目次
■特集:プラスチック環境対策の新展開
プラスチックの環境負荷を減らすには、再利用やリサイクルの徹底、代替素材の活用が重要です。使い捨てを減らし、資源を循環させることで、海洋汚染やCO2排出の抑制につながります。本特集では最新動向について紹介していただきました。
○漁業における海洋プラスチックごみ問題の状況と対策
/水産庁 番場晃
海洋プラスチックごみ問題は、世界全体で取り組まなければならない地球規模の課題となっており、養殖業を含む漁業分野においても漁具等プラスチック製品の排出抑制などの取組みが必要となっている。本稿では、漁業における海洋プラスチックごみ問題の状況と、水産庁が関係する取組みを中心に紹介する。
○バイオプラスチックの現況と課題
/(株)日本バイオプラスチック研究所 金高武志
バイオプラスチックとは原料がバイオマスであるか、生分解性であるかのいずれか一方もしくは両方を満たす素材を指す。近年は世界的に実装が拡大する一方、わが国では複数の事由でその採用が大きく停滞している。本稿は定義、分類、動向を整理したうえで、我が国が直面する障壁と今後の方向性について論じる。
○X to Carに向けた高度マテリアルリサイクル技術
/エレマ・ジャパン(株) 菊地剛
自動車由来プラスチック以外から再生プラスチックを調達し利用する “X to Car” が注目されている。本稿では、オーストリアに拠点を持つEREMAが磨いてきたプラスチック専用の再生押出機の技術をベースに、“X to Car” 向けの再生プラスチック高度化リサイクル技術について紹介する。
○家電製品由来のリサイクルプラスチックの白色化検討
/三菱電機(株) 松尾雄一
使用済み家電製品由来の混合プラスチックを選別・素材化し、PP・PS・ABSを再資源化する技術を概説した。さらに、色彩選別、表面摩擦研磨、二酸化チタン添加による白色化を検討し、白色系部品への適用拡大の可能性を示した。
○外部加熱を必要としないPETの原料への変換
/東京大学 石谷暖郎
ビーズミル法を用いて湿式粉砕前処理したPETを用いると、90℃以下の低温でメタノールによる解重合反応が進行することを見出した。ビーズミル工程で進行する低分子量化が低温解重合の鍵であることを見出した。連続式ビーズミルと触媒的解重合を組み合わせ、外部加熱を必要としない解重合系に展開した。
○ポリカーボネート樹脂のソルベントベースドリサイクルの特徴と事例
/帝人(株) 帆高寿昌
化学反応を伴わないソルベントベースドリサイクルは、エネルギー消費を抑えながら高純度の再生を実現するとともに、リサイクルでもバージンにきわめて近い品質を保つ。当社は、ソルベントベースドリサイクルを用いたポリカーボネートの開発に向けて新たなリサイクルプロセスの構築を進めている。本稿ではその概要を紹介する。
○業務用液体容器の水平リサイクル技術
/ZACROS(株) 窪田周平
PE単一素材で構成されており、金属缶やポリ缶と比較して軽量で作業性が良くフレキシブル容器であるためコンパクトに折り畳むことができ、廃棄時の減容化にも寄与するといった特徴もつ業務用軟質液体容器を、顧客(シスメックス)と共に水平リサイクルの仕組みを構築した。
○樹脂リサイクルシステムの革新と実例
/(株)MSC 麦谷貴司
筆者は20年以上にわたり積み重ねた樹脂研究と機械開発の経験から生み出した、樹脂と機械の融合型リサイクルを「Revolution RecycleⓇ」と名付けた。本稿でその要素技術と概要、および次世代再生材料「MC-Re」について紹介する。
○薬液による脱墨処理と渦巻き水流による比重選別
/日本シーム(株) 鈴木大輔
印刷済み軟包装フィルムを傷めず脱墨・洗浄する低速アルカリ浸漬装置「なるとトルネード型」。渦巻き水流でインクを剥離し、比重差により樹脂と異物を単一槽内で自動分離。バージン材相当の再生ペレット化を実現し、難リサイクル素材の水平リサイクルを可能にする。
○カイコが産生するシルクから作られる樹脂の特徴と今後の可能性
/東京農工大学 秋岡翔太・松本祐里・中澤靖元
カイコが産生するシルクから作製されるシルク樹脂は、既存のプラスチック成形技術を利用でき、優れた機械特性と生分解性を併せ持つ。本稿では、その作製法と構造・物性制御、他材料との複合化に関する研究について概説し、次世代のプラスチックとしての可能性を展望する。
○100%オーシャンバウンドプラスチック
/三洋貿易(株) 星菜々子
