北方ジャーナル 6月号 (発売日2014年05月15日) 表紙
  • 雑誌:北方ジャーナル
  • 出版社:リ スタジオ
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月15日
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北方ジャーナル 6月号 (発売日2014年05月15日)

リ スタジオ
時代を撃つ北の報道・評論誌

北方ジャーナル 6月号 (発売日2014年05月15日)

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目次

【報道】札幌北署管内ガスボンベ事件

それは本当に「模倣」なのか

札幌圏ガスボンベ事件には
わからないことが多すぎる

それを「模倣」とみるなら、本年1月から札幌北警察署管内で断続的に発生していたガスボンベ爆発事件は、容疑者の逮捕で終息したことになる。同一人物の犯行とみるならば、一連の事件は4カ月を経てなお幕を閉じていないことになる。早早に「模倣」の可能性を訴える報道も奇妙なら、それ以前に伝えられた情報も不思議なことだらけだったと言わざるを得ない。わかっていないことが多すぎるという事実だけは、いちおうわかっているとはいえ。 (5月8日時点・小笠原 淳)

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【報道】恵庭事件、再審棄却

疑わしきは司直の利益に──
恵庭OL殺人事件、再審の扉開かず

弁護団は即時抗告、識者らも審理に疑問

扉は、開きかけていたように見えた。4月21日午後、札幌地方裁判所前で吉報を待ちわびていた支援者らの笑顔は、「否決」の2字を眼にした瞬間にかき消える。再審決定が待たれていた恵庭OL殺人事件。状況証拠のみで導き出された確定判決(懲役16年)は露も揺るがず、推定無罪の原則は空文と化した。当日の会見で地裁決定を厳しく批判した弁護団は札幌高裁に即時抗告(不服の申し立て)、加害者とされた獄中の大越美奈子さんも今回の決定を不服としているという。支援者らにとって予想以上に重かった再審の扉は、なお開く余地を残しているのか──。(本誌編集長・工藤 年泰/小笠原 淳)

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【原発】
検証「泊原発は本当に必要なのか」(2)

石炭から「原子の火」へ
泊村、引き返せない依存の構図

「こどもの日」に北海道の原子力発電が全面停止したことは、後世になって大きな意味を持つかもしれない。2012年5月5日、泊原発3号機が定期検査のために出力ゼロとなり、全ての原子炉の火が消えてから丸2年。いま北電は収支悪化の改善を理由に早期再稼働を主張している。しかし、原子力規制委員会の審査は長期化し今後の見通しは不透明となっている。北海道に住む子どもたちに原発は本当に必要なのか。今回、訪れた泊村で私は“原発マネー”の実態と「引き返せない現実」を目の当たりにした。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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【JR北海道】坂本元相談役の“夢の跡”

頓挫した肝煎りの「流山温泉」
展示新幹線は野ざらしにされクズ鉄に。温泉事業は縮小へ

七飯町東大沼にあるJR函館本線の流山温泉駅。このホームの横に「団子鼻」で親しまれた東北新幹線200系の車両が10年余りにわたって展示されていたことを記憶する人は、ほとんど居ない。新幹線の函館延伸を待ちわびながら今年1月に自ら命を断ったJR北海道の坂本眞一元相談役。彼の肝煎りで開発された「流山温泉」は事業として失敗し、同時に展示車両は2013年6月末、解体されクズ鉄にされていた。坂本氏の“夢の跡”を歩き、そこに潜む問題を考えてみた。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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【経済】道観光振興機構のトップ選びで山本・近藤の「W会長案」が浮上

「観光」の名の下に流れる利害と打算の“地下水脈”

坂本眞一氏の急逝に伴う公益社団法人北海道観光振興機構(本部札幌・星野尚夫会長)の次期会長選びが関係各界の思惑が飛び交う空中戦の様相を呈している。ここで出てきたのが道庁の思惑が色濃く反映されたと思われる「W会長制」という前代未聞の折衷案。6月の総会で本決まりとなるが、北海道を束ねる観光振興組織のトップ選びというより各界の面子と打算が複雑に絡み合った“個利個略”が際立つ選出劇となりそうだ。

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【地域経済】頓挫した羽幌町の「中心市街地活性化」

「ハートタウンはぼろ」が迷走!

町の商業施設買い取り案に広がる住民の“不信と反発”

留萌管内羽幌町(舟橋泰博町長)の第3セクター「ハートタウンはぼろ」(石川士史社長)の存続をめぐってマチが揺れている。同社が所有する商業施設を町が買い取り、実質的に3セクを救済することに町民や町議会から異論が噴出しているためだ。中心市街地活性化を高らかに謳いマチを挙げて12年前に設立されたものの、当初の目的を達成できないまま経営危機に瀕している「ハートタウンはぼろ」。5月中旬以降に予定されている臨時町議会で買い取りの可否が決まるが、目下予断を許さない状況になっている。この問題の経過と焦点をレポートする。(5月5日現在)

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【消費税】値上げ続々、インフレ目標の2%はすでにクリア?

