北方ジャーナル 発売日・バックナンバー

全247件中 1 〜 15 件を表示
【報道】地元紙で拡がる社内不信(2)

被害者は女性記者

道新記者が不同意わいせつ
自社紙面には「知人」の表記

地元ブロック紙でまたしても発覚した、無視できない不祥事。現職の男性記者が起こした不同意わいせつ事件を伝える記事で、北海道新聞はわいせつ行為の被害者が自社の女性記者である事実を伏せて報道した。加害者への社内処分が不自然に軽い制裁だったことも明かされず、社のコメントでは読者や被害者への謝罪が不在。女性社員の人権や安心・安全の担保よりも優先されるべき何かが、その職場にはあるようだ。(小笠原 淳)

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【報道】狩人、銃を奪われる(15)

「銃も彼の所へ…」

ヒグマ駆除の銃、7年前に廃棄
札幌地検が代理人らへ経緯説明

本誌前号で報告した、ヒグマ駆除ハンターの猟銃「廃棄」問題。当該銃を管理していた捜査機関は同号発売直前の5月中旬に改めてハンターの代理人へ経緯を説明する場を設け、のちには地元報道の取材にも応じることになった。廃棄処分は飽くまで適正で、手続きに問題はなかったとの説明。当事者のハンターはこれに納得できず、もとより廃棄の目的が理解できないと訴える。「そもそも、なぜ銃の処分に同意させる必要があったのか」――。(小笠原 淳)

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【報道】医療現場で散った命(19)

日本赤十字 和解拒否

看護師自殺めぐる協議が決裂
遺族の裁判が口頭弁論再開へ

早ければ本年初頭にも解決をみる筈だった争いの結着が、またしても遠ざかった。新人看護師が医師によるハラスメント被害を訴えて自ら命を絶った事件。家族が起こした裁判で、原告と病院側との和解協議が物別れに終わることとなったのだ。裁判所が提示した和解案を被告の日本赤十字社が受け入れなかったことで、争いの長期化は必至。引き続きの闘いを余儀なくされた遺族は、改めて「職場に安全・安心を」と、医療現場のハラスメント防止を訴えている。(小笠原 淳)

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【報道】上紋峠の周辺で進む国内最大規模の風力発電計画を追う(第3回)

周知不足の中で進む巨大開発
士別市長も事業計画を疑問視

オホーツク海側と日本海側の分水嶺に位置する上紋峠の周辺に計画された、国内最大規模の風力発電所の建設事業。さる4月中旬には事業者側が滝上町内で法定説明会を開催し、今年9月には環境影響評価(アセスメント)手続きの第一段階となる「配慮書」の公表が予定されている。多くの道民が知らないまま既成事実が蓄積される中で、上川管内士別市ではどんな動きがあるのか──。取材を進めると、関係者から市民や行政、議会などに対する情報開示がほとんどなされず、関心が広がらない状況が伝わってきた。この計画に批判的な渡辺英次市長にもインタビューし、事業の問題点を探った。 
(ルポライター・滝川 康治)

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【環境】釧路市のメガソーラー問題をテーマに佐々木邦夫さんが石狩市で講演

規制できない「Non‐FIT」
への移行が生む開発ラッシュ

太陽光発電をとりまく問題について考える講演会が4月下旬、石狩市内で開かれた。「風力発電を地域から考える全国協議会」の共同代表、佐々木邦夫さんが講師を務め、釧路湿原周辺に乱立する大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の現状について解説。問題の背景にあるのは、再エネでつくられた電気を電力会社が一定期間買い取る国の「FIT制度(固定価格買取制度)」からこの制度の適用を受けない「Non‐FIT」への移行だとした上で、「Non‐FITには国の規制が及ばない。再エネ特措法に基づく自治体への届け出や住民説明会を開く義務がないため、事業者は行政や住民に知らせずに工事を行なうことができる」と警鐘を鳴らした。 (武智敦子)

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【報道】休館を余儀なくされた「道の駅あかいがわ」のその後

仕切り直しの指定管理者選び
目指す8月からの再オープン

今年4月から本館が休館している「道の駅あかいがわ」の再開に向け、後志管内赤井川村(馬場希村長)が仕切り直しに入っている。同施設は村が選んだ団
体を優先交渉権者とする議案が3月の村議会で否決され、指定管理者が不在状態に。この事態を受け村は、これまでの選定制度を見直したうえで6月4日まで応募を受け付けた。これに先立つ5月中旬の募集説明会には否決の憂き目にあった一般社団法人「赤井川村国際リゾート推進協議会」(赤井川村DMO)など3団体が参加した。村産業課の担当者は「新しい優先交渉権者が決まるのは6月19日。その後、議会での議決を経て8月1日のオープンを目指す」とするが、村内には依然としてこの問題への不信感があるようだ。 (武智敦子)

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【シリーズ・住宅不動産情報】】42─ 札幌市内マンション計画マップ

マンション市況は弱含みでも活況
東急不動産はススキノにタワマン

昨年、札幌市内の新築分譲マンション供給戸数は843戸で、1988年以降で初めて1千戸を割り込み過去最少を記録した。高値で仕入れた土地に見合った価格になるのは当然としても、売れないことには元も子もない。市内の新築マンション相場は3~4LDKで5千万円超が当たり前だったが、最近は3LDKなら3千万円台も出てくるなど相場はやや低下傾向にあるようだ。新築マンション価格が弱含みする中、市内でこれから着工する新物件をピックアップしてみた。  (佐久間康介)


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【ニュース】

■元職含め自衛官5人証人尋問へ
パワハラ裁判で原告に追い風か
──匿名通報の漏洩者など尋問、裁判所が採用

■原告側が「待機時間」実態を調査
トラック過労訴訟で証拠提出へ
──国側は「停車中は休憩中」主張

■紛失の『引継簿』誤廃棄されたか
弟子屈署の不祥事で道警が回答
──関係者の処分などについては「お答えを控える

■函館寅沢地区の風車建設に反対する
住民団体が「市民フォーラム」を開催
──すでに反対署名3万筆 大泉市長も示す難色

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【追悼】堀達也元知事 ゆかりある6人が語る「素顔の堀さん」

強かった職員への思い、こよなく愛したゴルフ

自主・自律目指し困難な2期
8年を駆け抜けた道産子知事

堀達也元知事が5月16日、満90歳で死去した。樺太に生まれオホーツクの遠軽育ち。遠軽高校から北大農学部林産学科を出て道庁に奉職。初任地は当時の網走支庁上渚滑林業指導事務所だった。営林署の現場からスタートして出世階段を駆け上がり、横路孝弘道政時代には副知事として業界対策や議会対策などに大きな調整能力を発揮した。その能力を連合北海道などに評価され1995年4月の知事選に出馬して初当選。99年4月には当時の民主党と自民党の相乗りで再選を果たした。そんな堀氏の知事時代や退任後に親交があった6人に本人の素顔や思い出を語ってもらった。(佐久間康介・工藤年泰)

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【環境】寿都発・ひとりの町民の闘い(後篇)― 元同町在住・田原 誠

核のゴミ誘致のまちで多選首長が
招いた行政と社福との歪んだ関係

今から5年前、“核のゴミ”最終処分地の選定に向けた「文献調査」で揺れる後志管内寿都町に、地元出身の田原誠さん(77)が半世紀ぶりでUターンした。核ゴミ問題について片岡春雄町長の対応を質す一方、町内の社会福祉法人徳美会(徳野智信理事長)が運営する特別養護老人ホーム「寿都寿海荘」をめぐり、「まだ使える施設を町の丸抱えで建て替え、多額の補助金を支出したことは問題。官製談合の疑いもある」として道に対する監査請求などの活動を展開した。その過程で行政と福祉法人との歪んだ関係が浮き彫りに──。3月号の前編に続き、ひとりの町民の闘いを紹介する。 (本誌編集部)

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【緊急提言】㈱あかりみらい代表取締役 越智文雄 氏

地獄に堕ちるわよ
北海道新幹線から自治体LEDまで「建設談合」の闇

ネットフリックスで細木数子氏の生涯を描いた「地獄に堕ちるわよ」が大ヒットしている。先月、地獄に堕ちそうな人たちが大勢摘発される談合事件が発覚した。LED化をめぐっても全国で不正な入札が行なわれており、警察も捜査を始めている。

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【企業】北海道彌生HDが静内農業高校の厩舎建替を支援

軽種馬生産の実習施設を新築へ
若者の未来に貢献する寄付事業

日本で唯一、サラブレッドを育てる高校に大きな朗報が届いた。日高管内新ひだか町にある1978 年開校の北海道静内農業高等学校は、軽種馬の生産・育成から競りまでの全工程を生徒自身が手掛けることができる教育拠点として知られるが、築半世紀近くとなり老朽化した厩舎の更新が大きな課題だった。これに厩舎建設資金1億5千万円を寄付し、救いの手を差し伸べたのが、北海道彌生ホールディングス(本社札幌・長谷川尚功代表取締役会長)。今後の事業展開を踏まえ北海道の一次産業を支援する同社の取り組みをレポートする。

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【地域】セントラルリーシングシステムによる魅力発信に期待

変わる羽幌の「サンセットプラザ」
指定管理者が交代、大規模改修も

苫前郡羽幌町(森淳町長)にある町有温泉「はぼろ温泉サンセットプラザ」(羽幌町いきいき交流センター)の指定管理者がこの春、20 年ぶりに交代となり、今後の運営に期待が寄せられている。昨年、同町の公募型プロポーザルで北海道空港グループのセントラルリーシングシステム(本社札幌)が指定管理者に選定され、同町も今後の大規模改修を視野に入れている。「マウレ山荘」(遠軽町丸瀬布)や「千歳ステーションホテル」(千歳市)を所有・運営する同社は、これまでの宿泊事業で培ったノウハウを活かすとともに、地元や羽幌町とタイアップし留萌管内の観光拠点として新たな魅力を発信する構えだ。サンセットプラザ開業32 年目に訪れた大きな変化と今後の展望をレポートする。

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【医療】医療講演会「第19回札幌ハートセミナー」を開催

札幌心臓血管クリニックが
低侵襲治療でさらなる進化

全国屈指の循環器専門病院として知られる札幌心臓血管クリニック(東区・107床)を運営する医療法人札幌ハートセンター(鹿島由史理事長・八戸大輔院長)が5月9日午後、通算19回となる医療講演会「札幌ハートセミナー」を開催。会場となった札幌市中央区の北海道新聞社ビル1階ホール「DO - BOX EAST」に約250人が来場し、経験豊富なドクターたちの話に耳を傾けた。(工藤年泰)

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【医療】北海道整形外科記念病院の新理事長・近藤真医師に訊く

新薬開発に貢献しチーム
医療で最善の医療を提供

国内有数の整形外科専門病院として知られる医療法人 北海道整形外科記念病院(札幌市・160 床)の新理事長に上肢治療のエキスパートである近藤真院長(64)が就任した。「患者さんに笑顔で病院を後にしてほしい」をモットーにする近藤理事長は北大で学んだ時代に準硬式野球のピッチャーとして活躍したスポーツマンでもあり、現在もリトルシニアリーグのチームドクターを務めているほど野球と縁が深い。5月から理事長兼院長として病院を率いる近藤医師に今後の抱負をはじめ、北大と取り組んだ新薬の治験と効果、専門分野である上肢の疾患、今回はとりわけスポーツ障害について訊いた。
(5月26 日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【夏のボーナス特集】─資産形成のグッドタイミングを生かせ

「日経平均7万円超え」が間近に
就職氷河期世代も乗り遅れるな

かつてない株高だ。この6月初旬、日経平均株価がもう少しで7万円に届く状況になっている。大手企業の賃上げが常態化し景気拡大への期待感が広がる一方で、物価高やイラン戦争によるエネルギー価格高騰、ナフサ不足に起因するプラスチック製品の値上げなど、先行きへの不透明感も増している。そうした中でもファイナンシャルプランナーの金子賢司さんは、「世界、特に米国株の動きを見れば今が資産形成を始める最適のタイミング」と断言する。その金子さんに、自身の資産形成の手法や今から始める人へのアドバイスを訊いた。

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【人】「札幌の銭湯女子」大沼有加さんに訊く

勤務先「奥の湯」で朝風呂を企画
若い世代に銭湯文化を伝えたい

札幌市北区の銭湯「奥の湯」のスタッフ、大沼有加さん(32)が地域の活性化につなげようと4月中旬から日曜日限定の「朝風呂」を企画し、利用者に喜ばれている。大学2年の時に銭湯と出会い、大の銭湯好きに。将来は札幌で銭湯を経営しようと卒業後は東京で修業を続け、7年前にUターン。「奥の湯」で働きながら目指すのは「銭湯文化に親しむ若い世代を増やしていくこと」。8月下旬から9月上旬にかけて北海道の銭湯をテーマにしたイベントに挑戦する大沼さんに、後継者不足や設備の老朽化などで減少する銭湯をどう復活させるかを訊いた。 (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」130 ― ひとりの女性ピアスタッフの歩みから(前編)

同じ体験の仲間として寄り添い
当事者会の雰囲気を変える存在

今年5月から2人の女性が、ひきこもり当時者や家族を支えるピアスタッフとして札幌市の居場所事業「よりどころ」で活動を始めた。同事業は札幌市からの委託を受けたNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(田中敦理事長)と「札幌市ひきこもり地域支援センター」が協同で運営しており、女性当事者がピアスタッフとして加わるのは今回が初めて。田中理事長は、「女性当事者は同性のピアスタッフがいると安心するようです。これを機に参加者は増えていくのではないか」と期待する。2回に分けて女性ピアの動きを紹介する。 (武智敦子) 

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【126】

日本国内にある「アメリカ」

日本の戦後のあり方を照らし出す
横田基地と福生アメリカンハウス

東京都福生市など5市1町にまたがるアメリカの横田空軍基地周辺には戦後、日本側が建設してアメリカ兵が居住した千棟あまりのアメリカンハウスがあった。そのうち百棟ほどが今も残り、一部は若者や地域の文化の発信拠点となっている。横田基地内で5月16・17 日に開かれた「日米友好祭2026」を訪れると、さまざまなイベントをはじめアメリカ空軍のオスプレイや大型輸送機が展示され、実際に戦闘用の武器に触れる人々の姿があった。国内最大級の米軍基地があるまち福生で「基地と日本の戦後」について考えた。 (ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】

●生誕150周年のサッポロビールが特別なサッポロクラシック発売へ
●北海道経営未来塾で第二章が始動「答えのない時代」に挑戦する気概
●ススキノピックアップガール「あみ」(セクシーカフェ モエッタ)

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【連載コラムなど】

*スポーツ筆刀両断
*堀川裕巳の不動産鑑定士から見た北海道の行方
*つれづれフォトエッセイ
*ただしいうそのつくりかた
*夏井功の夜を駈ける車イス
*人物株価
*シネマ
*(新連載)ヤメ検弁護士川村明伸の「法律のソコが知りたい」
*よいどれブンガク夜話
*北海道妄想紀行
*古本屋女房の“古本的日常”
*連載小説 仮面の恋
*新設企業情報

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【今月の表紙】
鈴木翁二画
『思い出に幸あれ!ぼくはバス通りを帰ります』
【報道】狩人、銃を奪われる(14)

「適正に廃棄しました」

違法処分で押収の猟銃、戻らず
裁判勝訴のハンターが怒り心頭

本誌などが大きく報じてきた裁判の判決確定後、当事者が予想だにしていなかった事態が伝わった。自治体の要請でヒグマを駆除したハンターが当局に猟銃を取り上げられた事件で、7年間の審理を経てハンター側の異議申し立てが認められたにもかかわらず、肝心の銃がすでに「廃棄」されていたというのだ。裁判の勝利から一転、絶望に突き落とされた当事者は、怒り心頭で訴える。「これはあまりにもひどすぎる」――。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える(84)

3カ月間で懲戒0

道東の署では資料紛失の発表
道警処分等“第1四半期”速報

報公開請求による地元警察の不祥事報告。本誌面で10年あまり続けているこの試みで今回、初めての事態が起きた。直近3カ月間で職員の懲戒処分が1件も記録されなかったことがわかったのだ。一方、公文書開示を経ずに確認できたケースでは道東の釧路方面での書類紛失事案があるが、なぜかこれが報道された形跡はない。個別の事案の概要を盛り込みつつ、本年最初の四半期の速報をまとめておく。
(小笠原 淳)

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【報道】札幌の病院で労使対立が長期化

団交拒否 足かけ4年

医療現場で不当労働行為か
美しが丘病院を労組が提訴

地元報道などで賃金の未払いや不当解雇問題を告発する裁判が報じられている札幌の病院で、これら労使間トラブルをめぐる団体交渉を病院側が拒否し続けていることが伝わった。4月にはこの対応を違法として労働組合が起こした裁判の口頭弁論が始まり、病院側はここでも訴えの棄却を求めて争う姿勢を見せている。団交がストップしてから、まもなく丸3年。長引く労使間の対立は、なお収まりそうにない。
(小笠原 淳)

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【Journal’s Eye】

袴田さん呼びかけに300人超が共感
弁護士会が「再審法」考えるパネル展

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【報道】上紋峠の周辺で進む国内最大規模の風力発電計画を追う(第2回)


費用増に国頼み、自然破壊の
再エネ開発に未来はあるのか

オホーツク管内滝上町と上川管内士別市との境界部に位置する上紋峠の周辺で、最大で50基、出力30万キロワットという日本でも最大規模の陸上風力発電所の建設計画が多くの道民に知られぬままに進む。滝上町内で初の住民説明会が開催(先月号を参照)されたのに続き、4月16日には環境アセス制度に基づく法定説明会も──。事業計画が周知されるにつれ、住民間での賛否の声が少しずつ顕在化する一方で、後志管内余市町では関西電力の計画に対し、齊藤啓輔町長が「不同意」を表明した。道内の状況を俯瞰しながら本稿後半では、再エネ問題に明るい佐々木邦夫さんに風力発電の今について訊いた。
(ルポライター・滝川 康治)

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【連載】 “核のゴミ”レポートPART51 最終処分政策の課題を問うシンポジウム報告

