プラスチックス 発売日・バックナンバー

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2,000円
■特集:次世代プラスチック複合材料の最前線
部品の樹脂化に伴い複合材料のアプリケーションは拡大を続け、目的に応じ素材の組み合わせおよび成形方法も多様化しています。本特集では複合材料と適用事例のトピックスについて紹介して頂きました。
○竹を採用した複合材料の特徴と事例
/YTC America Inc. 鳥越昭彦
矢崎グループでは2050年のカーボンニュートラル実現と、自動車分野でのサーキュラーエコノミー(循環型経済)を推進するため、従来のポリプロピレン/タルク複合材料の代替品として、植物性フィラー(竹)を用いたポリプロピレン/竹複合材料を開発した。
○木材・プラスチック再生複合材の特徴とエクステリアへの展開
/文化シヤッター㈱ 勝間田実
当社では、2008年に木材・プラスチック再生複合材「テクモク」を本格的に販売開始し、エクステリアを中心に展開している。本稿では、材料の特徴と適用事例を紹介する。
○車載外装用ABS代替に向けたPP-CNF複合材の開発
/三恵技研工業㈱ 杉山直輝・榎本貴允・類地大介・小林笑美加・柿本裕司・古林宏之
自動車産業では車載材料の資源循環が求められている。本稿ではPPとセルロースナノファイバーを含むセルロースとの複合材(PP-CNF)について、リサイクル性およびめっき性を評価し、カーボンニュートラルへの貢献が期待されるPP-CNFの用途の一つとして、ABS代替によるモノマテリアル化の可能性を示した。
○リサイクル炭素繊維/ポリプロピレン複合材料の課題解決
/㈱SUNAOYA 水野直紀
/ソブエクレー㈱ 野村一樹
/㈱いおう化学研究所 森克仁
本稿では、フィラーとして分子接合処理を施したリサイクル炭素繊維(rCF)を用い、難接着材料であるPP(ホモポリマー)と不織布形態での成形プロセスで複合化し、界面接着性向上について検討した結果を紹介する。
○革の風合いや質感を持つ新素材の特徴と事例
/㈱松井製作所 松下健二郎
革端材を利用した樹脂コンパウンドKOLLAMATは革特有の風合いを保持しつつ射出成形による自由形状を実現する。本稿では、KOLLAMATの特徴と成形性を解説し、他材料との比較や適用事例を通じて設計とデザイン上の有用性を示す。
○含浸型複合材料による熱×絶縁両立の可能性
/アドバンスコンポジット㈱ 北村仁
プリフォーム含浸型の樹脂/セラミック複合材料により、放熱性と電気絶縁性を両立する一体構造部材を提案。従来材料のトレードオフを克服し、高出力パワー半導体向けに加工性・信頼性・コスト性を兼ね備えた新たな適用可能性を示す。
○超微細チタン酸カリウム繊維を配合した複合材料の特徴と事例
/大塚化学㈱ 丸岡俊和
平均繊維径0.3~0.6µmの超微細チタン酸カリウム繊維ティスモの物性特性、およびそれを配合した複合材料ポチコンの摺動性能評価、そして素材販売からソリューション提供へと進化するKATACHI Businessの具体的な適用事例を紹介する。
○熱可塑性ハイブリッド材料による機能性向上
/東洋紡㈱ 神谷岳児
/㈱ユウホウ 前田拓樹
/東洋紡エムシー㈱ 丹下章男
東洋紡グループが有する連続繊維複合材料と不連続繊維複合材料を組み合わせた「熱可塑性ハイブリッド複合材料」を開発した。開発品では、不連続繊維複合材料および連続複合材料がそれぞれ有する課題を相補的に解消し、高い形状自由度と優れた強度・剛性を両立できる。
○超薄板ガラス/樹脂積層体の特徴と適用事例
/日本電気硝子㈱ 森弘樹
超薄板ガラスと樹脂フィルムを貼り合わせた複合材料「Lamion」は、超薄板ガラスの優れた特性と樹脂フィルムのような優れたハンドリング性を併せ持っている。本稿では、Lamionの基本的な構成と特徴および適用事例について紹介する。
○プラネタリーローラー押出機による複合材料製造プロセスの革新と効率化
/㈱湘南貿易 野中秀記
1960年初頭から主に軟質塩ビ製シート/フィルム成形用カレンダーへのフィード、及び粉体塗料製造用途として実用化されてきたプラネタリーローラー押出機。本稿では、プラネタリーローラー押出機による生産性の高効率化、及び新たな用途展開について紹介する。
○マルチモーダルAIを用いたプラスチック複合材料開発のDX
/コニカミノルタ㈱ 大澤耕・奥山倫弘・荒木勇介・髙友香子・小島茂・成毛章容
/(国研)産業技術総合研究所 木村大輔・畠賢治・室賀駿
材料化学分野のマルチモーダルAIを活用したプラスチック複合材料開発のDXについて紹介する。材料化学分野のマルチモーダルAIの基本的な考え方を説明し、構築したAIを用いて材料条件と製造プロセス条件の最適化を行った二つの研究を説明する。
■一般記事
○〈解説〉現場発泡ウレタンで災害に備え、施工しやすく安全な工法の提案
/㈱イノアック住環境 遠藤大輔
■連載
○我々は宇宙の子 第20回
/青野哲士
○SPE日本支部の連載講座 現場で活きるプラスチック技術 第7回
/(地独)京都市産業技術研究所 仙波健
○プラスチックと賢く生きる<プラスチック・スマートにみる取組事例> 第12回
/雪印メグミルク㈱ 須田崇
○復活せよ! ニッポン製造業の底力 第12回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状 第9回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS Plastics 事務局便り
2,200円
■特集:統計で見るプラスチック産業の一年
プラスチック産業のイヤーブックとして好評を頂いている6月号。今回も主要樹脂および製品の動きをまとめて頂きました。多様な魅力を発揮し、社会で輝くプラスチックの活躍を感じて頂ければ幸いです。

○2025年のプラスチック産業の概況
/日本プラスチック工業連盟 清水浩
本稿では、国内外におけるプラスチック業界を取り巻く大きな環境変化に触れるとともに、2025年のプラスチック産業について、国内を中心として統計データを元に振り返る。
○ポリエチレン
/石油化学工業協会 飛田利雄
2025年、高密度ポリエチレンは前年並みの生産となった。国内出荷は“もの”の購入面での消費は振るわない傾向が続いている。また、外需も需要低迷が続くとともに新増設の進行に伴いアジア域内での製品の余剰感が増しており、輸出もふるわない状態となった。
○ポリプロピレン
/石油化学工業協会 飛田利雄
2025年のポリプロピレンの生産は上流のオレフィン類の増産に伴い、生産は前年に対して増加が見られた。出荷に関しては主要ユーザー産業である自動車生産の回復もあり増加がみられたが、フィルム分野、押出成形分野では低調な出荷に留まる事態となり、分野毎の濃淡が目立つ形となった。
○ポリスチレン樹脂
/日本スチレン工業会 中島豊和
2025年のポリスチレン(PS)業界は出荷減や種々コスト高で試練の年となったが、ケミカルリサイクルの社会実装など環境対応が加速した。国際規制の議論が進む中、業界はPSの優れたリサイクル性を発信し、サプライチェーンと連携して循環型社会の構築に注力していく。
○ABS樹脂
/編集部
2025年ABS樹脂出荷は、通期では25万313トンで、前年比98.3%であった。このうち国内用途が73%を占める。また、国内用途別出荷実績は、前年比でみると車両分野が微増した他は微減という結果となった。
○塩化ビニル樹脂
/塩ビ工業・環境協会 城田英之
2025年の塩化ビニル樹脂の生産量は143.1万トン、総出荷量は138.2万トンと対前年比97.1%であった。国内出荷量の内訳は、硬質用38.1万トン、軟質用20.8万トンで、電線・その他用は19.8万トンであった。主要輸出先はインド、ベトナム、中国で全体の約91%を占める。輸入は約7,000トンとわずかである。
○メタクリル樹脂
/石油化学工業協会 飛田利雄
PMMAは、国内のほか、生産拠点として、中国、韓国、シンガポール等アジア各国での現地生産がなされているが、需要構造の変化、各国での生産設備の新増設等もあり、再編成の動きも垣間見られている。同時に国内では、サステナブルな観点として、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル事業が進められており、再生品の出荷も動き出している。
○液晶ポリマー
/上野製薬㈱ 深澤正寛
微細化・低ハイト化が進む最先端コネクタ市場における要求特性と、それを支える液晶ポリマー(LCP)の最新技術動向を概説する。上野製薬では高性能SMTコネクタ向けLCPに特化し、高まる市場要求に応える材料開発を継続している。
○変性ポリフェニレンエーテル
/グローバルポリアセタール㈱ 片桐俊介
変性ポリフェニレンエーテル樹脂は、ポリフェニレンエーテルと他樹脂(ポリスチレン、ポリアミド等)とのポリマーアロイ材であり、高絶縁性、高難燃性、高耐熱性、低吸水性などの優れた特性により、電気電子部品、車載部品、OA機器など幅広い分野で使用されている。
○ポリアセタール
/グローバルポリアセタール㈱ 住野隆彦
ポリアセタール樹脂(POM)は、高い結晶性を有する汎用エンジニアリングプラスチックの一つである。バランスの良い機械物性に加え、摩擦摩耗特性、耐クリープ性、疲労特性、耐薬品性等に優れる。射出成形による加工が比較的容易であり、OA、電気電子、自動車、雑貨、衣料、医療器具等の幅広い用途で使用されている。
○軟質塩化ビニル製品
/前)日本ビニル工業会 長草一人
軟質塩ビは、透明で光沢があり、難燃性・自己消火性を有することから、建築材料の壁紙・ビニル床材や鉄道車両の内装材料をはじめ二輪・四輪の車両用途など幅広く展開されている。また、耐水・耐酸・耐アルカリなど耐腐食性・耐久性に優れ、絶縁抵抗、耐電圧が大きい為、電線・ケーブル被覆材料など電気絶縁材料にも適している。
○ポリカーボネート・硬質塩化ビニル板
/編集部
2025年のポリカーボネート平板は、96%が国内向けに出荷されている。ポリカーボネート波板においては、32波が生産の94%を占め残りが特波となった。硬質塩化ビニル平板においては工業用途の出荷が64%を占め、輸出は9%程度である。硬質塩化ビニル波板は全量国内消費されている。
○硬質塩化ビニル管・継手
/塩化ビニル管・継手協会 山口秀美
2025年度の硬質塩化ビニル管の生産累計(2026年1月まで)は、16万2,676トン(前年比91.2%)、硬質塩化ビニル継手の生産累計は、1万5,708トン(前年比90.5%)であった。また、2025年度の硬質塩化ビニル管の出荷累計は、16万2,647トン(前年比91.2%)、硬質塩化ビニル継手の出荷累計は、1万5,779トン(前年比91.5%)となっており、2025年度の出荷量は、減少傾向が続いており、昨年度より約9%の減少という結果になった。
