目次
特集:再発見!SGLT2阻害薬のチカラ -事前の指導でトラブル回避!!-
≪はじめに≫
御所南はらしまクリニック 院長 原島伸一
尿糖が糖尿病を救う!?
2014年,SGLT2阻害薬が7番めの経口血糖降下薬として発売されました.
甘い尿を大量に排泄することからその名がつけられた「糖尿病」では,空腹時の尿糖排泄は高血糖や血糖コントロール不良を意味します.したがって,SGLT2阻害薬の発売当初,尿糖を排泄させる薬剤を処方することは簡単には受け入れられないことでした.また,同剤の処方は,療養指導に反するとされることもありました.
しかし,発売開始後の5年間で多くのエビデンスが蓄積され,パラダイムシフトが起こりました.薬理作用より,ブドウ糖が尿に排泄されることで体重減少や糖代謝の改善がもたらされるだろうと単純に捉えられていましたが,それ以外にもSGLT2阻害薬はさまざまな臨床的代謝指標を改善することがわかりました.さらに,心・腎保護薬としての期待は大きく,処方数も増加しています.まさに,「尿糖が糖尿病を救う」とさえ言える状況です.
しかし,どんなに素晴らしい薬剤であっても,正しく使われなければ意味がありません.薬剤師や医師がその効能・効果と安全性を正しく理解し,患者さんが安心して服用できる環境を整え,治療を継続してもらうことが重要です.また,SGLT2阻害薬こそ,療養指導や服薬指導が重要な経口血糖降下薬といえます.糖尿病治療は,健康的な生活が伴ってこそ成功します.薬に頼って生活習慣が乱れていないか,間違った方法で服用していないか,定期的に聞き取り,アドバイスすることが望まれる薬剤です.
まだまだ発展途上の薬剤です.薬剤師,医療スタッフ,医師が連携し,SGLT2阻害薬を活かし,育てていくことが望まれます.
≪有害事象を回避せよ! SGLT2阻害薬のヒヤリ?ハット?事例集≫
1.効果が強く出たもので…
2.お水の抜きすぎにご用心?
3.楽しい旅行のはずだったんですけど…
4.もしかして…私の患者さん,尿路感染症かも?!
5.高齢者にSGLT2阻害薬って使っていいんですか?
6.いつまで続くの? 頻尿,多尿
≪SGLT2阻害薬のツボを押さえる≫
1.おさらい!! 血中グルコースとインスリン
2.SGLT2阻害薬の薬理作用
・そもそもSGLT2ってなに?
・SGLT2を阻害するとなぜ糖尿病の治療になる?
・SGLT2阻害薬がもたらすからだの変化
3.検査値に及ぼす影響
4.こんなとき,SGLT2阻害薬がチカラになります!
・血糖値を改善します/体重を減少させます
・血圧を低下させます
・血清尿酸値を低下させます
5.SGLT2阻害薬の活躍の場は変わった!?
・心保護作用・腎保護作用
・2型糖尿病患者の心臓を保護します
・2型糖尿病患者の腎臓を保護します
・糖尿病の有無に関係なく心臓を保護します
6.副作用の落とし穴に引っかからないために
・尿路感染症に気をつけよう!
・性器真菌感染症に気をつけよう!
・糖尿病性ケトアシドーシスに気をつけよう!
7.糖尿病治療薬の使いかた,選びかた
・SGLT2阻害薬はどの糖尿病治療薬ともペアを組めます!
・SGLT2阻害薬が活躍できる場面は?
≪服薬継続/中断を分ける運命の選択?! SGLT2阻害薬のチカラを引き出す≫
1.併用薬で想定される有害事象を確認
・SGLT2阻害薬は第二選択薬以降としての出番が多い
・併用薬は処方薬剤に限らない!〜OTC医薬品・サプリメントも要注意〜
2.インスリンなどの量に問題がないか確認
・油断禁物!! SGLT2阻害薬による低血糖の出現
・低血糖はどのように現れるのか
・無自覚性低血糖にも要注意!