調査が生む地域の分断

「地層処分という虚構」に固執する
国の申し入れを受け入れた南鳥島

NUMO(原子力発電環境整備機構)による最終処分地選定に向けた「文献調査」が後志管内寿都町と神恵内村で始まってから5年余り。この4月には東京都の小笠原村が南鳥島での文献調査を受け入れる動きもあった。これらの問題点を検証し、あるべき政策の転換に向け市民ができる道を探るシンポジウムが4月11日、札幌市内で開かれた。核ゴミ問題に詳しい研究者とNPO法人のスタッフが処分政策の課題や「文献調査」報告書の問題点などを指摘し、寿都町の住民団体メンバーらを交えたパネルディスカッションも──。「処分場の建設地は見つからず、たまたま調査候補地になったところが苦しみを味わうことを許してはならない」として「最終処分法」の廃止などを求める声も出た。そんなシンポのあらましを紹介する。  (ルポライター・滝川 康治)

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【報道】閉鎖された「道の駅あかいがわ」のレストランが移転オープン

「赤井川バーガー」を開発して
新たな場所で営業をスタート

指定管理者の不在により4月から閉鎖された後志管内赤井川村の「道の駅あかいがわ」。観光シーズンを前に営業休止に追い込まれたテナントのレストランが同村常盤の「山村活性化支援センター『村ノ燈』」で4月25日から営業を再開した。レストランの窮状を知った、同センターの指定管理者「恒志堂」(札幌市)の呼びかけで実現。関係者は、新たに赤井川産の牛肉や野菜を使った「赤井川バーガー」を売り出すなど、ピンチをチャンスにしようと張り切っている。 (武智敦子)

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【ニュース】

■高齢者福祉施設の指定管理の扱いで
新ひだか町が業者と議会で二枚舌?
──町議による住民訴訟で浮上した「払い過ぎ疑惑」

■「正直者が馬鹿を見ないように」
札地検・加藤検事正が着任会見
──再審制度関連の質問には明答なし

■陸自・騒音計測に不適切機器か
現職自衛官提起の難聴被害訴訟
──騒音計に「衝撃騒音」非対応の疑い

■勤務懈怠、パワハラなどで処分
昨年の道内検察不祥事記録開示
──札幌地検と函館地検で計4件、高検と旭川・釧路では報告なし

■企業由来のPFASが生む環境汚染
その被害の実態や住民の運動を紹介
──「ラピダス」の負の側面を自由学校「遊」の学習会で検証

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【シリーズ・住宅不動産情報】】41─ 千歳市で続くホテル開業ラッシュ

半導体産業集積で宿泊需要急増
「2年間で1千室増」でも不足感

ラピダス(本社東京)の次世代半導体工場が2027年後半に本格稼働することに伴い、半導体関連企業や物流施設の進出が続いている千歳市。賃貸オフィス・住宅の活発な投資が続いているが、ホテル建設も目白押しだ。25年度における支笏湖周辺を含む市内全体の観光客の宿泊客数は延べ約38万人泊だったが、ビジネス客を含めると120万人泊を超えており、ビジネス需要は堅調に拡大するとみられる。現在、市街地にはホテルなど宿泊施設が20数軒あり、27年度までに約1千室の増加が予定されているが、まだまだ足りない状況が続く。まずは26年度に開業が決まっているホテルをレポートする。  (佐久間康介)

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【インタビュー】鶴雅ホールディングスのトップに就任した大西 希 新社長に訊く

チーム力を鍛えて次代を拓く
地域の光を発信し地域に貢献

道内旅館・ホテル業界のリーディング企業、鶴雅ホールディングス(本社釧路)で社長を務めていた大西雅之氏が今年3月1日付で会長に退き、新社長に雅之氏の長女で副社長だった大西希氏(43)が就任する世代交代が行なわれた。雅之氏のカリスマ性で成長し、昨年創業70周年を迎えた同社は、鶴雅グループ3代目となった希氏の下でチーム力を鍛え、新たな成長ステージに入る構えだ。その試金石となるのが、来たる8月に開業する「しこつ湖 鶴雅別荘 湖白の抄」。鶴雅ホールディングスのトップとなった希氏に今後の抱負や「湖白の抄」の特徴、鶴雅グループの未来像について訊いた。 (4月28日取材 工藤年泰・佐久間康介)

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【医療】道内初。カレス記念病院の長谷龍之介医師がロボット手術で国際B級ライセンスを取得

新設の呼吸器外科で取り組む
ダヴィンチによる肺がん治療

社会医療法人社団 カレスサッポロ(大城辰美理事長)が運営するカレス記念病院(札幌市東区・320床)の呼吸器外科部長(次席副院長兼務)を務める長谷龍之介医師(53)が昨年末、同領域で日本ロボット外科学会の「国際B級ライセンス」を取得した。道内で初の国際ライセンス取得者となった長谷医師は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った肺がんなどの手術を約340症例手掛けてきた第一人者で、昨年春の病院オープンとともに着任した期待のドクター。「ダヴィンチでは手術のクオリティが圧倒的に高く、患者さんの予後もいい。症例を重ねながらカレス記念病院の呼吸器診療全般を強化していきたい」(長谷医師) 
 (4月24日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【企業】健康食品開発でホクノー健康ステーションに脚光

「健康寿命増進」で地域を元気にする
ホクノーが岡山大ベンチャーと連携

少子高齢化などの社会課題に真正面から向き合い、地元住民の健康増進を目指す取り組みに長年力を入れている食品スーパー・株式会社ホクノー(野地秀一社長‏・本社札幌市厚別区)が、このほど株式会社健康科学評価アカデミー(濱野裕章社長・本社岡山市)と連携協定を締結した。食品やサプリメントの効果と安全性を臨床研究で可視化する岡山大学発ベンチャーの同社がホクノーに協力を依頼する形で実現したもので、ホクノースーパー中央店2階で展開している「ホクノー健康ステーション」の利用者を対象に実施される予定になっている。地元の高齢者を元気にするホクノーの取り組みが全国的に評価される中、その活動がまたひとつ広がりを見せた形だ。今回の連携協定の内容や意義をレポートする。

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【医療】旭川・森山病院の整形外科に着任した三好直樹医師と妹尾一誠医師に訊く

肩と肘、脊椎の専門医を得て
オールラウンドな治療体制へ

旭川の社会医療法人 元生会(森山領理事長)が運営する総合病院、森山病院(稲葉雅史院長・232床)における整形外科のマンパワーが拡充し、オールラウンドな治療体制が確立されつつある。道北エリア初の整形外科の単科病院として74年前に開院した同院だが、1988年から総合病院として診療を行なうようになってからは発祥当時のイメージは薄れつつあった。そんな中で同院では2024年以降、医師の増員を進め、中でも森山病院のルーツである整形外科では今年度に3人が入職し、10人の専門医が常勤する体制が整った。今回のレポートでは、このほど旭川医科大学病院から同院に着任し、共に整形外科部長に就任した三好直樹医師(52)と妹尾一誠医師(51)を紹介する。   (4月21日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【社会】フリースクール「モシㇼナァスコーレ南小樽教室」を開設した星野人史代表に訊く

沖縄と北海道から発信する
「もうひとつの学校」とは─

この4月、小樽市住ノ江にフリースクール「モシㇼナァスコーレ南小樽教室」が開設された。沖縄県南城市の学校法人「雙星舎」(そうせいしゃ)の代表を務める星野人史さん(78)が設立した。校名はアイヌ語のモシㇼ(大地)と沖縄方言のナァ(庭)、ギリシャ語のスコーレ(学校)を合わせた造語。北海道の先住民族と言われるアイヌの歴史や文化、言葉を学ぶのが特色で、自主夜間中学も併設する。星野さんを訪ね、北海道での学校づくりの狙いを訊いた。 (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」129―一江別で定着した居場所事業の取り組み

レタポスとピアスタッフに学び
続けていくことに大きな手応え

江別市社会福祉協議会は今年度、ひきこもり当事者と家族のための居場所事業「シエスタ」を5月26日から来年3月25日までの計6回、江別市錦町の総合社会福祉センターなどで開く。同市から委託を受けたNPO法人の後を受け、同社協が2024年度から自主事業として取り組んでいるもので、今年で3年目。昨年度は初めての試みとして、外出レクリエーションも行なった。「居場所事業は継続していくことが何より大事で、それ自体が目標でもあるので、基本を変えずに続けていきたい」と担当者は話している。  (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【125】

ひとこそ最大の戦争遺産

舞鶴引揚記念館の語り部たちに
引揚げの現実と抑留生活を訊く

全国の戦争関係の記念館や資料館で「語り部」の役割は重要だ。戦後80年を超えて実際に戦争を体験した人が減る中で、京都府舞鶴市の舞鶴引揚記念館には80人を超えるボランティアが語り部として活動している。この中に中国大陸や朝鮮半島から引き揚げてきた経験を持つ語り部が2人いる。昨年、同館を取材した際に偶然に知り合った石原文江さん(85)、そして昨年の記事が縁で知り合った松岡弘さんだ(85)。再び舞鶴に赴き、この2人からあらためて話を訊き、
語り部活動を取材するためにこの春、同館を訪れた。戦争に翻弄された女性の波乱に満ちた人生、そして語り部がいま果たす役割とは──。 (ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】
●北洋銀が生物多様性回復を支援 名称は「ほっくーネイチャーポジティブ基金」に
●新千歳空港国際アニメーション映画祭が開催に向けスタンバイ
●厚田サーキットでレーサー気分 誰もがモータースポーツを楽しめる場所に
●返礼品は寄付者自身の醸造ビール サッポロビールと札幌市が体験型ふるさと納税

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【連載コラムなど】

*スポーツ筆刀両断
*つれづれフォトエッセイ
*ただしいうそのつくりかた
*夏井功の夜を駈ける車イス
*人物株価
*シネマ
*デンタルエッセイ(最終回)
*堀川裕巳の不動産鑑定士から見た北海道の行方
*よいどれブンガク夜話
*北海道妄想紀行
*古本屋女房の“古本的日常”
*連載小説 仮面の恋
*新設企業情報

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【今月の表紙】
鈴木翁二画『月がまじっている』

【報道】地元紙で拡がる社内不信

道新で不審死か

契約秘書急逝で社内に動揺
新社屋に救急・警察が臨場

3月上旬に地元新聞社で起きた出来事は、社内で充分な事実関係が周知されないまま未確認情報の拡散を招くことになった。わかっているのは、札幌の本社に勤めていた契約社員が突然その命を落としたこと。発見現場がまさに社内の一室だったことがあきらかであるにもかかわらず、社員が納得できるような説明はついになく、訃報そのものが出るまでに4日間もの時間が費やされた。現時点で辛うじて確認できる事実を、急ぎまとめておきたい。(小笠原 淳)

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【報道】新人国税職員殉職・遺族の告発

「息子に何があったのか」 

釧路税務署で若手税務官が自殺
パワハラ認定・公務災害不認定

本誌などが折に触れて伝えている過労死・パワハラ死問題で、また新たな被害があきらかになった。上司のハラスメントなどを苦に自ら命を絶ったのは、道内の税務署に勤務していた若手職員。遺族の公務災害申請では、パワハラの事実が認められつつ公務災害そのものの認定は退けられた。異議申し立てにより当局の再調査が続く中、遺族が初めて声を上げたのは、ひとえに同じ被害の再発防止を願うためにほかならない。(小笠原 淳)

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【報道】狩人、銃を奪われる(13)

「最高裁 最高」

ヒグマ裁判でハンター勝訴確定
公安委が謝罪、押収銃を返還へ

当然の結論が得られるまでに費やされた時間、7年以上。自治体の要請でヒグマを駆除したにもかかわらず銃を取り上げられたハンターの異議申し立てが、最後の司法判断でようやく認められた。年度末に伝わった朗報は当事者の利益のみならず、全国各地で有害鳥獣駆除の最前線に立つハンターたちの安全・安心を担保することになるだろう。押収された猟銃が本来の持ち主のもとに返る日は、そう遠くない筈だ。(小笠原 淳)

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【Journal’s Eye】闘いはまだ続く

またも和解成立ならず
提訴から3年、釧路日赤・パワハラ死裁判

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【報道】「旭川いじめ凍死事件で和解案可決」に思う
    -旭川市議会議員 上野和幸 氏

顧みられない少女の苦しみ
和解成立で遠のく真相解明

2021年3月下旬に旭川市内の公園で凍死体となって発見された廣瀬爽彩さん(当時14歳)の遺族が同市を相手取り1億1500万円の損害賠償を求めた訴訟で3月26日、遺族側に総額7千万円が支払う内容の和解が成立した。先月号で既報のように裁判では、市が当初から責任と支払い義務を認めていたため金額の折り合いが主な争点だった。 だが、この決着に複雑な思いと憤りを抱えているのが、旭川市議会議員の上野和幸氏(70・2期)だ。この上野氏は市議になる前、40年近く教育現場に携わっていた人物。廣瀬さんが在籍していた旭川市立北星中学校などで教鞭を取ったほか、教頭や校長の管理職も数多く経験した「教育のプロ」である。学校現場を肌で知る上野市議は、「旭川いじめ凍死事件」が起きた直後から当該生徒の心情に寄り添うことが何より大事として、事件の解明に向け独自に調査を続けてきたことでも知られる。これまで本件について「いじめありき」「遺族ありき」で進められてきた印象が強い旭川市の行政対応に警鐘を鳴らし続けてきた上野市議が、今回の和解を受けて手記を本号に寄せた。「私は、今回の和解成立で事案の真相が闇へ葬られてしまう危機感を強く持っている──」 (本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】告発・絶望の学府(40)

元学院長がパワハラ証言

江差看護学院・在学生自殺事件
遺族の裁判で道が聴取録を開示

初めて本誌面でその問題を伝えたのは、ちょうど5年前の春。道南・江差町の公立看護学校で起きていたハラスメントを告発する声は学校設置者の北海道を動かし、のちの第三者調査で複数の被害が認められるに到った。だが多くの被害回復が実現する傍ら、最悪の被害といえる在学生の自殺事案は今なお解決をみていない。そんな中、遺族が起こした裁判で新たな事実があきらかになった。道が初めて開示した文書に記されていた新事実とは――。(小笠原 淳)

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【報道】村議会の否決で閉鎖の憂き目に遭う「道の駅あかいがわ」

行政と議会の確執が生んだ
“住民と利用者置き去り”の愚

後志管内赤井川村(馬場希村長)の「道の駅あかいがわ」の指定管理者をめぐり、村議会は3月10日の本会議で村が公募で決めた団体を優先交渉権者とする議案を否決。管理者不在となった道の駅は4月1日から閉鎖された。同村は村が道の駅を管理できるようすでに条例を改正しており、駐車場とトイレは4月以降も利用できる。3月25日の総務開発委員会では、4月以降の本館運営について「現在の管理者に暫定的に任せるべき」などとする意見もあったが、村側は指定管理者制度をとる以上本館の閉鎖はやむなしとした。本誌の取材に応じた馬場村長は「第三者の弁護士にも村側の主張は問題ないとされている。議会の判断はそれを無視したものだ」とした上で、「新たな指定管理者の選定方法について議会と協議を重ねながら8月の再開を目指したい」と話している。  (武智敦子)

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【報道】滝上町と士別市の境界周辺に国内最大規模の風力発電計画

人知れず上紋峠周辺で進む
巨大再エネ開発の実態とは

太陽光や風力などの再生可能エネルギー(再エネ)を活用した発電所計画がもたらす“負の影響”が全国各地で問題化している。道内でも、最近の釧路湿原周辺でのメガソーラー問題や日本海沿岸での洋上風力計画などは、「エネルギーの地産地消」を逸脱する事例といえる。そんな中、オホーツク管内滝上町と上川管内士別市との境界部に位置する上紋峠の周辺で最大で50基、出力30万キロワットという、国内では最大規模の陸上風力発電所の計画が浮上した。東京の再エネ大手企業によるもので、事業費は数百億円、10年後の運転開始をめざす。3月中旬には滝上町内で初の住民説明会が開かれ、環境アセスメントの手続きも進む。巨大風力発電計画の周辺を追った──。  (ルポライター・滝川康治)

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【報道】バードストライクが頻発する幌延町の「浜里ウインドファーム」

住民団体が事業中止を申し入れ
「適地の選定自体が大きな誤り」

宗谷管内幌延町の風力発電施設「浜里ウインドファーム」で絶滅危惧種のオジロワシやオオワシなどのバードストライクが頻発している事態を重く見た住民団体「北海道風力発電問題ネットワーク」(佐々木邦夫代表)は3月27日、オンラインで記者会見を開き、事業者である「ユーラスエナジーホールディングス」(本社東京・諏訪部哲也社長)に事業中止を求めたことを明らかにした。佐々木代表は、「中止を含む要望書に対し同社から納得のいく回答は得られなかった。今後も質問を投げかけていく」と話している。  (武智敦子)

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【ニュース】

■障碍者虐待疑い裁判で和解決裂
恵庭市「責任」認め難いとの姿勢
──昨秋から非公開協議重ねるも合意に到らず

■違法逮捕国賠で原告の請求棄却
無令状強制捜査の違法性不問に
──被害の男女は控訴の意向、争いは高裁へ

■パワハラ告発裁判、尋問秒読み
自衛官訴え、年度内にも判決へ
──原告は市谷と北部方面の関係者計11人を証人申請

■苦境に立つキューバの有機農業
示唆に富む50年間の直販の歴史
──有機流通の立役者・藤田和芳さんが当麻町で講演

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【シリーズ・住宅不動産情報】】40─ 新物件取得で成長する北海道リート投資法人

13物件、資産規模235億円に
金利上昇下でも利回り4%確保

北海道の不動産に特化した私募不動産投資信託(私募リート)の北海道リート投資法人(本社札幌)は本年2月、資産運用会社の北海道アセットマネジメント(同)を通じて、札幌圏と札幌圏以外のオフィス、ホテル、商業施設、マンションなどの複合施設など4物件を約67億円で取得した。これによって北海道リート投資法人の総資産は約235億円となった。同社は27年2月までに総資産300億円達成を目標にしており、計画通りに進む勢いとなっている。  (佐久間康介)

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【Journal’s Eye】「鉄路の存続は北海道に絶対に必要」