当社では、スイスの#tide社が展開するオーシャンバウンドプラスチック由来の再生素材「#tide Ocean Material」を取り扱っている。本稿では、海洋流出リスクの高い地域で回収されたプラスチックを高品質な再生樹脂へアップサイクルする#tideの取り組みについて紹介する。
■一般記事
○〈解説〉PPS樹脂を主体とした高難度樹脂成形における適用と考察
/Herzog Japan(株) 神原直人
■連載
○スタートアップが拓くプラスチックの未来 第7回
/BioPhenolics(株) 貫井憲之
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第25回
/YNP Mold 山口純
○我々は宇宙の子 第24回
/青野哲士
○プラスチックと賢く生きる<プラスチック・スマートにみる取組事例> 第15回
/アサヒユウアス(株) 池田美那
○SPE日本支部の連載講座 現場で活きるプラスチック技術 第11回
/横浜国立大学 髙﨑緑
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状 第13回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
プラスチックの環境負荷を減らすには、再利用やリサイクルの徹底、代替素材の活用が重要です。使い捨てを減らし、資源を循環させることで、海洋汚染やCO2排出の抑制につながります。本特集では最新動向について紹介していただきました。
○漁業における海洋プラスチックごみ問題の状況と対策
/水産庁 番場晃
海洋プラスチックごみ問題は、世界全体で取り組まなければならない地球規模の課題となっており、養殖業を含む漁業分野においても漁具等プラスチック製品の排出抑制などの取組みが必要となっている。本稿では、漁業における海洋プラスチックごみ問題の状況と、水産庁が関係する取組みを中心に紹介する。
○バイオプラスチックの現況と課題
/(株)日本バイオプラスチック研究所 金高武志
バイオプラスチックとは原料がバイオマスであるか、生分解性であるかのいずれか一方もしくは両方を満たす素材を指す。近年は世界的に実装が拡大する一方、わが国では複数の事由でその採用が大きく停滞している。本稿は定義、分類、動向を整理したうえで、我が国が直面する障壁と今後の方向性について論じる。
○X to Carに向けた高度マテリアルリサイクル技術
/エレマ・ジャパン(株) 菊地剛
自動車由来プラスチック以外から再生プラスチックを調達し利用する “X to Car” が注目されている。本稿では、オーストリアに拠点を持つEREMAが磨いてきたプラスチック専用の再生押出機の技術をベースに、“X to Car” 向けの再生プラスチック高度化リサイクル技術について紹介する。
○家電製品由来のリサイクルプラスチックの白色化検討
/三菱電機(株) 松尾雄一
使用済み家電製品由来の混合プラスチックを選別・素材化し、PP・PS・ABSを再資源化する技術を概説した。さらに、色彩選別、表面摩擦研磨、二酸化チタン添加による白色化を検討し、白色系部品への適用拡大の可能性を示した。
○外部加熱を必要としないPETの原料への変換
/東京大学 石谷暖郎
ビーズミル法を用いて湿式粉砕前処理したPETを用いると、90℃以下の低温でメタノールによる解重合反応が進行することを見出した。ビーズミル工程で進行する低分子量化が低温解重合の鍵であることを見出した。連続式ビーズミルと触媒的解重合を組み合わせ、外部加熱を必要としない解重合系に展開した。
○ポリカーボネート樹脂のソルベントベースドリサイクルの特徴と事例
/帝人(株) 帆高寿昌
化学反応を伴わないソルベントベースドリサイクルは、エネルギー消費を抑えながら高純度の再生を実現するとともに、リサイクルでもバージンにきわめて近い品質を保つ。当社は、ソルベントベースドリサイクルを用いたポリカーボネートの開発に向けて新たなリサイクルプロセスの構築を進めている。本稿ではその概要を紹介する。
○業務用液体容器の水平リサイクル技術
/ZACROS(株) 窪田周平
PE単一素材で構成されており、金属缶やポリ缶と比較して軽量で作業性が良くフレキシブル容器であるためコンパクトに折り畳むことができ、廃棄時の減容化にも寄与するといった特徴もつ業務用軟質液体容器を、顧客(シスメックス)と共に水平リサイクルの仕組みを構築した。
○樹脂リサイクルシステムの革新と実例
/(株)MSC 麦谷貴司
筆者は20年以上にわたり積み重ねた樹脂研究と機械開発の経験から生み出した、樹脂と機械の融合型リサイクルを「Revolution RecycleⓇ」と名付けた。本稿でその要素技術と概要、および次世代再生材料「MC-Re」について紹介する。
