Annual Review 循環器 2008年版 (発売日2008年01月30日) 表紙
  • 雑誌:Annual Review 循環器
  • 出版社:中外医学社
  • 発行間隔:年刊
  • サイズ:B5判
Annual Review 循環器 2008年版 (発売日2008年01月30日) 表紙
  • 雑誌:Annual Review 循環器
  • 出版社:中外医学社
  • 発行間隔:年刊
  • サイズ:B5判

Annual Review 循環器 2008年版 (発売日2008年01月30日)

中外医学社
I.循環器の生物学
1. 心臓SP細胞
〈永井敏雄〉

  SP細胞とは  心臓SP細胞の特徴  心臓SP細胞の分化能力

2. Isl-1前駆細胞
〈王 英正〉

  心筋前駆細胞の発生学的起源  マウス及び...

Annual Review 循環器 2008年版 (発売日2008年01月30日)

中外医学社
I.循環器の生物学
1. 心臓SP細胞
〈永井敏雄〉

  SP細胞とは  心臓SP細胞の特徴  心臓SP細胞の分化能力

2. Isl-1前駆細胞
〈王 英正〉

  心筋前駆細胞の発生学的起源  マウス及び...

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Annual Review 循環器 2008年版 (発売日2008年01月30日) の目次

I.循環器の生物学
1. 心臓SP細胞
〈永井敏雄〉

  SP細胞とは  心臓SP細胞の特徴  心臓SP細胞の分化能力

2. Isl-1前駆細胞
〈王 英正〉

  心筋前駆細胞の発生学的起源  マウス及びヒトの心臓内Isl-1前駆細胞
  胚性幹(ES)細胞におけるIsl-1心筋前駆細胞  Nkx
  2-5心筋前駆細胞  Flk-1前駆細胞  Isl-1前駆細胞の増殖調節機構

3. PGC-1と心機能・心筋代謝
〈佐野元昭〉

  PGC-1αは「ミトコンドリア活性化因子」である
  心不全はエネルギー飢餓状態である
  心筋エネルギー代謝を制御している転写ネットワーク
  心筋エネルギー代謝におけるPGC-1αの重要性 
  病的心肥大におけるPGC-1αの機能異常は,ミトコンドリアエネルギー代謝障害を
  介して心不全の発症に深く関与している  PGC-1αは,ユビキチン化されプロテ
  アソーム系で速やかに分解を受ける半減期の短いタンパク質であるが,一方で潜
  在的な核内において凝集体を形成しやすい性質ももった分子である

4. DNA損傷と修復
〈相澤健一 鈴木 亨〉

  はじめに  DNA損傷・修復とは
  DNA修復異常とヒトの疾患循環器疾患とDNA損傷・修復
  DNA損傷・修復反応の心血管系における関与
  心血管病態におけるエピジェネティクス(DNA損傷・修復)解析の方法

5. microRNA
〈赤澤 宏 小室一成〉

  miRNAの生成と作用機序  個体発生とmiRNA  心臓の発生とmiRNA
  心臓のストレス応答とmiRNA

6. バイオペースメーカ
〈李 鍾国〉

  徐脈性不整脈の遺伝子治療  徐脈性不整脈の細胞治療

7. 遺伝子による心筋梗塞のリスクの評価
〈山田芳司〉

  はじめに  心筋梗塞のゲノム疫学研究の現状
  心筋梗塞の関連解析における問題点・留意点
  心筋梗塞のオーダーメイド予防システムの開発

8. 成人期の心臓血管疾患は胎児期に始まる?
〈小山耕太郎〉

  減少し続ける新生児の出生体重  Barkerの成人病胎児期発症説とエビデンス
  発達段階の環境因子が成人期の疾患や健康状態に影響する機序
  エピジェネティクス

