Derma(デルマ) 発売日・バックナンバー

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2,640円
Monthly Book Derma. No.135
学童期の皮膚病診療マニュアル
 

小学生のアトピー性皮膚炎(AD)の今 占部 和敬
小学生のADの疫学調査の結果を紹介し,悪化因子に関してもそのデータを供覧した.
また,小学校におけるシャワー浴による汗対策の取り組みについて紹介した.
MRSA感染もADを悪化させるが,治療ではプロトピック軟膏が効力を発揮している.

アトピー性皮膚炎の治療の実際 幸田  太
学童期のAD治療のキーとなるのは,保護者の理解を得るとともに,
患者自身にも平易な言葉で治療の大切さを分かってもらい,治療を継続できるかどうかである.

蕁麻疹とFDEIA 赤木 竜也ほか
学童期にみられる蕁麻疹のうち,感染性蕁麻疹,食餌性蕁麻疹,
食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis;FDEIA)の
3つに注意すべきである.

脱毛症 福本 大輔ほか
小児の脱毛症として代表的な円形脱毛症を中心に,抜毛症,頭部皮膚真菌症の臨床症状や分類,
合併疾患,治療法などについて解説した.

学童期の白斑 田代あかりほか
学童期にみられる白斑のなかで,頻度の多い尋常性白斑について述べる.
鑑別を要する他疾患と,最近の治療法,患者の家族への説明など,実際の診療について解説した.

ウイルス感染症 小野 文武
単純ヘルペス感染症,水痘,麻疹,風疹の診断・治療について概説する.
ワクチン接種の適応についても触れる.

膠原病 望月  満
膠原病を疑うべき症状,診断の進め方を概説し,SLE,皮膚筋炎,限局性強皮症,
全身性強皮症の各疾患について診断のポイント,治療法,生活上の注意などを記載した.

小児のリンパ系疾患 辻  和英ほか
小児のリンパ系疾患として,慢性活動性EBウイルス感染症,種痘様水疱症,蚊刺過敏症,
ランゲルハンス細胞組織球症,cytophagic histiocytic panniculitisについて概説した.

遺伝性角化症・水疱症 乃村 俊史ほか
学童期にみられる代表的な遺伝性角化症と水疱症のうち,魚鱗癬と表皮水疱症に焦点を当て,
その診断,治療,そして親への指導について簡潔にまとめた.

学童期の真菌症 高原 正和
学童期に比較的頻度が高い皮膚真菌症としてMicrosporum canis感染症,
Trichophyton tonsurans感染症,スポロトリコーシスを中心に紹介した.

動物による皮膚障害(虫刺症・アタマジラミ・疥癬) 上ノ土 武ほか
アタマジラミ,疥癬は集団発生が起こりうる疾患なので,患児の診断,治療だけでなく,
感染経路を特定し,蔓延を予防することが重要である.


2,640円
Monthly Book Derma. No.134
母斑・母斑症update
 

母斑・母斑症と遺伝 三橋善比古
母斑の定義を「接合後突然変異で生じる,すなわち遺伝的モザイクによる皮膚または粘膜の病変で,
増殖傾向がほとんどないもの」とするとスッキリする.
母斑症のモザイク発生には種々の機序が関与している.

色素細胞母斑(扁平母斑・青色母斑を含めて) 木村 鉄宣
色素細胞母斑の種類と分類法.色素脂肪母斑(特に後天性)の臨床像と病理組織像の対比.
色素細胞母斑の診断と治療上の注意点.

表皮・付属器の母斑 上出 康二
表皮・付属器の母斑を診るうえで,厳密な分類にとらわれずに,
“なぜこのような表現をとったか”を考えて対処しなければならない.

血管腫と間葉系母斑 草壁 秀成
単純性血管腫に対するレーザーの効果は年齢が低いほど効果がある.
いちご状血管腫に対しても速やかにレーザー照射を開始するほうがよい.

神経線維腫症1型 大塚 藤男
神経線維腫症1型の各種病変とそのQOLへの影響の理解が必要である.
NF1遺伝子が同定されているものの,基本的には診断も臨床症状によっている.
また,現在のところ根治的治療法はないものの工夫された各種の対症療法を応用,
患者のQOL向上に役立てることが重要である.また,一定の重症度のNF1は特定疾患(難病)の治療研究対象疾患であり,
この活用を心がけていただきたい.

結節性硬化症 金田 眞理
結節性硬化症は,以前の知能障害,てんかん発作,顔面の血管線維腫を3主徴とする疾患から,
知能障害も痙攣発作もない症例が増加し,それらの症例では,腎病変や肺病変が重要な予後決定要因となっている.

血管腫,血管奇形を伴う母斑症 一宮  誠ほか
血管腫,血管奇形およびそれらに伴う母斑症候群の分類に関してはさまざまな意見があるが,
潜在的な他臓器合併症を早期に診断することにより集学的治療を行えるようにすることが重要である.

McCune-Albright症候群,汎発性黒子症候群,Peutz-Jeghers
症候群,神経皮膚黒色症,phakomatosis pigmentokeratotica,
Didymosis aplasticosebacea 倉持  朗
a)新たに責任遺伝子が判明した母斑症,
b)従来の病態の考え方に大きな変化がみられた母斑症,
c)2つのtwin-spot nevus,d)Happle のリンゴの考え,について述べた.

母斑性基底細胞癌症候群 上田 正登
掌蹠pits,顎骨嚢腫,BCCの順に発症し,診断されることが多い.BCCがなくとも本症ではないとはいえず,
総合的な判断が必要となる.放射線照射には注意を要する.

色素失調症 小玉 和郎
最近のトピックスは,原因がNEMO遺伝子の異常と明らかになったことである.
よって,病因の部分(遺伝子の説明,発症メカニズム,男児例が生じる仮説,Blaschko線に沿う理由)が
特に読んでいただきたいところである.
2,640円
Monthly Book Derma. No.133
アトピー性皮膚炎最前線
 

アトピー性皮膚炎とIgE 佐藤 伸一ほか
アトピー性皮膚炎におけるIgEの関与については不明な点が多いが,臨床的な観点,
そして動物モデルを用いた実験結果からその関与について考察した.