惜別と無念の留萌本線廃線で
横山茂・沼田町長が涙の訴え

3月31日、留萌本線の石狩沼田駅と深川駅の14・4キロが鉄道営業を終了した。10年前の増毛駅・留萌駅間、3年前の留萌駅・石狩沼田駅間に続く廃線。これによって留萌本線は115年の歴史に完全に幕を閉じ、4月1日から路線バス18本と貸切バス1本の運行に切り替わった。  (佐久間康介)

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【モータースポーツレポート】

厚田サーキットが仏Sodiの
ゴーカートを北海道大導入

北に向け海岸線を走る国道231号は石狩市厚田区望来を過ぎたあたりから内陸に向かう。嶺泊覆道を出てすぐ右に折れ林道を進むと、やがて「MOTOR SPORT厚田サーキット」が現れる。モータースポーツ愛好家ならいざ知らず、多くにとってこの場所にサーキットがあること自体が驚きだろう。この厚田サーキットが、今春から大きく変わる。
 白樺の木々に囲まれた中に広がるコースは全長800m、高低差7mで8カ所のコーナーを有する本格的サーキット。開業は27年前。清田区真栄にあったコースを当時の経営者がこの地に移設、約6千坪の敷地に整備したものでJAF公認コースでもあった。以来、バイクやカートを愛するコアなモータースポーツファンに親しまれてきた。 その「厚田サーキット」が大きな転機を迎えたのが2年前。コースをよく利用していたバイク愛好家夫妻が前経営者から施設を引き継ぎ、成田有理子さんがトップとなって再スタートすることになったのだ。

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【生き方】 市井の僧侶・釈丞西さんが問いかける『他力』の生き方

見えない繋がりで生かされている
親鸞聖人の”み教え”の根幹『他力』

多くの人にとって、葬儀などの特別な出来事や家族の命日といったことがない限り、生活と宗教が混じり合うことはあまりない。だが、本誌で折に触れて紹介している釈丞西さん(86、本名・小西征夫さん)は、まさに暮らしと宗教が混然一体となった日々を過ごしている。現役時代に仏門に帰依し、80歳で仕事をリタイアした小西さん。以後、草莽の僧侶として浄土真宗の”み教え”の根幹である『他力』について、少しで多くの人にも知ってもらいたいと地道に活動を続けている──。

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【社会】NPO法人「楽しいモグラクラブ」B型事業所「工房mole」の挑戦

「外の世界」へ飛び出すことで
ピンチをチャンスに変えたい

就労継続支援B型事業所の制度変更が進む札幌市では、今年1月から新規事業者の指定を一時停止し、既存の事業所についても基準が厳格化している。そんな中、同市北区でB型事業所「工房mole」を運営するNPO法人「楽しいモグラクラブ」の平田眞弓理事長は、主力事業のひとつである「動画編集」をNPOや企業などに売り込み、宣伝や内部研修に使ってもらおうと計画している。平田理事長は「B型事業所を取り巻く環境は厳しくなっているが、ピンチをチャンスに変えるためにも事業所から外の世界へ飛び出していきたい」と話している。   (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」128―一国の政策と当事者会のあり方をレタポスの田中敦理事長に訊く

当時者団体は“違い”を乗り越え
互いに手を取り合い次の一歩を

1月下旬、厚労省の「重層支援的支援体制整備事業」(以下、重層支援)の地域共生交付金が新年度の2026年度から大幅に削減される方針との新聞報道があった。重層支援は、つながりの薄い地域社会や経済格差といった複雑な課題を抱え、従来の縦割りの福祉制度では対応しきれない「制度の狭間」にいる人たちに対して包括的に対応するための事業で、国の交付金を使って自治体が行なうもの。高齢の親がひきこもりの子供を支える「8050問題」などの支援も含まれるため、支援者や家族会からは事業の廃止や縮小を懸念する声が上がっている。札幌市のNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(レタポス)の田中敦理事長(60)に、この状況に対する見解や札幌市の対応、同市から受託している居場所事業などについて訊いた。  (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【124】

昔も今も日本を守る海の要衝

旧海軍の拠点、舞鶴港に残る
舞鶴赤れんが倉庫群と港巡り

京都府の北部に位置し日本海に面する舞鶴港。かつてここには旧海軍の拠点として鎮守府が置かれ、舞鶴市は明治から先の大戦の終わりまで軍港都市として栄えた。旧海軍の軍需品保管や水雷倉庫として使われた「舞鶴赤れんが倉庫群」は現在、「舞鶴赤れんがパーク」という名称で人気の観光スポットになっている。
一方で舞鶴港には海上自衛隊の最新鋭艦やアメリカ海軍の艦船が停泊し、今でも重要な軍事拠点という側面もある。なぜ舞鶴港が日本有数の軍港となったのかを現地で知ることができた。
(ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】
●「夢のお菓子」を考案した5名が白い恋人パーク一日工場長に就任
●矯正作品展が地元学生と初コラボ「つなぐ」試みに6000人超が関心
●「Francfranc」がドコモビジネス北海道支社のオフィスをデザイン
●北洋銀行が入校式、過去10年で最多135人が入職
●地域づくりを応援する太陽財団、助成金贈呈式を開催
●ススキノピックアップガール「ゆめ」

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【連載コラムなど】

*スポーツ筆刀両断
*堀川裕巳の不動産鑑定士から見た北海道の行方
*よいどれブンガク夜話
*つれづれフォトエッセイ
*ただしいうそのつくりかた
*夏井功の夜を駈ける車イス
*シネマ
*デンタルエッセイ
*よいどれブンガク夜話
*北海道妄想紀行
*古本屋女房の“古本的日常”
*連載小説 仮面の恋
*新設企業情報

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【今月の表紙】
鈴木翁二画『Day by Day』

【報道】物流支え力尽きた命

「父の無念 晴らしたい」

業務中の突然死に労災不認定
遺族の裁判、札幌で弁論続く

「この現場が終わったら」――。トラック運転手の男性にとって、その仕事は“最後のキツい現場”になる筈だった。山を乗り越えた後には大きな慶事が控え、さらに半年ほどを経るころには負担の少ない仕事に移り、家族と過ごす穏やかな日々を見据えていた。その未来が不意に潰えたのは、4年前の春。自宅を出て1週間足らずの早朝、300km以上離れた地で男性は力尽きた。遺された家族が求める過労死の認定は、悲劇から5年めを迎えてなお叶っていない。(小笠原 淳)

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【報道】「旭川いじめ凍死事件で和解案可決」に思う
    -旭川市立北星中学校 元校長・金子圭一氏

「責任」を学校現場に押し付け
真の解決を遠ざける金銭決着

2021年3月下旬に旭川市内の公園で凍死体となって発見された廣瀬爽彩さん(当時14歳)の遺族が同市を相手取り、約1億1600万円の損害賠償を求めた訴訟で2月26日、旭川市議会は旭川地裁が示した和解案を賛成多数で可決。遺族側に総額7千万円が支払われることが決定した。すでに遺族が日本スポーツ振興センターから受領した3千万円が和解金額の一部に充当されることになり、市の新たな負担は4千万円。裁判では、市が当初から責任と支払い義務を認めていたため金額の折り合いが主な争点だった。
 だが、この金銭決着に真正面から異議を唱えているのが、廣瀬さんが入学し、いじめを受けたとされる旭川市立北星中学校の元校長・金子圭一氏(66)だ。本誌が24年11月号から検証を続けている「旭川いじめ凍死事件」は、地元月刊誌やマスメディアによって多くの誤報が流布されたこともあり、単なる「加害と被害」の図式で捉えるには非常に危うい側面がある。そして本人の死が自殺だったという認定もまた危ういと言わざるを得ない。「そのような中で金銭決着が図られるのは、真の解決を遠ざけることにほかならない」。こう指摘し、怒りを隠さない金子元校長が、手記を本号に寄せた──。   (本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】非公開情報を掘り起こす

警察特権 中央にも

警察庁の未発表不祥事一挙公開
「皇宮」ではパワハラ常態化疑い

全国の都道府県警察を監督する警察庁(楠芳伸長官)が2月上旬、昨年1年間の懲戒処分数を報道発表した。公表資料によると、2025年に記録された懲戒処分は人員ベースで337件。多くは北海道を含む各地の地方警察で起きた不祥事への処分だが、中には僅かながら中央官庁たる警察庁での処分事案もあった。各件の内容は発表されていないが、情報公開制度を使って概要を知ることは可能。実際にそれをやってみた結果を、急ぎ報告しておきたい。 (小笠原 淳)

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【Journal’s Eye】ぜひ「自判」を―

最高裁判決 3月27日
ヒグマ駆除裁判上告審でハンター陳述

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【環境】「ラピダス」をめぐるリスクやPFASの危険性、情報公開は?

最大の懸念は環境汚染

ラピダスとの水利用協定を
「墨塗り」で隠す道への疑問

ラピダス㈱(小池淳義・代表取締役社長)は2月27日、2027年の先端半導体量産に向けて政府と民間を中心にした企業から総額2676億円の資金調達を実施したと発表し、道内の経済界などから波及効果を期待する声が広がる。大手メディアも“礼賛報道”を流すが、半導体の製造にともなう環境への影響や将来的なリスクなどに言及するものはきわめて少ない。そんな中、NPO法人さっぽろ自由学校「遊」が2年半にわたる半導体講座を続けてきた。最近の動きや講座の一端を紹介する。    (ルポライター・滝川 康治)

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【地域】鈴木宗男参議の想いが爆発した日高道「厚賀IC~新冠IC開通式」

民意を無視した官僚に喝!
「お役所仕事」に怒り心頭

日高自動車道の「日高厚賀IC」と「新冠IC」の9・1キロが2月28日15時、開通した。それに先立ち開通を祝う記念式典が、同日10時から新冠郡新冠町の「レ・コード館・町民ホール」で開かれた。主催者の北海道開発局関係者や地元選出の衆参国会議員、道議会議員、地元町長など約2百人が出席し、約30人が壇上でテープカットとくす玉割を行ない開通を祝った。本稿では、そこで起きた“ある異変”について報告しておきたい。官僚の不作為に痛快なムネオ節が炸裂した──。   (佐久間康介)

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【ニュース】

■議決非公開に第三者がお墨つき
 検察審査会の海苔弁当は「妥当」
──検察監視の活動に国民の監視は認められず

■北洋銀が人材供給力強化を目指し
 キャリアバンクを完全子会社化へ
──友好的TOBを実施し北海道の人手不足に対応

■住民主体の「厚別ふれあい循環バス」
 本格運行に札幌学院大学が特別協賛
──大学側が地域の一員として粋な計らい

■平和のための日本民衆外交団が米国と
イスラエルのイラン攻撃に「抗議活動」
──新宿駅や在札幌アメリカ総領事館前で「戦争反対」

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【シリーズ・住宅不動産情報】】39─ 道内戸建て住宅業界に強い逆風

史上初の「8千戸割れ」の衝撃
身売りや倒産で淘汰が現実に


戸建て住宅の価格が5千万円台になって、道内の平均的なサラリーマンでは手に届かない状況になり、道内戸建て住宅着工件数が急減している。昨年、2025年は前年比18・3%減の7298戸で、統計を取り始めた1961年以来、最低となった。「住宅着工が増える要素は、何も見つからない」(住宅関係者)という中で、道内ハウスメーカーの苦境が続いている。既に身売りや倒産が出始めており、2026年は業界地図が大きく変わるかもしれない。(佐久間康介)

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【環境】「あびら環境フォーラム」で及川町長が最終処分場の現状と今後を報告

「対立から対話へ」舵を切り
開発業者と共存の道を模索

胆振管内安平町の早来北進地区で建設が予定されている産業廃棄物最終処分場をめぐり、事業者の親会社である「大栄環境グループ」(本社神戸市)と安平町が3年前から相互理解を深めるために対話を重ねていたことが分かった。2月27日に安平町立早来学園で開かれた「あびら環境フォーラム」で及川秀一郎町長(60)が報告した。産業廃棄物最終処分場については2016年に道の設置許可が下りていたが、すでに町内に同様の処分場があることを理由に同町は建設計画の中止を求めていた。及川町長は「最終処分場ありきではない環境をつくるためにも開かれた論議をしていきたい」と話した。     (武智敦子)

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【医療】中村記念病院 脳血管内治療センターで指揮を執る荻野達也センター長に訊く

脳梗塞や脳動脈瘤に卓効
低侵襲なカテーテル治療

札幌の都心部に立地し、国内屈指の脳神経外科専門病院として知られる社会医療法人医仁会 中村記念病院(中村博彦理事長・院長/499床)。脳卒中をはじめ未破裂の脳動脈瘤や脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、頚動脈狭窄症などの治療を手がける同院だが、近年は開頭などによる外科手術から低侵襲な脳血管内治療への転換が顕著となっている。同院の脳神経外科部長で、脳血管内治療センター長を務める荻野達也医師(48)に、最新の「WEB留置術」など進化が目覚ましいマイクロカテーテルを使った治療法について訊いた。  (2月17日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【ビジネスレポート】
“千歳市空港開港100年”の節目にHAPが誘致

世界の航空関係者が一堂に集う
国際会議を新千歳空港で開催へ

今年10月初め、新千歳空港を会場に航空業界に特化した市場分析と戦略情報を提供するCAPA(本部・オーストラリア)が主催する国際会議「CAPAエアラインリーダーサミットアジア2026」が開かれる。道内7空港を運営する北海道エアポート(本社千歳・山﨑雅生社長)が誘致に成功したもので、同サミットの開催は日本では初となる。「グローバルエアポートデベロップメントフォーラム(GAD)」も同時開催され、HAPでは地域や関係機関と協力しながら世界中から訪れる参加者を迎える。記念すべき「千歳市空港開港100年」の年に開かれるビッグなイベントの概要を紹介する。   (2月20日取材)

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【2026春の全国交通安全運動】

事故に遭わない、起こさない
ため今やるべきこと守ること

減少傾向とは逆に死者が増えた北海道

今年も「春の全国交通安全運動」の季節がやってきた。交通事故の件数や死傷者数は、高度成長期の「交通戦争」と言われた時代をピークに減少傾向で、2025年における全国の死者数は2547人と統計が残る1948年以降で過去最少だった。ところがこの25年に、冬期のスリップ事故の多発などで前年より死者数が増えたのが北海道。一昨年に過去最少の104人を記録したのも束の間、昨年は129人と大幅に増えた形だ。被害者はもとより加害者も不幸にする交通事故を防ぐには何が必要か。ドライバーに求められる責任をはじめ、これまでの交通事故の発生状況、交通安全に関する取り組みをあらためて考えてみた。

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【国際】北海道パレスチナ医療奉仕団の猫塚団長に訊く

「停戦」後も続くガザ地区の惨状
米主導の平和協議会の狙いとは

パレスチナ自治区で医療活動を続ける「北海道パレスチナ医療奉仕団」は昨年12月、ヨルダンの首都アンマンやパレスチナ自治区のヨルダン川西岸などで傷病者への医療支援活動を行なった。昨年10月10日にガザ地区の自治政府、イスラム組織ハマスはアメリカの仲介でイスラエルとの停戦に合意したが、停戦後もガザでは600人近い住人が殺されており、その内の150人ほどが15歳以下の子どもたちだという。医療奉仕団の団長で整形外科医の猫塚義夫さん(78)は、「アメリカのトランプ大統領が主導するガザの『平和評議会』は、世界の全ての紛争に関与し解決することを視野に入れており、これはアメリカとイスラエルによる偽の平和プランだ」と警鐘を鳴らす。    (武智敦子)

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【連載】“農と食”北の大地から 

農林水産省と北大が有機農業を育てるセミナーを開催

有機農業を「今後の当たり前」に
していくため必要なことは何か

今から20年前に議員立法によって「有機農業基本法」が制定される前は、有機農産物の生産は一握りの変わり者が手がける“勇気農業”と捉える風潮が強かった。しかし、有機農業の推進を掲げる農林水産省は21年に「みどりの食料システム戦略」を、翌22年には「みどりの食料システム法」を制定し、「オーガニックビレッジ宣言」をする自治体の拡大や交付金などの支援事業を進めている。道内でも5つの市町村がオーガニック宣言を行ない、農政事務所による高校への出前授業や若手職員のプロジェクトチームづくりなどを実施中だ。これらの一環として、農政事務所と北海道大学の共催で「有機農業セミナー」が開かれたので、その内容を紹介する。
(ルポライター・滝川 康治)

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【連載】ルポ「ひきこもり」127―一敢えてひきこもる道を選んだ吉川修司さんの「その後」

兄の助けで歩行困難から回復
模索する自分に相応しい未来

 ひきこもり支援団体のピアスタッフとして活動し、6年前から敢えてひきこもる道を選んだ吉川修司さん(58)は、自宅で暮らしながら会報の編集やネットオークションなどをこなしていた。しかし、昨年夏に右膝を痛めたのが原因で突然、歩行困難に。それを乗り越えることができたのは、兄の物心両面の支えだった。リハビリに励み自力で歩けるまでに回復。昨年12月からは、友人の勧めで就労継続支援B型事業所を利用し障害者手帳も取得した。両親はすでに他界し、親亡き後をひとりで生きる生活は16年目に突入した。歩行困難になったことで、今後について真剣に考えるようになったという吉川さんを訪ね、現在の心境などを聞いた。 (武智敦子)      

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【123】

美保基地から鬼太郎空港への道

島根県の米子空港近くに残る
旧海軍の掩体壕と関連施設跡

太平洋戦争中の1943(昭和18)年10月、鳥取県西伯郡中浜村(現・境港市)に旧海軍の航空教育部隊として美保海軍航空隊が設置され、美保飛行場を中心とする美保基地は日本海側の航空拠点として重要な役割を担った。現在は航空自衛隊美保基地と民間の米子鬼太郎空港(愛称)が共存し、航空管制は航空自衛隊が担っている。周辺には戦時中、敵機の爆撃から飛行機を格納して隠した掩体壕が現存し、米子市の史跡に指定されているほか関連施設も残っている。「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、故・水木しげる氏の故郷でもある地を訪れ、それらの施設を取材した。 (ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】
●「共生」をテーマに陶氏診療院の陶恵栄院長が「ちえりあ」で講演
●小樽の船見坂にパンカフェ・バル「坂と線路とバケットと」オープン
●小規模酪農家にも個別対応する日仏連携のバイオガス発電事業

