“ポスト液晶か?”と期待があつまる有機ELを,ディスイプレイと照明の観点から紐解きます。
2012年のCESにて、展示された次世代テレビ用技術群の中で、韓国のLG、Samsungから発表された55型の有機ELテレビが注目を集めました。また一方で危機感の高まりとともに、競合のソニーとパナソニックは有機ELでの技術提携を表明し、他のディスプレイメーカーやセットメーカーも水面下での技術開発や新製品への適用を本格的に考えられ、次世代照明としての用途への期待も高まりつつあります。 研究開発面でもSID2012では各機関での有機ELへの注力姿勢が強く示されており、事業化と研究開発の両輪の回転が一致した今こそ新たな有機ELの世界が開けるときとみることができるでしょう。