目次
つばめ ぎゅうぎゅう
山口てつじ 作
■内容のご紹介
巣に、小さなツバメのヒナが1、2、3、4、5羽。親ツバメが巣に帰ってくると、ヒナたちは元気いっぱいに「チーチー」と鳴いて、エサをちょうだいとおねだりするよ。毎日いっぱいたべて、うんちもして、どんどん大きくなって……。気づけば、巣はヒナたちでぎゅうぎゅうだ! 翼を広げてパタパタパタ。そろそろ飛べるかな? ヒナが巣立つまでの成長を見守る絵本。
■編集部より
初夏、日本各地でツバメの子育てが始まります。生まれて間もないうちはとても小さなヒナたちですが、巣立ちの頃にはすっかり大きくなって、巣からあふれんばかりに「ぎゅうぎゅう」と身を寄せあう愛らしい姿を見せてくれます。
この絵本では、ひとつの巣に生まれたヒナたちが、巣立ちを迎えるまでの成長の日々を描きます。ページをめくるごとにすくすくと育つヒナの姿を、一緒に見守ってもらえたらうれしいです。
手がけるのは、布に染料を使って描く“手染め絵”の技法で、多くの絵本を制作されてきた山口てつじさんです。幼い頃、近所でツバメの子育てを見守るのが毎年の楽しみだったという山口さん。ツバメの魅力を詰め込んだ絵本を作ろうと、お住まいの大阪で2年にわたり観察を重ねてくださいました。担当編集者は山口さんとの取材時、カラスに壊されたツバメの巣をいくつも目にしました。自然界の厳しさを知るほどに、無事に育ったヒナたちの「ぎゅうぎゅう」ぶりが愛おしく感じられます。
ツバメは、駅や民家の軒下などの身近な場所に巣を作ります。ぜひ探してみてください。見上げれば、ヒナたちがつぶらな瞳で見つめ返してくれるかもしれませんよ。
■作者のことば
「ツバメとの思い出」山口てつじ
ツバメを見ると子どもの頃を思い出します。私が暮らしていた家では毎年たくさんのツバメが巣を作っていました。家は田舎の古い民家で、梁や電灯の傘など、あちらこちらに巣がありました。昔は家の入り口も開けっ放しだったので、たくさん出入りしていたのでしょう。周りも田んぼだらけですし、エサも豊富で、今思えばツバメたちには本当に良い環境でしたね。そしてヒナが孵るととても賑やかになります。ヒナたちの小さな顔が見える頃には私もよく眺めていました。
ある夜、入り口に一番近い巣のヒナたちが、夜遅くまで鳴いていました。その日はなぜか親鳥が帰らないままで、夜になって仕方なしに戸を閉めたのですが、ヒナたちの声を聞きつけたのか、大きなヘビがガラス戸にへばりついていて、慌てて追い払ったのを覚えています。
絵本では、ヒナを狙ってカラスがやってきます。取材でもカラスに壊された巣をいくつも見ました。その時は、かなりショックを受けましたが、カラスも子育ての季節なのでエサを求めているのでしょう。決して悪者ではないので、カラスをいじめたりしないでくださいね。
さて、帰ってこなかった親ツバメですが、翌日には無事に戻ってきてエサをあげていました。ヒナたちは日に日に大きくなり、絵本のように巣はぎゅうぎゅうに。上からこちらを見たり、首を傾げたり、あくびをしたり、キュキュッと縮こまったり、そのどれもが可愛くて、すっかりツバメの虜になりました。
絵本を読んだ皆さんも、ツバメの巣を見かけたら、ヒナがいるか見上げてみてください。あっ、でもあまり近づいて長時間見ていると、絵本のカラスのように「ツピー!」と怒られます。そっと優しく見守ってあげてくださいね。
■著者情報
山口てつじ(やまぐちてつじ)
大阪府生まれ。季節感のある風景や動植物などを、風合いのある綿布に描く“手染め絵”の作品を制作・発表している。2013年、ボローニャ国際絵本原画展入選。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では関西パビリオンのエントランス壁画を手がけた。絵本の仕事に『たんぼに あおぞら みーつけた!』『みちては ひいて』『カメムシかあさん』『さくのうえに』(以上「ちいさなかがくのとも」/福音館書店)、『ねこになりたい』『ふきだしおばけ』(以上、出版ワークス)『いたいのいたいのとんでいけ~!』『おんぶにだっこ どっちかな?』『にらめっこしましょ あっぷっぷ』(以上、国土社)がある。大阪府在住。
山口てつじ 作
■内容のご紹介