○ポリオレフィンフィルム
/日本ポリオレフィンフィルム工業組合 中村好伸
2025年におけるポリオレフィン(PO)フィルムの出荷状況は、低密度ポリエチレンフィルムが21万9,217トン(対前年比87.4%)、高密度ポリエチレンフィルムが10万1,682トン(対前年比87.6%)、ポリプロピレンフィルムが2,501トン(対前年比90.4%)、合計では32万3,400トン(対前年比87.4%)となっている。
○ポリプロピレンフィルム
/編集部
2025年は、延伸ポリプロピレンフィルムは内需が20万2,794トン、輸出は2,711トン、トータルで前年比-2.6%となった。一方、無延伸ポリプロピレンフィルムは内需が14万6,312トン、輸出が2,398トンの前年比97.4%という結果となった。
○ポリウレタンフォーム
/ウレタンフォーム工業会 志賀裕
本稿では、ポリウレタンフォームの概要および市況(生産量統計とこれまでの用途別市場)、そして今後(用途別市場の今後、課題と対策)について紹介する。
○発泡ポリスチレンシート
/発泡スチレンシート工業会 辻脇伸幸
発泡ポリスチレンシートの2025年暦年の出荷量は10万1,380トンで前年対比97.6%と減少したが、12年連続で10万トンを超える出荷となった。内訳では、食品包装用トレー反およびカップ麺容器向けラミ反が低調、納豆容器向け一般反は堅調であった。
○PETボトル
/PETボトルリサイクル推進協議会 浅野正彦
PETボトル用の樹脂需要は、2024年(暦年)72.3万トンであった。そのうち清涼飲料等は64.2万トンであった。2024年度のPETボトルリサイクル率は85.1%と目標値の「85%以上の維持」を達成、世界トップレベルのリサイクル率を維持している。
○発泡スチロール
/発泡スチロール協会 山田一己
2025年の発泡スチロール(EPS:ビーズ法発泡ポリスチレン)の出荷実績は、101,615t(国産原料90,597t、輸入原料11,018t)で前年比95.8%。水産、弱電、癒し系グッズの需要減が要因。長期使用製品(1年以上)の出荷比率は27.1%であった。2024年の使用済みEPSの資源としての有効利用率は94.2%と過去最高の数値となった。
○炭素繊維
/編集部
2024年の炭素繊維出荷量は1万8,742トンと増加に転じたが、2年連続で2万トンを割った。国内向けが8.3%増、輸出が1.4%増。輸出は航空宇宙用が4.0%増、産業用が4.9%増であったが、スポーツ用が5.4%減少した。国内も航空宇宙用が大幅に増加したが、スポーツ用が5.3%減となった。輸出比率は79.8%と前年から1.0ポイント低下した。
○可塑剤
/可塑剤工業会 森野和貴
可塑剤とは、主に塩ビ樹脂に柔軟性を付与する添加剤である。特にフタル酸系は、多岐にわたる性能を持ち、且つ経済性に優れている特徴がある。出荷量は、2024年に対し92%と減少、用途別構成比はまったく変わらない。
○廃プラスチックの処理
/プラスチック循環利用協会 市川喜之
2024年の廃プラ総排出量は、911万トンで、そのうち有効に利用された廃プラ量は810万トンであった。廃プラの有効利用率は89%となった。
○プラスチック加工機械
/日本産業機械工業会 雨宮正明
2025年のプラスチック加工機械の国内生産金額は、前年比10%減であり、射出成形機とブロー成形機は増加したが、押出成形機が大幅に減少した。輸出は射出成形機の低迷が続く一方、押出成形機は減少したが高い水準を維持、ブロー成形機は復調している。
○プラスチック金型
/編集部
直近の統計によれば、金型生産金額における需要別構成比は、自動車・二輪・輸送用車両機器向けが依然として全体のおおよそ7割強を占めており、その構造に大きな変化は見られない。また型種別構成比でも、プラスチック金型は金型全体の約3割強を維持しており、プレス金型と並んで中核的な位置づけにある。
■一般記事
○〈解説〉リサイクルメーカー向けリサイクル装置と事例
/ドナウ商事㈱ 脇本良太
○〈解説〉万能AIによるサステナブル材料設計
/(国研)理化学研究所
○〈解説〉プラスチック加飾技術の動向(後編)
/MTO技術研究所 桝井捷平
■連載
○我々は宇宙の子 第19回
/青野哲士
○SPE日本支部の連載講座 現場で活きるプラスチック技術 第6回
/日本ゼオン㈱ 戸来太樹
○スタートアップが拓くプラスチックの未来 第4回
/Bioworks㈱ 寺田貴彦
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:
グローバル素材革命の現状 第8回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○繊維強化プラスチック短信 第50回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○成形材料の分子切断速度論 第5回
/元)アモコ・パフォーマンス・プロダクツ 安永茂樹
○復活せよ! ニッポン製造業の底力 第11回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
○何でも聞いちゃお! プラスチック金型 第21回
/YNP Mold 山口純
2,000円
■特集:プラスチック加飾技術2026
本特集では見た目、質感、機能などの向上により、プラスチック製品の価値をいっそう高める加飾テクノロジーの最新動向を紹介して頂きました。
○プラスチック加飾技術の動向(前編)
/MTO技術研究所 桝井捷平
加飾は、本来の目的である見栄え・高級感・質感等の向上のみならず、機能付加加飾や、塗装レス、環境にやさしい材料の利用などの環境負荷低減加飾が注目されている。本稿では、最近の展示会に見る情報を中心に、プラスチック加飾技術の動向を説明する(前後編の前編)。
○型内塗装の新潮流
/㈱精工技研 田中健一
型内塗装SSIMCは成形機内で塗装と硬化を完結させる型内塗装技術で、工程削減・高意匠化・環境負荷低減を実現する。コンパクトな構成と精密制御を特徴とし、小型樹脂部品への適用と今後の高度化が期待される。
○ホットスタンプの高延伸・高耐候化技術
/森六㈱ 伊藤大樹・廣瀬史也
環境規制強化を背景に、湿式めっきの代替技術としてホットスタンプが再注目されている。本稿では、高延伸・高耐候箔の材料開発と転写プロセス・版設計の工法開発により、従来は困難であった深絞り3次元外装部品への安定採用を実現した内容を紹介する。
○ハードエンボス加工による加飾の特徴と事例
/合同樹脂工業㈱ 長木翔吾
ハードエンボス加工の技術的特徴を整理し、加飾用途への適用事例を通じて、意匠性・機能性付与、小ロット多品種対応性、環境適正および設計自由度の観点から、その特性と実用上の有効性について整理する。
○赤外線による糸バリ自動処理
/メトロ電気工業㈱ 倉田征治
自動車の外装部品は、塗装前工程で糸バリをガスバーナで除去する処理が必須であるが、作業者の熟練度による品質ムラや火災リスク、カーボンニュートラル実現などの課題があった。本稿では、熱源の開発経緯と、課題解決及び様々な付帯効果を実現したシステムを概説する。
○かご状およびラダー状親水性シルセスキオキサンを用いた防曇ハードコーティングの開発
/鹿児島大学 金子芳郎
カルボキシ基含有かご状多面体オリゴシルセスキオキサン(POSS)およびラダー状ポリシルセスキオキサン(PSQ)を基盤とする防曇ハードコーティングについて解説する。オリゴエチレングリコール等との架橋構造形成により、防曇性・耐水性・高硬度が同時に発現し、ラダー状PSQ系では自己修復性も示される。
■特設記事:エラストマーは今
柔らかいプラスチックとして、近年活躍の場をますます拡大するエラストマー。本特設記事ではエラストマーの最新動向を解説して頂きました。
⃝変性スチレン系熱可塑性エラストマーの特徴と応用事例
/旭化成㈱ 中川淳
資源循環・環境負荷低減の要求が高まる中、異種材料の複合化と複合部材のリサイクルが注目されている。本稿では、極性官能基を導入した変性スチレン系熱可塑性エラストマーの特徴と、相溶化・接着、リサイクル材の物性改良の実例を紹介する。
○振動吸収性、ガスバリア性、形状保持性に優れたエラストマーの特徴
/リケンテクノス㈱ 斉藤元暉
当社は、これまでに機能性を持った熱可塑性エラストマー(TPE)を数多く開発してきた。今回は新しい機能として、振動吸収性、ガスバリア性、形状保持性に優れたTPEを開発した。本稿では、本開発品の特長について紹介する。
■一般記事
〔解説〕コンパウンドメーカー向けアンダーウォーターペレタイザーの特徴と事例
/ドナウ商事㈱ 脇本良太
〔解説〕高熱伝導放熱樹脂複合材の世界市場を調査
/㈱富士経済
〔展示会レポート〕高機能素材Week 2026[名古屋]
/㈱ Tech-T 高原忠良
■連載
○我々は宇宙の子 第18回
/青野哲士
○SPE日本支部の連載講座  現場で活きるプラスチック技術 第5回
/山形大学大学院 西辻祥太郎
○繊維強化プラスチック短信 第49回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第20回
/Y NP Mold 山口純
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状 
第7回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○成形材料の分子切断速度論 第4回
/元)アモコ・パフォーマンス・プロダクツ 安永茂樹
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JISPlastics事務局便り

2,000円
■特集:射出成形テクノロジーの“今”を読む
射出成形はプラスチック製品の高効率・大量生産に長年貢献してきた技術です。本特集では、最新の射出成形機および技術について紹介していただきました。
○射出成形技術の最新動向
/本間技術士事務所 本間精一
射出成形の応用分野を拡大するため従来成形の課題を克服する新成形技術の開発が活発化している。一方、温室効果ガスや環境汚染の低減のため、リサイクル材を有効活用する成形技術の開発も進められている。本稿では、これらの最新動向を解説する。
○サンドイッチ成形による再生プラスチックの活用
/芝浦機械㈱ 丸岡宏太郎
近年プラスチック成形品での再生プラスチック使用率向上が求められているが、再生プラスチックは外観品質が悪いなどの課題がある。その課題を解決する方法として「サンドイッチ成形」があり、本稿では当社が取り組んでいるサンドイッチ成形技術を紹介する。
○乾燥レス・AI-VENT&リターン成形システムの特徴と事例
