヨウ素製剤のかたちの違い
ドレッシング材のかたち
防水透湿の謎
銀(Ag)のかたち
≪症例から学ぶ! 褥瘡のアセスメント&外用療法≫
CASE 1 急性期の褥瘡
脱水・低栄養を背景に偽痛風が褥瘡発症につながった89歳女性
CASE 2 慢性期の褥瘡(浅い褥瘡)
高血糖性昏睡により仙骨部褥瘡を発症した82歳女性
CASE 3 慢性期の褥瘡(深い褥瘡)
意識障害で寝たきりとなり重度褥瘡を形成した60歳男性
≪コラム≫
・褥瘡と間違いやすい皮膚疾患
・体圧分散マットレスの種類と使い分け
・褥瘡による痛みのコントロール
・スルファジアジン銀クリームの添付文書の作用機序を考える
≪Series≫
・最近のコクシ
褥瘡
・ハマゾン.co.jp
病牀六尺
・エビデンスと実臨床の架け橋~臨床疑問のゆくえ~
褥瘡患者の栄養はどういったものを投与するのがよいのでしょうか?
・生薬スロットでわかる漢方薬
褥瘡患者
※巻末付録 医薬品集カスタマイズツールはお休みします
≪はじめに≫
杏雲堂病院診療技術部 部長 大谷道輝
褥瘡対策として,日本褥瘡学会や日本皮膚科学会からもガイドラインが出されているのに加え,多くの関連書籍も出版されています.薬剤師もチーム医療の一環として,褥瘡対策チームなどに属して回診に参画することで,薬の専門家として貢献してきました.最近では在宅医療などでも,医師や訪問看護師などと連携して褥瘡治療に介入している薬剤師も増えています.このように褥瘡の患者に長く携わっていても,褥瘡治療に日々悩んでいることが多いのではないでしょうか? 褥瘡は患者さんごとに異なり,同じ症状でも同じ治療で改善するとは限りません.ガイドラインを熟知して,数多くの論文を読んでエビデンスに基づいて治療方針を決定しても,うまくいかないこともあります.多くの経験とエビデンスの組み合わせが必要となります.病院や在宅医療におけるチーム医療では,多職種から得られる専門性が発揮されることが大切です.そのためには,個々の連携と相互の理解が不可欠です.医師が治療方針を決定し,皮膚外用薬を選択した場合,薬剤師だけでなく,チーム全員が処方意図を理解するために知識の共有も大切です.チーム内で症例検討会や勉強会を行うなど,各職種の理解を深める必要があります.在宅医療においても,できる限り情報を共有することが不可欠です.
今回の特集では,褥瘡治療に対して臨床経験が少ない薬剤師でも理解できるように,各分野で経験の豊富なエキスパートである医師,薬剤師および看護師の先生方に丁寧にわかりやすく解説していただきました.特に安部先生には今回多くのアドバイスを頂きました.一読していただくと,今まで漫然といだいていた疑問や臨床現場での問題などに対して,明快な回答が得られると思います.最後までしっかりと読んでいただき,必要なときに繰り返し読んでいただきたい内容だと思います.
この特集が,褥瘡の入門専門誌としてばかりでなく,褥瘡治療で活躍されている薬剤師の方にも明日からの回診や薬剤業務にぜひ活用いただくことを切望します.
≪褥瘡が「できる」メカニズム・「なおる」プロセス≫
1.いつ・どこで・だれに褥瘡ができる
褥瘡とは?
発生要因は?
だれに褥瘡ができるのか
いつ褥瘡ができるのか
どこで褥瘡ができるのか
難治性褥瘡の要因
2.どのように褥瘡はできる?
褥瘡の発生メカニズムと外力の関係
現場で圧力とずれ力を排除する
3.どこに・どのくらいの頻度で褥瘡はできる?
褥瘡の好発部位と頻度は体勢によって違う!
予防のポイントは「骨突出」の観察
4.褥瘡の治療は時間がかかる
創傷が治るしくみ
急性創傷と慢性創傷の違い
TIMEコンセプト
褥瘡は治りにくい“わけ”がある
褥瘡治療は“3本の矢”
≪「褥瘡管理」はじめの一歩─治療方針の決定と治療環境の整備≫
1.褥瘡関連ガイドラインの読み方・使い方
褥瘡関連ガイドラインを知ろう!
2.急性期か慢性期かを見きわめる
創傷治癒過程を理解する
慢性創の特徴は炎症の持続
急性期褥瘡から慢性期褥瘡への移行
3.急性期褥瘡の治療方針を決定する
急性期褥瘡とは
急性期褥瘡を発見したら
4.慢性期褥瘡の状態を評価する
DESIGN-R(R)とは?
深さ(D)の分類
定期的な評価
5.慢性期褥瘡の治療方針を決定する
褥瘡診療の実際
褥瘡の保存的治療
ガイドラインに沿った褥瘡局所療法
陰圧閉鎖療法
その他の衛生材料など
6.慢性期褥瘡の治療・ケアを評価する
DESIGN-R(R)は褥瘡の治療とケアの評価指標
DESIGN-R(R)の採点ポイント
DESIGN-R(R)による治療・ケアの評価方法
7.「褥瘡をつくらない」アセスメントをする
褥瘡発生リスクアセスメントスケールの使用
薬剤師のかかわり
8.治癒・予防に向けて外力(体圧・ずれ)を管理する
治癒・予防に必要な外力の管理
褥瘡の形態から外力を予測する
外用薬で効く環境形成
薬剤滞留性障害の防止対策
≪基本を整理! 褥瘡外用療法≫
1.皮膚外用薬の作用・剤形による分類と特徴
剤形の特徴
皮膚外用薬の作用・透過
剤形の使い分け
剤形・基剤と臨床効果
2.創の状態と基剤との関係
滲出液と基剤の関係
創面の滲出液を判断する
ガイドライン
塗布回数
塗布量
3.ドレッシング材の種類と特徴
ドレッシング材の種類
ドレッシング材の特徴は?
4.褥瘡は洗浄だけでいい? いつも消毒をするの?
褥瘡における衛生管理の基本
褥瘡における洗浄の意義
消毒薬は抗菌薬に比べはるかに細胞毒性が強い
褥瘡における消毒薬の用い方とその留意点
5.褥瘡治療薬のかたち
褥瘡治療薬の基剤のかたち
外用ヨウ素製剤のかたちの違い
ドレッシング材のかたち
防水透湿の謎
銀(Ag)のかたち
≪症例から学ぶ! 褥瘡のアセスメント&外用療法≫
CASE 1 急性期の褥瘡
脱水・低栄養を背景に偽痛風が褥瘡発症につながった89歳女性
CASE 2 慢性期の褥瘡(浅い褥瘡)
高血糖性昏睡により仙骨部褥瘡を発症した82歳女性
CASE 3 慢性期の褥瘡(深い褥瘡)
意識障害で寝たきりとなり重度褥瘡を形成した60歳男性
≪コラム≫
・褥瘡と間違いやすい皮膚疾患
・体圧分散マットレスの種類と使い分け
・褥瘡による痛みのコントロール
・スルファジアジン銀クリームの添付文書の作用機序を考える
≪Series≫
・最近のコクシ
褥瘡
・ハマゾン.co.jp
病牀六尺
・エビデンスと実臨床の架け橋~臨床疑問のゆくえ~
褥瘡患者の栄養はどういったものを投与するのがよいのでしょうか?
・生薬スロットでわかる漢方薬
褥瘡患者
※巻末付録 医薬品集カスタマイズツールはお休みします
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