II.病因と病態
1. 弁膜症発症の分子機序
〈伯野大彦 福田恵一〉

  近年の弁膜症研究  弁膜症発症の分子メカニズム  血管新生と弁膜症

2. 心肥大から心不全の発症機序
〈佐野雅則 小室一成〉

  血管新生/HIF-1/p53  インスリンシグナル/PI3K/Akt  MAPKカスケード
  カルシニューリン

3. 血管トーヌスとリモデリング
〈安藤譲二 山本希美子〉

  ずり応力による血管トーヌスの調節
  ずり応力のCa2+シグナリングが血管トーヌスとリモデリングに果たす役割

4. Marfan症候群とTGF-βシグナル
〈森崎隆幸 森崎裕子〉

  Marfan症候群  Marfan症候群の原因遺伝子  FBN1遺伝子変異と疾患発症機構
  類縁疾患と原因遺伝子  TGF-βシグナル異常と大動脈瘤  治療への期待

5. 動脈硬化とT cell
〈佐藤加代子〉

  CD4 T細胞サブセットの分化機構  動脈硬化病巣におけるCD4 T細胞
  Th1細胞・Th2細胞と動脈硬化  制御性T細胞と動脈硬化

6. ステント血栓症: CypherTMとTAXUSTM
〈木村 剛〉

  薬剤溶出性ステントの安全性懸念
  日本におけるsirolimus溶出性ステント(CypherTM)の成績
  CypherTMとTAXUSTMでステント血栓症の頻度に差があるか?
  今後の方向性  利益相反についての開示

7. 内臓肥満とアディポサイトカイン
〈西田 誠 山下静也〉

  内臓肥満: 肥満の臨床研究による概念
  メタボリックシンドローム: 内臓肥満による危険因子の集簇
  アディポサイトカイン: 脂肪組織研究による新たな概念
  内臓肥満によるアディポサイトカインの変化  新たなアディポサイトカイン

8. 川崎病後の冠状動脈の血流動態特性
〈小川俊一〉

  ドップラワイヤーを用いた冠血行動態の評価
  プレッシャーワイヤーを用いた冠血行動態の評価
  ドップラワイヤーおよびプレッシャーワイヤーより得られる末梢血管抵抗
  ドップラワイヤー,プレッシャーワイヤーを用いた冠動脈障害の機能的評価
  ドップラワイヤー,プレッシャーワイヤーを用いた各指標による心筋虚血推定の
  感度,特異度
  ドップラワイヤー,プレッシャーワイヤーを用いたカテーテルインターベンショ
  ン前後,CABG術前後および巨大冠動脈瘤縫縮術前後での冠血行動態の評価

III.診断と治療-最近の進歩
A.虚血性心疾患
1. 急性心筋梗塞に対するG-CSF治療の臨床研究-現状と問題点
〈高野博之〉

  急性心筋梗塞に対するG-CSFの効果
  急性心筋梗塞後の心臓に対するG-CSFの作用機序  臨床研究の結果

2. 大災害時の急性心血管疾患の発生
〈小玉 誠 渡部 裕 相澤義房〉

  災害と心血管疾患  自然災害による心血管疾患誘発のメカニズム

3. マルチスライスCTによる不安定プラーク(vulnerable plaque)の評価
〈近藤 武 高瀬真一〉

  病理学的不安定プラーク  MDCTによるプラークの描出
  MDCTによる不安定プラークの評価
  不安定プラークの問題点不安定プラーク評価の将来

4. OCTによる冠動脈ステント治療の評価
〈志手淳也〉

  OCTによるステント留置前後の観察  ステント留置後慢性期の評価
  OCTの課題

5. 薬剤溶出性ステント drug-eluting stent(DES)留置患者の長期予後
-問題点を中心に-
〈成瀬寛之 尾崎行男〉

  ステントフラクチャー  インコンプリートステントアポジション(ISA)
  ステント血栓症  長期予後

6. 川崎病後冠動脈障害のMRI/MRCA診断: 有用性と問題点
〈鈴木淳子〉

  MR冠動脈画像(MRCA)  幼若児のMRCA  冠動脈障害の描出MRCAの問題点
  MR心筋造影

B.心不全
1. 拡張機能障害による心不全の予後と治療
〈山本一博 堀 正二〉

  予後  治療  アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)
  アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)  β受容体遮断薬
  ジギタリス  ミネラロコルチコイド受容体拮抗薬
  AGE(advanced glycogen end product)分解薬
  スタチン(HMG-CoA reduc-tase inhibitor)