/㈱ソディック 丹下貴弘
本稿では、射出成形における環境対応の一環として、廃材レスおよび乾燥レスを同時に実現する成形プロセスについて述べる。可塑化・計量の安定性に優れるV-LINE方式と、乾燥工程を不要とするAIVENT技術を組み合わせることで、材料乾燥に伴うエネルギー消費や段取り時間の削減、さらにランナーや不良品を工程内で循環させる取り組みが可能となる。
○射出成形機の最新省エネルギー技術
/ファナック㈱ 西村成弘・矢野聡・大森瑛・中村京祐
本稿では、射出成形機の省エネルギー化を実現する「可塑化エネルギーモニタ」と「eco温度調整」を紹介する。エネルギー収支の可視化と温度設定の自動最適化により、勘と経験に依存せず簡単に省エネと安定成形を両立できる。
○2プラテン式超大型電動射出成形機の特徴と事例
/㈱日本製鋼所 松下和照
J4000F-22000Hは、2プラテン式型締構造を採用した世界最大級の電動射出成形機で、省スペース・ハイサイクル・省エネ性能を実現。自動車部品の大型化や再生可能エネルギー分野など幅広い用途に対応し、環境負荷低減と生産性向上に貢献する。
○ベント式成形技術の現況
/㈱日本油機 前田勉・高橋仁人
ベント式可塑化ユニットはシリンダ中間あたりにベントを設けガス・水分を外に排出する。乾燥なしの成形が可能になることで省エネになり、CO2排出を削減できる。本稿ではその概要を紹介する。
○タイバーレス技術35年の歩み
/ENGEL AUSTRIA GmbH Tobias Neumann
1945年オーストリアで創業したENGELは、2025年に80周年を迎えた。ENGEL製射出成形機の代名詞ともいえるタイバーレス射出成形機は、世界中で85,000台以上が納入されている。35年以上の歴史をもつタイバーレス射出成形機の開発のきっかけ、特徴と利点について紹介する。
○可塑化過程におけるガス発生抑制スクリュと加熱シリンダ内真空脱気システム
/TOYOイノベックス㈱ 松尾明憲
可塑化溶融時に発生するガスは成形品の外観不良をはじめ、金型の汚染や腐食を引き起こし成形現場では大きな課題となっている。これらの課題を解決するための当社が開発したガス発生抑制スクリュおよび加熱シリンダ内真空脱気システムについて紹介する。
○非強化PBTを安定成形する電気式射出成形機の特徴と事例
/日精樹脂工業㈱ 新井啓太
非強化PBTは耐熱性、寸法安定性、電気特性に優れる反面、成形現場では、溶融ムラ、計量ばらつき、糸引き不良などが発生しやすく、条件出しや量産安定化に時間を要することも多い。本稿では、電気式射出成形機NEX-Vで実現可能な成形安定化技術について述べる。
○古紙パルプを原料とした射出成形材料の特徴と事例
/AIPA㈱ 神原聖史
当社ではこれまで古紙100%を利用した再生パルプの開発に取り組み、製紙会社への原料供給を行ってきたが、異業種分野への古紙再生パルプの提供を目指して開発を進めてきた。このたび紙とプラスチックの複合化を達成したので、その概要を紹介する。
■一般記事
○〈解説〉曲げ変形と伸縮変形の両方が可能な切り紙型熱電発電デバイス
/早稲田大学 寺嶋真伍・岩瀬英治
■連載
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状 第6回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○スタートアップが拓くプラスチックの未来 第3回
/ポリマライズ(同) 藤田雅大
○SPE日本支部の連載講座 現場で活きるプラスチック技術 第4回
/㈱テクノベル 澤周作・日比教智
○繊維強化プラスチック短信 第48回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第19回
/YNP Mold 山口純
○プラスチックと賢く生きる〈プラスチック・スマートにみる取組事例〉第11回
/ヒフミヤコーポレーション 山田由嘉子
○復活せよ! ニッポン製造業の底力 第10回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS Plastics 事務局便り
2,000円
■特集:プラスチックフィルム・シート技術の新潮流
プラスチックフィルム・シート市場は、包装需要の増加と持続可能性要求を背景に拡大中で、今後も高成長が予測されるなど、性能向上と環境対応が主要テーマとなっています。本特集では、プラスチックシート・フィルムのトレンドについて解説して頂きました。
○シート・フィルム製造装置の省力化技術
/芝浦機械㈱ 桶亮太
シート・フィルム製造の現場では、深刻化する人手不足や技能継承難を背景に、「自動化・省力化」への要求が急速に高まっている。本稿では、これらの現場の課題解決に貢献する、芝浦機械の最新の自動化および省力化技術について紹介する。
○扱いやすいアクリルフィルムの特徴と事例
/コニカミノルタ㈱ 伊藤康敏・建部隆
当社が提供するSAZMAは、光学ディスプレイ用途を主として開発した次世代アクリルフィルムである。従来のアクリルフィルムでは到達できない加工適性と光学等方性を持たせた基材である。本稿では、光学フィルムの製法の分類からSAZMAの特徴及び適用事例を紹介する。
○半導体・ディスプレー製造工程を志向した次世代型ポリ乳酸フィルムの提案
/東洋紡㈱ 阿部尭永
当社が開発した次世代型ポリ乳酸フィルムは、従来の環境対応素材という枠を超え、半導体・ディスプレー製造工程の高度化に貢献しうる新素材である。本稿では、高透明・低屈折率・高UV透過・オリゴマー析出抑制など、当社開発品のユニークな特性を紹介する。
○環境に配慮した高透明軟質フィルムの新潮流
/アキレス㈱ 岡部悟朗
地球規模で環境配慮が求められる中、フィルムにも環境負荷低減と機能性の両立が今後ますます重要視されていく。当社の植物由来原料を用いた高透明軟質フィルム「ペコラソフト-10B/-25B」の特長と、ライフサイクル全体でのCO2排出削減への貢献及び用途展開を示す。
○新しい3D視覚効果フィルムの特徴と応用検討
/イズミレーザー㈱ 澤田浩司
本稿では、新技術の特殊立体加飾フィルム「AMOS」「METAS」技術を紹介する。AMOSは数百倍の拡大率と上下左右に動いて見えるMOTION効果、奥行き・沈み込み、飛び出し・浮き上がりなどの3D視覚効果を実現。 METASはリアルな立体的飛び出し感を特徴とし、リアルな影をつけることにより本物のように浮いて見える効果を得られる。
○透明遮熱フィルムの特徴と事例
/尾池アドバンストフィルム㈱ 檜木利雄
真空成膜技術を用いた透明遮熱フィルムに関し、構成、光学特性(遮蔽係数等)および模擬評価装置による遮熱効果を紹介する。窓ガラスへの後貼りにより日射熱負荷と温度上昇を低減し、省エネルギー化と既存建物・機器への幅広い応用可能性について解説する。
○電気回路転写フィルムの特徴と事例
/㈱電気印刷研究所 佐藤和彦・本庄和彦・髙木宏司・冨江崇・三谷雄二
電気印刷は高分子フィルムに銅めっき回路パターンを形成するための新規な技術である。この回路パターンをガラスやポリイミドなど種々の基材に転写する方法を開発している。この転写法は電子基板や電気回路の製造プロセスに適用できる。
■一般記事
〔解説〕
○全有機太陽電池の高性能化を実現する塗布成膜可能な有機電極の開発
/金沢大学 中野正浩
○透明木材の開発と特徴
/㈱KRI 後藤誠英・中嶋孝宏
○小笠原に回遊するアオウミガメのプラスチック汚染の実態
/立正大学
/(国研)産業技術総合研究所
/九州大学
○金属とプラスチックが接合するメカニズムを原子レベルで解明
/大阪公立大学
■連載
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状 第5回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○スタートアップが拓くプラスチックの未来 第2回
/EF Polymer㈱ 中川康
○プラスチックと賢く生きる〈プラスチック・スマートにみる取組事例〉第10回
/エコフレンド 筒井等
○成形材料の分子切断速度論 第3回
/元)アモコ・パフォーマンス・プロダクツ 安永茂樹
○我々は宇宙の子 第17回
/青野哲士
○SPE日本支部の連載講座 現場で活きるプラスチック技術 第3回
/日精樹脂工業㈱ 小塚誠
○繊維強化プラスチック短信 第47回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○復活せよ! ニッポン製造業の底力 第9回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
■何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第18回
/YNP Mold 山口純
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS Plastics事務局便り
2,000円
■特集:プラスチック成形技術の現在地
プラスチック成形にはメインストリームである射出以外にも多様なテクノロジーが活躍しています。本稿ではプラスチック成形テクノロジーのトレンドについて紹介して頂きました。
○押出成形による複合線材の製造
/増田ビニール㈱ 宮崎慶太郎・増田伸太郎
本稿では、熱可塑性樹脂の多層押出発泡成形技術を応用することで開発された、軽量かつ柔軟性に富む新しい複合線材「バウンドコイル」の構造・特徴・製造方法とその応用分野について説明する。
○ダブルステーション多層ブロー成形機の特徴と成形事例
/㈱タハラ 羽鳥敦也
海外に多い“少品種大ロット生産” に適したダイレクトブロー成形機「MBD多層シリーズ」は、高品質な多層成形を実現するダイヘッドと、万一のトラブル復旧を迅速化するリモート保守機能を装備する。K2025出展機を例に、資源循環社会に適した多層成形を提案する。
○回転成形の現状と用途展開
/スイコー㈱ 坂木博之
回転成形は、容器やタンクなど大型成形を得意とする成形法として古くから行われている。日本国内では、マイナーな成形方法であまり知られていないのが現状である。しかしながら、海外では、一般的な成形方法として認知されており、専用グレードも存在する。金型内にパウダー状の原料を投入し、金型外部より加熱しながら、金型を回転させ、溶融した樹脂が金型内面に付着することにより行われる樹脂パウダーの積層成形である。この回転成形の特徴と用途展開、今後の展望について、記述する。
○真空成形・圧空成形向け意匠補正ソフトの活用法
/㈱KYOWAエンジニアリング・ラボラトリー 太田恭平・日置翔哉