3.処方箋をみてではなく患者さんをみて調剤しましょう☆
・SGLT2阻害薬処方時に注意すべきポイント
・1型糖尿病患者の場合
4.効きめが強すぎても弱すぎてもいけません…
・服薬指導,その前に…
・アドヒアランスをサポートしよう!
5.なにか変だなと思ったら?
・気をつけるべき副作用とは?
・SGLT2阻害薬適正使用のためのRecommendation
・副作用を防ぐためにできることは?
6.ごはんとくすりは一蓮托生
・治療成功のための食事療法
・シックデイでは服薬STOPも! 体調変化に応じた服用が大切
7.そこに糖はあるのかい
・薬物治療の効果を高める運動療法を!
・そのほかの生活上の注意点は?
・生活習慣の改善に,薬剤師・医療スタッフができること
≪フロリジンだヨ! 全員集合! SGLT2阻害薬のかたち≫
1.SGLT2阻害薬のかたち
2.グリコシド結合のかたち
≪コラム≫
・1型糖尿病と糖尿病性ケトアシドーシス
・SGLT2阻害薬が関与しうるさまざまなリスク
・おくすり手帳の重要性を伝えましょう
・糖尿病患者の社会的問題:自動車運転時の無自覚性低血糖による事故
・ソーシャルスタイル理論を活用した患者応対
・SGLT2阻害薬の『使用上の注意』の改訂について
≪Series≫
・最近のコクシ 糖尿病治療薬
・漢方検分録 ケースで学ぶ漢方薬安全チェック
徒然なるままに使われる健康食品やOTC医薬品にも注意!
・ハマゾン.co.jp
新薬の狩人たち—成功率0.1%の探求
・エビデンスと実臨床の架け橋〜臨床疑問のゆくえ〜
ダパグリフロジンは糖尿病のない
心不全の患者さんにも有効なのでしょうか?
≪Book Review≫
・子ども漢方診療ノート(南山堂)
・地域包括ケアで薬立つ 4ELEMENTS実践ガイド(南山堂)
≪はじめに≫
御所南はらしまクリニック 院長 原島伸一
尿糖が糖尿病を救う!?
2014年,SGLT2阻害薬が7番めの経口血糖降下薬として発売されました.
甘い尿を大量に排泄することからその名がつけられた「糖尿病」では,空腹時の尿糖排泄は高血糖や血糖コントロール不良を意味します.したがって,SGLT2阻害薬の発売当初,尿糖を排泄させる薬剤を処方することは簡単には受け入れられないことでした.また,同剤の処方は,療養指導に反するとされることもありました.
しかし,発売開始後の5年間で多くのエビデンスが蓄積され,パラダイムシフトが起こりました.薬理作用より,ブドウ糖が尿に排泄されることで体重減少や糖代謝の改善がもたらされるだろうと単純に捉えられていましたが,それ以外にもSGLT2阻害薬はさまざまな臨床的代謝指標を改善することがわかりました.さらに,心・腎保護薬としての期待は大きく,処方数も増加しています.まさに,「尿糖が糖尿病を救う」とさえ言える状況です.
しかし,どんなに素晴らしい薬剤であっても,正しく使われなければ意味がありません.薬剤師や医師がその効能・効果と安全性を正しく理解し,患者さんが安心して服用できる環境を整え,治療を継続してもらうことが重要です.また,SGLT2阻害薬こそ,療養指導や服薬指導が重要な経口血糖降下薬といえます.糖尿病治療は,健康的な生活が伴ってこそ成功します.薬に頼って生活習慣が乱れていないか,間違った方法で服用していないか,定期的に聞き取り,アドバイスすることが望まれる薬剤です.
まだまだ発展途上の薬剤です.薬剤師,医療スタッフ,医師が連携し,SGLT2阻害薬を活かし,育てていくことが望まれます.
≪有害事象を回避せよ! SGLT2阻害薬のヒヤリ?ハット?事例集≫
1.効果が強く出たもので…
2.お水の抜きすぎにご用心?