2. 心不全の遺伝子治療
〈池田安宏 松崎益徳〉

  遺伝子導入法の進歩  遺伝子導入プロトコールの進歩
  治療標的分子とその遺伝子介入-遺伝的機能欠損を補充する遺伝子治療
  Ca2+制御異常の改善を目指す心不全治療
  細胞内リン酸化制御のための遺伝子介入
  細胞死制御のための遺伝子介入  遺伝子導入ベクターの課題

3. 心不全に対する運動療法の現状と問題点
〈伊東春樹 長山雅俊〉

  慢性心不全に対する運動療法の現状
  心不全患者の運動制限因子心不全患者に対する運動療法の効果
  運動療法の実際  今後の課題

4. CRTの現状と問題点
〈瀬尾由広 青沼和隆〉

  CRTによる生命予後の改善  死亡原因によるCRT効果の較差
  CRT適応症例の選択  CRTの治療効果判定  non-responderの原因
  ICDの適応拡大とCRT-Dの選択  CRTの適応拡大と今後の展望

C.不整脈
1. 心室細動/心室頻拍の緊急薬物療法
〈荒井隆秀 小川 聡〉

  ニフェカラント静注薬  アミオダロン静注薬  ガイドラインの変遷
  日本における救急蘇生ガイドライン
  ニフェカラントとアミオダロンの使い分け

2. 発作性心房細動の治療戦略
〈池田隆徳〉

  薬物療法  非薬物治療

3. 心房細動の低侵襲外科治療
〈竹谷 剛〉

  デバイス  lesion setについて  低侵襲心房細動手術の実際

D.末梢動脈疾患・大動脈疾患
1. 末梢血管疾患の超音波診断
〈松尾 汎〉

  血管エコー  血管疾患の診断におけるエコーの位置付け
  血管エコーの現状  血管エコー検査の各論

2. 頸動脈狭窄のステント治療
〈伊苅裕二〉

  頸動脈狭窄症と循環器内科  頸動脈狭窄症と脳梗塞
  どのような頸動脈狭窄症に対し治療は必要か?  頸動脈狭窄症の診断
  頸動脈狭窄症に対する治療の適応  頸動脈治療の実際
  頸動脈ステント術における合併症
  頸動脈狭窄症の治療の選択ステントか内膜摘除術か?
  冠動脈疾患と頸動脈疾患の合併  循環器内科医と頸動脈ステント

3. 腹部大動脈瘤のステントグラフト治療の現況
〈島崎太郎 川口 聡 重松 宏〉

  適応  各デバイスの特徴  初期成績  中・長期成績

4. 偽腔閉塞型大動脈解離の治療方針
〈加地修一郎〉

  偽腔閉塞型急性大動脈解離とは  偽腔閉塞型大動脈解離の特徴
  偽腔閉塞型大動脈解離の治療方針

E.弁膜症
1. 虚血性僧帽弁閉鎖不全症に対する治療戦略
〈林田晃寛 吉田 清〉

  IMRは本当に予後を悪化させるのか?  CABGのみでIMRは改善するか?
  術前MRがある例ではCABGの際に僧帽弁手術を併用するべきか?
  MVA high risk群,及び,MR再発を術前に予想できるか?
  僧帽弁形成術を成功させるための手術法の工夫  MVRではだめなのか?