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【連載コラムなど】

*スポーツ筆刀両断
*堀川裕巳の不動産鑑定士から見た北海道の行方
*よいどれブンガク夜話
*つれづれフォトエッセイ
*ただしいうそのつくりかた
*夏井功の夜を駈ける車イス
*人物株価
*シネマ
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*古本屋女房の“古本的日常”
*連載小説 仮面の恋
*新設企業情報

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【今月の表紙】
鈴木翁二画『春が行く海』

【報道】道警不祥事から考える〈83〉

「お答えを控える」

警察官の売春など未発表か
事実確認に道警は回答拒否

売春、窃盗、不正アクセス…。昨年10月以降に職員の処分があった地元警察の不祥事で、深刻な法令違反があった懲戒事案がことごとく公表を見送られていた疑いがある。道民の眼から隠されたそれらの事実は、条例に基づいた情報公開請求を経ない限り確認できなかった可能性が高い。一時は地元紙も独自の開示請求で未発表事案を伝えるようになった警察不祥事だが、今回あきらかになった各件については今のところいずれも報道された形跡がみあたらない――。(小笠原 淳)

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【報道】自衛隊vs自衛官〈2〉

地裁「いじめ」認定せず

自衛官遺族が一審判決に控訴
一部認容も自殺の責任は不問

長く続いた争いのとりあえずの結論が伝わったのは、本誌前号締め切り直後の1月上旬。先輩からの暴行・暴言や退職妨害などを苦に亡くなった若手自衛官の遺族の訴えに、司法は一部の被害を認める判決を告げるに留まった。その部隊に「ハラスメント」はあったが、故人を標的とした「いじめ」はなかった――。当事者が理解に苦しむ理屈で組織を免罪する認定に、遺族側はただちに控訴。10年余に及ぶ闘いは、なおしばらく終わりそうにない。(小笠原 淳)

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【連載】“核のゴミ”レポートPART50 北海道の放射性廃棄物施設問題をめぐる歴史をたどる(下)

いま必要な監視の目

「研究延長」を容認した鈴木知事の
弱腰が招きかねない処分場への道

堀達也・元知事が幌延町への「核のゴミ」処分研究施設の立地を受け入れてから25年、事業者の日本原子力開発研究機構(原子力機構)は地下坑道を使った各種試験を今も続けている。この間、2019年には当初計画に盛った「20年程度」とする研究期間の約束を反故にして28年度まで延長する一方で、深度5百メートルの坑道の掘削や「幌延国際共同プロジェクト」へのNUMO(原子力発電環境整備機構)の参入などが、なし崩し的に進む。放射性廃棄物は持ち込まずに行なわれる処分研究に対し、道民の関心も薄らいでいる。シリーズの第3回は、「立地受け入れ」から四半世紀の経緯を検証しつつ、原子力機構による「28年度の研究終了」の約束を遵守させる道を考える。   (ルポライター・滝川 康治)

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【環境】寿都発・ひとりの町民の闘い-同町在住・田原 誠

核のゴミ誘致の郷里に危機感
多選首長が生んだ町政の歪み

高レベル放射性廃棄物の最終処分地の選定に向けた「文献調査」に手をあげ取り沙汰されてきた後志管内寿都町には、道内でも屈指の多選を重ねる町長がいる。今から5年前、そんな郷里の将来に危機感をいだいた田原誠さん(77)は、半世紀ぶりに寿都へUターンし、核ゴミ問題に対する町の対応に疑問を投げかける一方で、地方自治のあり方を問う行政訴訟などに情熱を傾けてきた。このほど函館への転居を前にして、自身が取り組んだこれまでのことを綴ったレポートが本人から寄せられた。生まれ故郷に警鐘を鳴らしてきたひとりの町民の闘いを紹介する。 (本誌編集部)

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【報道】「道の駅あかいがわ」の指定管理者選定めぐり村と村議会が対立

優先交渉権者になったDMOの
問題を議会が百条委で徹底追及

後志管内赤井川村(馬場希村長)にある「道の駅あかいがわ」(2015年オープン)の来年度以降の指定管理者選定をめぐり、設置者である村と村議会の対立が深まっている。公募で村が優先交渉権者と決めた一般社団法人「赤井川村国際リゾート推進協会」(赤井川村DMO・渡邊裕文代表理事)に、役員の登記変更手続きの遅れや決算報告に不備があるとして、指定管理者としての資格を疑問視する村議会が昨年12月、強力な調査権限を持つ百条委員会を設置するなど異例の事態に陥っている──。 (武智敦子)

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【報道】アンコール特集 旭川いじめ凍死事件

何が隠され捏造されたのか
過去の注目記事を一挙再録

本誌が一昨年から調査報道を続けている「旭川いじめ凍死事件」が大きな節目を迎えようとしている。廣瀬爽彩さんの遺族側が旭川市を相手取り損害賠償を求めていた裁判で、市側がいじめの責任を認めて和解に大きく動き出しているからだ。だが、この事件を単に「加害と被害」の構図に捉えるにはあまりに疑問が多い。今回の再録特集では、中でも最も反響が大きかった、いじめ撲滅 .comの普津澤峻氏、そして廣瀬さんが通っていた中学校の元校長・金子圭一氏へのインタビュー3本をまとめて掲載し、読者とともに事件全体を捉え直してみたい。そこで何が隠され、何が捏造されたのか──。  (本誌編集長・工藤年泰)

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【ニュース】

■本誌が2年前に報じた不動産投資
 詐欺事件で札幌地裁が「実刑判決」
──元通信大手幹部が借金の果てに手を染めた架空の儲け話

■牧場主が「奴隷労働」指摘に反論
 障碍者虐待疑い訴訟で弁論続く
──恵庭市は主張整理の書面提出、原告側が反論へ 

■気候変動で蛾による食害拡大
 有機農業の対応策を模索する
──農水省の事業を活用して札幌で研修会を開催

■企業法務Matching合同会社が
 北大図書室のネーミングライツを取得
──自社の冠をつけ企業法務の人材育成を後押し 

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【経済】「Fビレッジに過去最高459万人来場」で明暗

ボールパークは栄えても
北広島駅西口は閑古鳥?

プロ野球北海道日本ハムの本拠地、「エスコンフィールドHOKKAIDO」を中心とする北広島市の「北海道ボールパークFビレッジ」の2025年の来場者数が前年比10%増の約459万人となったことが1月下旬、球場の運営会社ファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE)から発表された。ファイターズの試合がない日の来場者数が試合のある日を上回るなど予想以上の人気となっている。一方でJR北広島駅西口の商業施設では出店業者が客の少なさに困惑する事態も起きている。   (ジャーナリスト・黒田 伸)

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【シリーズ・住宅不動産情報】】38─ 変わりゆく札幌の電車通りの街並み・その2

本州デベロッパーの土地取得続く
時代を映す「電車通り」の変化“急”

札幌市中央区の南1条通の西4丁目から西15丁目付近は札幌市電が走り、「電車通り」とも呼ばれる。市電の車窓から街並みを眺めると。かつては小さな飲食店などが軒を並べ、独特の賑わいがあった。しかし、西4丁目から西9丁目まではマンションが増え、以前の札幌らしさが徐々に薄まり始めている。記者は昨年2月号でもこの電車通り沿いの状況をレポートした。それから1年後の今も開発を控えている物件が目白押しだ。変わりゆく「電車通り」の今を紹介しよう。 (佐久間康介)

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【2026 釧路特集】─ 自民党道7区の鈴木貴子衆議に訊く

皆で道東根釧の未来を切り拓く
党広報本部長が支える高市政権

昨年10月に日本史上初の女性首相となった高市早苗自民党総裁の要請で、党本部役員の広報本部長に就任した自民党の鈴木貴子衆議(40・北海道7区)。党機関紙の大胆なリニューアルに取り組み、X(旧ツイッター)などのSNSを駆使した攻めの広報戦略で存在感を高めた。若手議員として自民党の再生に向き合ってきた同氏は、1月23日の衆議院解散を受け6期目を目指し2月8日投開票の総選挙に挑んだ。そんな鈴木氏に25年の内外情勢をはじめ釧根地域で進むインフラ整備の意義や釧路の現状と課題を訊いた。キーワードは「地域の未来を切り拓く」だ。(1月25日取材 工藤 年泰)

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【2026 釧路特集】─ 鶴間秀典釧路市長に訊く

宣言と規制で釧路湿原を保護 
駅の高架化は必要な公共事業

2024年11月に釧路市長に就任した鶴間秀典氏は、全国的に注目を浴びた「ノーモア メガソーラー宣言」や希少野生動物の生息調査などを義務付けた太陽光発電施設の設置に関する条例の制定などによる市民理解の醸成を例に挙げ、これまでの約1年を「自分としては出来過ぎだった」と振り返る。だが一方、基幹産業の水産業や観光の振興はさまざまな課題を抱え、日本製紙釧路工場跡地の利活用についても就任以後に具体化した案件はなく、市長としてのリーダーシップが改めて求められている。懸案のJR釧路駅高架化事業の方向性を含め、任期折り返しの26年に向けた市政運営の見通しを訊いた。 (1月16日取材 工藤年泰)

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【2026 釧路特集】― KushiroTopics

◆ 釧路の佐藤紙店の新たな挑戦 老舗の3代目が新産業創出へ

◆ 釧路空港にフードコート誕生 全168席の「ウララテラス」

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【医療】カレス記念病院で進化する内視鏡治療を消化器内科部長・田沼徳真医師に訊く

この春から専門医4名体制で
がんを「早期発見、徹底治療」

社会医療法人社団カレスサッポロ(大城辰美理事長)が運営する「カレス記念病院」(320 床・浅香正博院長)がJR 札幌駅近くに開院して間もなく1年。新時代に相応しい全室個室の急性期病院でひときわ存在感を放つのが、AIを備えた最新の内視鏡で早期のがん発見と治療に取り組む「消化器内科」だ。新病院では内視鏡室が従来(時計台記念病院)の2室から4室に増え、この春からは消化器内科の専門医2人も新たに着任しマンパワーも充実する。同院の次席副院長で消化器内科部長の田沼徳真医師に、内視鏡治療の可能性や専門分野である食道がんの治療などについて訊いた。
(1月26 日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【社会】石狩市ひきこもりサポートセンター「相談室まるしぇ」の取り組み

かかわりを押し付けず当事者に
「寄り添う支援」を多岐に展開

石狩市で不登校・ひきこもりの支援を行なう、石狩市ひきこもりサポートセンター「相談室まるしぇ」の取り組みを紹介する会合が1月21日、小樽市生涯学習プラザ「レピオ」であった。同相談室を運営するNPO法人「ジェルメ・まるしぇ」の理事長、新田大志さんが制度の狭間で十分な支援を受けられない人への相談事業や居場所活動などについて報告。「当事者にとって良かれと思ったかかわりが、実はそうじゃなかったこともある。それを理解した上で、押し付けにならない形でかかわりを続け、寄り添っていくことが大事」と話した。 (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」126―一人暮らしを開始した男性当事者のケースから

家族との軋轢を避けるために
始めた等身大の生活に手応え

実家で暮らしていた60代前半の男性当事者が昨年6月に家を出て一人暮らしを始めた。かつては技術職として首都圏の企業で働いていたが、離職後は札幌にUターンし無職の状態が続いていた。経済的に自立したら、家を出て独立したいと考えていたが実行に移せずに時が過ぎた。親元を出たのは、家族との軋轢が原因だというが、独立して暮らすようになった男性の表情は明るい。日々の生活を楽しみながら、得意なことや好きなことを生かしたボランティアも行なう。今回紹介するのは、そんな自律する当事者のリアルな日常だ。        (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【122】

国内で唯一現存する“空の勇者”

「幻の戦闘機」の実物を見れる
愛媛県愛南町の紫電改展示館

「紫電改」(しでんかい)という旧海軍の航空機の名前を聞いたことはないだろうか。零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の後継機として太平洋戦争末期に400 機程度しか生産されなかった戦闘機で、本土防衛のために旧海軍の三四三航空隊(愛媛県松山市)に主に配備された。現存している機体は、1979 年7月に愛媛県の久良(くら)湾から引き揚げられた1機のみで、同県南宇和郡愛南町の紫電改展示館に展示。展示館は2026 年度中に新築予定で、予想以上の寄付金が集まり話題になった。現地で復元された「幻の戦闘機」の実機を見ると、さまざまな人たちの思いが伝わってきた。 ( ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】
●「やり直し」に社会の理解を  刑務所で再犯防止・依存症回復支援
●昭和新山に集まる精鋭チーム 国際雪合戦 まもなく開催へ!
●更生目指す7人の社会参加 道内唯一の少年院で衆院選不在者投票
●サッポロビールが創 業150周年 祝賀会で誓った「新たな飛躍」
●ススキノピックアップガール「るな」(セクシー学園キャンガク)
●道観光機構・小金澤前会長の一周忌を迎え「偲ぶ会」を開催

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【連載コラムなど】

*スポーツ筆刀両断
*堀川裕巳の不動産鑑定士から見た北海道の行方
*つれづれフォトエッセイ
*ただしいうそのつくりかた
*夏井功の夜を駈ける車イス
*シネマ
*デンタルエッセイ
*よいどれブンガク夜話
*北海道妄想紀行
*古本屋女房の“古本的日常”
*連載小説 仮面の恋
*新設企業情報

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【今月の表紙】
鈴木翁二画『降った朝の出来事』
【報道】狩人、銃を奪われる【12】

銃なき猟師 最高裁へ

ヒグマ駆除裁判、弁論決定
三審「自判」で再逆転判決か

一報が伝わったのは、官庁御用納め直前の12月下旬。自治体の要請でヒグマを駆除して公安当局に銃を取り上げられたハンターにとって、ここまでの時間はあまりに長かった。銃所持許可取り消し処分の撤回を求めた裁判は一審の全面勝訴、二審の逆転敗訴を経て、今春にも“三度目の正直”を迎えることになるのか。問題となった駆除行為から早7年あまり、熟練ハンターのもとに銃が返ってくる日への秒読みが始まった。       (小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える【82】

学校教官が女児に…

児童わいせつの警部補に停職
犯行現場は学校で頻繁に利用

地元警察の不祥事の話題は、2025年も事欠かなかった。師走に入って早々に伝えられたのは、新人警察官たちを指導する立場の教官が起こした児童わいせつ事件。犯行現場となった札幌市内のプールは、警察学校が授業で日常的に利用している施設だった。被害を受けた女児らは、いずれも教官自身の実子とほぼ同世代の小学生。書類送検後、身柄拘束を免がれたその人が別のプールに出入りするようになったかどうかは定かでない。 (小笠原 淳)

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【連載】”核のゴミ”レポートPART49 北海道の放射性廃棄物施設問題をめぐる歴史をたどる(中)

ゴーサインは何故出たか

国の高レベル放射性廃棄物対策の
「要の地」として重要視された幌延

80年代に動燃(現日本原子力研究開発機構)が道北の幌延町で進めようとした「貯蔵工学センター」の計画は、道民や道庁、道議会などの反対に遭って90年代初めには「立地断念」の寸前になった。しかし、政府や動燃は巻き返しを図り、同センターの中核施設と位置づけていた「深地層試験場」に絞って建設を模索。当時の堀達也知事の支持母体にも働きかけ、98年には同試験場の単独立地を申し入れるに至る。こうした動きに道北の住民グループを中心にして再び反対の声が広がり、知事室前での座り込みなどを含む抵抗運動が展開された──。第2回は、立地断念の寸前から2000年10月の堀知事による深地層試験場の立地受け入れに至るまでの経緯をふり返る。  (ルポライター・滝川 康治)

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【シリーズ・住宅不動産情報】37─「北広島市新駅タワープロジェクト」(仮称)が始動

36階、高さ130mのタワマン
Fビレッジの新ランドマークへ

「エスコンフィールド北海道」にほど近い場所でタワーマンションを建設する「北広島市新駅タワープロジェクト」(仮称)が始まった。昨年12月18日、建設地の「三日月エリア」で事業主のエスコン(東京本社・大阪本社)の伊藤貴俊社長と大林新星和不動産(東京都)の矢野忠賢社長をはじめ関係者約60人が出席してこのプロジェクトの起工式が行なわれた。伊藤社長が胸を張る「北海道、日本を代表するプロジェクト」は28年9月ごろに全貌を現す予定だ。 (佐久間康介)

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【国際】「平和のための日本民衆外交団」事務総長・瀬尾英幸さんに訊く

パレスチナ・ガザを救うため
駐日外国公館を体当たり訪問

パレスチナ自治区ガザでは、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスが昨年10月に停戦合意した後もイスラエルによる散発的な攻撃が続いている。このガザへの支援を訴えようと、後志管内泊村の反原発活動家、瀬尾英幸さん(83)が昨年4月に立ち上げた「平和のための日本民衆外交団」が駐日外国公館を訪ねる活動を続けている(25年12月号で既報)。昨年6月から在札幌中国総領事館を複数にわたり訪問していたが、11月7日の台湾有事に関する高市早苗首相の発言で交流はシャットアウト。一方、イスラエルとイランによる「12日間戦争」で大きな被害を受けたイランでは、駐日大使が民衆外交団の協力で1月23日に講演会を開くことが決まり、民間ならではの機動力が成果を上げている。同外交団の事務総長を務める瀬尾さんにガザ支援のその後を訊いた。(武智敦子)