増税と値上げの冷春
痛みが大きい業界は

4月1日に消費税率が5%から8%に引き上げられた。2012年に創設された地球温暖化対策税(環境税)も同日に税率がアップし、ガソリンの店頭価格も1ℓ当たり5円高に。ラーメンでも食べるかと暖簾をくぐれば、多くの店で50円前後の値上げ。週末にスーパーで買い出しをしても、増税分以上に支払額が増えているような気が…。消費税が3%から5%に引き上げられた1997年の4月より負担感が強い今春、道内企業は“値上げの春”をどう感じているのか──。業種業態の異なる企業をいくつか回ってみた。 (副編集長・打田尚志)

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【企業再生】民事再生しても再生できない「札幌藤の沢すずらんゴルフ場」

札信金の「塩漬け不良債権」で
現実味を帯びてきた“緩慢な死”

札幌市南区藤野にある「札幌藤の沢すずらんゴルフ場」が民事再生法を申請して再スタートを切ったのは3年前。今シーズンもゴールデンウイーク前から営業が始まったが、同ゴルフ場はコースやクラブハウスのリニューアルができず客足は伸び悩んだままだ。会員の預託金問題は解決しているものの、札幌信用金庫(本店札幌・前田繁利理事長)の別除権債権が重荷になって身動きが取れないでいる。このまま同ゴルフ場は“緩慢な死”を待つ以外にないのだろうか。

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【ニュース】

■禎心会が新病院で陽子線治療を導入 建設費百数十億。6月に工事着工へ
──大成建設が受注か。病床を集約し3大疾病の治療拠点に

■“無実”で服役31年、再審請求第3次「狭山事件」記録映画、札幌上映へ
──「若い人たちに」と市民有志が格安企画、北海道初上陸

■「遠友夜学校」跡地に記念館建設へ 札幌での新渡戸稲造の功績を後世に
──市から跡地を貸借。「考える会」が募金協力を呼びかけ

■“江別の食”を東京・丸の内で発信! 業者が結集しブランド化プロジェクト
──町村農場や江別製粉など食関連19社・団体が参加

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【教育】シリーズ 発達障害を考える(28)

医師を含め専門職の不足が適切な治療を遅らせる温床に

病院を探し求めた10年間を母親が吐露

発達障害を取材していて度々耳にするのが「発達障害の分かる専門医の不足」だ。今回、快く取材に応じてくれた奥井由里子さん(札幌市在住、60代)の長男はアスペルガー症候群だが、専門医の適切な治療を受けるまでに10年近くかかった。長期間服用した統合失調症の薬や「精神安定剤」は効果がなく、逆に状態を深刻にしたという。発達障害が知られるようになった今も精神科の医療の現場は立ち遅れているようだ──。まずは、奥井さん親子の“失われた10年”に耳を傾けて欲しい。(武智敦子)

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【インタビュー】
NPO法人による「ひきこもり地域拠点型アウト・リーチ支援事業」

地域に埋もれているひきこもりや家族を発見し孤立化を防ごう

家を出ることなく歳を重ねていく人々──。ひきこもりの長期・高年齢化が進む中で、親子が地域で孤立するなど家族対応の限界が指摘されている。地域に埋もれている当事者や家族の孤立をどう防ぐかは大きな課題でもある。こうした中で注目されるのが、札幌市のNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(田中敦理事長)が行なう「ひきこもり地域拠点型アウト・リーチ支援事業」だ。ひきこもり経験者が「ピア・サポーター」として地域に出向き、当事者や家族の悩みを聞きながら適切な支援の道を探るという先駆的な取り組みで、同じ悩みや痛みを経験した当事者ならではの視点が生かされている。(武智敦子)

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【医療】
医療法人社団 北腎会 坂泌尿器科病院が6月14日に市民講座を開催!

早期発見・治療を目指し市民に確かな情報を提供

手術実績など全国でも屈指の泌尿器科専門病院として知られる医療法人社団 北腎会 坂泌尿器科病院(40床/坂 丈敏理事長・院長)が、来る6月中旬に札幌市内で市民向けの医療講座を開催する。開院以来、四半世紀にわたって泌尿器科領域全般の先進的な治療に取り組んできた北腎会。今回の市民講座は、患者に正しい医療知識を持ってもらい「早期発見・早期治療」につなげていこうと昨秋に続いて企画されたもの。「地域や患者の皆様に少しでも役立ちたい」と抱負を語る坂理事長に話を聞いた。

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【医療】
原因不明の皮膚病、乾癬の治療に効果をもたらす「生物学的製剤」

診療所として学会に使用が承認された
豊水総合メディカルクリニックの実力

「乾癬(かんせん)」は、発疹やかゆみなどの症状だけでなく「感染する」など誤解されることの多い慢性の皮膚病だ。従来の治療では完治が難しかったが、2010年に「生物学的製剤」が保険適用されてから治療の選択肢が広がった。道内でも実施する医療機関が増えつつある中、医療法人社団 廣仁会(浅沼廣幸理事長)が札幌市内のススキノ地区で運営する「豊水総合メディカルクリニック」(藤咲 淳院長・10床)は皮膚科専門医と内科専門医が連携しながら高い治療実績を上げている。同クリニックの乾癬治療の取り組みを取材した。