アトピー性皮膚炎とT細胞・好酸球性炎症 照井  正
アレルギー疾患の代表的な疾患の一つであるアトピー性皮膚炎患者の皮膚病変にしばしば好酸球が観察される.
アトピー性皮膚炎の病変形成に好酸球がどのように関与しているのか?

アトピー性皮膚炎におけるサイトカイン・ケモカイン 中村晃一郎
アトピー性皮膚炎の病態にTh1・Th2サイトカインが関与し,
ケモカインはこれらのリンパ球の皮膚への遊走・機能に重要な役割を果たす.
代表的なケモカインについて解説する.

アトピー性皮膚炎と接触アレルギー 松永佳世子
アトピー性皮膚炎の難治性皮疹や急性憎悪には皮膚に直接繰り返し接触する外用薬,
化粧品などによる接触アレルギーが関与することがあり,その原因究明と対処が重要である.

アトピー性皮膚炎とかゆみ 生駒 晃彦
アトピー性皮膚炎にみられるかゆみ過敏を含むかゆみの基礎的知見を紹介し,
アトピー性皮膚炎のかゆみ治療に必要な薬物治療と生活指導について考察する.

アトピー性皮膚炎の疫学 占部 和敬
我が国での全国的なアトピー性皮膚炎(AD)の疫学調査の結果を中心に,最近の動向を紹介した.

アトピー性皮膚炎とステロイド・タクロリムス 古江 増隆
ステロイド外用療法・タクロリムス外用療法は保湿剤・保護剤外用とともにアトピー性皮膚炎の基本的な外用療法である.
その具体的な考え方や使用法についてまとめた.

アトピー性皮膚炎とシクロスポリン 五十嵐敦之
ステロイドと作用機序の異なるシクロスポリンの内服療法は,
既存治療に抵抗性の重症アトピー性皮膚炎の治療手段として存在価値は大きい.

アトピー性皮膚炎と抗アレルギー薬内服療法について 古川 裕利
抗アレルギー薬の作用は抗ヒスタミン作用のみならず多様である.
塩酸オロパタジンは末梢血単核球のTh2ケモカイン産生抑制を介しADの病態を改善する可能性がある.

アトピー性皮膚炎診療におけるNFκBデコイODN軟膏の可能性 玉井 克人
NFκBデコイODN軟膏は,NFκBの機能を特異的に抑制し,アトピー性皮膚炎重症顔面病変でよく吸収されて
効果を発揮することが期待される,全く新しい概念の抗炎症外用薬である.
5,170円
Monthly Book Derma. No.132
最新外用薬治療戦略―私はこうしている―
 

外用薬はどう作られるか 大谷 道輝
外用薬は基剤中に薬物が飽和していれば,理論上皮膚透過性は基剤に影響されない.
しかし,実際には基剤や剤形が薬物の皮膚透過性に大きく影響する.

捨てがたい古典的外用薬 佐藤 政子ほか
今日の外用薬の発展に伴い,忘れられがちではあるが依然として捨てがたい古典的外用薬について述べた.
近年の外用薬にはない古典的外用薬の魅力が伝われば幸いである.

外用薬使用法の基礎 落合 豊子
皮膚疾患に対し外用療法を行う際には,外用薬の基剤の特質を知り,
塗布・貼布などの薬剤の塗り方や外用回数についての知識を持ち,外用前の正しいスキンケア,
入浴法について指導することが大切である.

外用療法のコンプライアンスを高めるために 安川 史子ほか
外用治療の重要性に対する患者・介護者の理解を得ることがコンプライアンスを高めるコツである.
患者の年齢と社会背景を考慮することで,より効果的な外用指導が可能になる.

ステロイド外用薬:アトピー性皮膚炎にどう使うか? 幸野  健
ステロイド忌避者をなくすためには正しい情報を得た「賢い患者」の育成が必要であり,
そのためには医師もエビデンスを把握し,使いこなせる技能を保持しなければならない.

ステロイド外用薬:乾癬にどう使うか 大久保ゆかり
乾癬の外用療法は,主としてステロイド外用薬と活性型ビタミンD3外用薬が使われている.
両者を併用することにより各々の長所と短所を補い,より優れた外用療法となる.

免疫抑制外用薬をどう使うか 大槻マミ太郎
我が国で唯一使用可能な免疫抑制外用薬であるタクロリムス軟膏について,
その成人用と小児用軟膏のアトピー性皮膚炎における適正でかつ有効な使い方を最新のエビデンスに基づいて解説し,
その適応外使用についても述べる.

活性型ビタミンD3外用薬をどう使うか 中山樹一郎
ビタミンD3外用剤でも長期連用の場合はその効果を十分観察していく必要がある.
また紫外線療法との併用が特に有用である.

抗真菌外用薬をどう使うか 望月  隆
使用に先立って,菌種の予想を含めて正確な診断を行い,皮疹の性状を考慮して薬剤を選択する.

抗菌外用薬をどう使うか 日野 治子
ごく一般的な抗菌外用薬について使用上の留意点を述べた.

抗ウイルス外用薬をどう使うか 安元慎一郎
単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症,水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)感染症,ヒト乳頭腫ウイルス感染症(疣贅),
伝染性軟属腫ウイルス感染症などに対していくつかの抗ウイルス外用薬が局所的な治療として頻用される.
抗ヘルペス外用薬は軽症のヘルペス性疾患に対して用いられ,
疣贅と伝染性軟属腫に対してはイミキモドの効果が期待されている.

抗腫瘍外用剤
―治療における位置づけと適正な使われ方― 倉持  朗
抗腫瘍外用剤を用いた,皮膚悪性腫瘍の治療について,「実際の使われ方」と,
「最近の適応の拡大,およびその問題点」に関し,述べた.
大切なことは,抗腫瘍外用剤を使用する際に,治療全体のなかでの位置づけに対し,
皮膚科医がしっかりとした philosophy を持つことであろう.

保湿外用薬をどう使うか?
―特にアトピー性皮膚炎に対して― 幸野  健
保湿外用薬は外用療法の基本でありながら,原理と特性について十分考慮されずに処方されているきらいがある.
特にアトピー性皮膚炎について使用法を概説する.