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【ニュース】

■ネムロニュース労組が社を告訴
労基法違反で適正な処分求める
──不当労働行為事件の労働委調査は終了、救済命令へ

■刑事施設の次期物販業者決まる
「差し入れ」窓口の再開は未知数
──実績15年の大手は本年度限りで撤退へ

■乙部町職員が盗撮で略式命令へ
道新女性記者の下着を無断撮影
──懲戒処分から5か月、事件発生からは1年弱

■北広島市の断念でさらに激化する
候補市の日ハム2軍施設誘致合戦
──有力視される江別と苫小牧の2市。注目される球団の判断

■札幌市・山口処分場への新幹線残土
搬入問題で地元住民団体が抗議行動
──搬入開始丸4年でも払拭されない「ヒ素汚染」の懸念

■北海学園大学2部の現役学生を
札幌中央信組が正職員に採用へ
──包括連携協定で「働きながら学ぶ」新しい形を創出

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【2026 道東・根室特集】──石垣雅敏市長に訊く

長い目で拓く「根室の未来」
次世代に繋ぐ領土返還運動

令和7年の根室はサンマの豊漁に湧いた一方で、暴風雪や地震などの自然災害が相次ぎ、年末の12月15日には猛烈な暴風雪により一部の地域で2日半にわたる停電が発生した。これを受け同市の石垣雅敏市長(74)は、「防災を見つめ直す大きな教訓になった。防災拠点である新庁舎を中心に備えを着実に積み重ねていきたい」と振り返る。懸案の北方領土問題では戦後80年という節目を迎えたが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて交渉再開の糸口を見いだせないままだ。だが石垣市長は「返還運動もまちづくりも長い目で取り組むべきもの。根室の未来を創る責任を愚直に果たしていきたい」と前を向く。「共創のまちづくり」を掲げ本年度からスタートした第10期総合計画でさらなる地域活性化を目指す考えだ。   (12月22日取材 工藤年泰)

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【2026 道東・根室特集】元島民と島民2世が語り合う「北方領土返還運動」の今後

必ず来る「返還のチャンス」
承継で高まる語り部の役割

戦後80年の節目の年だった2025年。北方領土問題はロシアによるウクライナ侵攻以降、膠着状態が続き、元島民は高齢となりすでに多くが鬼籍に入った。以前より北方四島が遠のいたかの印象がある中、元島民の後継者らで組織する「かけはしの会」の新会長に元島民2世の時野春美さん(57)が選ばれた。80年という節目を踏まえ、今後に向けて北方領土返還運動をいかに次の世代に承継し、どう進めていくのか──。時野さんと千島歯舞諸島居住者連盟根室支部長の角鹿泰司(つのか・やすじ)さん(88)に語り合ってもらった。   (佐久間康介)

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【2026 道東・根室特集】大地みらい信用金庫・伊藤哲也理事長に訊く

根室発のイノベーション機構を
創設し様々な地域課題を解決へ

大地みらい信用金庫(本店根室市)の2025年度中間仮決算は、貸出金の順調な伸びを背景にコア業務純益が9億円台に迫る水準となった。通期の純利益は6億円台と前期を上回るのは確実な状況だ。24年6月に就任した伊藤哲也理事長は、「シナプス経営」を念頭に「KONSEN魅力創造ネットワーク」の後継組織として「大地みらいイノベーション機構」を年度内にも立ち上げる考えを明らかにした。今回の根室特集で、伊藤理事長に中間仮決算の概況や札幌エリアの進捗状況、同機構創設の狙いを訊いた。  (12月22日取材 佐久間康介)

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【医療】「さっぽろ麻生乳腺甲状腺クリニック」に乳がん治療の全体像と検診の必要性を訊く

現れたゲームチェンジャー
国内開発の抗体薬物複合体

乳がんは日本女性が最も多く罹患するがんで、生涯罹患率は50年前の50人に1人から近年は9人に1人と増加の一途をたどっている。一方、検診率はOECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも日本は低く、乳がん検診をどう普及させるかが社会課題となっている。この状況を変えていくにはどうしたらいいのか──。今回、乳がん治療のエキスパートで医療法人北つむぎ会「さっぽろ麻生乳腺甲状腺クリニック」(札幌市北区・19床)の亀田博理事長・院長に訊いたのは、乳がん治療の全体像とゲームチェンジャーと言われるADC(抗体薬物複合体)や免疫チェックポイント阻害剤による最新治療、そしてがん検診の必要性だ。 
(12月20日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【ビジネスリポート】

土屋ホームが恵庭で道内初の
木造4階建て公営住宅を建設

小さなガーデンシティ「恵庭のMORI」

恵庭市が民間資本を活用するPFI方式で建て替えを進めていた市営住宅恵央団地「恵庭のMORI(もり)」(計6棟・恵央町)が、さる12月に竣工した。住宅メーカー道内大手の土屋ホールディングス(本社札幌)がプロポーザルで受注したもので、全棟を同社傘下の土屋ホームが建設した。完成した4階建て1棟と平屋5棟は全て道産材をメインにした木造で、特に中層(3階~5階建て)の木造公営住宅は道内初の取り組みとして注目される。  (佐久間康介)

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【連載】台湾特別レポート

潜入!田中マラソン(後編)

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【連載】北の大地を拓く新・農業人【9】

土作りを重ね畑作と養鶏をリンク
四半世紀で見えてきた成果と課題

循環型農業で有機農産物の普及を図る千歳の「はるか農園」

札幌から車で1時間ほど、都市近郊に位置しながら十勝地方に次ぐ大規模な畑作が営まれている千歳市。今から四半世紀前、その一角に30代の青年が新規就農した。当初からの営農スタイルは、有機栽培で野菜を育て、その一部を鶏の飼料にして畑作と養鶏をリンクさせ、昔ながらの「循環型農業」を実践すること。2ヘクタールの農地でスタートし、途中で規模拡大を図り、現在は17ヘクタールに玉ねぎやスイートコーン、ケール、カボチャ、大根などを栽培する。「はるか農園」を牽引してきた三浦賢悟さんを訪ね、これまでの歩みに学ぶとともに、慣行栽培の営農技術の進歩に追いつけず、課題が山積する有機農業の将来に対する思いを訊いた。    (ルポライター・滝川 康治)
  
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【社会】「ウイングベイ小樽」に「おもちゃライブラリー」がオープン

障害がある子供などを支援しようと
3年ぶりに“おもちゃ図書館”が復活

昨年12月16日、大型商業施設であるウイングベイ小樽1番街4階で3年ぶりに「小樽おもちゃライブラリー」が復活した。この「おもちゃライブラリー」は運営ボランティアの高齢化で2022年から活動を停止していたが、社会福祉法人 小樽市社会福祉協議会(近藤眞章会長)がおもちゃや手づくり絵本など約700点を譲り受け、装いも新たに“おもちゃ図書館”として開設した。障害がある子どもなどへの支援や交流の場として期待されている。   (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」125──星槎国際高校で開かれた「不登校について学ぶセミナー」から

「不登校」は休養が必要なサイン
多様な学びの場で取り戻す笑顔

「誰一人取り残さない学びの保障を目指して―寄り添う支援と働きかける支援より─」をテーマにした「不登校について学ぶセミナー」が12月14日、通信制の星槎国際高校旭川学習センターで開かれた。「生徒と一緒に学校をつくっていきたい」という竹原実里学習センター長と、自身も不登校の経験を持ち現在は3人の子どもを家庭でのホームスクールで育てながら「子どもが自分で学べる社会の実現」を願う鈴村結さんが、支援者と当事者の立場からそれぞれの実践を語った。当日のセミナーの模様を紹介する。   (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【121】

今も戦争を実感できる遺産

田園の中に佇む無言の証言者
高知空港周辺の「前浜掩体群」

四国の高知県南国市にある高知空港の愛称は2003年から「高知龍馬空港」となり、国内で唯一、実在の人物の名称をつけていることで知られる。前身は戦時中の1944年に設置された高知海軍航空隊の日章第一海軍航空基地で終戦間際には特攻隊も出撃した。農村地帯だった基地周辺には航空機を敵の空襲から守る掩体壕が数多く造られ、いまも「前浜掩体群」として7基が現存する。その中には公園として整備され近寄れるものもある。全国にある掩体壕が崩壊し、取り壊される中で「戦争を実感できる遺産」として改めて調査が進む南国市を訪れた。  (ジャーナリスト 黒田 伸)            

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【フォトレポート・トピックス】
●根室市役所旧庁舎の地階が防災備蓄倉庫として稼働へ
●根室のジャズ文化を支えてきた喫茶「サテンドール」が移転存続
●札証大発会で鐘を鳴らしたTEAM NACSの森崎リーダー
●北洋銀・北海学園・道新が「ひとづくり・まちづくり」
●草莽の僧侶 小西征夫さんが市の福祉事業に30万円寄付

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*夏井功の夜を駈ける車イス
*堀川裕巳の不動産鑑定士から見た北海道の行方
*人物株価
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【今月の表紙】
鈴木翁二画『ともだち たずねて』

【報道】札幌の人気フットサルスタジアムで起きた異変【3】

「全部捨てましょう」

元取締役を実力排除した現場
監視カメラが捉えた一部始終

2025年4月号以降で報じた札幌市東区にある「フットサルスタジアム蹴」の乗っ取り騒動の続報だ。24年9月、ここを運営する株式会社セブンスギアの業務を取り仕切っていた常務取締役が突如解任され、代表取締役が交代。この元常務が刑事告訴をはじめ地位の回復を求めて民事提訴に踏み切った件や、蹴と関連施設で働いていた正社員やアルバイトの大半が説明がないまま出勤停止となったことなどを春から報じてきたが、このほど記者はこの乗っ取り騒動の真相に迫る、ある動画を入手した──。       (本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警・問われる強制捜査の要件③

「突入後に考えようと…」

不当逮捕被害・国賠訴訟が結審
「緊急逮捕」の実態、警官が証言

裁判所に違法と認められた不当捜査をめぐり、同捜査の被害者が起こした国家賠償請求裁判が審理を終えた。当時の捜査員らは被害が否定された傷害事件の捜査を強行、武装して被害者の自宅に踏み込み同居人を「緊急逮捕」していた。だが部屋の主は突入行為に同意しておらず、警察自身も強制捜査の令状を裁判所に請求していなかった。不本意かつ不条理な被害を蒙った当事者は、改めて訴える。「これを許すと、また同じ被害が再発してしまう」――。(小笠原 淳)

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【報道】

「権力は真顔で人権を侵す」
野次排除ドキュメンタリーに改めて関心

 2019年以降の本誌面でたびたび伝えてきた“首相演説野次排除事件”で11月下旬、同事件を記録したドキュメンタリー映画の上映会が北海学園大学(札幌市豊平区)で開かれ、関心を寄せる市民や学生ら約50人が足を運んだ。上映後の公開討論会には作品の監督を務めた地元民放局の記者などが参加し、公共の場での意見表明の意義などを改めて語った。
(小笠原 淳)

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【連載】“核のゴミ”レポートPART48 北海道の放射性廃棄物施設問題をめぐる歴史をたどる(上)

危うい「反対」の道是

無責任で場当たり的な動燃に
翻弄され続けた自治体と道民

北海道電力泊原発の再稼働をめぐり、鈴木直道知事が12月中に容認・同意する流れになっているが、これは核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)の元になる使用済み核燃料をさらに増やし続けることを意味する。最終処分地の選定に向けたNUMO(原子力発電環境整備機構)の事前調査をめぐり「現時点では反対」とくり返してきた知事は、果たしてどこまで“核のゴミ”の発生源まで遡って問題点を考えているのか──そう疑問の目を向ける道民は少なくない。そこで今回から、1960年代に始まる本道での原子力関連施設の立地問題について、その歴史をたどりたい。第1回は、80年代に動燃の「貯蔵センター計画」で揺れた、いわゆる「幌延問題」を中心にふり返る。     (ルポライター・滝川 康治)

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【シリーズ・住宅不動産情報】㊱──需給逼迫続く札幌ホテル事情 

強まる「空き地=ホテル」の一択
建設計画に染まるススキノ地区

25年10月号の本連載では、札幌市内のホテル建設ラッシュがコロナ前から途切れることなく続いていることをレポートしたが、その後も札幌市内のいたるところでホテル建設計画が生まれている。とりわけススキノ地区では、既存建物の解体後には、ほぼホテルが建つと言ってもいいほど、「空き地=ホテル」の流れが予定調和のように広がっている。今回は、そのススキノ地区に絞ってホテル計画ラッシュをレポートする。   (佐久間康介)

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【ニュース】

■看護師遺族の裁判、和解ならず
 次回・来春以降の協議で終結か
──遺族と釧路赤十字病院、「解決金」などで折り合わず

■北海道観光の課題解決を目指して
 JALがオーベルジュ事業に参入
──中富良野町、日動と連携し26年12月開業へ

■ヤマダの最新型ストアに対抗した
 ケーズデンキ「負けられない戦い」
──ヤマダデンキ新業態のオープンで実力差が歴然

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【新春インタビュー】鈴木 直道北海道知事に訊く

希望の種火を大きく育てて
北海道を新たなステージに

2025年の北海道で内外からとりわけ注目されたのは、ラピダス社による千歳市の次世代半導体工場でパイロットラインが完成し、世界最先端である2ナノ半導体のGAAトランジスタの試作に成功したことだろう。半導体でメイドイン北海道の量産化に期待が高まるところだが、そんな朗報の反面で道民、国民を脅かしたのがクマの出没被害。道では関係機関と連携しヒグマ対策の強化に全力をあげる考えだ。コロナ禍を経て順調に回復してきた観光では来春から宿泊税が導入されるが、観光産業への支援を含めて使途をめぐる議論はまだ道半ばの状態で、“観光立国”を目指す道庁として正念場を迎えている。泊原発再稼働を含め課題が山積みの中で北海道をどのように舵取りしていくのか、鈴木直道知事(44)に訊いた。 (11月20日収録 聞き手・工藤年泰)

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【新春インタビュー】秋元 克広札幌市長に訊く

丘珠空港滑走路延伸にゴーサイン
将来に欠かせない新MICE施設

2025年に水素エネルギーの利活用や将来にわたる雪対策の検討開始など、時代の変化をとらえたさまざまな事柄に取り組んできた札幌市の秋元克広市長(69)。大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)で開催したeスポーツの世界大会は成功を収め、27年まで3年連続で世界大会の舞台になることが決定。ドームの将来展望に明るい兆しが出てきた年だった。さらに札幌丘珠空港の滑走路延伸が国のタイムスケジュールに乗ったことも朗報で、進められている都心部の再開発とともに新たな札幌の姿が見えてきたかっこうだ。その秋元市長に25年を振り返ってもらい、市民理解がカギとなる新MICE施設建設の意義をはじめ、3期目後半に向けた決意を訊いた。  (11月20日収録 聞き手=工藤年泰)

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【インタビュー】北海道観光機構の唐神昌子 新会長に訊く

宿泊税を基金化で災害対応に
成長のカギは観光人材の育成

北海道の地域偏在、季節偏在を脱する

公益社団法人北海道観光機構の会長に唐神昌子氏(トーホウリゾート代表取締役)が就任してから半年が経過した。今年1月に急逝した小金澤健司会長(当時)のもとで副会長を務めていた唐神氏だが、ホテル旅館業界から会長に就任するのは、2008年に機構が誕生してから初であり女性会長も初の出来事。主婦の立場から実父(故・唐神邦夫氏)の事業を引き継いだ異色の経歴だが、北海道観光に掛ける情熱は邦夫氏を上回るかもしれない。そんな唐神会長が就任早々、手腕が試されることになったのは、道が26年4月から徴収を始める宿泊税への対応。今後、機構と行政が両輪となった観光振興にどう道筋をつけることができるか──。その胸の内を訊いた。(11月18日取材 工藤年泰・佐久間康介)

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【漫画】回顧2025

世の中ドンドン変わっていく‼︎(作:石川寿彦)

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【医療】札幌心臓血管クリニックの新院長
循環器内科の八戸大輔医師に訊く

ボトムアップでつくる新体制
劇的に進化した「弁膜症治療」

循環器分野における国内屈指の拠点病院として知られる医療法人札幌ハートセンター 札幌心臓血管クリニック(札幌市東区・107床)の新院長に、循環器内科部長だった八戸大輔医師(47)が就任して7カ月。これまで強いリーダーシップで同病院を成長させた藤田勉理事長・院長が東南アジアに進出するため退任し、新たに現場を任されたのが弁膜症治療のエキスパート、八戸医師だった。「藤田先生が培ってきたことを引き継ぎつつ、患者さんのために新しい風を吹かせたい」とする八戸医師に院長就任の経緯や弁膜症の最新治療などを訊いた。 
(11月26日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【文化】

空港で世界と地域が響き合った第12回
新千歳空港国際アニメーション映画祭

短編グランプリ『God is Shy』は観客賞とダブル受賞

空港をまるごと会場にした無二の映画祭、第12回新千歳空港国際アニメーション映画祭が11月21日から25日まで開催された。今回は、ファミリー向け作品の無料上映会や制作スタジオに焦点を当てた企画上映、さらには2025年アカデミー賞長編アニメーション賞受賞作『Flow』のギンツ・ジルバロディス監督と、昨年話題をさらった劇場アニメ『ルックバック』の押山清高監督によるトークショーなど、家族連れからコアなファンまで幅広い層に向けた魅力的なプログラムを展開。また「千歳市空港開港100年」を記念した制作体験イベントなど地域に目を向けた取り組みも深みを増した。映画祭の花形であるコンペティションでは短編グランプリ『God is Shy』が観客賞とのダブル受賞を果たすなど、数々の瑞々しい才能が咲き誇った。

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【連載】台湾特別レポート潜入田中マラソン(前編)


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【生き方】草莽の僧侶・小西丞西さんの小冊子『おゝ他カよⅡ他カ!』シリーズ

人生の出発点と終の棲家から
仏教の尊い”み教え”を広める

現役時代に得度を受けて僧籍を持つ86歳の小西征夫さん(法名丞西)が、札幌市中央区のサービス付高齢者住宅に住みながら仏教に関する小冊子『おゝ他カよ! !他カ!』シリーズを自費出版し、「仏法広まれ」と地道な活動を続けている。仏門に帰依した身として歩んできた人生へを振り返り、仏教の”み教え”と感謝を綴った小冊子は全11冊に及ぶ。
草莽の僧侶、小西丞西さんが問いかける「他力」とは