本稿で紹介するModiSign5は真空成形・圧空成形で生じる意匠の歪みを独自のアルゴリズムで補正するソフトである。従来の印刷・成形の試行錯誤の回数を減らし、製品の早期量産化を可能にする。今後は立壁部への対応やAIを活用したバージョンアップを検討している。
■特設記事:わが社のイチオシ!難燃剤
○難燃剤の技術・化学物質規制動向
/(一社)難燃材料研究会 大越雅之
本稿では本特設記事の総論として、EU、北米、中国における難燃剤の開発動向、及び世界における化学物質規制動向を述べる。
○ノンハロゲン系(リン系)難燃剤
/三光㈱ 村田晃二
本稿で紹介するノンハロゲン系(リン系)難燃剤であるM-Ester/ME-P8は、ハロゲン系難燃剤を使用せずにポリエステルに難燃性を付与することができる。またM-Esterは反応型難燃剤として重合工程時に使用でき、ME-P8はポリエステルと溶融混練時に使用できる。
○イントメッセント系難燃剤
/㈱ADEKA 高根涼
当社のノンハロゲン系難燃剤FP-2000シリーズは燃焼時に発泡膨張層(イントメッセント)を形成する難燃剤である。昨今、コストの高騰が問題となっている臭素系難燃剤と比較して燃焼時の発熱や煙濃度を大幅に低減可能であり、その内容について紹介する。
○高分子型臭素系難燃剤
/東ソー㈱ 白井智大
近年、臭素系難燃剤としては、従来の低分子型難燃剤と比べてより環境安全性が高いとされる、高分子型難燃剤が求められている。当社では、独自技術を駆使して、耐熱性及び分散性に優れた高分子型臭素系難燃剤フレームカット210HRを開発した。
○モリブデン系難燃・発煙抑制剤
/JX金属商事㈱ 原田翠
米国Huber Engineered Materials社の無機難燃剤「Kemgard」は、環境対応と高機能性を両立した製品として注目を集めている。本稿では日本市場でも展開され、建材、電線ケーブル、合成ゴムなど多様な分野で採用されるKemgardの特徴について紹介する。
○PVC樹脂用難燃剤
/堺化学工業㈱ 阪口聡
難燃剤で代表的な三酸化アンチモンの代替材料について、当社で製品販売しているハイドロタルサイトHT-88Fの難燃メカニズムおよび難燃性能を紹介する。また、開発品FLAME ACEシリーズのドリップ防止による難燃性能の安定化と金属水酸化物との難燃性能比較を紹介する。
○機能性フィラー/ベーマイト
/ラサ商事㈱ 太田竜一郎
非毒性かつ高熱安定性を持つ機能性フィラー「ベーマイトKB-01D」が、次世代の難燃・熱安定化材料として注目されている。本稿では、ベーマイトがいかにして樹脂素材の難燃性と熱安定性を向上させ、課題を解決しうるのか、その多角的な可能性に触れる。
■一般記事
〈展示会レポート〉
○Japan Mobility Show 2025
/㈱Tech-T 高原忠良
〈解説〉
○海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて
/クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス 平野学
○無剪断可塑化スクリュアッシィによる成形品質向上
/SPIRAL LOGIC LIMITED 神谷宗克・菅原壯浩
■連載
○我々は宇宙の子 第16回
/青野哲士
○SPE日本支部の連載講座 現場で活きるプラスチック技術 第2回
/東京科学大学 齊藤卓志
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第17回
/YNP Mold 山口純
○スタートアップが拓くプラスチックの未来 第1回
/㈱アミカテラ 増田厚司
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状 第4回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○復活せよ!ニッポン製造業の底力 第8回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS Plastics事務局便り
2,200円
〔特集:2026年プラスチック産業の展望〕 
毎年新年号恒例の、プラスチック産業展望特集をお届けします。総論及び主要樹脂の動向から今年のプラスチック産業の模様を探っていただければ幸いです。

■Contents
○年頭挨拶 4ヵ年計画の下、課題解決に邁進
/日本プラスチック工業連盟 淡輪敏
■特集:2026年プラスチック産業の展望
○2026年プラスチック産業の展望
/日本プラスチック工業連盟 清水浩
本稿では、日本のプラスチック産業の動向についてプラスチック原材料の生産動向、プラスチック製品の生産動向、プラスチック原材料、プラスチック製品の輸出入および需要動向について述べる。また、日本のプラスチックの輸出入に大きなウェイトを占める、中国のプラスチック輸出入の状況について紹介する。
○ポリスチレン
/PSジャパン㈱ 松本達也
ポリスチレンは汎用樹脂として幅広い用途で使用されてきた。他樹脂と比較して発泡特性や電気的特性に優れ、またリサイクルシステムが最も進んでいる樹脂の一つでもある。これらの特徴を活かした新たな開発や、循環型・低炭素社会に向けた今後の取り組みが重要である。
○塩化ビニル樹脂
/塩ビ工業・環境協会 横山泰三
塩化ビニル樹脂(PVC)は、戦後まもなく工業化された合成樹脂である。日用雑貨に始まって、パイプや電線・ケーブルなど社会インフラを支える生活基盤材料の一つとして需要を伸ばしてきた。本稿では、最近の塩ビに関する市場動向、およびリサイクル動向などを紹介する。
○メタクリル樹脂
/三菱ケミカル㈱ 丸谷隆雄
メタクリル樹脂がケミカルリサイクル可能な材料として、既存の用途以外からも注目を集めている。事業環境も、新規製造設備の稼働、事業撤退等、変化続けている。それらを踏まえ、市場およびリサイクル関係を含めた技術動向と今後の見通しについて解説する。
○ポリエーテルエーテルケトン
/ポリプラ・エボニック㈱ 磯野弘明・谷田裕司
PEEKは、優れた耐熱性、耐薬品性、機械強度、耐摩耗性を兼ね備えたスーパーエンプラであり、金属代替材料としても注目されている。本稿では、当社のベスタキープ®PEEKの概要、技術動向、用途展開を説明する。技術動向では、PEEKの適切な射出成形条件の設定を中心に述べ、PEEK本来の性能を発揮するための成形技術を紹介する。
○ポリアリレート樹脂
/ユニチカ㈱ 鍋島穣
ポリアリレート樹脂(PAR)は、二価フェノールと芳香族ジカルボン酸との重縮合物と定義される、全芳香族ポリエステルである。PARは、1975年に当社が“Uポリマー” として世界に先駆けて工業化した、スーパーエンジニアリングプラスチックである。本稿では、PARの特徴と用途を紹介する。
○フェノール樹脂
/住友ベークライト㈱ 今井淳司
フェノール樹脂は長い実績に裏付けされた信頼性の高い熱硬化性樹脂として、工業樹脂用途、成形材料などのさまざまな分野に使用されている。環境に配慮しつつ機能性も向上させた新しい製品開発が行われており、それらの技術動向などについて述べる。
○バイオプラスチック
/(一社)日本バイオプラスチック協会 山田秀夫
バイオプラスチックは、生分解性プラスチックとバイオマスプラスチックの総称である。本稿では、それぞれの特徴、市場動向と国の施策、用途展望などを取りまとめた。また、プラスチック資源循環のために注目されるリサイクル材との関係性についても説明する。
■一般記事
○〈解説〉樹脂切削加工/樹脂モデルの熱対策
/㈱RAISER MOON 根本達広
○〈解説〉清涼飲料水容器のリサイクルに関する消費者意識調査
/(一社)全国清涼飲料連合会
■連載
○プラスチックと賢く生きる〈プラスチック・スマートに見る取組事例〉第9回
/㈱パイロットコーポレーション 吉田亘
○SPE日本支部の連載講座 現場で活きるプラスチック技術 第1回
/山形大学 小林豊・伊藤浩志
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状
第3回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○我々は宇宙の子 第15回
/青野哲士
○成形材料の分子切断速度論 第2回
/元)アモコ・パフォーマンス・プロダクツ 安永茂樹
○繊維強化プラスチック短信 第46回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第16回
/YNP Mold 山口純
○復活せよ! ニッポン製造業の底力 第7回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS Plastics 事務局便り
■特集:最新プラスチック金型テクノロジー
プラスチック成形品の高品位化を実現するための基幹部品である金型。本特集では、プラスチック金型に関連する注目トピックスについて紹介して頂きました。
○メルトフォーム式成形とその金型
/㈱テクノラボ 林光邦
メルトフォームは、金型内で樹脂を溶かし二段階の圧力で賦形する。金型が安価で小ロット生産に最適なのが大きな特徴で繊維複合材や異種材料との一体成形も可能である。反りや歪みが少なく高品質な製品の製造ができ大型部品や試作品への活用が期待されている。
○簡易金型で実現する小ロット生産
/㈱関東製作所 吉井健
簡易金型は、アルミの使用や金型部品の共通化により、小ロット生産高い初期費用を解決する工法だ。ただし、耐久性や製品サイズに制約が生じるため、数量や目的を総合的に判断し、他の工法とも比較検討することが重要である。
○トータルツールデザインが拓く次世代ものづくりの可能性
㈱サンワ金型 鈴木大輔
本稿では、トータルツールデザインの思想を基盤に、独自技術と高精度部品で次世代ものづくりの可能性を拓くサンワ金型の取り組みを、新設R&D工場の概要とともに紹介する。
○アルミ金型の特徴と事例
/㈱ミヨシ 杉山耕治
アルミ金型は良質な加工特性が特徴であり、鉄に比べて比重が約1/3と軽いため、金型製作時の機械へのセッティング、移動や型組に要する労力が減り取り回しが良い。本稿ではその特徴と活用事例を紹介する。
○バイオマスプラスチック成形に向けた型内成形金型
/三共化成㈱ 中澤修
本稿では、現在、市場ニーズに耐えられる機能を発揮できるに至っていない成分含有率70%の高いライスレジン材をベースにしたガラス繊維、エラストマー等の混合成形を可能とした型内成形機構金型技術を具現化した成形金型の概要を紹介する。
○マイクロ流路における金型技術と成形法
/㈱狭山金型製作所 山岸龍一朗
MPS(生体模倣システム)の基盤技術としてマイクロ流路デバイスの開発が進んでいる。本稿では、マイクロ流路デバイス製造における当社の精密微細加工技術の応用と、量産化への課題に対応できる新しいゲートカット法について紹介する。