非ステロイド系抗炎症外用薬をどう使うか 塩原 哲夫
NSAIDs外用薬は感作を起こしうるだけでなく自然免疫を低下させる作用があり,
アトピー性皮膚炎には用いるべきではない.湿潤した局面に用いると汎発性の紅斑をきたす.

粘膜用外用薬をどう使うか? 出光 俊郎ほか
(1)粘膜扁平苔癬ではタクロリムス軟膏が有用である.
(2)天疱瘡の口腔病変ではプラスチックシーネとステロイド軟膏の併用が非常に有効である.
(3)外用薬とともに適切な内服治療を併用するのが重要である.

外用薬混合処方時の注意点
―3つのメリットと4つのピットフォール― 江藤 隆史
混合調製のメリットとして,外用コンプライアンスの向上,相加相乗効果などが挙げられる.
しかし,基剤の不一致による乳化の破壊,分離した水への細菌汚染,pHによる主剤の効力低下,
希釈の過信,などのピットフォールがあり,処方時には十分な注意をしなければならない.

消毒薬をどう使うか 北村 正樹
個々の消毒薬について事前に有効な微生物,使用可能な消毒対象物を十分把握しておかなければならない.
また,適切な消毒薬使用とともに日常診療においてスタンダードプリコーションに
心がけることが病院感染を防止するうえで重要といえる.

皮膚潰瘍治療薬をどう使うか? 立花 隆夫
外用薬を用いた皮膚潰瘍治療のポイントはwound bed preparationとmoist wound healingであり,
その局所処置に際しては創面の清浄化とともに適度な湿潤状態の保持を常に心がける.

創傷被覆材をどう使うか 五十嵐敦之
創傷被覆材は吸水能などが製品により異なり,適応となる創傷も違ってくるので,
それぞれの特性を理解して適正に使用するようにしたい.

ストーマ装具の基礎知識 溝上 祐子
皮膚保護材はpHの緩衝作用など,皮膚の生理機能を保持するための機能に優れているが,
その管理方法の不適から表在性炎症を特徴とする接触性皮膚炎を引き起こすことがある.

PUVA療法 森田 明理
難治性皮膚疾患の治療に重要なPUVA.効果と安全性からみれば,PUVAからナローバンドUVBに移行するなかで,
PUVAバスが,今後も重要な治療として残るであろう.

外用ALA-PDTの実際 秋田 洋一ほか
ALA-PDTは,表在性皮膚悪性腫瘍の日光角化症,Bowen病,表在型基底細胞癌の治療に最も効果があり,
その他の皮膚疾患にも応用される.PDTは非侵襲的で安全な治療法である.

市販外用薬をどう使うか 北村 正樹
今後,市販外用剤にも医療用医薬品と遜色ない薬剤がますます多くなると考えられる.
使用する消費者には安易な使用を避けさせるとともに,
あくまでも一時的な使用のものと理解させなければならない.

サンスクリーン剤をどう使うか 川田  暁
サンスクリーン剤のSPF値のガイドラインではハーモナイゼーションが行われた.
効能表現にも新しい提案がなされた.新規素材も多数開発された.

美白化粧品 船坂 陽子
色素斑の治療,予防に当たり,各種美白化粧品の特徴を理解して活用することが肝要である.

育毛・発毛外用薬 植木 理恵
育毛・発毛剤は,毛成長機序に直接かかわることが明らかなものを第一選択とし,
接触性皮膚炎などトラブルが生じた場合は,毛成長の環境を整えるタイプの育毛剤を使用する.

機能性化粧品の展望 芋川 玄爾
皮膚機能の細胞生物学的メカニズムを深く掘り下げ,それを基盤として適切な機能性素材を開発することが,
有効性の高い機能性化粧品を作り上げるうえで重要であることを,
実際の皮膚機能メカニズムと素材開発ストラテジーならびに,
開発された機能性化粧品の臨床効果の程度を示すことにより理解していただきたい.
2,640円
Monthly Book Derma. No.131
皮膚疾患漢方療法マニュアル
 

皮膚科領域における漢方薬の使い方 夏秋  優
気・血・水や寒熱の理論に基づいて皮疹をとらえ,個々の漢方方剤を構成する生薬の作用を理解したうえで,
皮疹の改善と体質改善の方剤を考えて処方を選択する.

皮膚科疾患に対する漢方治療のエビデンス 石井 正光ほか
皮膚科疾患の漢方治療においてはレベルの高いRCTはあまり行われていない.
これは漢方薬の持つ特性によっている.漢方薬では通常のRCT以外にも,
西洋医薬とは違う有効性の示し方を考える必要がある.

湿疹,皮膚炎,皮膚掻痒症の漢方治療 豊田 雅彦
湿疹,皮膚炎,皮膚掻痒症の漢方治療は,ときに難解で処方に苦慮することもあるが,
主要4方剤をベースとして選択・合方することで実践可能であることを示した.
また漢方薬によるかゆみの制御の現状につき記述した.

アトピー性皮膚炎の漢方治療 小林 裕美
アトピー性皮膚炎で標準的治療のみでは軽快しない一群に対して,食養生を重視し,
漢方薬を各々の薬理作用の理解に基づき用いることで,治療効果を高めることができる.

挫瘡の漢方療法 山田 晴義
挫瘡を細菌感染の観点から考えると抗菌作用を有す漢方薬が有効である.
生理前後に増悪する女性患者を月経病という観点から調経(月経を整えること)という手法で治療した.

蕁麻疹の漢方治療について―食餌性蕁麻疹の漢方医学的診療を含めて 山口 全一
蕁麻疹のうち食餌性蕁麻疹の随証投与法で,香蘇散,大黄製剤,防風通聖散,茵陳蒿湯などが有用である.
食餌性蕁麻疹について漢方医学的考察を加えた.

皮膚科難治性疾患の漢方治療 荒浪 暁彦
使用する漢方薬として,尋常性乾癬は駆於血剤,滋潤剤,清熱剤,
掌蹠膿疱症はさらに去風剤や利水剤,円形脱毛症は気剤が中心となる.

