インターネットのいまをとらえた総合誌
インターネットからPC、デジタル機器、ソフトウェア、コンテンツまで、ITの最新情報はこれ1冊ですべてわかる。新しくなった、「インターネットマガジン」はあなたのITライフをもっと便利にする総合情報誌です。
INTERNETmagazine
“make innovation with technology!”
しかし、インターネットの普及があまりに早く実現してしまったことで、「もう新しいイノベーションは起きないのでは」、との意見も聞かれます。本当にそうでしょうか。イノベーションはいつの時代も技術からもたらされて来ました。その答えは、技術の進展が止まったかどうかで判断することができるでしょう。
これまでに我々が体験してきた大きなデジタルイノベーションとして、パーソナルコンピュータ、インターネット、ケータイがあげられます。確かに、いずれも普及率が50%を超え、すでに成熟期に入ったといえるでしょう。しかし、別の視点で眺めれば、FMC(Fixed Mobile Convergence)という言葉に表されているように、ケータイを巻き込んだ「有線と無線の融合」が進展しています。また、かねてから期待が大きかった、「放送と通信の融合」も現実のものとして姿を現しつつあります。さらに先を見れば、人と人のコミュニーションを超越し、人と物、物と物とのコミュニケーションへ進化しようとするネットワークの姿も垣間見えます。
つまり、これからの時代は個々の進化だけでなく、それらが融合した世界においてイノベーションが誘発されていくのではないでしょうか。
新しいインターネットマガジンは、この融合イノベーションを起こす中核技術こそインターネットであると再定義し、リニューアルを行いました。これから新しいビジネスイノベーションを創造していかれる方々に、その「種」を提供していくことができたら…。それが、新生インターネットマガジンの編集方針です。
インターネットマガジン 発行人/編集長 井芹昌信
INTERNET MAGAZINE 誌面刷新のご案内
編集方針
●次世代のネットワーク技術の心臓部をやさしく解き明かし、読者がビジネスイノベーションの「種」を発見できるように編集する。
●「技術は未来を明るくし、新技術はビジネスの芽だ」、と捉える。
●メインテーマはあくまで技術だが、それにより市場・産業・社会がどう影響を受け進化していくか、という視点を忘れない。
●新技術が可能にしていく世界では、同時にその悪用が問題となるが、利用者モラルの面にも視線を当てていく。
●Webと連動することで、紙面の一部に実世界(リアル空間)とインターネット世界(バーチャル世界)との「窓」を創り出し、新しいメディア表現を実現していく。
重要なテクニカルキーワード
IEEE802.11 ケータイ(3G/4G) デジタル放送/1セグ放送 IP電話/TV会議、SIP モバイルIP H264/AVC等の圧縮技術 ITS(i-car) 世界標準技術 プロトコル P2P IPv6 デジタル家電 次世代光ネットワーク センサーネットワーク RFID UWB(PAN) VPN 検索 セキュリティ オープンソース DRM ウェアラブル など特集ネタ取り案
・今年の重要Netテクノロジー ・放送と通信の融合 ・無線LAN ・デジタルコンテンツビジネス ・ユーティリティコンピューティング ・ケータイプラットフォーム ・センサーネットワーク ・など
リニューアル号目次案
・CES海外取材 ・特集 Business Seeds of 2005/先取! 今年の重要Netテクノロジー ・シリコンバレーの鬼才、Dr.エンゲルバート独占インタビュー ・スカイプを解剖する ・H.264/AVCが与える産業的インパクト ・ユビキタスセンサーネットワーク ・定番技術入門講座 ・企業戦略研究シリーズ ・BPOの潮流 ・製品レビュー ・BackGround Technology ・市場動向Watch ・インターネットの論点 ・標準化動向Watch ・電波マップ など諸先生方からメッセージを頂きました。
--インターネットマガジンのリニューアルに寄せて--
インターネットはケータイ、放送とも融合し始め、ビジネスだけでなく文化や行政の基盤としての役割も大きくなっている。また世界的な視野でみると、いま我々の日本とアジアが熱くておもしろい。日本のインターネットを語り続けてきた「インターネットマガジン」のリニューアル後は、このような広い視野で技術を捉え、次のインターネット世界をイノベートしていく人たちを刺激し、応援していく役割を担ってほしい。(慶応義塾大学 環境情報学部教授/インターネットマガジン顧問 村井 純)
一時期、インターネットが、マルチメディア通信の露払いと思っていたことがありますが、最近では、携帯電話から放送にいたるまで守備範囲を広げ、まさに社会基盤となってきました。とくに、デジタル放送のデータ・チャンネルをポータルとして、FTTHやADSLなどのブロードバンドと連携する仕組みは、新しいパラダイムを拓こうとしています。本誌がユビキタス社会に向けて、これらの動きを的確にとらえ、インターネットの世界を、引きつづきリードして欲しいと期待しています。(中央大学 理工学部教授/総務省 放送政策研究会座長代理 羽鳥光俊)
日本のインターネットは、試験運用が始まってからちょうど20年経った。いまでは、ブロードバンド回線が世界一高性能で、しかも安く使えるようになっている。ユーザー数も6,000万人を超えたというから、本誌が担ってきた啓発普及への努力は一段落というべきであろう。そこで、本誌が新編集陣のもと、誌面を一新して、ビジネスにどう使えるか、社会的な問題にどう対処するかなどを示してくれることを期待したい。(多摩美術大学 教授/インターネット協会 名誉会長 石田晴久)
現在の3つの商用通信サービスであるインターネット、固定電話、携帯電話がすべてIPパケットベースのネットワークで提供されることが明らかになってきました。これは必ずしも固定電話、携帯電話がインターネットに統合化されることを意味するわけではありません。インターネット自身の発展とテレコム中心に研究開発が活発化しているIPベースのNGN(次世代ネットワーク)の姿がどうなるのか、インターネットマガジンが時代を先取りして読者に提示してくれることを期待しています。(東京大学 大学院情報理工学系研究科教授 青山友紀)