1
●大空の時を刻み続ける パイロットウォッチという矜持
時計はツールである以上、目的に沿った機能や仕様を備える。ドライビングにおけるクロノグラフ、水圧に耐えるダイバーズウォッチもそう。翻ってパイロットウォッチを見れば、本来の機能の恩恵に浴する持ち主はけっして多くはないだろう。だがそれでも人気は尽きない。別々の時代に異なる人々に愛され必要とされてきたパイロットウォッチ。このジャンルを形成し、発展させてきた5つのモデルを取り上げる。
2
●REFERENCE POINTS:THE AUDEMARS PIGUET ROYAL OAK MIGHTY AS AN OAK
八角形、誕生50年──オーデマ ピゲの永く奇妙な旅の軌跡を追う
1972年は現代史の分水嶺の年であった。ニクソン大統領が電撃訪中を果たし、パイオニア10号が地球を出発し、太陽系を離脱するのに十分な速度を出した最初の宇宙探査機となった。映画『ゴッドファーザー』が公開され、ウォーターゲート事件が発覚した。人類が月面を歩いた最後の年でもある。アタリ社よりテレビゲーム『Pong』が発売、アラン・コンフォートが『The Joy Of Sex』を出版。時計業界では、当時登場から2~3年しかたっていないクォーツ技術が、本来保守的でリスクを嫌うスイス時計業界を不安にさせるほど、大きく発展していた頃である。
3
●それまでの有り様を変えてしまうようなものの存在 それが時計でも体験でも、次代につながる架け橋になる
腕時計を男性が身につけるようになったのは、かのアルベルト・サントス=デュモンが盟友ルイ・カルティエにオーダーしたサントスに端を発するというのは有名な話。1904年から100年以上を経たいま、腕時計は時間を見るという実用性を失いながら、つけ手の内面を写す道具としての存在感を強めている。ドレスウォッチやスポーツウォッチ、ラウンドにスクエア、防水性やスポーツ計時など単純なカテゴリや性能、形だけが意味を持った時代は終わり、時計はときにサステナブルやジェンダーレスの象徴であり、現代アートのカンバスにさえなり得る。古典を芯に据えながら、価値観を改めつつある時計たちがいま、京都で華やぐ。
4
●フレデリック・ピゲが導いたエクストラフラットという美学
スポーツウォッチが市場を牽引するなか、クラシカルなエクストラフラットはニッチな存在……かと思われたが、さにあらず。2021年には薄型手巻きの新キャリバーが各社から登場し、けっして時代遅れでないことが証明された。その始祖こそが、1925年にフレデリック・ピゲが開発したCal.21である。にわかに注目を集め始めたCal.21搭載モデルは現在市場から枯渇しつつあるが、江口時計店のオーナーである江口大介氏の協力を得て、興味深いアイテムの数々を撮影することができた。時代を切り開き、極薄ムーブメントを牽引した名機の軌跡を追う。
5
●ヤン・テーゲルセンのバング&オルフセン真空管ラジオコレクション
ヤン・テーゲルセン氏とバング&オルフセンとの出合いは、父親から譲り受けたBeolit39。18歳当時の彼は父親の「いずれ価値有るものになる」という言葉に懐疑的だった。しかしながら、ひとつのラジオから始まったコレクションが彼の人生にとって大きな意味と、偉大な仕事の両方をもたらすことになる。
HODINKEE Japan Edition(ホディンキー ジャパン エディション)
Vol.4 (発売日2022年07月04日)
の目次
-
紙版
-
デジタル版
- 紙版
- デジタル版
- 紙版
- デジタル版
●大空の時を刻み続ける パイロットウォッチという矜持
●REFERENCE POINTS:THE AUDEMARS PIGUET ROYAL OAK MIGHTY AS AN OAK
●それまでの有り様を変えてしまうようなものの存在 それが時計でも体験でも、次代につながる架け橋になる
●フレデリック・ピゲが導いたエクストラフラットという美学
●ヤン・テーゲルセンのバング&オルフセン真空管ラジオコレクション
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TABLE OF CONTENTS
EDITOR'S CHOICE
WATCHES of THE ISSUE
LETTER FROM THE EDITOR
人との縁が結び付ける時計との縁