ウイルス性皮膚疾患の漢方治療 田中  信ほか
帯状疱疹の痛みと疱疹後神経痛,QOLを低下させる再発性単純疱疹,小児に多い尋常性疣贅,
伝染性軟属腫に漢方治療はいかがでしょう.

皮膚の末梢循環障害に関連した疾患の漢方療法 寺木 祐一
漢方学的に末梢循環障害に相当する病態である於血の徴候と治療薬を概説し,
そのような病態に関連した慢性色素性紫斑などの皮膚疾患の漢方療法について触れた.

膠原病と漢方―特にシェーグレン症候群を中心に 前田  学
膠原病は,ステロイド剤などの一辺倒な治療では有効な反面,副作用が問題となる.
副作用軽減やQOL改善のために,証に合わせた漢方薬が有用で,
多彩な臨床症状を有するシェーグレン症候群ではとりわけ重要となる.
2,640円
Monthly Book Derma. No.130
ヒト・動物共通皮膚感染症
 

人獣共通感染症の現状と問題点 神山 恒夫
感染症の60%以上を占める人獣共通感染症に関し,国内での新たな発生を防ぐためには,
診断・治療を行うための準備と適切な感染源・動物対策が求められる.

ペットから感染する皮膚疾患
―パスツレラ感染症(Pasteurellosis) 荒島 康友
人獣共通感染症のなかで,ネコ,イヌの保有率が最も高い感染症であり,
Pasteurella spp.が原因菌で,ネコの100%近く,イヌの75%ほどが保有している.
咬・掻傷により化膿を起こし,抵抗力低下時に敗血症となり死に至ることもある.

ペットから感染する皮膚疾患―猫ひっかき病 丸山 総一
猫ひっかき病の主な症状は,受傷部の丘疹,水疱,支配リンパ節の一側性の腫脹,発熱である.
Bartonella henselaeが原因菌で,我が国のネコの約1割が本菌に感染しているが,
患者の発生状況に関する全国的な統計はない.

ペットから感染する皮膚疾患―真菌症 赤木 竜也ほか
ペットから感染する代表的な皮膚真菌症は好獣性皮膚糸状菌による白癬である.
これらの白癬菌は菌種によって特定の宿主動物が存在し,ヒトの臨床症状にも特徴がある.

ペットから感染する皮膚疾患―疥癬,ノミ症 岡  恵子ほか
ペットから感染した動物疥癬やノミ刺症を診断したときは,ペットの疥癬治療やノミの駆除をし,
環境に生息するノミの卵や幼虫などを除去するよう指導する必要がある.

家畜動物から感染する皮膚疾患 大原  学ほか
Trichophyton verrucosumは好獣性糸状菌であるがヒトにも感染する.
感染経路は家畜からだけでなくヒトからもある.外用抗真菌剤に反応が悪く単独使用により皮疹の増悪例もある.

野生動物から感染する皮膚疾患 浅川 満彦ほか
野生動物問題は逼迫している.さらに悪いことに,野生動物における病原体の保有状況は,
ほとんど未知なことである.
この暗黒大陸に挑むのが,我々保全医学分野のフィールド・エピデミオロジストたちである.
今回はごくありふれた野生動物から,ヒトへ感染する危険性をはらむ皮膚疾患にスポットを当てた.

人獣共通感染症としての熱帯皮膚病・輸入感染症 大友 弘士ほか
最近,国内外で新興感染症や再興感染症に属する人獣(畜)共通感染症の発生が注目されており,
その病態把握,診断,治療などに習熟しておくことが必要である.

動物側からみたヒト・動物共通皮膚感染症 永田 雅彦
ヒト・動物共通皮膚感染症として小動物の皮膚糸状菌症と疥癬を取り上げ,
その臨床像および治療に関する詳細とともに,動物側からみた公衆衛生学的対応について概説した.
2,640円
Monthly Book Derma. No.129
実践創傷治療ABC
 

傷治療の基本手技と実際 夏井  睦
筆者が提唱する外傷や熱傷の治療,それが湿潤治療であり,消毒をせず創面の乾燥を防ぐ治療である.
ここではその理論的説明,具体的な治療方法について説明する.

CDC surgical site infection防止ガイドラインと適応 吉田 祐一ほか
1999年に公開されたCDCによるSSI(surgical site infection)防止のための
ガイドラインに示された術前・術中・術後の勧告と適応を述べた.

創傷治癒と局所因子 浅井  純ほか
創傷管理では,創傷治癒の機序と創傷治癒に影響する因子を理解したうえで,
最適な管理を行う必要がある.皮膚創傷治癒の機序について局所的な因子を中心に解説した.

創傷治癒と全身因子 梅林 芳弘
治りにくい潰瘍を診るときは,局所の状態のみに目を奪われることなく,
一歩引いて背景にある全身因子(各種疾患や薬剤など)に配慮する必要がある.

創傷治癒と栄養 合田 文則
創傷治癒には,十分な栄養,特に蛋白質,水分,アルギニンやグルタミン,ω-3系脂肪酸,
ビタミンC,A,および亜鉛,銅,鉄が不可欠である.

皮膚潰瘍の鑑別と治療 小野 一郎
潰瘍の治癒過程を増殖因子で制御可能であるという立場に立ち,
治癒までの期間短縮といういわば一面的な視点を越えて長期間観察後の瘢痕の状態がどのようになるのかを観察し,
学びながら治療に当たるという姿勢が重要である.

褥瘡の評価と治療 石川  治
褥瘡局所治療のポイントは壊死組織を除去して肉芽形成機転を胎動させ,
細菌感染と滲出液を適切にコントロールすることにより,肉芽組織の増生と上皮化を図ることである.

被覆ドレッシングと人工皮膚 井上  肇
再生医療技術を用いた自家培養表皮,同種培養真皮移植による創部管理法は,乾燥療法,
湿潤療法に加え第三の治療法として今後の創傷治療戦略の大きな手段となるであろう.

フットケア 末木 博彦
足部皮膚潰瘍の治療や予防においては,立位や歩行に伴う加重と反復する刺激を緩和するための
フットケアが重要である.履物,皮膚・爪疾患の治療,患者教育がポイントである.