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【連載】北の大地を拓く新・農業人【8】

品質と付加価値にこだわり抜いた
ジャージー乳牛の「超少頭数飼育」

石狩管内当別町の小さな牧場「ジャージーの箱庭」

2023年春、石狩管内当別町の丘陵地帯の一角に、日本国内では数少ないジャージー種の乳牛を飼う小さな牧場が誕生した。その名は「ジャージーの箱庭」、開設を機に当別に移り住んだ20 ~ 30代の若き夫婦が切り盛りする。牧場の目標は、人間も動物も対等に幸せを享受しあえるような場を創ること。10頭以下の”超少頭数飼育”で家族同然に暮らし、その牛たちからおすそ分けしてもらう生乳を、少量生産だからこそできる品質や殺菌方法、付加価値にこだわり抜いてみずから加工し、適正価格で消費者の元に届ける 。すでに牛乳を購入する会員は90世帯ほどに増え、経営の基盤が整ってきた、「人も牛も幸せな牧場」をめざす営みについて話を訊いた。
(ルポライター・滝川康治)

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【出版】朱鞠内の強制労働問題と遺骨返還に取り組む深川市の僧侶

「東アジアの未来に和解と
平和の種を蒔き続けたい」

道北の幌加内町朱鞠内。戦時中に こでダム建設などのため朝鮮半島から強制連行され過酷な労働の犠牲となった人たちの実態調査と遺骨返還に取り組む深川市の僧侶、殿平善彦さん(80)が、このほど半世紀近い活動を『和解と平和の森』(高文研)と題した著書にまとめた。「朱鞠内で何があったのか。かっての日本の植民地主義が東アジアの人たちに行なった差別と抑圧の事実を若い世代に伝え、和解と平和をつくっていきたい」と話す殿平さんを訪ね、遺骨と向き合うことの意味を訊いた。 (武智敦子)

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【社会】ひきこもり当事者が自分自身を振り返る講演会

「安心できる場所」での時間が
やがて動き出すエネルギーに

女性のひきこもり当事者が自分自身の体験を振り返る講演会が11月22日、札幌市内で開かれた。転居など環境の変化から約5年間ひきこもった経験を持つ、すみれさん( 36 )が当事者会に参加したことがきっかけで外に出るようになった現在までの経緯を語った。今年の春からは得意のア-トを通じた”居場所”を自ら立ち上げており、「安心できる場所は必ずしも居場所でなくてもかまわない。少しでもホッとできる場所や時間をつくっていくことが動き出すエネルギーをためることになる」と呼びかけた。 (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」124―道南ひきこもり家族会「あさがお」の取り組み【後編】


地域包括支援センターの課題を
行政に訴え幅広い支援に繋げる

先月号では函館市の道南ひきこもり家族交流会「あさがお」の共同代表、安藤とし子さん (間,と事務局の野村俊幸さん(7,を訪ね、家族会の歴史や果たしてきた役割や、函館のひきこもり支援にっいて紹介したが、今回の後篇では、ひきこもり問題にも応じるようになった「地域包括支援センタ一」 以下包括,の現状を探った。包括が全世代に対応する「福祉拠点」となり4年が経つたが、家族会でも応じたことのない問題に疲弊するところも出ているという。安藤さんは「自分たちで解決できない難しい事案については、市の担当部局にあげて連携先を探してもらうことが必要です」と話す。 (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【120】

血に染まったオホーツクの浜

下湧別村のポント浜で起きた
悪夢のような機雷大爆発事故

太平洋戦争が始まって約半年後の1942(昭和17)年5月26日、オホーツク海沿岸の湧別町(当時は下湧別村)のポント浜に漂着した機雷を処理しようとした際に大爆発が起き、一瞬のうちに死者112人、負傷者も同数の112人を出す大惨事があったことをご存知だろうか。危険性を軽視し、見物人を集めるなどして「戦意高揚」を狙った地元警察署などの対応が犠牲者を増大させたと言われる悲劇だった。機雷による国内最大規模の「事故」はどうして起きたのか。現地を歩き当時の状況を探った。                 (ジャーナリスト 黒田 伸)


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【フォトレポート・トピックス】
●江別市で新装オープンしたコープさっぽろの学童保育
●「セコマと藤女子大」がタッグ 連携に関する包括協定を締結
●キャリアバンク佐藤良雄社長「お別れの会」に約千人が参列
●札幌駅前の絶好ロケーションに癒しと寛ぎの新ホテルが誕生へ
●すすきのピックアップガール 「モナ」(夜のドクター エンジョイ)

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*夏井功の夜を駈ける車イス
*堀川裕巳の不動産鑑定士から見た北海道の行方
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【今月の表紙】
鈴木翁二画『マレイの女郎屋の寝正月女』








【報道】倶知安町・羊蹄山麓の違法開発を追う【3】──騒動に火をつけた参院選候補

政治利用か正義の告発か
自身の顧客を主犯格扱い

倶知安町巽地区の違法開発事件を紐解くにあたり、欠かせない人物が先の参院選で「北海道を外国資本から守る」と声高に訴えた参政党の候補、田中義人氏(53)だ。選挙前に巽地区の問題をいち早くSNSで告発し、これにテレビなどが呼応して大きな騒動になったことはまだ記憶に新しい。だが田中氏が主犯格扱いした中国系の企業は自身の取引相手で、そこから同氏は大きな利益を上げていた──。       (本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】医療現場で散った命⑱

看護師遺族 和解へ

パワハラ死追及に一区切り
再発防止願い続けた10余年

新人看護師が職場のハラスメント被害を訴えて命を絶った事件で、両親が勤務先を訴えた裁判が年内にも和解終結する見込みだ。労働災害の不支給決定を機に始まった遺族の闘いは、10年あまりを経てひとつの節目を迎えることになる。賠償命令という成果こそ得られないものの、投じた一石は小さからず。医療現場の過重労働やハラスメントの再発防止を訴える声は、今後もなお絶えることはない。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈81〉

警官わいせつに「減給」

道警不祥事“第3四半期”速報
今夏には誤開示で記者に謝罪

3カ月ごとに速報値を伝えている地元警察の不祥事、直近の処分などの記録が開示された。本年7月からの“第3四半期”に作成された公文書を紐解くと、警察庁が定める「指針」に沿わない処分で報道発表を免がれたとみられる事案があったことがわかる。先立つ“第2四半期”の公文書開示では、道警が記者の開示請求に誤った対応をしていたことが判明、開示のやり直しが決まる椿事があった。その顛末を含め、最新の情報をお伝えしたい。(小笠原 淳)

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【連載】“核のゴミ”レポートPART47 寿都町長選の結果と今後の「概要調査」の行方

持ち越された「課題」

組織票手堅くまとめた片岡氏
運動の広がりを欠いた大串氏

“核のゴミ”最終処分地の選定に向けた「概要調査」への移行などを争点にした、後志管内の寿都町長選挙が10月28日に行なわれた。結果は、調査に賛成する現職の片岡春雄氏(76)が1087票を獲得して7選を果たし、調査に反対する新人で元町議の大串伸吾氏(42)は600票と健闘したが及ばなかった(投票総数1709票〔うち無効22票〕、投票率78・47%)。選挙戦は、これまでの実績を踏まえ岩盤支持層をまとめた片岡陣営と、正式出馬表明が投票日の1カ月半前と出遅れ盛り上がりを欠いた大串陣営──その力量には落差があった。今後の焦点は「住民投票条例」に基づく直接投票の行方や鈴木直道知事の判断などに移る。(ルポライター・滝川 康治)

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【環境】遠軽町の住民団体代表が「地学から見た風力発電・太陽光発電」を講演 

地学上のリスクを考慮しない
「再エネ開発」の危険性とは─

「再エネは自然に優しいですか」をテーマにした学習会が10月5日、後志管内余市町の中央公民館であった。「遠軽風力発電を考える会」の代表で地学に詳しい元高校教諭の角館正勝さんが、「地学から見た風力発電・太陽光発電」と題して講演。日本列島の成り立ちや地学的特徴などについて解説を交えながら、「日本の地盤は脆弱なのに、環境アセスでは風力発電など再エネに関する地質調査はほとんど行なわれていない」と警鐘を鳴らした。   (武智敦子)

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【国際】パレスチナ・ガザ支援で民間の外交団が大使館めぐり

「ガザの人々の命を救って」と
75カ国の駐日外国公館を訪問

後志管内泊村在住で反原発活動に取り組む瀬尾英幸さん(83)が、イスラエルとの戦争で6万7千人以上の人が殺されたというパレスチナ自治区ガザの支援につなげようと、この春「平和のための日本民衆外交団」を組織し、8月までに75カ国の駐日外国公館を訪問。この内10カ国の大使らと面談しガザ支援への協力を訴えてきた。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意後の10月10日以降もイスラエルの攻撃は実質的に続いており、平和への道は不透明だ。この11月にも上京する予定の瀬尾さんは、「日本には約150カ国の大使館や領事館がある。その全てを訪問し平和を呼び掛けていきたい」と話している。  (武智敦子)

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【シリーズ・住宅不動産情報】㉟──創立50周年の北海道セキスイハイムが「ELVIA北海道モデル」

親会社の積水化学工業と連携し
新商品で高価格帯市場を開拓へ

今年10月に創立50周年を迎えた北海道セキスイハイム(本社札幌・村松正臣社長)は、ハイエンド層に向けた高価格帯商品として鉄骨戸建て注文住宅「ELVIA(エルビア)北海道モデル」を10月30日から市場に投入した。世帯年収1500万円以上のパワーカップルや経営者、医師、弁護士などの高所得層を対象に札幌圏を中心に年30棟の販売を計画している。発表会見から同社の狙いと新商品の概要を紹介する。    (佐久間康介)

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【経済】札商の新会頭に就任した安田光春・北洋銀行会長の手腕を探る

石屋製菓への出向で磨かれた胆力
組織力強化に現場主義どう生かす

札幌商工会議所の新会頭に前副会頭で北洋銀行会長の安田光春氏(66)が就任し、3期9年を務めた岩田圭剛氏の後を受けて札幌経済の牽引役を担うことになった。北洋銀行の会長が会頭に就くのは、高向巌氏(2004年6月~16年11月)以来。北海道新幹線札幌駅開業の延期や冬季オリパラの招致断念など札幌経済には不透明感が漂うが、次世代半導体ラピダスやGXなど追い風も吹く。新会頭として安田カラーをいかに発揮し、札幌の中小企業や小規模事業者の底上げをどう図っていくか。安田氏の来歴と人となりからその手腕を探ってみた。   (佐久間康介)

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【ニュース】

■恵庭牧場“奴隷労働”あかるみに
 障碍者らの損賠請求裁判が佳境
──原告側は障碍に配慮した尋問を裁判所に要望

■現職自衛官のパワハラ告発訴訟
 原告側が“海苔弁当”証拠提出へ
──札幌の動き受け、栃木でも佐官ら3人が国賠提訴

■「幌延町の風力発電」で多発する
 天然記念物のバードストライク
──住民団体の事業中止要請にも通常運転続行

■依存症当事者・家族の会を支援
 キャラクターも好評「稲葉珈琲」
──ススキノの飲食店で提供、売り上げの一部を活動費に

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【オホーツク特集】水谷洋一網走市長に訊く

花開いたスポーツと観光の融合
新庁舎を交流と活性化の拠点に

今年2月に「人と環境に優しいスマート庁舎」を基本理念とした市の新庁舎が中心市街地にオープンし、11回目を迎えた「オホーツク網走マラソン」では初めて47都道府県全てからランナーが集い、スポーツ交流と観光資源を結び付ける独自のスタイルを印象付けた。こうした明るい話題に沸いた網走市だが、一方で秋サケ定置網漁の不振や雨不足による小麦などの不作といった一次産業の懸念も取り沙汰される。市民が集う新たな交流拠点として期待される市役所に水谷洋一市長(62)を訪ね、4期目も残すところ1年となった同氏にまちの現状と展望を訊いた。(10月16日取材)

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【オホーツク特集】辻直孝北見市長に訊く

健全で信頼される市政の復活を
地域資源カーリングで交流拡大

財政難に直面し、市の幹部の不適切接待問題に揺れた北見市。辻󠄀直孝市長(72)は身を切る改革で歳出を削減するとともに、ふるさと納税の拡大やネーミングライツの導入などで新たな歳入確保に躍起だ。中心市街地再開発事業では「北見経済センタービル」が完成し、引き続き分譲マンションや福祉施設などの整備が予定され、26年度末には中心市街地の新しい顔が揃う予定だ。地元チームの「ロコ・ソラーレ」は惜しくも3大会連続の冬季五輪出場を逃したものの、市では「カーリングのまち北見」のさらなる魅力向上に取り組んでいる。市の現状と課題への対応を辻󠄀市長に訊いた。   (10月14日取材)

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【オホーツク特集】山﨑彰則紋別市長に訊く

市民らの声を行政に反映させて
「紋別市総合計画」で市を再起動

12年ぶりの選挙戦となった6月15日投開票の紋別市長選で新人の山﨑彰則氏(57)が6選を目指した現職を破ってから約5カ月。市の避暑地化構想がらみの贈収賄事件で百条委員会の委員長として宮川良一前市長(71)を追及する急先鋒だった元市議が紋別市の舵取りを任されることになった形だ。本誌恒例のオホーツク特集に初登場した山﨑新市長は「これまで以上に市民の声に耳を傾けていく」と意欲を語り、さる10月1日には公約で掲げた「紋別市総合計画」策定に向けての体制を整えるなど、早くもトップとしてのカラーを打ち出している。(10月15日取材)

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【オホーツク特集】

特集 オホーツク観光 2025

魅惑する白い大地

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【追悼】佐藤良雄社長を悼む──創業者の心意気を貫いた生涯

友人のため汗と涙を流す人情家
3人で苦難乗り越え互いに成長

アインホールディングス社長 大谷喜一氏

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【追悼】佐藤良雄社長を悼む──面倒見のいいフロンティア

道内の人材派遣業を開拓した
トップセールスの力量に感服

つしま医療福祉グループ代表 対馬徳昭氏

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【再録・特別談話】 内部牽制や内部告発に不可欠な見識

「雑誌に言う」と凄まれたら
北方ジャーナルを紹介する

キャリアバンク社長 佐藤良雄

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【連載】北の大地を拓く新・農業人【7】

有機農業の基盤が出来た安平町に
新規就農したふたつの農場の軌跡

「こころ自然農園」と「白樺オーガニックファーム」

11月号に引き続き、胆振管内安平町で新規就農の夢を実現したふたつの農場の営みを紹介する。2015年に入植した「こころ自然農園」は当初、2ヘクタールの耕作放棄地を重機などを使い自力で開墾。のちに離農跡地を取得して農地を増やし、平飼い養鶏と畑作を軸にした経営を続けてきた。地元や苫小牧市などに顧客がおり、地元の「道の駅」やコープさっぽろの店舗などで平飼い卵を販売中だ。今年春に独立した「白樺オーガニックファーム」では、大豆の有機栽培に取り組むかたわら、サツマイモの試験栽培や40種類ほどの有機野菜の生産も手がける。オーナーは元自衛官で2年間の研修期間を経て就農した。そんな両農場のこれまでの軌跡をたどる──。 
  (ルポライター・滝川 康治)

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【連載】ルポ「ひきこもり」123──道南ひきこもり家族交流会「あさがお」の取り組み

函館を拠点に近隣と連携を図り
広げていく身近な「当事者支援」

函館市の道南ひきこもり家族交流会「あさがお」など、道南エリアにはひきこもりや不登校、発達障害関連の自助会や相談機関などが17もある。この数は道内の他地域と比べてもダントツに多く、進取の気性に富んだ土地柄ならではのものだろう。今回は、函館の「あさがお」の共同代表、安藤とし子さん(70)と事務局を務める野村俊幸さん(75)を訪ね、家族交流会の歴史や果たしてきた役割、函館市のひきこもり実態調査、さらには2022年度から全世代対応の「福祉拠点」として整備された地域包括支援センターの現状と課題などを取材した。本号と次号の2回にわたり紹介する。      (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【119】

先人たちが夢を託した着陸場

戦争に翻弄された「開港百年」
新千歳空港の知られざる軌跡

1988年に開港し、年間約2500万人が利用する北海道の空の玄関口である新千歳空港。同空港の前身は現在の航空自衛隊千歳基地の場所にあった「千歳空港」だった。空港としての源流は1926年に村民の力で滑走路が整備された「着陸場」で、同年に初めて飛行機が着陸したことから来年2026年は「千歳市空港開港100年」として祝賀行事が予定されている。1939年以後は軍事空港になったにもかかわわらず戦時中に空襲を受けなかったが、戦後はGHQの管理下に置かれるなど軍用空港としての歴史も長い。戦争になると標的にされる空港がなぜ空襲を免れたのか。戦争ともかかわりが深い歴史を紐解いた。       (ジャーナリスト 黒田 伸)


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【フォトレポート・トピックス】
●サンマの炭火焼きが復活! まるごと根室直送市を開催
●札幌佐藤病院創設者の米寿を祝う「スペシャルコンサート」
●網走で40余年ぶりに地酒復活へ 天都山の山腹で12月に酒蔵着工
●「蛇口からオニオンスープ」の試飲スタンドが冬場に再登場
●U-12・8人制サッカーの大舞台が今年も札幌で開幕
●札幌中国友好協会の青木会長が中国との架け橋で大きな存在感

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
*連載小説 メンタルエース
*堀川裕己の不動産鑑定士から見た北海道の行方
*ただしいうそのつくりかた
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【今月の表紙】
木翁二画『ほしのさばく』
【報道】倶知安町・羊蹄山麓の違法開発を追う【2】

建設会社の社長が語った
「停止勧告」までの全真相

テレビなどのマスコミが大きく取り上げた倶知安町巽地区の違法開発事件の続報だ。都市計画法の違反などを理由に道が6月下旬、事業者に工事の停止を勧告し、仕切り直しを余儀なくされたのは既報の通り。この事件を紐解くため先月号では付近一帯の土地を所有する会社の中国籍社長を取材したところだが、このほど現地で工事を手掛ける建設会社のトップが取材に応じ、初めてメディアに口を開いた。今回の事業で法令や条例への対応が後手に回った理由は何なのか。そしてその理由と深い関係がある“元幹部の看過できない問題”とは──。       (本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】自衛隊vs自衛官

組織は変われるか

自殺、パワハラ、健康被害
現職自衛官らの裁判が佳境

北海道内の自衛官やその親族らが職場を訴えた複数の裁判が札幌の法廷で続いている。9月下旬には退職を阻止されて自ら命を絶った若手職員の遺族の訴訟が結審、前後してハラスメント告発で不利益を蒙った現職自衛官の事件の審理があり、10月初旬には騒音業務で難聴を発症した隊員が直近の弁論に臨んだ。問われているのは、国を守る職場の安全・安心。声を上げ続ける当事者たちの闘いは、組織の体質を変えることができるのか――。(小笠原 淳)