○薬液による脱墨処理と渦巻き水流による比重選別
/日本シーム(株) 鈴木大輔
印刷済み軟包装フィルムを傷めず脱墨・洗浄する低速アルカリ浸漬装置「なるとトルネード型」。渦巻き水流でインクを剥離し、比重差により樹脂と異物を単一槽内で自動分離。バージン材相当の再生ペレット化を実現し、難リサイクル素材の水平リサイクルを可能にする。
○カイコが産生するシルクから作られる樹脂の特徴と今後の可能性
/東京農工大学 秋岡翔太・松本祐里・中澤靖元
カイコが産生するシルクから作製されるシルク樹脂は、既存のプラスチック成形技術を利用でき、優れた機械特性と生分解性を併せ持つ。本稿では、その作製法と構造・物性制御、他材料との複合化に関する研究について概説し、次世代のプラスチックとしての可能性を展望する。
○100%オーシャンバウンドプラスチック
/三洋貿易(株) 星菜々子
当社では、スイスの#tide社が展開するオーシャンバウンドプラスチック由来の再生素材「#tide Ocean Material」を取り扱っている。本稿では、海洋流出リスクの高い地域で回収されたプラスチックを高品質な再生樹脂へアップサイクルする#tideの取り組みについて紹介する。
■一般記事
○〈解説〉PPS樹脂を主体とした高難度樹脂成形における適用と考察
/Herzog Japan(株) 神原直人
■連載
○スタートアップが拓くプラスチックの未来 第7回
/BioPhenolics(株) 貫井憲之
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第25回
/YNP Mold 山口純
○我々は宇宙の子 第24回
/青野哲士
○プラスチックと賢く生きる<プラスチック・スマートにみる取組事例> 第15回
/アサヒユウアス(株) 池田美那
○SPE日本支部の連載講座 現場で活きるプラスチック技術 第11回
/横浜国立大学 髙﨑緑
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状 第13回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
◼︎ 目次配信サービス
プラスチックス最新号の情報がメルマガで届く♪ メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
以下のプライバシーポリシーに同意の上、登録して下さい。
商品情報・内容
- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月5日
■ 日本プラスチック工業連盟誌「プラスチックス」はプラスチック業界に役立つ本創りを目指して新創刊いたします。
樹脂の動向・展望、また樹脂別生産・出荷などの統計資料等のベーシックな情報をはじめ、成形加工技術での、射出成形、ブロー成形、押出成形におけるシステム、成形機の研究・開発等に注目し、それらの技術解説を幅広く紹介。また、環境・省エネルギー問題、海外のプラスチックの現状、展示会にも焦点を当て編集。技術者の疑問解消やスキルアップに繋がる基礎から学べる講座、わかり易い法令・規格解説、日本プラスチック工業連盟ニュースなど、プラスチックにたずさわる技術者や組織にとって役立つ様々な情報をご提供いたします。
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
Fujisan.co.jpとは?
株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。
雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!
法人サービスはこちら >
-
タイトル1万以上
豊富なラインナップで
書店に並ばない本とも出会える -
試し読み
バックナンバー1冊まるごと試し読み
したり、最新号も試し読みできる -
タダ読み
5,000冊以上の雑誌が
無料で読み放題 -
500円OFF
普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
500円割ギフト券をプレゼント -
事前予約
気になる本は
発売日前から事前予約可能 -
割引や特典付き
定期購読なら
お得に本が読めて
送料無料の雑誌も!
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!