肥厚性瘢痕・ケロイドを予防するには―縫合を中心に 内藤 素子ほか
きれいな縫合を行うには創縁の処理が必要で,埋没縫合終了時点で創が密着していることが重要である.
また,安易で不適切な創傷一次縫合は肥厚性瘢痕を招くことを認識する.
2,640円
Monthly Book Derma. No.128
ありふれた爪疾患の対処の実際
 

爪白癬の抗真菌薬内服療法 仲   弥
新規抗真菌内服薬の適切な使用により爪白癬はかなり改善するが,完治に至らない例も多い.
今後は治療法の工夫とともに服薬コンプライアンスを高める必要がある.

内服できない際の爪白癬の治療法 堀口 裕治
爪白癬の外用療法は患部に薬剤を十分に到達させることが肝要であり,
そのためにはできるだけ患爪を除去しなければならない.
40%尿素軟膏密封療法は疼痛なしに患爪を除去することができる.

爪白癬の爪甲切削除去抗真菌剤外用療法 藤田  繁
爪白癬の爪甲切削除去抗真菌剤外用療法の施行法,注意点について解説した.
病爪の除去が十分にかつ,丁寧に行われることが大切である.

乾癬の爪病変に対する局所療法 三谷 有史ほか
爪乾癬にカルシポトリオール密封療法は有効な治療であるが確立されたものではなく,
現状では他の局所療法と比較し利点,欠点を考慮しながら治療を選択できることが大切である.

炭酸ガスレーザーによる陥入爪の治療 谷口 由紀ほか
炭酸ガスレーザーは水に吸収され,色基とは無関係に生体と反応する.
術野が無血野とは限らず,焦点外拡散光を用いる場合は,蒸散の指標は生体反応とすることが肝要である.

陥入爪の手術的治療 大隅  昇
爪甲,爪郭,爪母,爪床などの解剖学的三次元構造と本術式における爪母の切除範囲を確実に理解する.
さらに基本となった鬼塚法の特徴,本法と児島法との違いを知る.

フェノール法による陥入爪の治療 石川 博彦
フェノール法は簡便ではあるが,わずかな治療の違いが長期の治療成績に影響する.
そこでよりよい結果のために適応,他の治療法との比較,施術方法の注意点について記載した.

マチワイヤ,マチプレートを用いた巻き爪矯正治療 町田 英一
爪矯正は痛みがなく,数か月~数年かけて爪甲を平坦にする.
爪が軟らかい若年者に特に有効である.

巻き爪(爪甲過彎曲症)の手術的治療 林  雅裕
巻き爪が非加重で生ずること.術後には全抜爪を行うがゆえ,加重をかけさせたり,
非過重にしたりと管理が大変なこと.筆者の術式と症例の供覧.

爪のケアと爪切り 宮川 晴妃
陥入爪・巻き爪の発生予防と,軽度の状態の保存的処置としての「爪切り」について述べる.
足の爪を,手の爪と同じように切ると陥入爪・巻き爪を発生させる原因となる.

内外の爪疾患テキストブックの展望 安木 良博
内外で刊行された爪疾患のモノグラフを紹介した.現在入手できる書物ばかりでなく,
過去に刊行され,既に絶版となったものも含めた.
5,830円
Monthly Book Derma. No.127
細菌・ウイルス・真菌感染症治療戦略
 

I.細菌感染症

小児の膿皮症 馬場 直子
SSSSと薬疹の鑑別.SSSSは口・鼻・眼周囲の発赤に始まり,頸,腋窩,陰股部から全身に潮紅が広がるが,
薬疹は全身にまず多形滲出性紅斑様皮疹が出現し,それらが融合して広範囲の紅斑やびらんとなる点が異なる.

毛包の膿皮症 山崎  修ほか
毛包を主体にした感染症は多く,病因もさまざまである.疾患別にその治療戦略について概説した.

真皮から皮下組織の膿皮症 多田 讓治
蜂巣炎と丹毒は必ずしも区別できない場合もあるが,定型的丹毒は化膿レンサ球菌によるという認識は,
的確な抗菌薬の選択上重要である.

壊死性筋膜炎,ガス壊疽 外山 知子ほか
壊死性筋膜炎は浅在性筋膜を主に炎症の場とする皮膚軟部組織感染症である.
皮膚から皮下にかけて壊死をきたし,急速に進行するため早期診断・早期治療が必要である.

TSS,TSLS 山崎  修ほか
臨床症状に共通点が多いTSSとTSLSの両疾患の病態,病因,予後などの違いを把握し,
治療戦略を立てなければならない.

MRSA感染症 渡辺 晋一
最近MRSAによる皮膚感染症が増えているが,ホスホマイシンやミノサイクリン,
フルオロキノロンなどで対応できることが多いので,安易に抗MRSA薬を投与すべきでない.

Pasteurella multocidaなど人獣共通感染症 原  弘之
ペットや家畜,野生動物からヒトへ感染しうる人獣共通感染症は重篤な全身症状を生じることがあるため,注意が必要である.

皮膚結核 新見やよい
皮膚結核の診断のポイントは正確な臨床像の把握にある.抗酸菌染色,培養,遺伝子診断を併用して結核菌の検出に努める.
治療は副作用に留意して多剤併用療法を行う.

非結核性抗酸菌症 澁谷修一郎ほか
臨床的に皮膚非結核性抗酸菌症を疑った場合,診断確定や治療法の選択に原因菌の分離,
培養からDNA診断での同定が不可欠で重要である.

ハンセン病の診断・治療―最近のトピックス 石井 則久ほか
ハンセン病は主に皮膚と末梢神経に病変を形成する慢性抗酸菌感染症であるが,
偏見と差別の歴史でもあった.日本では新規患者はほとんどなく年に7名程度である.

梅 毒 大西 誉光ほか
梅毒を後天梅毒と先天梅毒に分け,症状,診断,治療について述べた.

放線菌症,ノカルジア症 服部 尚子ほか
放線菌症は嫌気性放線菌を原因とし,ペニシリン系抗生剤が有効である.ノカルジア症は,
好気性放線菌(ノカルジア)を原因菌とし,サルファ剤・ミノサイクリンが有効である.