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【報道】道東・新興メディアの舞台裏で ② 

“後継紙”に負の遺産

廃刊のネムロニュースで不当労働
経営者らは労働委審問に出頭せず

地域に根付いた地方新聞の後継紙が創刊3年足らずで廃刊したのは、本年1月のこと。発足当初から指摘されていた労働問題は裁判に発展し、廃刊と前後して経営側に損害賠償を命じる判決が確定した。その命令が未だ履行されない中、今秋には元記者らが申し立てた不当労働行為事件の審問(関係者への質疑応答)が設けられたが、経営側は出頭を拒否。清算されない負の遺産がどれほどのものになるのかは、今なお定かでない。(小笠原 淳)

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【報道】第三者機関の情報公開を問う

隠される議決

海苔弁開示、郵送交付不可
検察審査会の情報公開とは

検察の不起訴処分への異議申し立てを審査する第三者機関・検察審査会。その議決は時として当局の判断を覆すほどの力を持つが、結論に到るまでの議論は公開されず、国民に伝わるのはその結果のみだ。議決の不特定多数への公表は期間限定で、事後の確認には困難を伴う。公文書開示請求による記録の入手には、さらに高いハードルが。北海道内の各審査会へその請求を試みることでわかった事実を、急ぎ記録しておきたい。(小笠原 淳)

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【報道】映画『でっちあげ』の原作者が「旭川事件」の金子元校長と公開対談 

いじめ事件で新たな冤罪を
生むメディアと行政の誤謬

6月下旬に全国公開され大きな反響を呼んだ映画『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』(三池崇史監督・綾野剛主演)。この作品の原作者でジャーナリストの福田ますみ氏(69)と旭川市立北星中学校元校長の金子圭一氏(65)による公開対談会が8月24日(日)午後、旭川市内で開かれた(報道被害者支援・札幌旭川市民の会主催)。今回の映画の題材となった22年前の福岡で起きた事件は、これまで本誌などが検証を手掛けてきた「旭川少女いじめ凍死事件」と多くの共通項がある。「“でっちあげ” 旭川女子中学生凍死事件」と題された公開対談で語られた福田・金子両氏が経験した「でっちあげ」とは、そしていじめ事件の利権化を助長するメディアと行政の誤謬とは──。当日の対談の司会進行は本誌・工藤が務めた。
  (本誌編集長・工藤年泰)

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【シリーズ・住宅不動産情報】㉞──中島公園の隣に誕生した新たなランドマーク

国内最強BCP機能の複合ビル
「ライラックスクエア」を大解剖

都心のオアシスと形容される中島公園。菖蒲池を取り囲む豊かな緑は都市と自然が近い札幌を代表するスポットでもある。そこに隣接して誕生したのがオフィス・ホテル・商業の複合ビル「ライラックスクエア」。かつてのヤマハビル跡地を活用したこのビルは環境性能とBCP(事業継続計画)を兼ね備え、札幌初の国際的ラグジュアリーホテル「インターコンチネンタル札幌」も入居するとあって中島公園のランドマークになると期待されている。そんな「ライラックスクエア」の影の主役がBCPを支える最新の施設。表からは見えない裏方役を覗いてみた。  (佐久間康介)

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【連載】“核のゴミ”レポートPART46 寿都町長選挙の論点と「概要調査」の行方

試される両陣営の熱意

町民へのアンケートで示された
NUMOや片岡町政への不信感

任期満了にともなう寿都町長選挙が10月28日(同23日告示)に投開票される。9月1日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は2205人。前回は、現職の片岡春雄氏と前町議で核ゴミ反対や脱原発を掲げる越前谷由樹氏との一騎討ちになり、200票余りの僅差で現職が勝利した(投票率84・27%)が、今回は7選をめざす現職に「概要調査」への移行反対を訴える新人の大串伸吾氏が挑む。主要な論点は、同調査の是非や住民投票の時期、地域振興のあり方などになる見込みだ。9月に行なわれた社会科学系の研究者グループによる核ゴミ問題に関する町民アンケート調査の報告会や、NUMO主催の地層処分技術シンポジウムを取材しながら選挙戦の行方を追った。    (ルポライター・滝川 康治)

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【環境】釧路湿原のメガソーラーの現状を視察した佐々木邦夫さんに訊く

「法令と条例が追いつかない」
歯止めが効かない再エネ開発

釧路湿原周辺で相次ぐ大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の設置に歯止めをかける釧路市の規制条例が10月1日に施行された。対象となるのは出力10キロワット以上の太陽光発電施設で市長への事前申請と許可が必要となる。北海道自然保護協会の常務理事でさる8月、現地を視察した佐々木邦夫さん(57)は「規制条例は厳しい内容ですが、適用されるのは来年以降に着手する事業が対象なので駆け込み工事が行なわれることも考えられる。この条例で不都合があれば将来的には改正へ向けた動きも必要です」と話す。                  (武智敦子)

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【国際】北海道パレスチナ医療奉仕団の猫塚義夫団長がガザ地区の現状を報告

殺戮と飢餓の舞台になったガザ
いま、パレスチナに救いの手を

パレスチナ自治区で医療支援を続ける「北海道パレスチナ医療奉仕団」の団長で医師の猫塚義夫さん(77)が9月27日、「ガザ・パレスチナ医療支援の現場から」と題する講演を札幌市内で行なった。パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとイスラエルによる戦争が始まって間もなく2年。猫塚団長はパレスチナの医療関係者が拘束され拷問死するなど悲惨な状況を報告し、「戦闘の前からガザ地区は16年間も封鎖されてきた。医師免許があっても雇ってくれる病院がないなどガザでの暮らしは以前から深刻だ。2年前のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃は、そのような状況下で起きたことを理解してほしい」と呼びかけた。  (武智敦子)

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【ニュース】

■元警官の裁判で原告の請求棄却
 模造銃所持で捜査「違法性ない」
──原告男性は裁判中に退職、一審判決には控訴せず

■ラピダスなど半導体工場も使用
 PFAS汚染に情報公開が急務
──札幌の学習会で環境衛生学者の原田浩二さんが内外の状況を解説

■殺処分ゼロを続ける動物愛護団体の
 小樽市犬管理所が「ペット慰霊の日」
──小樽市保健所とともに供養の「灰塚」を新たに整備

■「泊・核ゴミNO!道連」代表の市川
 弁護士が泊原発再稼働阻止で講演会
──訴えた自治体の避難防災計画に対する住民検証

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【医療】ウェルビークリニックが札幌市内で再出発

在宅患者を支える訪問診療で
家庭で過ごす喜びを届けたい

複数の疾患を抱えながら医療機関に通うことが困難な患者を総合的に診る在宅訪問診療の必要性が高まっている。このようなニーズに応えるべく一昨年、札幌市内で開業し、このほど移転・再出発を果たしたのが「ウェルビークリニック」だ。循環器内科の専門医で総合診療も手掛けてきた粟田政樹院長(51)は、「高齢や病気などで通院できない患者さんを助け、尊厳ある最期を迎えられるようサポートしたい」と話す。アットホームなチームワークが光る同クリニックを紹介する。
  (9月22日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【文化】12年目の新千歳空港国際アニメーション映画祭、さらなる高みへ

国内外から気鋭の才能が集う
世界と地域を繋ぐ国際映画祭

空港をまるごと会場にするという唯一無二の祭典「新千歳空港国際アニメーション映画祭」。エンターテイメント空港を標榜する同空港の環境資源を生かし切った数々のプログラムに、観客だけでなく参加したクリエイターからの評価も高い本映画祭、今年は例年よりも3週間遅く11月21日(金)から25日(火)までの5日間開催される。空港がクリスマス一色に染まる時期、北海道のハイシーズンである冬の訪れに寄り添う形だ。次の10年を見据えて一昨年から新たに動き始めた映画祭は12年目を迎え、新たな試みを大胆に取り入れ、さらなるステップアップを図る。さらに今年は、驚くような目玉がいくつか仕込まれているという。

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【企業】

豊富温泉の天然ガスを水素に変える
最北の温泉郷が発信する未来の技術

エア・ウォーターと戸田工業が目指す社会実装

エア・ウォーター(本社大阪)と戸田工業(本社広島)が、天塩郡豊富町の豊富温泉地区で建設を進めていた天然ガスを利用した国内初の「DMR法」による水素製造実証プラントの竣工式が9月18日、現地で開かれた。温泉に付随して噴出する未利用資源を原料に二酸化炭素(CO2)を発生させずに水素製造を可能にする最先端技術で、副生成物のカーボンナノチューブ(CNT)は、高い導電性を持つことから小型二次電池などの新たな用途が期待できる。エネルギーの地産地消サプライチェーンの構築に繋がるプロジェクトとして注目される。最北の温泉郷から世界に向けて発信する未来の技術をレポートする。             (9月18日取材 佐久間康介・工藤年泰)

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【地域】閉山55年記念事業「羽幌炭砿三山大集会」開催

ヤマの記憶を〝いま〟に刻む


閉山55年を記念した「羽幌炭砿三山大集会」(羽幌炭砿ファンクラブ主催)が9月27日夕、留萌管内羽幌町の「はぼろ温泉サンセットプラザ」大ホールで開催され、旧羽幌炭砿ゆかりの関係者約130人が参加し、かつてあったヤマの記憶を辿りながら交流を深めた。


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【経済】創立80周年を迎えた稚内信用金庫の増田雅俊理事長に訊く

地域に感謝し地域に奉仕する
不変の理念で歩む「次の80年」

稚内信用金庫(本店稚内市)が、本年10月15日に創立80周年を迎えた。同信金は戦後間もない1945年、地元商店街有志によって稚内信用組合として設立され、51年に信用金庫に改組。以後、今日まで宗谷管内の地域経済を支えてきた。その間、地域に激震をもたらした2百海里問題をはじめプラザ合意、バブル崩壊、そして近年のデフレ不況──。そんな時代の荒波を乗り越え、常に地元に寄り添ってきたのが稚内信金だ。創立80周年という大きな節目に当たり、増田雅俊理事長(71)にこれまでの歩みを振り返ってもらい、これからの「ポスト80年」に向けた、あるべき信金像を訊いた。       (9月19日取材、佐久間康介・工藤年泰)

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【追悼特集 上田文雄弁護士】

民主主義の守護神として

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【連載】北の大地を拓く新・農業人【6】

〝新農業人〟が次々に育つ安平町で
有機農業で自立していく道を追求

「またたびFarm」と「ハラハチファーム」の歩み

2年前に「オーガニックビレッジ」を宣言した胆振管内安平町には、野菜づくりや畑作、平飼い養鶏などに携わる新規就農者が多い。2017年に6戸の農家で設立した「安平町有機農業推進協議会」のメンバーは現在、10戸に増えた。うち7戸はリーダー格の小路健男さん(北海道有機農協代表理事組合長)が創った研修農場(本誌9月号を参照)を経由して〝新農業人〟になった人たち。既存農家からの参入や他地域から移転してきた人もおり、それぞれの略歴や経験などを活かし、有機農業で自立していく道を追求している。第6回の新・農業人シリーズでは、15年前に道北の愛別町から移り住んだ「またたびFarm」と、大豆や小麦の自然栽培に挑戦している「ハラハチファーム」の歩みを紹介する。                  (ルポライター・滝川 康治)

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【連載】ルポ「ひきこもり」122──小樽の地域共生コーディネーター・角谷康次さんに訊く

可能性を信じ支援していけば
やがて明るい光が見えてくる

社会福祉法人恩賜財団済生会支部 北海道済生会(小樽市)が運営する重症心身障害児(者)施設「みどりの里」の医療ソーシャルワーカー、なおかつ小樽市の重層的支援体制整備事業の委託を受け市の福祉総合相談室「たるさぽ」で地域共生コーディネーターとしても活動する角谷康次さん(54)。地元の家族会にも顔を見せるなど、ひきこもり支援にも意欲を見せ「可能性を信じて支援していけば明るい光が見えてくる」と話す。そんな角谷さんが取り組むひきこもり支援をテーマに、同市における対策の現状や課題を訊いた。                 (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【118】

後世に語り継ぐ価値ある遺構

函館山要塞の指揮命令を担った
千畳敷砲台の「戦闘司令所跡」

北海道の代表的な観光地として知られる函館山に残る旧日本軍の函館要塞跡。その中で最も規模が大きく、ほぼ当時のままの姿を見ることができるのが千畳敷砲台跡だ。そこには大砲を撃つ方向や角度、発射のタイミングをコントールする函館要塞の中枢と言える戦闘司令所の遺構が良好な状態で残されており、誰でも立ち入ることができる。前回の連載で訪れることができなかった千畳敷砲台跡を中心に改めて函館山に残る戦争遺産を取材した。
  (ジャーナリスト 黒田 伸)


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【フォトレポート・トピックス】
●北海道の課題解決に若い力を道内地銀2行が内定式を挙行
●施設敷地を一般開放 毎秋恒例・北海道矯正展 札幌で開催
●秋の行楽は「有珠山ロープウェイ」を拠点に紅葉の名所「洞爺湖有珠山エリア」へ!
●すすきのピックアップガール 「すず」(セクシーカジノ バニーハント)
●住まいと暮らしの未来を探った「ほっかいどう住宅フェア」開催

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
*連載小説 メンタルエース
*堀川裕己の不動産鑑定士から見た北海道の行方
*ただしいうそのつくりかた
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【今月の表紙】
木翁二画『むかしの今朝』
【報道】倶知安町・羊蹄山麓の違法開発を追う

巽地区の知られざる過去
中国籍社長の真意とは─

テレビなどのマスコミが大きく取り上げた倶知安町巽地区の違法開発事案は、都市計画法の違反などを理由に道が6月下旬、事業者に工事の停止を勧告し、仕切り直しを余儀なくされた。そんな中、記者は報道機関として初めて開発エリアに入り、つぶさに現地を確認する機会を得た。さらに渦中の中国籍社長を直撃し取材を進めると、この地区は過去における原野商法の草刈場だったことも判明した。名峰、羊蹄山の麓でいったい何が起きているのか──。        (本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】北の門番に不祥事隠蔽疑い

函館税関で不正告発

千歳支署の当直で勤務懈怠か
書類紛失・偽造の目撃情報も

北海道と東北北部の通関業務を担う函館税関(田中透税関長)で、不適切な当直勤務や文書偽造を告発する公益通報があったことがわかった。遅くとも3年前から寄せられていた通報により、内部では今春までに告発事案の事実関係が確認されたが、税関はいずれの事実も公表していない。疑われるのは、組織的な不祥事隠蔽。前身の箱館運上所から数えて160年あまりの歴史を持つその官庁で、何が起きていたのか。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈80〉 

「極めて根深い盗撮癖が」

常習盗撮の元警察官に有罪判決
同時期の道警処分では新事実も

在職中に盗撮行為を繰り返していた元警察官に、執行猶予つき有罪判決が言い渡された。裁かれた行為は9件に上るが、地元警察が開示した公文書には起訴に到らなかった別の容疑の記録も残る。当事者の元巡査は保釈中の再犯で罪を重ね、しかしながらその後再び釈放されて自由の身となった。その人と同じ時期に処分されたほかの警察官たちの不祥事と併せ、現時点であきらかになっている事案の概要を報告しておきたい。(小笠原 淳)

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【報道】

冤罪救済「善は急げ」

再審法改正呼びかけに320人
弁護士会が市民向けイベント

無実の罪で捜査機関などから深刻な被害を受けた人たちが一堂に会する催しが8月下旬、札幌市内で開かれ、刑事訴訟法の再審関連条文の早期改正などが呼びかけられた。当事者の貴重な語りには多くの関心が集まり、足を運んだ約320人が講演や公開討論に耳を傾けた。(小笠原 淳)

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【連載】“核のゴミ”レポートPART45 
「概要調査」の申請の前に立ちはだかる寿都町内の地質問題

“新知見無視”のNUMO

「磯谷溶岩」は喉に刺さったトゲか
概要調査前にどうなる寿都町長選

“核のゴミ”最終処分地の選定に向けた「概要調査」に着手したい事業主体のNUMO(原子力発電環境整備機構)にとって、喉に刺さったトゲのような存在が後志管内寿都町内を広く覆う火山噴出物「磯谷溶岩」だ。国が定めた処分地候補の選定要件では、地質年代が第四紀の火山の中心から15キロ圏は不適地とされている。昨年来、地質学者の岡村聡さん(道教育大名誉教授)らは磯谷溶岩が第四紀火山とする新知見を論文にまとめて関係する学会などで発表し、概要調査への移行に固執するNUMOの動きに一石を投じてきた。それらの経緯をふり返りながら、地層処分政策の矛盾点や寿都町長選の動向などを紹介する。                  (ルポライター・滝川 康治)

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【シリーズ・住宅不動産情報】㉝──札幌中心部で続くホテル建設ラッシュ

コロナ前から途切れず続く開業
ススキノ、大通、駅北口に集中

大規模な市街地再開発が進む札幌の中心部。札幌駅前や大通ではランドマークになっていたビルが解体され、新たな胎動が始まっている。それに劣らぬ活況を見せているのがホテル建設だ。本年中にオープンするホテルや26年、27年に開業するホテルの建設風景が街角に溢れている。手堅い需要を背景にコロナ禍でも途切れなかったホテル建設は、踊り場を迎えることなく続いている。ラッシュの様相を呈する現場から報告する。
   (佐久間康介)

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【地域】勇退する浦河・池田拓町長に「私の4期16年」を訊く

進めた外国人や障害者との共生
競走馬の里に不可欠なインド人

日本を代表するサラブレッドの生産地で「優駿のふるさと」として名高い日高管内浦河町は、精神障害者のコミュニティ「べてるの家」でも知られ、近年は夏イチゴの産地としても注目されている。この浦河で4期16年にわたり町政を担ってきた池田拓町長(73)が任期満了に伴う町長選(11月25日告示、30日投開票)への不出馬をこのほど表明した。勇退の節目に当たり本誌のインタビューに応じた池田町長は、「競走馬の育成においても外国人労働者の活用が進んでいる。次の町政でも外国人やハンディを持つ人との共生に力を入れてほしい」と願いを込めた。
  (8月20日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【社会】北海学園大学の宮入隆教授に「外国人材の現状と課題」を訊く