F.高血圧・肺高血圧
1. (プロ)レニン受容体阻害薬
〈市原淳弘〉

  受容体随伴プロレニン系(RAPS)  (プロ)レニン受容体阻害薬

2. わが国で行われた高血圧大規模臨床試験
〈楽木宏実 荻原俊男〉

  CASE-J  JATOS  高齢者高血圧治療での到達血圧とイベントJIKEI-Heart

3. 合剤降圧薬の現状とこれからの課題
〈矢野裕一朗 島田和幸〉

  合剤降圧薬登場の背景  今後の課題

4. 肺高血圧症治療におけるbosentanの役割
-他のendothelin受容体拮抗薬との関連-
〈佐地 勉〉

  エンドセリン受容体拮抗薬(ETRA)の位置づけ  bosentan  併用療法
  ETRA投与後の血中ET-1の変化  副作用の問題 ETA選択的阻害薬
  Cochran Database

G.先天性心疾患
1. 小児期拡張型心筋症の自然予後: 心臓移植対象例における検討
〈小野安生 福嶌教偉〉

  本邦の心臓移植適応例の現状-日本小児循環器学会臓器移植委員会アンケート
  調査結果  拡張型心筋症の鑑別診断と予後  海外の小児心臓移植の現況
  本邦小児渡航心臓移植の現状

2. チアノーゼ性心疾患の自然歴: わが国における多施設研究から
〈坂崎尚徳〉

  CCHD症例の自然歴,生命予後,臨床経過  2心室修復術が可能な疾患群
  単心室循環の疾患群  Eisenmenger症候群

3. Fontan手術後の不整脈治療: 薬物および非薬物治療
(EA,MAZE,Fontan conversionを含む)
〈立野 滋 丹羽公一郎〉

  不整脈の種類と機序  治療  手術

IV.心臓血管外科
1. 左室形成術の現況
〈松居喜郎〉

  種々の左室形成術  左室形成術のコンセプト  現時点での左室形成術の評価

2. 感染性心血管疾患に対するホモグラフト
〈本村 昇 高本眞一〉

  基礎的局面での新しい報告  大動脈弁位におけるホモグラフト
  肺動脈弁位におけるホモグラフト  その他の部位におけるホモグラフト
  社会的側面

3. 心不全の再生治療の現状と展望
〈澤 芳樹〉

  resident cardiac stem cell(RCSC)心臓幹細胞
  骨髄細胞bone marrow stem cell(BMSC)
  心臓に対する自己骨格筋芽細胞移植
  大阪大学における自己細胞を用いた心筋再生治療

4. 糖尿病合併例におけるCABG vs PCI
〈大野貴之〉

  冠動脈血行再建術の生命予後改善効果に関するエビデンス
  糖尿病患者における冠動脈血行再建術の生命予後改善効果に関するエビデンス
  糖尿病患者における冠動脈血行再建術選択

5. HLHSの外科治療の遠隔成績
〈岸本英文〉

  体肺動脈短絡によるNorwood手術(BT-Norwood)
  右室肺動脈導管によるNorwood手術(RVPA-Norwood)  両側肺動脈絞扼術を
  第一期手術とし,二期的にGlenn手術とNorwood手術を行う方法(Glenn-Norwood)

6. 新しいLVASの評価
〈西村元延〉

  臨床に用いられている各種人工心臓の現況
  人工心臓の恒久的使用-destination therapy-
  補助人工心臓の新しい使用目的-bridge to recovery-
  わが国における補助人工心臓を用いた治療の今後の展望

Annual Review 循環器の内容

注目すべきトピックを第一人者が内外の文献を踏まえてレビュー
本シリーズは膨大な量の情報の中から,特に注目すべきトピックを第一人者が内外の文献を踏まえてレビューし、各領域の最近の進歩を知ることができ、どのような業績,文献があったかを毎年確実にフォローできる。循環器は、その進歩や変化が最も早い領域の一つと考えられるが、個人が一人でそれら全ての進歩を、原著に読んで学ぶことは今や不可能に近い。この2009年版を読んでもそれは容易に理解できる。そこに、本シリーズAnnual Review循環器の重要な役割がある。

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