巣に、小さなツバメのヒナが1、2、3、4、5羽。親ツバメが巣に帰ってくると、ヒナたちは元気いっぱいに「チーチー」と鳴いて、エサをちょうだいとおねだりするよ。毎日いっぱいたべて、うんちもして、どんどん大きくなって……。気づけば、巣はヒナたちでぎゅうぎゅうだ! 翼を広げてパタパタパタ。そろそろ飛べるかな? ヒナが巣立つまでの成長を見守る絵本。
■編集部より
初夏、日本各地でツバメの子育てが始まります。生まれて間もないうちはとても小さなヒナたちですが、巣立ちの頃にはすっかり大きくなって、巣からあふれんばかりに「ぎゅうぎゅう」と身を寄せあう愛らしい姿を見せてくれます。
この絵本では、ひとつの巣に生まれたヒナたちが、巣立ちを迎えるまでの成長の日々を描きます。ページをめくるごとにすくすくと育つヒナの姿を、一緒に見守ってもらえたらうれしいです。
手がけるのは、布に染料を使って描く“手染め絵”の技法で、多くの絵本を制作されてきた山口てつじさんです。幼い頃、近所でツバメの子育てを見守るのが毎年の楽しみだったという山口さん。ツバメの魅力を詰め込んだ絵本を作ろうと、お住まいの大阪で2年にわたり観察を重ねてくださいました。担当編集者は山口さんとの取材時、カラスに壊されたツバメの巣をいくつも目にしました。自然界の厳しさを知るほどに、無事に育ったヒナたちの「ぎゅうぎゅう」ぶりが愛おしく感じられます。
ツバメは、駅や民家の軒下などの身近な場所に巣を作ります。ぜひ探してみてください。見上げれば、ヒナたちがつぶらな瞳で見つめ返してくれるかもしれませんよ。
■作者のことば
「ツバメとの思い出」山口てつじ
ツバメを見ると子どもの頃を思い出します。私が暮らしていた家では毎年たくさんのツバメが巣を作っていました。家は田舎の古い民家で、梁や電灯の傘など、あちらこちらに巣がありました。昔は家の入り口も開けっ放しだったので、たくさん出入りしていたのでしょう。周りも田んぼだらけですし、エサも豊富で、今思えばツバメたちには本当に良い環境でしたね。そしてヒナが孵るととても賑やかになります。ヒナたちの小さな顔が見える頃には私もよく眺めていました。
ある夜、入り口に一番近い巣のヒナたちが、夜遅くまで鳴いていました。その日はなぜか親鳥が帰らないままで、夜になって仕方なしに戸を閉めたのですが、ヒナたちの声を聞きつけたのか、大きなヘビがガラス戸にへばりついていて、慌てて追い払ったのを覚えています。
絵本では、ヒナを狙ってカラスがやってきます。取材でもカラスに壊された巣をいくつも見ました。その時は、かなりショックを受けましたが、カラスも子育ての季節なのでエサを求めているのでしょう。決して悪者ではないので、カラスをいじめたりしないでくださいね。
さて、帰ってこなかった親ツバメですが、翌日には無事に戻ってきてエサをあげていました。ヒナたちは日に日に大きくなり、絵本のように巣はぎゅうぎゅうに。上からこちらを見たり、首を傾げたり、あくびをしたり、キュキュッと縮こまったり、そのどれもが可愛くて、すっかりツバメの虜になりました。
絵本を読んだ皆さんも、ツバメの巣を見かけたら、ヒナがいるか見上げてみてください。あっ、でもあまり近づいて長時間見ていると、絵本のカラスのように「ツピー!」と怒られます。そっと優しく見守ってあげてくださいね。
■著者情報
山口てつじ(やまぐちてつじ)
大阪府生まれ。季節感のある風景や動植物などを、風合いのある綿布に描く“手染め絵”の作品を制作・発表している。2013年、ボローニャ国際絵本原画展入選。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では関西パビリオンのエントランス壁画を手がけた。絵本の仕事に『たんぼに あおぞら みーつけた!』『みちては ひいて』『カメムシかあさん』『さくのうえに』(以上「ちいさなかがくのとも」/福音館書店)、『ねこになりたい』『ふきだしおばけ』(以上、出版ワークス)『いたいのいたいのとんでいけ~!』『おんぶにだっこ どっちかな?』『にらめっこしましょ あっぷっぷ』(以上、国土社)がある。大阪府在住。
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