目次
かげゾウ
富安陽子 文/荒井良二 絵
■内容のご紹介
幼稚園の上を大きな雲が流れていきます。雲のかたちはゾウみたい。おや、地面をすべる影が立ち上がって、影のかげゾウになりました。子どもたちは大喜びで、かげゾウの背中に乗ったり、鼻のすべり台をすべったり。大きな大きなかげゾウは、子どもたちの全力の「遊びたい!」という気持ちをたっぷり満足させてくれます。
■編集部より
空の雲を見ていて、あれは何の形、などと子どもが教えてくれることがよくありますね。そんなひとときを、富安陽子さんがなんとも幸せなおはなしにされました。子どもたちの全力の「遊びたい!」という気持ちを受け止めて、おもいきり遊んでくれるかげゾウ。ゆったりのびやかなことばが、子どもの心にむけてまっすぐに語られます。
荒井良二さんの色彩ゆたかな絵は、ことばと一体になって、あざやかな世界を立ちあがらせました。影が立ち上がって動き出すという空想の世界が、おおらかに、かつみごとなリアリティをもって描かれています。
国内外で高い評価を得、多数の著作があるおふたりの、意外にも初となる共作です。絵本のよろこびをたっぷりと、どうぞ。
■作者のことば
主人公は雲の影 富安陽子
我が家のキッチンから見える町並の北側には緑の山々が連なっています。夏の良く晴れた日に眺めていると、空を流れる雲の影が山肌の上をすべっていくのが、はっきりと見えます。しだいに形を変える雲と影との様子が面白くて、台所仕事の手を止めて私はいつも見とれてしまいます。
この絵本の主人公は、象の形をした雲の影です。広々とした園庭までやってきた雲の影は、きっと子どもたちと遊びたくなったのでしょう。地面からムクリ!と起き上がります。そして、子どもたちを背中にのっけたり、かくれんぼをしたり……。
この物語を書き上げた時、どなたに絵をお願いしたらいいのだろうと悩みました。だって、地面に落ちた影がムクリと起き上がるだなんて。文章で書くのは簡単ですが、絵にするとなると、さぞ難しいだろうなあ……と。実体のない影が起き上がり、物体となって命を持たなければならないのです。そして、影と子どもたちが一緒に動き、遊び、心を通わせなくてはなりません。こんな難しいことを、どなただったら絵に描いてくださるのだろうと考えるうち、荒井良二さんに描いていただけたらなあ、という想いが募りました。だから引き受けていただけた時は天にも昇る気持ちでした。
完成した絵を見た時には、その何十倍も嬉しくなりました。自由でのびやかで、光と色彩に溢れた世界が「早く遊びにおいでよ」と子どもたちを物語の世界に誘っているようです。一人でも多くの子どもたちがこの世界にやって来て、かげゾウと友だちになってくれますように!
■著者情報
富安陽子
1959年、東京都生まれ。おもな作品に『やまんば山のモッコたち』(2002年IBBYオナーリスト)「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(降矢なな 絵)『ここは、ようかいチビッコえん』(大島妙子 絵/以上、福音館書店)『さくらの谷』(松成真理子 絵、第52回講談社絵本賞/偕成社)など多数。大阪府在住。
荒井良二
1956年、山形県生まれ。おもな作品に『たいようオルガン』(2008年IBBYオナーリスト)『あさになったので まどをあけますよ』(第59回産経児童出版文化賞大賞)『きょうはそらにまるいつき』(第22回日本絵本賞大賞/以上、偕成社)など多数。2005年、日本人ではじめてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。東京都在住。
富安陽子 文/荒井良二 絵
■内容のご紹介
幼稚園の上を大きな雲が流れていきます。雲のかたちはゾウみたい。おや、地面をすべる影が立ち上がって、影のかげゾウになりました。子どもたちは大喜びで、かげゾウの背中に乗ったり、鼻のすべり台をすべったり。大きな大きなかげゾウは、子どもたちの全力の「遊びたい!」という気持ちをたっぷり満足させてくれます。
■編集部より
空の雲を見ていて、あれは何の形、などと子どもが教えてくれることがよくありますね。そんなひとときを、富安陽子さんがなんとも幸せなおはなしにされました。子どもたちの全力の「遊びたい!」という気持ちを受け止めて、おもいきり遊んでくれるかげゾウ。ゆったりのびやかなことばが、子どもの心にむけてまっすぐに語られます。
荒井良二さんの色彩ゆたかな絵は、ことばと一体になって、あざやかな世界を立ちあがらせました。影が立ち上がって動き出すという空想の世界が、おおらかに、かつみごとなリアリティをもって描かれています。
国内外で高い評価を得、多数の著作があるおふたりの、意外にも初となる共作です。絵本のよろこびをたっぷりと、どうぞ。
■作者のことば
主人公は雲の影 富安陽子
我が家のキッチンから見える町並の北側には緑の山々が連なっています。夏の良く晴れた日に眺めていると、空を流れる雲の影が山肌の上をすべっていくのが、はっきりと見えます。しだいに形を変える雲と影との様子が面白くて、台所仕事の手を止めて私はいつも見とれてしまいます。
この絵本の主人公は、象の形をした雲の影です。広々とした園庭までやってきた雲の影は、きっと子どもたちと遊びたくなったのでしょう。地面からムクリ!と起き上がります。そして、子どもたちを背中にのっけたり、かくれんぼをしたり……。
この物語を書き上げた時、どなたに絵をお願いしたらいいのだろうと悩みました。だって、地面に落ちた影がムクリと起き上がるだなんて。文章で書くのは簡単ですが、絵にするとなると、さぞ難しいだろうなあ……と。実体のない影が起き上がり、物体となって命を持たなければならないのです。そして、影と子どもたちが一緒に動き、遊び、心を通わせなくてはなりません。こんな難しいことを、どなただったら絵に描いてくださるのだろうと考えるうち、荒井良二さんに描いていただけたらなあ、という想いが募りました。だから引き受けていただけた時は天にも昇る気持ちでした。
完成した絵を見た時には、その何十倍も嬉しくなりました。自由でのびやかで、光と色彩に溢れた世界が「早く遊びにおいでよ」と子どもたちを物語の世界に誘っているようです。一人でも多くの子どもたちがこの世界にやって来て、かげゾウと友だちになってくれますように!
■著者情報
富安陽子
1959年、東京都生まれ。おもな作品に『やまんば山のモッコたち』(2002年IBBYオナーリスト)「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(降矢なな 絵)『ここは、ようかいチビッコえん』(大島妙子 絵/以上、福音館書店)『さくらの谷』(松成真理子 絵、第52回講談社絵本賞/偕成社)など多数。大阪府在住。
荒井良二
1956年、山形県生まれ。おもな作品に『たいようオルガン』(2008年IBBYオナーリスト)『あさになったので まどをあけますよ』(第59回産経児童出版文化賞大賞)『きょうはそらにまるいつき』(第22回日本絵本賞大賞/以上、偕成社)など多数。2005年、日本人ではじめてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。東京都在住。
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