ペドリやヤマルが持つサッカーのうまさとは?スペイン代表の若き天才たちに学ぶ一流の条件

  • 更新日
  • 有効期限 2026.04.12

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※サッカークリニック2025-11-06 発売号 (2025年12月号)の誌面記事をもとに記事を作成しています。

 

子どもから大人まで熱中できる国民的スポーツ「サッカー」。

サッカークリニックでは、「サッカーがうまい」とは何かを特集。

サッカーのうまさを、ピックアップしてみました。

 

小さい頃から「うまい」と言われてきた選手はたくさんいますが、全員が大成するわけではないのも事実です。

技術?判断?フィジカル?メンタル?そのうちのどれかが欠けていたからかもしれないし、どれも、そこまでのレベルに達していなかったかもしれません。

うまい選手と「本当に」うまい選手は何が違うのか?

今号は、「『サッカーがうまい』とは何か」の答えを解き明かして、「サッカーがうまい選手」の育成方法に迫ります。

 

 

サッカーがうまい選手とは?

 

状況に耳を傾けながら、その注文に対して、ちゃんと応えるのが、「うまい選手」

指導者として2010年からスペインで活動し、現地の情報を日本に向けて発信、現在は、SDエイバルのCチームを率いる岡﨑篤氏に聞きました。

 

――うまい選手について、考えを聞かせてください。

【岡﨑】 僕がうまいと思うのは、いろいろな引き出しを持っている選手です。
なおかつ、自分の特長をしっかりと持っていて、それを理解している選手だと思います。

順番で言うと、まずは自分の良さを持っていて、それが何か、つまり、自分自身をちゃんとわかっているというのが、最初にきます。

その上で、いろいろなトレーニングを積みながら、後天的にいろいろな引き出しを持てるようになって、それらを大前提として、状況が求めるものを出していけるのが、ざっくりと言うと「うまい選手」だと考えます。

相手がいて、味方がいて、スペースがあって、時間帯も関係してくる中で、今どういうプレーが求められているかを体力的なところも考慮しながら判断しなければいけません。

もしかしたら、試合序盤はラストパスが良いけど、勝っているときは、ラストパスよりも横パスのほうが良いかもしれません。

しんどいときはラストパスじゃなくて、横やうしろへのパスのほうが良いという具合に、状況が、適切なプレーを毎秒毎秒求めてきます。それに対して、わかりました、じゃあ、それをやりましょうというのを毎秒毎秒できることが大事。

状況に耳を傾けながら、その注文に対して、ちゃんと応えるのが、「うまい選手」の1つの定義になると思います。

 

スペイン代表・ペドリの上手さ・凄さとは?

 

──スペインには、うまい選手の代表例として、ラミン・ヤマルやペドリ(ともにFCバルセロナ=スペイン)といった、代表で活躍するプレーヤーがいます。岡崎さんが特にうまいと思うのは誰ですか?

【岡崎】 難しい質問ですが、ペドリ選手はすごいです。何よりも、メンタルが優れています。先ほどは話しませんでしたが、うまい選手の定義の1つとして、負けていたり、しんどかったりする試合で活躍できることが挙げられます。

つまりは、メンタルの部分。

状況に応じて、いろいろなことができる、自分の特長を持っている、知っている、いろいろな引き出しがあるという部分をしんどいときでも発揮できることが重要です。

ペドリ選手1人だけでは無理ですが、彼は、きついときに、メンタル面で頼りになります。しかも、うまい選手の条件として挙げたスペックが、すごくあります。

いろいろな引き出しがあって、状況に応じて、それを毎秒毎秒活用できるので、すごくうまいと、僕は思います。

 

ラミン・ヤマルの凄さって?

 

 

 

──ヤマルについては、どのように見ていますか?

岡崎 まだまだ成長を続けている、育成まっただ中の選手に見えます。選手としての豊かさがどんどん膨らんでいる、ダイヤの原石です。

現代のウイングという感じがする選手ですよね。これまでのウイングよりも、バージョンアップした装備が整っています。やはり、引き出しがたくさんあって、状況に耳をしっかりと傾けながら、プレーすることができます

それと同時に、昔からのクラシカルなウイングの才能も持っています。それが、たぶん、Aの才能。でも、それ以外のB、C、D、Eの才能も抱えています。これまでのサッカー界がつくり上げてきたいろいろな知識が、彼の装備の多さに影響していると考えられます。

 

スペイン式のサッカー教育や日本との違い

 

──スペインの子供たちは、持っている技術はそれほどではなくても、試合になると、うまくプレーする印象です。それは、なぜでしょうか?

岡崎 出発点や大前提として、相手をコレクティブに上回ることが重要という視端があるからだと思います。そこから、無意識のうちに逆算しているのではないでしょうか。その視点をデフォルトで持っておかなければいけないということが、スペイン全体にあるんじゃないかなと思います。

──「スペインの練習時間は短いし、夏のバカンスが、2カ月近くもある。技術練習を特化してやることもないのに、スペインの選手たちは、なぜうまいのか?」と、日本の指導者によく聞かれるのですが、その点については、どのように考えますか?

岡崎 どの世代も、勝ち負けにとことんこだわりながら、毎週のリーグ戦を戦っていることが、その質問に対する1つの答えとして、挙げられるでしょう。サッカーの特性上、コレクティブな視点がなければ勝てません。それを大前提として、勝った負けたを繰り返す中で、集団の目的から逆算した個人というものが、必然的に求められるわけです。

 

──スペインの子供たちと日本の子供たちの差は、どこにあると感じますか?
に続きます。

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本誌では他にも、U-20ワールドカップでの日本代表に見る「うまさ」などをも紹介されています。

 

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