○金属3Dプリンタによるプラスチック金型製作技術
/㈱ソディック 川田秀一
金属3Dプリンタによる金型製作は、冷却性能の向上と工程集約を実現し、成形品質と生産性を飛躍的に高める革新技術である。本稿では、SRT工法による残留応力開放技術と実用事例を通じて、その有効性について紹介する。
○金型内センサで叶える、不良品を出さないものづくり
/双葉電子工業㈱ 石綿靖雄
樹脂成形品に対する要求が厳しくなる一方、現場での技術技能の伝承、世代交代が進んでいない。こうした市場背景の中、成形にまつわる問題解決の駆け込み寺的な存在として、金型内センサを本格的に導入する成形メーカーが増えている。本稿では、金型内計測の考え方、センサ種類、活用方法について、事例を交えて紹介する。
○金型監視装置の活用による金型保護・製品検査の実現
/シグマックス㈱ 鳥羽英俊
当社では、10年ぶりの新機種金型監視装置「ROBOT-EYESX-210」を開発した。現場の作業効率の向上、保守コストの削減、品質の安定化といった多くのメリットを実現でき、今後のスマートファクトリー化やデジタル化推進に向けた時代にマッチした製品である。
○ガス対策は射出成形における永遠の課題
/KOEI TOOL㈱ 杉本賢一
射出成形におけるガス対策は、品質・生産性・金型寿命を左右する重要な課題である。従来のガス抜き部品は目詰まりや性能低下の課題があった。当社のGASEXITは3D造形で通気性を安定化した。本稿では、その概要を紹介する。
○マーキング用金型部品の特徴と事例
/浦谷商事㈱ 浦谷直斗
本稿では、マーキング用金型部品であるデートマークや二次元コード金型部品などの具体的な活用事例を通じて、これらの部品のメリットを紹介する。射出成形時にQRコードを直接マーキングする技術は、トレーサビリティの確保や作業工程の簡略化において大きな効果を発揮している。
■一般記事
○〈解説〉環境低負荷型プラスチック創成へのNMRデータサイエンス
/理化学研究所 菊地淳
○〈解説〉容器・包装の国内市場を調査
/㈱富士キメラ総研
■連載
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状 第2回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○成形材料の分子切断速度論 第1回
/元)アモコ・パフォーマンス・プロダクツ 安永茂樹
○我々は宇宙の子 第14回
/青野哲士
○繊維強化プラスチック短信 第45回
/ FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第15回
/YNP Mold 山口純
○復活せよ!ニッポン製造業の底力 第6回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS Plastics事務局便り
■特集:プラスチックのシン・環境対策
本特集では、プラスチックの資源循環対策について環境調和型素材とリサイクル、そして具体事例の観点から紹介して頂きました。日々目が離せない環境分野の最新動向を体感して頂ければ幸いです。
○コアブロックテクノロジーが拓く循環型社会への道
/山口大学 西形孝司
筆者は分解性プラスチックの新設計「コアブロックテクノロジー」とそれによるケミカルリサイクル技術を研究している。光駆動電子移動反応により特定条件下で分解可能な分解コアを持つ高分子の設計、すなわち、プラスチックに分解性をプログラムする技術である。
○世界初・藻類由来PET樹脂が拓く未来への歩み
/㈱ちとせ研究所 堀口和真
プラスチック産業は、藻類という新たな資源を得て、化石資源依存からの転換期を迎える。ちとせグループが主導する本開発は、持続可能な社会を築く「バイオエコノミー」の象徴となる挑戦である。本稿では、その核心と未来像を解説していく。
○プラスチック油化の技術と事業
/永田紙業㈱ 小寺洋一・荒居広・永田耕太郎
プラスチック油化の原理、反応器・加熱方式、前後処理、事業化の技術・経済的評価を解説し、国内外の市場・制度動向を整理。日本発の小型油化システムと運用事例も紹介し、普及の可能性と課題を概説する。
○使用済み漁具の直接回収/再資源化事業
/amu㈱ 芦原昇平
当社は、廃漁具の再資源化を通じ循環型社会を目指す。リサイクル体制拡充や新素材開発、地域資源 活用を進め「いらないものはない世界」を広げていく。
○未利用系バイオマス資源からのテレフタル酸、PETの社会実装に向けた取り組み
/神奈川工科大学 仲亀誠司
バイオマス資源を化学製品の原料として用いることで、地球温暖化抑制に向けたCO2排出量の低減が可能となる。本稿では生物学的手法を用いた未利用系バイオマス資源からのテレフタル酸やPETの生産についての研究開発と社会実装への取り組みについて紹介する。
○電磁波を利用した炭素繊維強化プラスチック内炭素繊維の選択的加熱
/工学院大学 小林潤
われわれは異なる積層構造を有するCFRP試料に対して電磁波を利用した直接加熱を行い、加熱挙動,熱硬化性樹脂の熱分解分離除去特性および回収された炭素繊維の材料強度特性の評価を行ってきた。本稿では、これまでに得られた結果を加熱手法ごとにまとめ、当該技術の特性を述べる。
○光抗菌性を用いたオンデマンド分解型生分解性プラスチックの開発
/(国研)産業技術総合研究所 日野彰大
光応答性を活用し、使用中は耐久性を維持しつつ、廃棄後に遮光環境で分解が進行するオンデマンド分解型生分解性プラスチックを開発した。光増感剤による抗菌・酵素活性を制御することにより、分解タイミングを制御可能な新しい素材として期待される。
○波に乗る、透明な未来:STS(Sea Through)サーフボードが映し出す海のいのち
/㈱ラフティ 奥村哲次
廃棄PETボトルを素材に、透明な部分が特徴的なサーフボード「STS」を製作。このボードは、地球のゴミを集めてアップサイクルすることで、利用者に「綺麗な地球を覗く体験」と感動を与える。地球を綺麗に保つエコな心を広げるプロジェクトである。
○次世代人工芝による持続可能な社会インフラの提案
/ISP環境開発㈱ 岡﨑健伍
環境芝は、天然芝の風合いと機能性を再現しつつ、農薬不要・高透水・低温性・静電気抑制を備えた次世代型人工芝である。維持管理負担を軽減し、持続可能なスポーツ・公共空間の実現を目指す。
○ホタテの貝殻を用いたリサイクル樹脂製ケーブルトラフ
/古河電気工業㈱ 小平恭久
当社は、北海道森町に堆積・管理されたホタテの貝殻を再利用した「ふるさとトラフ~ホタテモデル ~」を開発した。本製品は、サーキュラーエコノミーの実現を目指し、地域資源の有効活用により環境負荷を低減する取り組みの一部である。
■一般記事
○〈解説〉塗布樹脂によるモスアイ構造
/東京理科大学 谷口淳
○〈解説〉再生材から感染性廃棄物回収容器を試作製造
/東武商事㈱ 桑原奈緒子
○〈解説〉炭素繊維複合材料の世界市場を調査
/㈱富士経済
■連載
○我々は宇宙の子 第13回
/青野哲士
○プラスチックと賢く生きる〈プラスチック・スマートに見る取組事例〉第8回
/アイリスチトセ㈱ 澤田燎
○バイオ由来プラスチックとサーキュラーエコノミー:グローバル素材革命の現状 第1回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○繊維強化プラスチック短信 第44回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第14回
/YNP Mold 山口純
○復活せよ!ニッポン製造業の底力 第5回
/㈱H&A designers 鈴木英夫

■特集:プラスチックを測る・調べる・分析する
美しく機能性の高いプラスチック製品の製造には、計測・検査としてのプロセスが不可欠です。本特集では本工程のトレンドについて紹介して頂きました。
⃝プラスチックリサイクル向けスマート静電選別技術の特徴と事例
/三菱電機㈱ 中村保博・黒田真司・今澤貴史・京口貴博
当社グループが家電リサイクル分野で長年培ってきたプラスチックの静電選別技術に、各種センサーを組み込み、AIを活用することで、混合プラスチック片の構成比の変化に応じて種類ごとに自動選別できる世界初の「スマート静電選別」技術を開発し、検証実験を開始した。
⃝物理データによる触り心地の可視化技術
/カトーテック㈱ 河内敬
人間の指の機械受容器の反応を周波数解析する「QUANTITEXTURE™」は国内外38ヵ国で導入実績があり、多様な業界で使用されている。本稿では、人間の皮膚感覚の仕組みに基づき、触り心地の背後にある物理データを可視化・数値化する本システムについて紹介する。
⃝樹脂を透かしてゆがみが見える
/ JFEテクノリサーチ㈱ 児玉俊文・猪股雅一
古いガラス窓を通して眺めた景色が「ゆがんで」見えることはよく知られているが、当社ではこの性質を利用し、また当社独自に開発した画像パターン計測技術と組み合わせた透視ひずみ測定装置を開発し販売している。本稿ではその原理と測定例について紹介する。
⃝光沢・透明物の高速・省電外観検査の特徴と事例
/筑波大学 髙谷剛志
イベントカメラと変調光源を組み合わせることで光沢・透明物を対象とした高速な外観検査を実現する。作製したプロトタイプシステムを用いて、金属や樹脂メッキ物、透明プラスチックなどの表面キズ等の異常を検出する実験を行い、本技術の有用性を示す。
⃝ペレットの大容量・全量検査システムによる製造効率と歩留り率向上のメリット
/㈱ファー・イースト・ネットワーク 村井健児
ペレット製造工程での検査においては、抜き取り検査が一般的であるが、発生頻度の低い異常ペレットを検知できず、後工程で欠陥が顕在化していた。本稿では、全量ペレット検査・選別システムを中心に、その技術的特長と実用性におけるメリット、さらに歩留り率向上への寄与について包括的に述べる。
⃝樹脂成形品の検査に適した近赤外複屈折プロファイラーの開発と応用
/㈱デルタエヌ 江本顕雄
従来の光を利用した樹脂成形品の検査において、一般的にその検査対象は、可視光の透過性が高い透明な製品に限定されていた。本稿では、近年我々が開発した、着色された樹脂成形品にも起用可能な近赤外複屈折プロファイラーについて紹介する。
⃝斜めから検査する超深度カメラの特徴と事例
/ヴィスコ・テクノロジーズ㈱ 柴真由美
従来のカメラでは検出が難しかった製品側面や凹部の欠陥を、斜め方向からの撮像で高精度に捉える超深度カメラ。本稿では、限られたスペースでも柔軟に構成できる技術的特長と適用事例、検査の効率化や装置の省スペース化といった導入効果、さらに今後の展望について紹介する。
⃝生分解性プラスチックの分析・評価の最新事例
/㈱島津テクノリサーチ 八十島誠