EBMに基づいた抗菌薬の正しい使い方 五味 晴美
感染症診療では,「どの患者ホスト」が「どの部位」に「どの微生物」によって
感染を起こしているかを明確に把握する(=確定診断をつける)ことが最も重要である.
それにより,適切な抗菌薬を,適切な投与法で,適切な期間投与し終了することで,診療が完結される.


II.ウイルス感染症

単純疱疹 石地 尚興
成人の初感染例や性感染症の単純疱疹が増えてきている.抗ウイルス薬を適切に使用し,
治療,感染予防に努める必要がある.

水痘・帯状疱疹 松尾 光馬
水痘・帯状疱疹では,非特異例での診断,合併症を生じた場合の治療など皮膚科医として習熟しておく必要がある.

ウイルス性疣贅 江川 清文
疣贅治療では,どの治療法が最良とは一概に言えず,症例や状況に応じて使い分ける必要がある.
1つの治療法に固執すべきでもなく,治療法を変えた途端に治ることも多い.

手足口病 三石  剛ほか
手足口病の原因ウイルスであるエンテロウイルス71による感染症は脳炎,
肺出血など重篤な合併症を引き起こすことがある.予防・治療ワクチンの出現が早急に待たれる.

伝染性紅斑(ヒトパルボウイルスB19感染症) 加藤 直子
ヒトパルボウイルスB19の感染により,伝染性紅斑,関節障害,aplastic crisis,胎児水腫などが誘起される.
皮膚科医は,これらの幅広い臨床スペクトラムを熟知する必要がある.

ウイルス性急性発疹症(麻疹・風疹・突発性発疹) 日野 治子
遭遇する機会の多い麻疹,風疹,突発性発疹について,病態および予防などを述べた.

EBウイルス感染症 山本 剛伸ほか
予後良好なEBウイルス関連皮膚疾患は,一般に対症療法で改善する.
一方,予後不良な疾患は,化学療法・骨髄移植などが必要となる.両者の区別が重要である.

HIV感染症,AIDS 木村 聡子ほか
現在のHIV感染症の治療法の中心である多剤併用療法(HAART)の最近の傾向と1日1回療法を中心に述べた.


III.真菌感染症表題

白癬の治療 田邉  洋
皮膚科医に対する白癬治療のニーズは高い.直接鏡検を怠らず正しく診断し,
新旧さまざまな抗真菌剤を多様な症状によって使い分け治療する白癬の臨床は,皮膚科医の専門性を要求される.

カンジダ症 加藤 卓朗
カンジダ症の診断は直接鏡検で行う.
臨床的特徴は膜様鱗屑を伴う小膿疱が多発する境界不鮮明な中心治癒傾向のない紅斑で,
治療の基本は抗真菌剤の外用で経口剤も用いられる.

マラセチア感染症 清  佳浩
癜風とマラセチア毛包炎の起因菌は,M. globosaである.
マラセチア毛包炎の診断には胞子を染色して検出する必要がある.

スポロトリコーシス 白木 祐美ほか
スポロトリコーシスは,我が国では深在性皮膚真菌症の代表的なものであり,
診断と治療には特に精通することが肝要である.

黒色真菌感染症 原田 敬之
黒色真菌感染症は自然環境の変化から我が国での発症例は減少してきている.
しかし,稀ながら決して忘れてはならない皮膚深在性真菌症であるので,
皮膚科医はその診断および治療法には精通しておく必要がある.


IV.虫が関与する感染症

つつがむし病(tsutsugamushi disease) 荒瀬 誠治
ツツガムシ病オリエンチアによる急性発疹性感染症.高熱と汎発性小紅斑,刺し口が特徴で,
Weil-Felix反応でOXKが陽性.テトラサイクリン系抗生剤が著効する.
第四類(全数把握)感染症である.

ライム病 橋本 喜夫ほか
北海道のライム病は本邦症例の過半数を占め,一般に遊走性紅斑主体で軽症であることが臨床的特徴である.
post-Lyme disease syndromeの存在にも言及した.

疥癬の診断と治療 大滝 倫子
経口剤イベルメクチンが保険で使えるようになった.ダニなどの検出により確定診断の下に使う.
1回投与,必要に応じ1週間空け再投与する.体重15kg以下の乳幼児,妊婦,授乳婦,髄膜炎,
肝障害のある場合には使えない.毒性も高く,過剰に頻回使わない.
安香酸ベンジル,γ-BHCなど医師の責任の下にインフォームドコンセントを得て使う.

シラミ症(pediculosis) 夏秋  優
アタマジラミは頭髪,コロモジラミは衣類,ケジラミは陰毛に寄生し,
主に毛髪や衣類の接触によって感染する.治療にはフェノトリンが有効である.
2,640円
Monthly Book Derma. No.126
尋常性乾癬 update
 

乾癬の病態―Stat3 modelを中心に:表皮細胞とT細胞の相互作用 佐野 栄紀
乾癬発症のために,Stat3活性化は表皮T細胞クロストークに架ける橋.
Stat3シグナル阻害が新たな治療法となる可能性.

乾癬の病態―乾癬の遺伝子発現パターン解析 清島真理子
乾癬皮膚に発現する遺伝子を包括的,網羅的に解析する,遺伝子発現パターン解析は,
乾癬の病因,病態を追求する手段の一つであり,治療薬開発に発展する期待が持たれる.

新しい治療―生物製剤 朝比奈昭彦
生物製剤は乾癬の病態のカギを握る蛋白質へピンポイントに作用し,臓器障害を起こしにくく,
新たな治療の可能性を切り開いた.各々の長所や短所を理解する必要がある.

新しい治療―生物製剤,特に抗IL-12 p40療法 十一 英子
抗IL-12 p40抗体を乾癬患者に投与し,高い有効率を得た.病変部皮膚では投与後2週で,
タイプ1サイトカインとケモカイン,およびIL-12/IL-23自身のmRNA発現が抑制された.

尋常性乾癬に対するPUVAとナローバンドUVB 森田 明理
PUVAバスやナローバンドUVBの見直しによって,乾癬の治療において光線療法は,
外用療法で難治であるかもしくはコントロールの困難な場合の第2選択として重要な役割を果たすようになった.