大空の時を刻み続ける パイロットウォッチという矜持
秘密結社『キュリオシティ&ザ・クラウン』へようこそ。Ref.8171は、ロレックスの最も複雑で奇妙な作品のひとつである
海の神秘を探求し都市生活者を魅了するブランパン フィフティ ファゾムス
REFERENCE POINTS:THE AUDEMARS PIGUET ROYAL OAK MIGHTY AS AN OAK
ロイヤル オークの進化と真価
それまでの有り様を変えてしまうようなものの存在 それが時計でも体験でも、次代につながる架け橋になる
B&B Italiaが紡いだ15年におよぶサステナビリティ
無限に広がるウェス・ラングの世界
12気筒ミッドエンジンを持つ フェラーリ初のロードゴーイングマシン
躍進を続けていた都市、東京で生まれたモダンスタイルの時計が帰還
機械仕掛けの住宅
フレデリック・ピゲが導いたエクストラフラットという美学
日本的ではなく“日本人”らしさ。ザ・シチズンの理想の根幹を成すもの
40年前、ある型破りな時計がスイス時計産業を救った
ヤン・テーゲルセンのバング&オルフセン真空管ラジオコレクション
世界中の奇妙な人・物・場所を撮影しつづける写真家に冒険家たちに支持されてきたツールを託した
定期購読のご案内
●REFERENCE POINTS:THE AUDEMARS PIGUET ROYAL OAK MIGHTY AS AN OAK
●それまでの有り様を変えてしまうようなものの存在 それが時計でも体験でも、次代につながる架け橋になる
●フレデリック・ピゲが導いたエクストラフラットという美学
●ヤン・テーゲルセンのバング&オルフセン真空管ラジオコレクション
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EDITOR'S CHOICE
WATCHES of THE ISSUE
LETTER FROM THE EDITOR
人との縁が結び付ける時計との縁
大空の時を刻み続ける パイロットウォッチという矜持
秘密結社『キュリオシティ&ザ・クラウン』へようこそ。Ref.8171は、ロレックスの最も複雑で奇妙な作品のひとつである
海の神秘を探求し都市生活者を魅了するブランパン フィフティ ファゾムス
REFERENCE POINTS:THE AUDEMARS PIGUET ROYAL OAK MIGHTY AS AN OAK
ロイヤル オークの進化と真価
それまでの有り様を変えてしまうようなものの存在 それが時計でも体験でも、次代につながる架け橋になる
B&B Italiaが紡いだ15年におよぶサステナビリティ
無限に広がるウェス・ラングの世界
12気筒ミッドエンジンを持つ フェラーリ初のロードゴーイングマシン
躍進を続けていた都市、東京で生まれたモダンスタイルの時計が帰還
機械仕掛けの住宅
フレデリック・ピゲが導いたエクストラフラットという美学
日本的ではなく“日本人”らしさ。ザ・シチズンの理想の根幹を成すもの
40年前、ある型破りな時計がスイス時計産業を救った
ヤン・テーゲルセンのバング&オルフセン真空管ラジオコレクション
世界中の奇妙な人・物・場所を撮影しつづける写真家に冒険家たちに支持されてきたツールを託した
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HODINKEE Japan Edition(ホディンキー ジャパン エディション)の内容
- 出版社:ハースト婦人画報社
- 発行間隔:[紙版]年2回刊 [デジタル版]年2回
- 発売日:7,12月の3日
NY発の全く新しい時計ライフスタイルマガジン『HODINKEE Japan Edition』
2008年、時計への情熱を共有する場としてベンジャミン・クライマーがNYでローンチしたウェブメディア『HODINKEE』。その卓越した編集力を結集した『HODINKEE Magazine』のDNAを受け継ぐ初の海外展開として、日本版が創刊されました。ラグジュアリー腕時計に関する詳細なレビュー、ヴィンテージアイテムの歴史的な背景、最新ニュースなどをお届けし、時計はもとよりライフスタイル全般の多様なコンテンツを美しいビジュアルとともに発信します。
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