海洋生分解性プラスチックの海洋環境での分解過程を可視化する技術として、質量分析装置を用いることで、分解生成物を検出することに成功した。注目すべきは、バイオフィルムであり、初期の分解である酵素分解はバイオフィルム内で進行している可能性を明らかにした。
⃝AFM-IRによるポリマーの組成分布解析
/㈱東ソー分析センター 佐野彩菜
AFM-IRは、ナノオーダーで官能基マッピングが可能な装置であり、相分離構造と官能基情報を直接的に評価できる。AFM-IRを用いた測定事例として、ブロック共重合体のモルフォロジー観察に加え、AFMや電子顕微鏡では観察困難であった材料の相分離構造を解析した例を紹介する。
■一般記事
○〈展示会レポート〉人とくるまのテクノロジー展2025
/㈱Tech-T 高原忠良
○〈解説〉モビリティやエネルギー、パッケージなどで使用される機能性フィルム市場を調査
/㈱富士キメラ総研
○〈解説〉2025年バイオマスフィラー市場に関する調査を実施
/㈱矢野経済研究所
○〈解説〉エンプラおよび造粒機・成形機市場を調査
/㈱富士経済
■連載
○プラスチックと賢く生きる〈プラスチック・スマートに見る取組事例〉第7回
/㈱スプリング 宮咲礼一
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第13回
/YNP Mold 山口純
○世界のバイオプラスチックは今(動向と課題)第92回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○プラスチック製品設計の勘所 第12回[最終回]
/田口技術士事務所 田口宏之
○我々は宇宙の子 第12回
/青野哲士
○繊維強化プラスチック短信 第43回
FRP Consultant㈱ 吉田州一郎

■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS Plastics 事務局便り

2,000円
■特集:添加剤・フィラー・マスターバッチの現況
プラスチック製品の高機能化の実現には、添加剤、フィラーの使用が必要不可欠です。本特集では、進展著しい添加剤・フィラーそしてマスターバッチの最新情報を紹介して頂きました。
○ウニ殻由来機能性フィラーの開発
/河西工業㈱ 岡田伸之介・遠藤豊和
近年、沿岸で過増殖したウニを捕獲・畜養する取り組みが行われているが、ウニの殻は最終的に廃棄物となっている。このウニ殻から吸着機能性フィラーを開発することで環境問題改善の一助となり、また今後増えていくリサイクル樹脂の改良剤としての適用を狙う。
○透明蛍光体の特徴と樹脂への適用効果
/㈱東芝 岩永寛規
当社は独自の分子設計指針により、溶解性と発光強度に優れる新規な希土類錯体を創成した。この希土類錯体を添加剤として樹脂に溶解すると室内光下で無色透明となり、紫外光、紫色光を照射すると色純度が高い強発光を示すため「透明蛍光体」と命名した。セキュリティー、センシング、電子デバイスへの応用が期待されている。
○光学樹脂-無機ナノ粒子の複合化による新規高屈折率材料の創製
/㈱Nano Chemix 榑林哲也
光学用途向けのナノ粒子材料「OPTITE」を開発した。OPTITEは混ぜるだけで従来の技術では実現できなかった高屈折率と高透明を両立する革新的な材料である。本稿では、OPTITEの特徴と応用例について紹介する。
○溶剤溶解性(メタ)アクリル酸亜鉛の特徴と事例
/浅田化学工業㈱ 尾崎太一
本開発品は金属塩モノマーであり、樹脂中に架橋し導入することで、多くのユニークな特徴をもたらす。中でも基材への耐熱密着性の向上効果は顕著であり、機能発現例として紹介する。
○ポリオレフィン樹脂用改質剤の特徴と事例
/三洋化成工業㈱ 服部真範・樋口晋太郎
ポリオレフィン樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂等の汎用プラスチックの総称であり、生産量が最も多く、日常生活でさまざまな分野に使用されている。本稿では、当社のポリオレフィン樹脂用改質剤である、永久帯電防止剤、フィラー分散剤、ポリマーブレンド用相容化剤を紹介する。
○シリコーンマスターバッチ添加による樹脂部品の改質
/デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル㈱ 岸弓乃
MULTIBASE™シリコーンマスターバッチは、超高分子量シリコーンガムと各種キャリア樹脂とをコンパウンドしたペレット状添加剤である。樹脂材料に少量添加することにより、成形品にシリコーンによる表面改質特性を付与したり、工程助剤としての機能を発揮したりという活用がなされる。
■特設記事:CAEの徹底活用術
成形プロセスにおける樹脂の動きを解析するCAE(Computer Aided Engineering)は、生産性向上の観点からますます注目を集めています。本特設記事ではCAEの最新状況について紹介頂きました。
○樹脂メーカーのノウハウを用いたCAEサービス
/旭化成㈱ 野本紫織・高村兼司
当社のCAEサービスは、樹脂メーカーとしての材料知見と解析技術を融合し、設計最適化や成形支援など多様なソリューションを提供する。本稿では、サービスの概要やトポロジー最適化による軽量・高強度設計やコンサルティング型支援の事例、今後の展望について述べる。
○射出成形CAEの機能開発動向
/㈱JSOL 牧晴也
射出成形プロセスのシミュレーションに特化した樹脂流動解析ソフトウェアであるMoldex3Dについて、機能特徴の概要を説明し、設計者向けの機能、データマネジメント機能、成形機連携機能、解析自動化機能、初期成形条件出し機能などの最新機能を紹介する。
○次世代型樹脂成形CAEシステムの開発
/東レエンジニアリングDソリューションズ㈱ 山川耕志郎
XTIMONは、近年の社会的課題を踏まえ、現行の樹脂成形CAEシステムの問題解決を目的として、「誰もが解析熟練者と同等の解析を実施可能に」「迷わず少ない操作手順での操作を可能に」「圧倒的な解析精度を実現」というコンセプトを掲げて開発を推進した。
○第19回ソリューションフェアを開催
/芝浦機械㈱
○〈解説〉加熱で化学的に架橋する塩化ビニル樹脂の特徴と事例
/㈱ニッピ 野村聡・鈴木伸弘・宮入渓
○〈解説〉特殊エンジニアリングプラスチックの世界市場を調査
/㈱富士経済
■連載
○我々は宇宙の子 第11回
/青野哲士
○これプラスチックで作りました 第64回
/オーパーツ㈱ 小村政人
○プラスチックと賢く生きる〈プラスチック・スマートに見る取組事例〉第6回
/ICN㈱ 石原孝行
○世界のバイオプラスチックは今(動向と課題)第91回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○プラスチック製品設計の勘所 第11回
/田口技術士事務所 田口宏之
○繊維強化プラスチック短信 第42回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第12回
/YNP Mold 山口純
○復活せよ!ニッポン製造業の底力 第4回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS Plastics事務局便り
2,000円
■特集:プラスチック成形効率化のメソッド
材料費、電力代、輸送費の高騰が継続する中、成形現場はプロセス効率化への対策を余儀なくされています。本特集では、そんな課題を解決する具体的手段を紹介して頂きました。
○乾燥機用ペレット採取装置の特徴と事例
/㈱カワタ 木村祐太郎
当社は、これまで樹脂成形用周辺機器を展開してきた。ここでは、当社乾燥機に後付け可能な乾燥後のペレットを簡便に回収する装置、ペレットサンプラーを紹介す る。本稿では、装置の概要・期待される品質管理への貢献と今後の展望について述べる。
○窒素ガスによるプラ成形不良低減と脱炭素の両立
/(同)A.I. 高橋亨
企業利益と脱炭素を両立させるイノベーションを今ここから— 本稿では、プラスチックが嫌う酸素と水分を溶融ゾーンから追い出す気体分離装置「A.I」による射出成形及び押出機の不良品削減と脱炭素実現を紹介する。
○水・熱・空気・環境の最適化による生産効率向上
/㈱カンネツ 田村文憲・田中翔悟
セルロース複合材は、プラスチックとセルロース繊維を複合化させた、繊維強化プラスチックの一種である。セルロース繊維はバイオマス由来で再生産可能であり、生分解性を有する。当社では、強度特性・生分解性に優れるセルロース繊維と生分解性樹脂の複合材料「Resoil-Green®」を開発したので、その取り組みについて紹介する。
○停止位置補正システム搭載による自動搬送ロボットの高機能化
/甲南設計工業㈱ 白木欣哉
AMR(自律型搬送ロボット)の停止位置精度を100倍以上高め、次世代型搬送ロボットの可能性を追求し、人との協業や、今まで不可能とされてきた領域の作業にも挑戦する。本稿ではその詳細を紹介する。
○成形センシングと成形不良予兆監視システムの特徴と事例
/㈱KMC 佐藤声喜
製造現場でもAIシステム導入の要望は多いが、導入・運用までにはさまざまな課題がある。目的は不良の分析・削減そして予兆監視にあるが、最大の課題はAIに“食わせる” 成形現場データが特定できないことで、効果を実感できるシステムは少ない。本稿では、最新の AI予兆監視システムと構築事例を紹介する。
■特設記事:プラスチック接合の現在地
プラスチック同士または異素材との接合技術は、近年その手法が多岐にわたり目的に応じ使い分けられています。本特設記事ではその動向を紹介します。
○金属とプラスチックとの加熱圧着直接接合の特徴
/睦月電機㈱ 齋聖一
当社は、独自のレーザストラクチャリング技術と誘導加熱を利用した圧着技術を応用した新規接合法「ALTIM」を開発し、事業化を進めている。本手法は、従来技術に比べて軽量で高強度な異種複合材作成を可能とし、シール材を用いず高気密封止部品の製造を実現した。
○電磁成形法を用いた異種材料の接合技術
/(国研)産業技術総合研究所 原田祥久・松崎邦男
自動車や航空機等の輸送機器のマルチマテリアル化に対応するためには、高速で信頼性のある接合手法が必要となる。その要求に応えうる手法の一つである電磁成形法を用いて、炭素繊維強化プラスチックと金属の異種材料の直接接合技術の開発について紹介する。
○3Dプリンティングによる炭素繊維強化プラスチックとチタン合金の直接接合
/東北大学 白須圭一
本研究では、サンドブラスト処理を施したチタン合金基板上に短繊維CFRTPを3Dプリントし、熱融着による直接接合を実現した。最大せん断強度27 MPaを達成し、異種材料間の高強度接合が可能であることを示した。さらに、三次元構造体への展開可能性についても検証した。
○吸収剤を用いない透明樹脂の溶着
/丸文㈱ 嵩西智