3.楽しい旅行のはずだったんですけど…
4.もしかして…私の患者さん,尿路感染症かも?!
5.高齢者にSGLT2阻害薬って使っていいんですか?
6.いつまで続くの? 頻尿,多尿
≪SGLT2阻害薬のツボを押さえる≫
1.おさらい!! 血中グルコースとインスリン
2.SGLT2阻害薬の薬理作用
・そもそもSGLT2ってなに?
・SGLT2を阻害するとなぜ糖尿病の治療になる?
・SGLT2阻害薬がもたらすからだの変化
3.検査値に及ぼす影響
4.こんなとき,SGLT2阻害薬がチカラになります!
・血糖値を改善します/体重を減少させます
・血圧を低下させます
・血清尿酸値を低下させます
5.SGLT2阻害薬の活躍の場は変わった!?
・心保護作用・腎保護作用
・2型糖尿病患者の心臓を保護します
・2型糖尿病患者の腎臓を保護します
・糖尿病の有無に関係なく心臓を保護します
6.副作用の落とし穴に引っかからないために
・尿路感染症に気をつけよう!
・性器真菌感染症に気をつけよう!
・糖尿病性ケトアシドーシスに気をつけよう!
7.糖尿病治療薬の使いかた,選びかた
・SGLT2阻害薬はどの糖尿病治療薬ともペアを組めます!
・SGLT2阻害薬が活躍できる場面は?
≪服薬継続/中断を分ける運命の選択?! SGLT2阻害薬のチカラを引き出す≫
1.併用薬で想定される有害事象を確認
・SGLT2阻害薬は第二選択薬以降としての出番が多い
・併用薬は処方薬剤に限らない!〜OTC医薬品・サプリメントも要注意〜
2.インスリンなどの量に問題がないか確認
・油断禁物!! SGLT2阻害薬による低血糖の出現
・低血糖はどのように現れるのか
・無自覚性低血糖にも要注意!
3.処方箋をみてではなく患者さんをみて調剤しましょう☆
・SGLT2阻害薬処方時に注意すべきポイント
・1型糖尿病患者の場合
4.効きめが強すぎても弱すぎてもいけません…
・服薬指導,その前に…
・アドヒアランスをサポートしよう!
5.なにか変だなと思ったら?
・気をつけるべき副作用とは?
・SGLT2阻害薬適正使用のためのRecommendation
・副作用を防ぐためにできることは?
6.ごはんとくすりは一蓮托生
・治療成功のための食事療法
・シックデイでは服薬STOPも! 体調変化に応じた服用が大切
7.そこに糖はあるのかい
・薬物治療の効果を高める運動療法を!
・そのほかの生活上の注意点は?
・生活習慣の改善に,薬剤師・医療スタッフができること
≪フロリジンだヨ! 全員集合! SGLT2阻害薬のかたち≫
1.SGLT2阻害薬のかたち
2.グリコシド結合のかたち
≪コラム≫
・1型糖尿病と糖尿病性ケトアシドーシス
・SGLT2阻害薬が関与しうるさまざまなリスク
・おくすり手帳の重要性を伝えましょう
・糖尿病患者の社会的問題:自動車運転時の無自覚性低血糖による事故
・ソーシャルスタイル理論を活用した患者応対
・SGLT2阻害薬の『使用上の注意』の改訂について
≪Series≫
・最近のコクシ 糖尿病治療薬
・漢方検分録 ケースで学ぶ漢方薬安全チェック
徒然なるままに使われる健康食品やOTC医薬品にも注意!
・ハマゾン.co.jp
新薬の狩人たち—成功率0.1%の探求
・エビデンスと実臨床の架け橋〜臨床疑問のゆくえ〜
ダパグリフロジンは糖尿病のない
心不全の患者さんにも有効なのでしょうか?
≪Book Review≫
・子ども漢方診療ノート(南山堂)
・地域包括ケアで薬立つ 4ELEMENTS実践ガイド(南山堂)
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