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【金融】
預金量4千億円を突破した稚内信用金庫・増田雅俊理事長に訊く

「取引先の“主治医”として信頼される関係構築が使命」
単独で生き残る力を蓄え地元に“人材の森”を

稚内信用金庫(本店稚内)が昨年12月に預金量4千億円を突破した。3千億円を超えた1999年6月から14年半で次の大台に乗り、預金規模では道内23信金の中で6番目の4千億円超えとなっている。この大きな節目を迎え、かねてから地元密着の手堅い経営で知られてきた同信金は自らと地域の未来をどのように描いているのか。稚内・宗谷管内の経済実態や信金業界の将来などについて増田雅俊理事長に訊いた。(4月18日収録)

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【話題の人】
「全国文化財保存経営者協会」を設立した
「旧青山別邸」オーナー・ 佐藤 美智夫氏に訊く

「失われた建物は二度と戻らず、
 人々の記憶からも消えていく。
それを国に訴えるのが仕事です」

歴史的建造物をどう保存し後世に残していくか。所有者は頭を悩ませるが、毎年多くの貴重な建物が姿を消している。この窮状を打破しようと、このほど文化財の所有者らによる「全国文化財保存経営者協会」が設立された。呼び掛けたのは、小樽市祝津の国登録有形文化財「旧青山別邸」のオーナーである佐藤美智夫氏(68)。消えゆく歴史的建造物を救う“秘策”はあるのだろうか──。大正期のニシン漁場の栄華を伝える「旧青山別邸」の再生を手がけた佐藤氏に、その軌跡と協会設立の狙いを訊いた。(聞き手・武智敦子、4月19日収録)

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【長期連載】“農と食”北の大地から
「アニマルウェルフェア畜産」の今(その4)
屠畜場の飲用水設備をめぐって

“渇き”を満たせば格付アップに
いま飲用水設備の普及が急務の課題

人間の生活のために尽くした家畜が最期のときを迎える屠畜場では、屠殺や解体処理が坦々と行なわれていた。だが、一般市民が訪れる機会は少なく、動物たちがどのように生涯を終えるのか知らずにいる人も多い。すでに9年前には食用目的の屠殺に関する国際的なガイドラインが策定されており、アニマルウェルフェア(家畜福祉)を推進するために、屠畜場のあり方を改善していくことが急務になっている。このシリーズの第4回は、屠畜場の飲用水設備の実態を調査した獣医師たちの取り組みや、給水によって枝肉格付や行動に好影響を与えるとの結論を得た研究成果などを紹介し、屠畜場のあるべき姿を探った。(ルポライター 滝川 康治)

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【長期連載】白井暢明のホンネで語る北海道独立論 特別篇

教育の地方主権を実現しよう
沖縄・竹富町の教科書問題と「教育委員会」改革を考える

また憲法記念日がやってきた。日本国憲法の特色は、なんといっても世界に類のない平和主義をうたっていることであり、第9条はあらゆる戦争の放棄と戦力不所持を明確に定めている。しかし、いまやこの平和憲法はなし崩し的に形骸(死文)化されようとしている。そもそも、第9条の日本語を素直に読む限り、日米安保条約を背景としたいまの日本の軍事力(自衛隊)は誰がどう見ても立派な「戦力」であり、憲法違反であろう。この意識は保革を問わず共通している。だから、真の革新派は現実を法に合わせて軍備を縮小すべきと唱える一方、保守派は現実に合わせて憲法を改正しようとするのだ。


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【フォトレポート・トピックス】

*野口観光グループが開業50周年 「感謝の集い」に約360人が参集

*郷原弁護士が札幌で“企業コンプライアンス”を熱弁

*コシノジュンコが江差の魅力を熱弁!

*北洋銀行が地元と連携し「日高フェア」を開催

*札幌心臓血管クリニックが千人規模の医療講演

*正栄プロジェクトの「クラブイーグル」発進!

*似鳥国際奨学財団が今年も外国人留学生を応援

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【連載コラムなど】
*狩野美香子の“一撮入魂”
*視点 公共交通をどうする?
*夏井功の「夜を駈ける車イス」
*風俗嬢の休日(ライン ゆめ)
*シネマ『劇場版 ゆうとくんがいく』
*須賀章雅のよいどれブンガク夜話
*名画の小部屋
*スポーツ筆刀両断
*夢の夢吉 夢吉の夢
*おたくの文壇殴り込み
*新設企業情報
*人物株価
*古本屋女房の“古本的日常”

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【今月の表紙】鈴木翁二画
『永劫回帰の始まりの朝』

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「北方ジャーナル」は昭和47年(1972年)に札幌で誕生した月刊雑誌です。いわゆる地元政経誌のジャンルに分類される媒体ですが、生活者の視点と取材を重視する編集方針を創刊以来のポリシーとし、05年11月からは有限会社Re Studioが発行元になっています。政治・宗教・医療情報に強い総合誌で、「北海道独立論」などユニークな長期連載も。日々の道内ニュース、掲載記事の続報・予告は「北方ジャーナルブログ」でも公開!

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