本稿では、2 µmのファイバーレーザを用い吸収性添加剤やコーティング、接着剤を用いない透明/ナチュラル樹脂同士の直接接合を紹介する。熱可塑性樹脂で一般的に使用されるアクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、シクロオレフィンポリマーなどの溶着に適している。
■一般記事
○〈解説〉ポリブチレンサクシネートの海洋生分解性を高めるブレンド技術
/群馬大学 粕谷健一・鈴木美和・橘熊野
/(国研)海洋研究開発機構 石井俊一
○〈解説〉生体素材のナノ構造を複製できる微細な金型成形技術
/(国研)産業技術総合研究所 竹村謙信・本村大成
■連載
○我々は宇宙の子 第10回
/青野哲士
○これプラスチックで作りました 第63回
/㈱サンプラテック 森正樹・土井猛司・澤田祥子
○プラスチックと賢く生きる〈プラスチック・スマートに見る取組事例〉第5回
/愛豊工業㈱ 内藤文子
/㈱バンブーケミカル研究所 鶴羽正幸
○世界のバイオプラスチックは今(動向と課題)第90回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○プラスチック製品設計の勘所 第10回
/田口技術士事務所 田口宏之
○海洋ペレットごみにどう立ち向かうか 第3回
/日本成型産業㈱ 山本健太
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第11回
/YNP Mold 山口純
○復活せよ!ニッポン製造業の底力 第3回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS Plastics事務局便り
■特別企画:プラスチック関連輸入機器・ソフトウェア ファイル
2,000円
■特集:複合材料NOW
部品の樹脂化に伴い複合材料のアプリケーションは拡大を続け、素材の組み合わせおよび成形方法も多様化しています。本特集では複合材料の最新状況について紹介して頂きました。
⃝屋久島地杉の樹皮廃棄物を利用したグリーンコンポジットの作製と力学特性および生分解性
/東北大学 ローヴァ ロヴィサ・小久保寿尊・王真金・栗田大樹・成田史生
/チャネルオリジナル㈱ 家山英宜
グリーンコンポジットは、持続可能社会の形成に貢献できる循環型素材として期待されている。また、植物由来の廃棄物をリサイクルして作るグリーンコンポジットは、環境に与える影響が小さい点で有利である。本稿では、屋久島地杉の樹皮廃棄物と生分解プラスチックであるポリ乳酸からなる複合材料を取り上げ、機械特性試験と堆肥、屋外土壌、水生環境において実施した生分解性試験の結果について概説する。
○強度が改善されたポリ乳酸/セルロースナノファイバー複合体
/広島大学 中山祐正
PLLA鎖末端にイソシアネート基を導入してPVAと反応させることによりPVA-graft-PLLAを合成し、これを界面活性剤として用いてポリ乳酸/セルロースナノファイバー複合体を調製した。溶液キャスト法によるPLLA/CNF複合体の作製において、PVA-graft-PLLAを添加して濾過や超音波処理を施したサンプルでは機械的強度が改善され、高い引張強度を示すことを見出した。
○多用途展開を可能とするシルクフィブロイン/ポリウレタン複合材料の創製
/東京農工大学 秋岡翔太・中澤靖元
シルクフィブロインは、特徴的な結晶構造に起因して機械的特性が制限されており、他の高分子材料との複合化によりその制御が試みられている。本稿では、これまでに我々が作製してきたシルクフィブロイン/ポリウレタン複合材料の構造および特性について紹介する。
○セルロースと生分解性プラスチック複合材料の特徴と事例
/王子ホールディングス㈱ 小栁淳・生野友菜・阿部一行・仙石秀紀
セルロース複合材は、プラスチックとセルロース繊維を複合化させた繊維強化プラスチックの一種である。セルロース繊維は、バイオマス由来で再生産可能であり、生分解性を有する。当社では、強度特性・生分解性に優れるセルロース繊維と生分解性樹脂の複合材料「Resoil-Green®」を開発したので、その取り組みについて紹介する。
○石灰石から出来た環境配慮型素材の特徴と展開
/㈱TBM 木下裕貴
LIMEXは、石灰石などの無機物を主原料とすることで、環境への負荷を抑えながら、他の環境配慮型素材と比較して優れた機能性や供給安定性、価格競争力を有する日本発の素材である。本稿では、地球規模の問題に対する人類課題解決素材として、世界中での普及を目指すLIMEXの特徴や実用性、新展開について紹介する。
○海洋生分解性複合プラ材料の特長と事例
/アイ-コンポロジー㈱ 三宅仁・小出秀樹
世界的課題である「海のプラスチックごみ問題」の対策の一つは、生分解性プラスチックの活用である。生分解はバクテリアにより有害なマイクロプラを残さない特長をもつが、海水で生分解性を持つプラ種は稀少である。本稿では、天然バイオマスを利用した複合プラ材について解説する。
○長繊維セルロース強化ポリプロピレンの特徴と今後の展開
/ポリプラスチックス㈱ 馬場秀貴
当社ではバイオマス材料「長繊維セルロース」を活用したコンポジットを開発した。本材料は軽量性、機械物性、低環境負荷性、制振性などに優れており、これらを活かした用途事例や今後の取り組み例などについて紹介する。
○量子ドット樹脂複合体の特徴と事例
/GSアライアンス㈱ 森良平
本稿では、量子ドットとUV硬化樹脂複合体の例を紹介した後、当社における種々の量子ドットと樹脂の複合体について述べる。量子ドットとUV硬化樹脂に限らず、量子ドットと熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、無機材料との複合体も開発してきた。
○炭素繊維を配合したフェノール樹脂材料の特徴と事例
/フドー㈱ 高田貴文
当社のフェノール樹脂成形材料であるFKCPは炭素繊維を配合した摺動材用途向けの製品である。近年のEV(HV)の普及により、摺動部材の需要が高まっており、より高い耐熱・強度などの耐久性が求められている。熱硬化性樹脂の利点を活かしたFKCPの特徴と今後の展開について紹介する。
■連載
○プラスチックと賢く生きる〈プラスチック・スマートに見る取組事例〉第4回
/香取製作所 香取誠
○パテントマップで見えてくるプラスチック技術の動向と自社戦略の立てかた 第12回(最終回)
/NECO・no・Teエンジニア㈱ 岩堀圭吾
○世界のバイオプラスチックは今(動向と課題)第89回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○プラスチック製品設計の勘所 第9回
/田口技術士事務所 田口宏之
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第10回
/YNP Mold 山口純
○繊維強化プラスチック短信 第41回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○海洋ペレットごみにどう立ち向かうか 第2回
/日本成型産業㈱ 山本健太
○復活せよ!ニッポン製造業の底力 第2回
/㈱H&A designers 鈴木英夫
○我々は宇宙の子 第9回
/青野哲士
■プラ工連便り
■ISO/IEC/JIS/Plastics事務局便り
2,200円
■特集:統計で見るプラスチック産業の一年
プラスチック業界の年間データブックとして好評の本特集。今回も主要樹脂および製品の動向をまとめて頂きました。業界の動きを実感していただければ幸いです。

⃝2024年プラスチック産業の概況
/日本プラスチック工業連盟 清水浩
国内外におけるプラスチック業界を取り巻く大きな環境変化に触れるとともに、2024年のプラスチック産業について、国内を中心として統計データを元に振り返る。
○ポリエチレン
/石油化学工業協会 飛田利雄
2024年のポリエチレンは、エチレン製造装置をはじめとし、各誘導品でも定修のあたり年となり、生産能力自体が減少したことや、国内では物価高に伴う長らく続いた個人消費の低迷、海外では、中国の景気減速による需要不振の影響を受け、生産、出荷とも前年を下回る状況になった。
○ポリプロピレン
/石油化学工業協会 飛田利雄
ポリプロピレンは主に、工業部品、雑貨、コンテナ向けに出荷されている。特に影響度合いが大きいのは自動車向けの部材であり、国内四輪車の生産も型式不正問題の影響、輸出の不振もあり、一時期、生産が停滞したため、年間の出荷量も前年を下回った。
○ポリスチレン樹脂
/日本スチレン工業会 出村公明
ポリスチレン市場は2024年も2023年に引き続き、いくつかの要因が重なり、需要減少に歯止めがかからず、対前年比ではマイナスとなった。引き続き国内外の景気動向を注視している。プラスチックリサイクルへの取組としてPS樹脂メーカー各社では、サプライチェーン全体で連携しながら課題の解決に向けて取り組んでいる。
○塩化ビニル樹脂
/塩ビ工業・環境協会 城田英之
2024年塩ビの生産・出荷は年初、順調な滑り出しを見せたものの夏場にかけて低調に推移した。後半には、世界経済の動向とともに緩やかに上向いて暦年では142万トンになった。国内では、円安による原料高が製造コストを押し上げるとともに、物価高に伴う個人消費抑制の影響を受けた。
○ABS樹脂
/編集部
2024年ABS樹脂出荷は25万4,739トンで、前年比94.9%であった。このうち国内用途が73%を占める。また、国内用途別出荷実績は前年比でみるとその他分野が微増した他は微減という結果となった。
○メタクリル樹脂
/石油化学工業協会 飛田利雄
MMA関係では、一概に出荷の増減背景を語ることは難しい。また、ポリマー関係でも、板関係でコロナ禍の特需もなくなり、むしろ廃棄品のリサイクル技術の確立、商業化の確立が急務となり、その対応が進んでいる。成形材料は国内四輪車の生産の低迷に伴い、生産、出荷は前年割れを生じた。
○軟質塩化ビニル樹脂
/日本ビニル工業会 長草一人
塩ビのフィルム・シートは増減を繰り返しつつも、数量ベースでは市場が縮小している。ビニルレザーの生産量は、全体では前年比で99%となった。ビニル壁紙の2024年暦年の出荷量は、対前年比92%の結果となった。2024年の業務用ストレッチフィルムの出荷実績は、前年比99%の結果であった。 
○ポリカーボネート・硬質塩化ビニル板
/編集部
ポリカーボネート平板は97%が国内向けに出荷されている。ポリカーボネート波板においては32波が生産の94%を占め残りが特波となった。硬質塩化ビニル平板においては工業用途の出荷が69%を占める。輸出は7%程度である。硬質塩化ビニル波板は全量国内消費されている。
○硬質塩化ビニル管・継手
/塩化ビニル管・継手協会 山口秀美