ガイドラインに基づいたシクロスポリン療法 梅澤 慶紀
シクロスポリンガイドライン2004は患者のQOLを重視し,より実践的な内容に変更された.

乾癬の治療―ビタミンD3とレチノイド 高橋 英俊
ビタミンD3とレチノイドは乾癬治療に有効な治療法で,併用することでさらに治療効果は高まるが,
高カルシウム血症誘発の危険性が高まることに注意しなければならない.

乾癬に合併する疾患―膠原病と自己免疫性水疱症 小林 里実
SLE合併例における抗Ro/SS-A抗体陽性率,光線過敏症の有無と,実際の治療における注意点.
表皮下水疱合併例の診断では,表皮真皮遊離皮膚を基質とした間接法,免役ブロット法が必要である.

糖尿病そのほか基礎疾患を合併する乾癬の注意点について 井戸 敏子ほか
糖尿病,高脂血症,高血圧,痛風などの生活習慣病を合併する乾癬患者が増加する傾向にある.
基礎疾患を有する乾癬患者の治療上の注意点を中心に述べる.

治療満足度調査 福地  修ほか
日常診療において,PDI(psoriasis disability index)とself-administered PASI質問票を用いることにより,
患者満足度の高い,患者の視点に立った治療が実現できると考えられる.
2,640円
Monthly Book Derma. No.125
口腔粘膜疾患の診方
 

口腔粘膜疹(口腔粘膜に限局する病変) 勝岡 憲生
口腔粘膜に限局し特徴的な形態を示す粘膜疹として皺状舌,正中菱形舌炎,地図状舌,赤い平らな舌,
いちご舌,毛舌,再発性アフタなどがある.

口腔粘膜カンジダ症 坂下さゆり
口腔カンジダ症の臨床病型は鵞口瘡がよく知られているが赤く表面の萎縮した舌にも注意を要する.
診断には直接鏡検が必要である.

口腔粘膜のヘルペス 石地 尚興
ヘルペス性歯肉口内炎は単純疱疹ウイルス感染症であるが,初感染のことが多い.
ベーチェット病やStevens-Johnson症候群との鑑別が重要である.

口腔粘膜の梅毒疹 小野 文武ほか
口腔咽頭梅毒における特徴的な粘膜の所見を病期別に示すとともにその診断・治療および
HIV感染合併例の特徴について述べる.

口腔粘膜の薬疹 山川 有子
口腔粘膜症状をきたす薬疹として,固定薬疹,扁平苔癬型薬疹,Stevens-Johnson症候群,
TENなどが挙げられ,口腔粘膜症状を診た際は薬疹を忘れてはならない.

口腔粘膜の炎症性角化症 前島 英樹ほか
口腔内の炎症性疾患,粘膜苔癬について,特に治療法の動向につき説明した.

水疱症の口腔粘膜病変 新見やよい
口腔粘膜病変を伴う自己免疫性水疱症は非常に多い.臨床所見,組織所見,蛍光抗体法,ELISA法,
免役ブロットなどの免疫学的所見を組み合わせて診断を確定する.

膠原病の粘膜病変 川上 民裕
再発性アフタ性口内炎はBehçet病の主症状かつ初発症状,ほかにSweet病やCrohn病,
健常人でもみられる.

口腔粘膜の色素異常症 占部 和敬
口唇,口腔内の色素病変,特に悪性黒色腫と鑑別を要するlabial melanosis,
Laugier-Hunziker-Baran症候群を中心に概説した.

口腔粘膜の腫瘍 高田  実
口腔粘膜に発生するメラノーマと扁平上皮癌の診断と治療について概説した.
2,640円
Monthly Book Derma. No.124
汗のすべて
 

エクリン汗腺の構造と分泌機能 嵯峨 賢次
エクリン汗腺は体温調節を行っている.エクリン汗腺はNa-K-2Cl機構により原汗を産生している.
原汗からNaClが再吸収されて低張の汗が皮膚表面に分泌される.

発汗機能検査法 横関 博雄
最近,簡単に持続的に発汗量を定量できる機械が開発され,臨床的にも簡単に応用できるようになり,
多汗症,無汗症の診断,治療効果の判定に非常に有用である.

汗の成分 日比野利彦
汗はこれまで,単なる体温調節のための塩類溶液と考えられてきたが,これらに加えて,
多くの蛋白成分を含み,皮膚の防御機能にも重要な働きをしていることが分かってきた.

運動時の発汗と体温調節 近藤 徳彦
運動時の発汗は安静時とは異なる多くの入力で調節され,それにより運動時の体温をある範囲内に維持している.
また,それにはさまざまな修飾要因が存在する.

多汗症の診断と治療 玉田 康彦ほか
局所多汗症の治療法では水道水イオントフォレーシスが一般的であるが,
ボツリヌス毒素タイプAの局所注射や内視鏡による胸部交感神経切除術も有効である.

無汗症の分類と診断 苅谷 直之ほか
発汗異常は,患者自身のQOLを低下させるだけでなく,場合によっては,全身状態の悪化を招くこともある.
原因として,さまざまな基礎疾患が背景に存在することが多いため,適切な診断を行っていくことが重要である.

エクリン汗腺の疾患 辛島 正志
エクリン汗腺はほぼ全身の皮膚に分布し,汗を排出する重要な器官である.
関連する皮膚疾患について述べたが,病因など未解決な部分も多く,議論の余地がある.

アポクリン汗腺疾患 今門 純久
腋臭症は,アポクリン汗腺より分泌された糖蛋白などが,corynebacteriumなどの産生する酵素により分解されて生じる.
一方,化膿性汗腺炎は,主としてブドウ球菌を起炎菌とするアポクリン汗腺の炎症である.

全身性疾患における発汗異常 片山 一朗
発汗異常を主訴とする疾患は多く,患者の日常生活におけるQOLに与える影響は大きい.
定量的に,発汗量を測定し,治療効果を患者に示すことは重要である.

汗腺腫瘍 清原 隆宏ほか
汗腺腫瘍の診断は難しいが,分化の方向と程度による分類を理解することが大切である.
汗腺癌と転移癌の診断にはGCDFP-15やサイトケラチン20の免疫染色が有用である.


