ちいさなかがくのとも 2026年4月号 (発売日2026年03月03日) 表紙
  • 雑誌:ちいさなかがくのとも
  • 出版社:福音館書店
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:3~5日頃
ちいさなかがくのとも 2026年4月号 (発売日2026年03月03日) 表紙
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ちいさなかがくのとも 2026年4月号 (発売日2026年03月03日)

福音館書店
🐞てんとうむし🐞が上へ上へと歩き出す。てっぺんに着くと、飛んだ!🌞

ちいさなかがくのとも 2026年4月号 (発売日2026年03月03日)

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虫や葉っぱや石ころにも気持ちを感じ取り心を通わせる、そんな豊かな心を持つ子どもたちのための絵本です。

目次

『てんとうむし、とんだ!』澤口たまみ 文/廣野研一 絵

葉っぱの上に、てんとうむしをみつけたよ。てんとうむしは、葉っぱを伝い、茎をのぼり、上へ、上へと歩いていく。

草のてっぺんにたどりつくと、はねを広げて、大空へ飛んだ!

今度はわたしの手から飛ばしてみたいな。てんとうむしを手のひらにのせると、指をのぼり、はねを広げて飛んでいった! おてんとさんに飛んでいった!

■作者のことば
「虫は自然の小さな使者」
澤口たまみ

子どもの目は、こんなにも強い輝きを放つものなのだと、心から驚かされた経験が何度かあります。それはわたしの知る限り、おもちゃで遊んでいるときにはほとんど見ることのない光です。

子どもが虫という生き物に興味を持ち、もっとよく見たいと願うようになったそのとき、子どもの傍らにいるおとなが、それと分からぬほどのさりげなさで、虫と子どもの橋渡しをすることができれば、多くの子どもは歓声をあげるでしょう。

「あっ、虫がわたしの手のうえを歩いてる!」

子どもの目が強い輝きを発するのは、いつも決まってこの瞬間です。子どもはこのとき、虫に「いのち」があるのだと、感覚的に理解しているように思います。小さくて動くだけなら、虫とおもちゃの違いはありません。でも虫は生きていて、脳があって意志を持ち、こちらの思い通りにはならないのです。わたしたち人間にとって自然は必要不可欠ですが、自然が思い通りにならないことも事実です。虫たちは、そんな自然からの小さな使者のように、わたしには感じられます。

思い通りにならないからこそ、子どもたちは虫と触れ合うなかで、その後の人生において大切な意味を持つ経験をし、考えを深めるでしょう。

今回のおはなしは、わたし自身が鮮明に記憶していた子どものころの体験と、その日の晩に、覚えたての字でお気に入りのノートに書いた「てんとうむしが とんでった。てんとうむしが わたしの ゆびから とんでった」という短い詩がもとになっています。そのとき幼いわたしの目は、テントウムシと触れ合った喜びに輝いていたことだろうと、いまも懐かしく思い出すのです。

■編集部より
テントウムシ1匹の重さを知っていますか? 絵本『昆虫の体重測定』(たくさんのふしぎ傑作集、福音館書店・刊)によれば、0.05グラム、切手一枚と同じ重さだそうです。

そんなに軽いテントウムシですが、いざ自分の手にのせてみると、0.05グラムしかないはずのテントウムシの重さ、歩みの力強さ、そして指の先から飛び立つときの解放感など、テントウムシの「生」を感じることができます。

今回の絵本で、著者の澤口さんと廣野さんが目指したのは、ただテントウムシを手のひらにのせて、飛ばすだけのことではなく、命を手のひらで感じることでもあるのです。読んでもらった子どもたちは、自分の手にテントウムシをのせて、じつにたくさんのことを感じてくれるにちがいありません。

原っぱに飛び立つテントウムシと、4月にあたらしい年度が始まる子どもたちは、どこか重なる部分があるような気がします。あたらしい園、あたらしいクラス、あたらしい先生、あたらしい友だち。新たな環境、世界に飛びだす子どもたちが、気持ちよく羽ばたいていけることを願いつつ、『てんとうむし、とんだ!』を4月号としてお届けいたします。

■著者情報
文 澤口たまみ(さわぐちたまみ)
岩手県生まれ。岩手大学農学部で応用昆虫学を専攻、修士課程修了。盛岡大学短期大学部幼児教育科准教授。著書に『自然をこんなふうに見てごらん 宮澤賢治のことば』(山と渓谷社)、『虫のつぶやき聞こえたよ』(白水社)、絵本に『だんごむしの おうち』『どんぐりころころむし』『わたしのあかちゃん』『はるのにわで』『いろんな いきもの かぞくのカタチ』『虫の生きかたガイド』(以上、福音館書店)など。「ちいさなかがくのとも」に、『ようこそ ぼくの てのひらへ』『たんぼに あおぞら みーつけた!』『つっぴーちゅるる』『ふきの はのうえに』『みちては ひいて』『しも』『ひぐらし』『むしの へんしん』などがある。岩手県在住。

絵 廣野研一 (ひろのけんいち)
埼玉県生まれ。北里大学水産学部水産生物科学科卒業後、東京デザイン専門学校イラストレーション科卒業。現在は、フリーのイラストレーターとして、主に生物関係のイラストを描いている。絵本に『ぞうきばやしのすもうたいかい』『カブトムシの音がきこえる』『南極のさかな大図鑑』、「いきものづくし ものづくし」シリーズでは「およぎのとくいなさかな(1巻)」「いわばのさかな すなぞこのさかな(2巻)」「こうちゅうのはね(3巻)」(以上、福音館書店)などの絵を担当。「ちいさなかがくのとも」に『ハンミョウの みちあんない』がある。千葉県在住。

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商品情報・内容

  • 出版社:福音館書店
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:3~5日頃

■ ちいさなふしぎ、みーつけた!

3才から5才の子どもたちの、虫や葉っぱや石ころの気持ちを感じとる力を大切にしたかがく絵本です。1冊1テーマ。「ここにもすてきなものがあるよ」と、自分のからだや動物、植物、乗り物など、毎月さまざまなテーマを取り上げ、子どもたちといっしょに足をとめていきます。ことばの響きも大切にした絵本です。物語絵本と同じように、読み聞かせをお楽しみください。

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