2024年度の硬質塩化ビニル管の生産累計(2025年1月は、17万8,354トン、硬質塩化ビニル継手の生産累計は、1万7,363トン,硬質塩化ビニル管の出荷累計は17万8,391トン、硬質塩化ビニル継手は1万7,239トンとなっており、2024年度の出荷量は減少傾向は続いてはいるものの、昨年度より微減という結果になった。
○ポリオレフィンフィルム
/日本ポリオレフィンフィルム工業組合 中村好伸
2024年におけるポリオレフィンフィルムの出荷状況は、低密度ポリエチレンフィルムが25万953トン(対前年比84.9%)、高密度ポリエチレンフィルムが11万6,133トン(対前年比102.3%)、ポリプロピレンフィルムが2,766トン(対前年比97.0%)、合計では36万9,852トン(対前年比89.8%)となっている。
○ポリプロピレンフィルム
/編集部
2024年は、延伸ポリプロピレンフィルムは内需が20万5,974トンで前年比106%。輸出は2,311トンで前年比88%と3年連続で前年実績を下回った。一方、無延伸ポリプロピレンフィルムは内需が14万8,896トン、輸出3,746トンで計15万2,642トンで前年とほぼ同じ。
○ポリウレタンフォーム
/ウレタンフォーム工業会 山本欽一
2024年の生産量は軟質ウレタンフォームが10万5,801トンと前年比4.5%減、硬質ウレタンフォームは6万756トンと3.4%減った。生産量トータルでは16万6,557トンと前年比4.1%の減となった。販売量は、軟質ウレタンフォームが10万トン、硬質ウレタンフォームは5万7,378トンと、トータルでは15万7,378トンで4.2%の減となった。
○発泡ポリスチレンシート
/発泡スチレンシート工業会 辻脇伸幸
発泡ポリスチレンシートの2024年暦年の出荷量は10万3,910トンで前年対比101.6%と増加に転じ、11年連続で10万トンを超える出荷となった。食品包装用トレー、弁当容器および納豆容器向けの需要が伸びた。
○PETボトル
/PETボトルリサイクル推進協議会 浅野正彦
PETボトル用の樹脂需要は、2023年(暦年)78.6万トンで対前年比1.9%増であった。清涼飲料等も1.7%増であった。2023年度のPETボトルリサイクル率は85.0%と目標値の「85%以上の維持」を達成、世界トップレベルのリサイクル率を維持している。
○発泡スチロール
/発泡スチロール協会 山田一己
2024年の発泡スチロール(EPS:ビーズ法発泡ポリスチレン)の出荷実績は106,096t(国産原料95,757t、輸入原料10,339t)で前年比96.2%。弱電、建材・土木、癒し系グッズの需要減が要因。長期使用製品(1年以上)の出荷比率は27.6%であった。2023年の使用済みEPSの資源としての有効利用率は92.0%と高い水準を維持している。
○炭素繊維
/編集部
2023年の炭素繊維出荷量は前年比26.6%減の18,249トンと2年ぶりに減少に転じた。出荷量が2万トンを割ったのは9年ぶり。また期中では上半期、下半期いずれも2桁減となった。過去5年間の増減推移は下記の通り。分野別でみると国内が1.2%減であったのに対し、輸出が30.8%減と大幅に減少した。
○可塑剤
/可塑剤工業会 山口慎吾
2024年の可塑剤生産・出荷とも大幅に減少した。主な要因はフタル酸系可塑剤の輸入品が増加したことにあるが国内需要も芳しくなく建築関係、電線、自動車の生産台数等で前年を下回り、輸入品の増加を加味しても可塑剤の内需は前年比減少したと見込まれる。
○廃プラスチックの処理
/プラスチック循環利用協会 市川喜之
2023年の廃プラ総排出量は769万トンで、そのうち有効に利用された廃プラ量は688万トンであった。廃プラの有効利用率は89%で前年より1ポイント増加した。
○プラスチック加工機械
/日本プラスチック機械工業会 柴田稔
2024年の成形機(射出、押出、ブロー)の生産等の統計をまとめる。昨年のプラスチック加工機械の国内生産は、射出成形機が台数・金額ともに対前年比で上向いたものの、押出機は大幅にダウンした。ブロー成形機は微減だった。
○プラスチック金型
/編集部
プラスチック金型は型種別構成比で金型全体の約3割を占めている。需要別構成比では、自動車・二輪、輸送用車両機器が全体の72%を占め、産業機器、情報・通信機器がこれに続く。製造業事業所調査データのデータを見ると、全体として2008年のリーマンショックでの落ち込みから、まだ十分に回復できていない。
■一般記事
○〈解説〉繊維強化プラスチックのための連続混練技術
/㈱ブッス・ジャパン 新村卓郎
○〈解説〉容器包装プラの最新リサイクル工場見学報告
/㈱Tech-T 高原忠良
○〈解説〉擦り傷から透明プラスチックを守るCVDコーティング技術
/広島県立総合技術研究所 小島洋治
■連載
○我々は宇宙の子 第8回
/青野哲士
○世界のバイオプラスチックは今(動向と課題)第88回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
○パテントマップで見えてくるプラスチック技術の動向と自社戦略の立てかた 第11回
/NECO・no・Teエンジニア㈱ 岩堀圭吾
○繊維強化プラスチック短信 第40回
/FRP Consultant㈱ 吉田州一郎
○プラスチック製品設計の勘所 第8回
/田口技術士事務所 田口宏之
○海洋ペレットごみにどう立ち向かうか 第1回
/日本成型産業㈱ 山本健太
○復活せよ!ニッポン製造業の底力 第1回
/㈱H&Adesigners 鈴木英夫
2,000円
■特集:プラスチック加飾技術の進展状況
プラスチック産業全体が環境対応へと舵を切る現在、加飾技術も例外ではありません。今年の加飾特集では、最新技術の環境対策に触れて頂ければ幸いです。(編集部)

○加飾技術による商品の付加価値向上
/D plus F Lab 伊藤達朗
加飾技術は物の価値を高めるために表面を装飾する技術のことで、目的に合わせてさまざまな工法が開発され、多くの分野に適用されている。今後は、機能付与、環境対応、少量多品種対応といった高付加価値化が求められており、本稿で最新動向について解説する。
○3次元加飾ハードコートフィルムの特徴と適用例
/アイカ工業㈱ 岡本真樹
「100年に一度の大変革期」を迎えている自動車産業界において、自動車製造時のCO2 排出量削減は重要な課題となっている。本稿では自動車製造時の塗装工程におけるCO2 排出量を大幅に削減できる3次元加飾ハードコートフィルムについて紹介する。
○ドライ加飾システム開発への取り組み
/㈱大気社 吉岡秀久
スプレー塗装によるウェット塗装工程は、電着塗装・中塗り・上塗りと3層の塗膜で構成されており、重厚長大なプラントのような工場となる。それに対して、フィルムを用いたドライ加飾では、塗装プロセスにおいて塗装の空調やブースの水処理設備及び乾燥工程が不要となる。本稿では、フィルムを用いたドライ加飾システム開発の狙い及び目的、導入効果、主要技術の紹介をする。
○加飾分野における真空成形機の自動化を目指して
/㈱浅野研究所 寺本一典
真空成形は作業者が手作業で行っている現状が多く、少量生産向けであるが、量産採用のためには自動化が必要と考えている。本稿では、これまでの実績と今後の取組みについて紹介する。
○フォトポリマー材料を利用したオンデマンドのマイクロ流路デバイス作製技術
/元)徳島大学 江本顕雄・竹内久美子
/徳島大学 武下乙羽
基板に塗布したフォトポリマーの膜を部分的に露光することで生じる拡散現象を利用して、膜表面の体積変化を誘起することができる。本稿では、これを利用した応用の例として、表面レリーフ加工及びマイクロ流路デバイスの作製技術について紹介する。

■特設記事:エラストマーは今
エラストマーは、ますます活躍の場を広げ、日常生活になくてはならない存在になっています。本特集では 最新の熱可塑性エラストマーの特徴と適用例について解説して頂きました。

○ポリエステルエラストマーの環境配慮型素材開発
/東洋紡エムシー㈱ 赤石卓也
ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPC)は、耐熱性、低温特性、耐候性、耐油性、耐屈曲疲労性に優れるエンジニアリングプラスチック系TPEの代表である。当社のペルプレンはその特性を活かして自動車、工作機械、電気電子、スポーツなどの幅広い分野で活用されてきた。本稿では、ペルプレンの環境配慮に向けた開発動向を紹介する。
○シリコーン系熱可塑性エラストマーの特徴と事例
/デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル㈱ 岸弓乃
シリコーン系熱可塑性エラストマー TPSiVⓇは、シリコーンの特性を活かしつつ、加工性に優れた熱可塑性エラストマーである。耐摩耗性、耐候性などの特徴や触感の良さから、コンシューマーエレクトロニクスやスポーツグッズに使用されており、今後さらなる用途開発が期待される。
○熱可塑性ポリウレタンエラストマーの特徴と事例
/日本ミラクトラン㈱ 小出和宏
熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)の特徴、成形加工方法と加工の際の注意点を概説したのち、 TPUが効果的に活用された適用事例を紹介する。また、樹脂設計・配合剤により高機能化されたTPUについて、当社製品を例に解説する。
○結合組み換え型サブ架橋ドメインを導入した熱可塑性エラストマーの開発 
/名古屋工業大学 林幹大
一般的な熱可塑性エラストマーは、化学的な架橋結合を持っていないため、高温安定性や変形安定性に課題があり、利用範囲が限定されている。本研究では、結合組み換えが起こるナノドメインを付加的な架橋として導入するというアイデアで、上記課題克服への新アプローチを提案する。
■一般記事
○〈解説〉名古屋大学NCC 新プロジェクト「nccPrime」の概要
/㈱Tech-T 高原忠良
○〈解説〉加圧式樹脂乾燥機の特徴と事例
/大同トレーディング㈱ 鈴木浩之
○〈解説〉プラスチック生産現場における押出機部材消耗の解決策
/日本タングステン㈱ 真島克弥・志岐瑞帆・大塚健嗣
■連載
○我々は宇宙の子 第7回
/青野哲士
○パテントマップで見えてくるプラスチック技術の動向と自社戦略の立てかた 第10回 /NECO・no・Teエンジニア㈱ 岩堀圭吾
○プラスチック製品設計の勘所 第7回
/田口技術士事務所 田口宏之
○何でも聞いちゃお!プラスチック金型 第9回
/YNP Mold 山口純
○世界のバイオプラスチックは今(動向と課題)第87回
/ITIコンサルタント事務所 猪股勲
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