2,640円
Monthly Book Derma. No.123
フットケアの実際
 
フットケアの現状と鶏眼・胼胝腫,陥入爪の病型分類の提案について 倉片 長門
フットケアに関連した職種の現状を述べるとともに,陥入爪,鶏眼・胼胝腫の臨床病型分類を提案した.

糖尿病内科と連携したドイツ式フットケア(フスフレーゲ) 斎藤 貴子
近年,ドイツでは糖尿病患者のフットケアに関して内科医と
ポドローゲ(フスフレーゲの国家資格)の連携が確立してきているが,
日本ではまだフスフレーゲの認識が薄いうえ,フスフレーガーの数が少ない.
糖尿病患者への定期的なフスフレーゲは有用性が高い.
ハイリスクな糖尿病患者の足病変の早期発見に対しても,内科医,看護師,
フスフレーガーの連携が重要である.

看護師の行うフットケア 杉田 和枝
糖尿病患者に対するフットケアの療養指導システムと,
「足外来」におけるフットケアの実際とそのポイントについて紹介する.

内科医にできるフットケア 日吉  徹
内科医のフットケアでは足の診察を日常臨床に取り入れるべきで,
特に視診,触診が重要である.診断法としてはSPPやABI,MRアンジオグラフィーなどに注目したい.

陥入爪治療と側骨間靱帯について 島倉 康人
陥入爪治療においては,外科的治療でも保存的治療でも,
側骨間靱帯の解剖学的位置を念頭において治療を行うことが大切である.

陥入爪手術の提案―爪甲のみと骨膜,骨まで考慮した手術 南條 昭雄ほか
(1)爪甲のみ・骨膜まで・骨まで考慮したそれぞれの陥入爪手術の特徴と病態への適応についての提案.
(2)将来起こりうる術後の爪甲の形状にも配慮し,
顕微鏡下手術(micro surgery)の応用により
側骨間靱帯を確実に同定し温存する新たな手術法の提案.

鶏眼,胼胝腫に対する足底挿板の効果について 内田 俊彦
靴合わせを行う際の注意点―足は荷重・非荷重でその大きさは変化する.
靴合わせを考える際,非荷重の足サイズも参考にすべきである.細い靴も履いてみるべし!

鶏眼・胼胝・陥入爪に対する靴の影響 塩之谷 香
足病変を診たとき,原因としての靴のチェックが必要である.
患者は自覚していなくても,足と適合していない場合がほとんどである.
適切な靴を選ぶポイントを紹介する.

医療機関からドロップアウトしてきた
足にトラブルのあるお客の詳細について 大岩 久恵
医療機関からドロップアウトするお客の来店動機と心理状態を,
生の声から医療機関に望むことをまとめた.

爪変形に対するネイルリペアの技術 瓜生 明子
爪変形に対する処置法として,スカルプチュアによる
人工爪を用いた爪修復技術(ネイルリペア)をネイリストの立場から述べた.

陥入爪治療におけるVHO法 河合 修三
陥入爪に対する従来の非観血的方法では十分な効果を期待できなかったが,
VHO式爪矯正法は,有用性が極めて高い保存的治療法である.

鶏眼・胼胝腫,陥入爪患者に合併した足の変形の検討 関根 孝夫ほか
皮膚科のシューフィット外来を受診した鶏眼・胼胝腫と陥入爪患者に合併した開張足の変形を検討した.
2,640円
Monthly Book Derma. No.122
さまざまな紅斑症
 

紅斑の分類と臨床検査・治療指針 片山一朗
紅斑とは炎症反応に伴う血管中心性の反応であり,皮膚における過敏反応の表現型と考えられる(réactions cutanées).
紅斑を生じる疾患を総称して紅斑症と呼ぶ.

紅斑症の病理診断学 二神 綾子ほか
紅斑症は比較的頻度の高い皮膚炎症疾患であり,複雑な臨床,病理組織像を示すが,
適確な診断,治療,検査を行ううえで,これらの基本的な病理組織像,経時的な変化,
鑑別診断を理解することは重要である.

紅斑の発症機序―接着分子から見た炎症― 佐藤 貴浩
ヒスタミンやPGD2など多くのメディエーターによる血管反応と各種接着分子の発現によって
決定された細胞浸潤構成が,紅斑の成立や特徴を左右する重要な要因である.

SLEでみられる紅斑 衛藤  光
SLEにみられるさまざまな紅斑は,疾患に特異的な紅斑と非特異的な紅斑とに分けられる.
これらの発症機序は一様ではなく,新たに記載された皮疹もある.

シェーグレン症候群でみられる紅斑 濱崎洋一郎
環状紅斑は,比較的若年の,乾燥自覚症状を伴わない症例にも認められるため,
唾液腺破壊の進行していないシェーグレン症候群患者を診断する契機となる皮膚病変である.

単純ヘルペスと多形紅斑 今福 信一
多形紅斑(EM)のうち再発性の単純ヘルペスに引き続いて生じるものはherpes associated EM(HAEM)と呼ばれる.
EM全体をレヴューし,単純ヘルペスウイルスがどのようにこの疾患に関与しているのか,
最近の報告を中心に述べる.

慢性遊走性紅斑(ECM)とボレリア感染症
―ライム病の病因論― 橋本 喜夫ほか
慢性遊走性紅斑はライム病ボレリアに対する細胞性免疫反応が主体で生じることは明確だが,
後期症状への進展メカニズムなど詳細は不明である.

内臓悪性腫瘍と紅斑 末木 博彦ほか
内臓悪性腫瘍を伴う紅斑(症)は通常の典型的な各疾患と比べ根本的な相違はないが,
一言でいえば臨床像,組織像に典型例とはやや異なる所見がみられ,難治であることが多い.

薬疹における紅斑反応 塩原 哲夫
薬疹の診断には紅斑の性状,部位,進展の仕方が重要である.
各臨床像によるその差違を熟知することは薬疹の予後判定に有用である.

結節性紅斑の多様性 勝岡 憲生ほか
多様な原因あるいは疾患によって生じる下腿の皮下結節の診断には病理組織学的所見が大変重要であり,
結節性紅斑とは何かを知った上での詳細な検討が不可欠である.
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