社会の維持に不可欠として
受け入れ体制の整備が急務

外国人材の支援は自治体の大きな責務

北海道は日本の農業基地──。道内のそんな役割は全国的な米不足などの影響でさらに強まりそうだ。米の増産や農業の付加価値化が叫ばれる一方、懸念されるのが労働力の確保だ。牧場や畑などの現場では高齢化などにより働き手が不足し、代わって外国人労働者が急増している。その数は道内で現在約6千人。水産加工や介護分野などを含めた全業種では4万人にものぼる。だが、彼らの受け入れ態勢の整備は、まだ道半ばだ。農業をはじめとする北海道における外国人材の現状と課題とは何なのか。道内各地の事例を交え、農業経済論が専門である北海学園大学経済学部教授の宮入隆氏(53)に訊いた。
   (8月6日取材 ジャーナリスト・岡野 直)

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【地域】堂守が亡くなったオタモイ地蔵尊の行方

断崖に残された“小樽の原点”
「オタモイ地蔵」の歴史と価値

小樽市オタモイ海岸の断崖にある「オタモイ地蔵尊」の堂守、村上洋一さんが亡くなっていたことが2023年4月に分かり、地元の関係者が地蔵尊の今後の存続について協議を続けている。地蔵尊まで続く海側の約700mの遊歩道は2006年3月の土砂崩落で通行禁止。地蔵尊の裏側の山道周辺も土砂災害警戒区域に指定されており、地蔵堂への参拝は難しくなっている。小樽の文化遺産に詳しい、小樽商科大学客員研究員の高野宏康さん(51)は「子宝地蔵として知られているオタモイ地蔵尊は、元は北前船で海難事故にあった人たちの供養のために祀られたものです。小樽の原点ともいえる地蔵なので、移転を含め現在地での存続が可能かどうか検討していきたい」と話している。         (武智敦子)

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【ニュース】

■公開映画『でっちあげ』の原作者と
 「旭川事件」の元校長が地元で対談
──浮き彫りになったメディアと行政の問題点

■北海道新聞が本誌編集部に抗議
 前号記事に「二次被害招く」指摘
──記者盗撮問題では乙部町職員送検の報

■オール北海道の反対で撤回に追い
 込まれた勇払原野の風力発電事業
──事業者は資材の高騰を理由に「事業性の確保が困難」

■不動産のLAホールディングスが
 満を持して札証の本則市場に上場
──北海道へのコミットを強め地元企業などと連携強化

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【連載】〝農と食〟北の大地から

当別町に行き先を失った牛たちの
居場所を創った関口晴実さん

道内初の小さなサンクチュアリは
動物福祉にとっての「大きな一歩」

アニマルウェルフェア(動物福祉・AW)後進国の日本には、ごくわずかな数しか存在しない「ファームアニマル・サンクチュアリ」──そこは、行き場のない家畜たちに自分らしく生きてもらう場である。心ある個人や企業・団体からの寄付金などによって運営され、奇形や障害のある動物や怪我を負ったり、虐待を受けている動物などを受け入れるもので、欧米には数多くのサンクチュアリが存在する。昨年、北海道では初めて牧場従業員の関口晴実さんが、石狩管内の当別町内に「牛たちのかくれ家」を開設した。現在は3頭を飼育し、牛たちが伸び伸びと暮らす一方で、「かくれ家」のサポーターはすでに百人を超え、静かな広がりを見せる。関口さんを訪ね、活動に対する思いなどを訊いた。
(ルポライター滝川 康治)

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【農業】京都の作庭家・甲田貴也さんが仁木町で農家に転身

耕作放棄地を開墾した無農薬、
無化学肥料の「むすひ自然農園」

日本の風土が育んできた文化と暮らしを未来につないでいきたい──。3年前に京都から仁木町に移り住んだ作庭家の甲田貴也さん(40)と妻の和恵さん(37)が同町東町に新規就農し、「むすひ自然農園」を開いたのは2023年。耕作放棄地を開墾しながらの畑作は気が遠くなるような手間と時間がかかるが、農薬と化学肥料を使わない土壌で育てた農作物は野菜が本来持つ味がすると好評だ。甲田さんは、「食は全ての基本です。風土と共に生きながら農作物をつくることは、日本の文化を守ることにつながります」と将来を見据えている。   (8月21日取材 武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」121──小樽市福祉保険部・中村哲也部長に訊く「ひきこもり対策」

重層的支援体制整備事業で
こぼれ落ちる人を助けたい

高齢の親と共に子どもが孤立する「8050問題」が深刻化する中、道内の自治体では札幌をはじめ、函館や江別、苫小牧、北見などがひきこもり支援に力を入れている。一方、小樽では「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」が5月28日に同市に対し、ひきこもりについて正しい理解を求める要望書を提出するなど行政に期待する動きが活発化している。ひきこもりは特別なものではなく、誰もがなりうるもの。小樽市はこの問題にどう向き合っていくのか。8月下旬、同市福祉保険部の中村哲也部長(58)を訪ね、行政としての「ひきこもり対策」について訊いた。 (武智敦子)

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【医療】新時代へ再整備される南空知医療圏

岩見沢市立総合病院と北海道中央
労災病院が来年4月、経営統合へ

岩見沢市立総合病院(484床)と独立行政法人労働者健康安全機構が運営する北海道中央労災病院(199床)が来年4月に経営統合する。統合後は現在の「岩見沢市立総合病院」での運営となるが、28年秋の新病院の開院を目指し、造成工事が開始されている。統合の背景にあるのは、施設の老朽化に加え新型コロナ後の患者受療動向の変化による厳しい病院経営だ。自治体病院として地域住民の健康を支えてきた市立総合病院、労災や職業病に積極的に対応してきた労災病院が統合される意義や今後をレポートする。(8月18日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【イベント】「ほっかいどう住宅フェア 2025」開催へ

「住まいとくらしのミライ博」で
豊かで安全安心な未来を探そう

「住まいとくらしのミライ博」と銘打った「ほっかいどう住宅フェア2025」が、9月27日と28日の2日間、札幌市中央区南3条西5丁目の北海道庁赤れんがガーデン(赤れんが庁舎前庭)で開催される。2021年度から始まり今年で5回目。国土交通省の定める「住生活月間(10月)」に向けた啓発イベントで、新たに住まいづくりを考える人にはうってつけの催しになっている。食やエンタメのお楽しみも盛り沢山。「住まいと暮らしの未来」を探しに足をのばしてみては。

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【連載】ススキノ探訪14 

酒肴酒菜 掌(てのひら)

至福の日本酒との出会い

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【117】

地図から消された軍事基地

津軽海峡の防衛強化のために
要塞化された函館山と砲台跡

毎日、多くの観光客が訪れる函館山は日本を代表する夜景スポットとしても有名だが津軽海峡という国際海峡を望んでいるため、明治中期ごろから軍事要塞化されていた。第二次世界大戦でも重要な軍事拠点だったにもかかわらず敵の攻撃を受けていないこともあって砲台跡などの遺構は、ほぼ当時のままの姿を残し、北海道遺産に指定されている現在は訪れる人も増えている。そんな函館山の山中を8月中旬に歩いてみると、貴重な戦争遺産の一部が崩落の危機にさらされていた。                       (ジャーナリスト 黒田 伸)

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【漫画】鈴木翁二特選漫画館

《歌の町》

本誌表紙絵でお馴染みの漫画家・鈴木翁二さんの名作のひとつを紹介したい。収録した『歌の町』は1980年代前半に描かれたもので、浮遊する魂をわしづかみにして紙面に焼き付けるような独特のタッチから孤独を抱える少女の哀感が伝わってくる。読者からの評価も高く、本作は単行本『かたわれワルツ』(而立書房・2017年刊)にも収録されている。作家性を重んじる伝説の漫画雑誌「ガロ」で漫画家デビューを果たし、水木しげるプロダクションにスカウトされた青年は、どうしようもない寂寥を抱えて独り立ちし、唯一無二の“翁二ワールド”を築いていくことになる。その歩みは今も止まることがなく、近年は欧米など海外からの評価も高まっている。翁二漫画を愛してやまない赤澤帆希さんのラブレターを添えてお届けする。

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【フォトレポート・トピックス】
●地元の食を通して地域に貢献 アンデルセングルメ祭り開催
●「SORACHI 1984」のビアバー2号店が新千歳空港にオープン
●北海道カントリークラブでニトリレディス 鈴木愛プロが栄冠に輝く
●草莽の僧侶 小西丞西さんの『おゝ他力よ!! 他力!』完結
●「チャイナフェスティバル2025札幌」開催 アカプラに飲食と物販関係の26店が出展

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
*視点 公共交通をどうする?
*連載小説 メンタルエース
*堀川裕己の不動産鑑定士から見た北海道の行方
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【今月の表紙】
木翁二画『ヤドカリ岩』
【報道】自治体と報道――問われるガバナンス

記者は2人いた

乙部町職員が盗撮で懲戒処分
発生半年、対応遅れた事情は

7月中旬に地元紙が伝えた、ある盗撮事件。追って共同通信やNHKも報じたその出来事は、自治体職員が女性新聞社員の下着を撮影して処分されたという側面のみが伝わるところだが、関係者らが把握する事実はそれだけに留まらない。事案の発生から当事者の処分までに半年以上の時間が費やされた背景には、何があったのか。被害者の勤務先・北海道新聞が自社の紙面に書き残さなかった情報を、ここに記録しておく。(小笠原 淳)

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【報道】

問われる職場の安全配慮義務
看護師パワハラ自殺、遺族の裁判続く

「病院には『新人に対して配慮が足りなかったのでは』と問い質したいです」。
 室蘭市の村山豊作さん(72)・百合子さん(69)夫妻は、10年以上に及ぶ闘いのさなかにある。釧路市で続く裁判は、就職半年で自殺した長男・譲さん(当時36)の勤務先の安全配慮義務違反を問うものだ。
「今日も、遺影に『頑張ってくるから』と声をかけてきたところです」
 看護師として地元の釧路赤十字病院に就職した長男は2013年9月、医師からのハラスメント被害を訴える遺書を残し、実家の車庫で自ら命を絶った。(小笠原 淳)

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【報道】告発・絶望の学府㊴

「学校には言わないで」

江差パワハラ裁判・弁論再開
七回忌前に遺族が法廷で陳述

本誌面で報告を始めてから4年あまりが過ぎた、公立看護学校のパワーハラスメント問題。既報の通り、教員のハラスメントを苦に学生が自殺した事案では、学校設置者の北海道が第三者調査で認定されたパワハラと自殺との因果関係を否定し続けている。苦渋の決断で道を訴える裁判を起こした遺族は今夏、2度めになる口頭弁論の法廷で改めて意見陳述に臨んだ。語られたのは、亡き長男が残した言葉の数々。同じ空間に、深く頷く傍聴人の姿があった。(小笠原 淳)

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【報道】道東の小さなまち中標津町の大きな挑戦

酪農に見えてきた曙光

乳業大手2社が工場を新設・増設
若者と外国人が支えるまちづくり

コロナ禍での生産抑制やウクライナ戦争による飼料高騰などで地盤沈下した酪農が、根室管内の中標津町(西村穣町長)で再生の時を迎えている。乳業大手2社が工場を新設・増設を決め、20代の若者や外国人材が復興の一端を支える。人口減少の波に洗われる道内の自治体の中で気を吐き、識者から「中標津モデル」として注目される同町の活気を帯びた現在をレポートする。(岡野 直)

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【連載】道警不祥事から考える〈79〉

児童買春など未発表か

道警不祥事・本年上半期速報
賭博など軒並み「減給」留まり

2025年の半分が過ぎ、小欄で報告を続けている地元警察の不祥事問題も上半期6カ月ぶんの記録が出揃った。懲戒処分ではわいせつ事案が急増する結果となり、その一部で報道発表が控えられたことが疑われる。懲戒に到らない監督上の措置にも法令違反と思しい事案がいくつか見られるが、これらが適正に捜査されていたかどうかは未確認だ。まずは速報値を報告し、それ以上の事実関係については以後の情報開示請求の結果を待つこととしたい。(小笠原 淳)

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【経済】ラピダスが2ナノ半導体試作品でトランジスタ動作を確認

世界にないイノベーションに向け
会社一丸で超えた大きな中間目標

次世代半導体の量産を目指しているラピダス(本社東京)は7月18日に開いた記者会見で、千歳市美々の新工場「IIM-1」(イーム・ワン)で試作した回路線幅2nm(2ナノメートル※1ナノは10億分の1単位)の半導体で、トランジスタ動作を確認したことを明らかにした。同社は昨年12月25日に2nmの回路を形成できるASML社(オランダ)のEUV(極端紫外線)露光装置をイーム・ワンに搬入。本年4月1日にはパターンの露光・現像に成功し、その3カ月後の7月10日、試作ウエハーにおいて2nmのGAA(ゲートオールアラウンド)トランジスタの動作を日本で初めて確認したという。(佐久間康介)

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【連載】
“核のゴミ”レポートPART44 「ほろのべ核のゴミを考える交流会」と寿都町長選の今

地層処分は壮大な虚構

人々を翻弄する原子力関係者と
「事前調査」の舞台、寿都の行方

日本原子力研究開発機構の「幌延深地層研究センター」で続く“核のゴミ”最終処分に向けた試験研究も、NUMO(原子力発電環境整備機構)が後志管内の寿都町と神恵内村で進めようとする処分地選定に向けた「概要調査」も、「いずれ日本でも地層処分ができるだろう」という壮大な虚構にもとづく動きである。現実を直視せず「いずれ科学技術が解決してくれる」と思い込んだ原子力関係者には、その虚構が人々を翻弄することに思いが及ばない。一方で計画の矛盾に気づいた人たちは2009年から地層処分政策のあり方を問う交流会を続けてきた──。今回は、その交流会の模様と“核のゴミ”事前調査の舞台になっている寿都町の町長選をめぐる動きをお届けする。(ルポライター・滝川 康治)

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【シリーズ・住宅不動産情報】㉜──消えゆく札幌市街地のミニランドマーク

市内各地で解体・建て替えの動き
「地域の歳月」を刻んだ半世紀に幕

札幌市では1972年の冬季五輪を契機にまちづくりが進み、都心部から離れた市街地でもビルが相次いで建設された。それから半世紀を経て、更新時期を迎えた建物のスクラップ&ビルドが進んでいる。ここで取り上げるのは、市街地で目印になる場所に建っていたビルの解体現場。地域住民の街の記憶を形作ってきた、言わばミニランドマークとも言える建物だ。地域住民の見慣れた風景がスクラップ&ビルドによってアップデートされ、新たな記憶が積み重ねられていく。新陳代謝が進んでいる市内各地の現場から報告する。  (佐久間康介)

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【環境】「苫東厚真風力発電を考える会」が「健康への影響」をテーマに学習会

国が計画見直しを求めた事業の
健康被害に厚真町住民が危機感

大阪ガスの関連会社が胆振管内苫小牧市と厚真町にまたがる勇払原野で計画している「(仮称)苫東厚真風力発電事業」。この計画の撤回を求める厚真町の住民団体「苫東厚真風力発電を考える会」(家倉博代表)が7月12日、町内で「健康への影響」をテーマに学習会を開いた。この事業をめぐっては、希少鳥類への重大な影響が懸念されるとして環境相が抜本的な見直しを求めていた。事業者はこれを受けて、風車を当初の予定の10基から半減する方針を決定。同会は「健康への影響が出ている風車を20年の長期にわたり稼働させていいのか考えていきたい」としている。 (武智敦子)

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【環境】札幌市・山口処分場への新幹線残土搬入問題を追う

「粉塵中のヒ素」の測定を求める
住民陳情を札幌市議会が不採択

北海道新幹線の札幌延伸に伴う札樽トンネル(札幌・小樽=26・2キロ)工事で発生する要対策土の札幌市手稲山口地区への搬入をめぐり、付近の粉塵に含まれるヒ素の測定と開示を求める住民団体の陳情を6月6日の札幌市議会総務委員会は不採択とした。陳情を提出していた「有害掘削土に反対する住民の会・連絡会」の堀井克幸代表は後日、本誌の取材に応じ、「周辺住人の人生や健康を考えずに多数決で決めてしまうのは残念の一言に尽きるが、これからも諦めずに運動を続けたい」と話した。   (武智敦子)

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【ニュース】

■公開映画『でっちあげ』の原作者
 福田氏の講演会を旭川で開催へ
──注目される「旭川少女凍死事件」の金子元校長との対談

■ラピダスがもたらす環境問題で
 懸念されるPFAS以外の影響
──石狩での学習会で東京都環境局OBが「水も大気も」と警鐘

■札幌高検トップに山田氏が着任
 国民の信頼「公正な法の適用」で
──袴田判決・検事総長コメントへの質問には回答せず

■初出展した小樽ほほえみフェスタで
 家族交流会がひきこもり問題を啓発
──社会福祉法人「塩谷福祉会」との連携で広がる活動

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【地域】1期目を折り返した函館・大泉潤市長に訊く

函館に注がれる熱い視線を
「次のまちづくり」に生かす

小さな声を聞き大きな夢を語るのが使命

2023年4月の函館市長選で圧倒的な民意を受けて初当選した大泉潤市長(59)。まったなしの人口減少問題に全庁的な「人口減少対策本部」を立ち上げ子育てや教育支援に乗り出したが、足元では合計特殊出生率が初めて「1」を割り込むなど厳しい状況が続く。公約で注目された北海道新幹線のJR函館駅乗り入れは、札幌延伸の延期で不透明さが増した印象だが、「目標に変わりはない」と決意は揺るがない。その一方で就任後、さまざまな形で函館にスポットライトがあたり、地元の注目度と存在感がいや増しているのも事実。それぞれの課題に向き合いながら「まちの小さな声を聞くことは私の原点」と語る大泉市長にまちづくりの現状と展望を訊いた。
(7月23日取材 工藤年泰・佐久間康介・武智敦子)

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【観光】2025 道内観光情報

いま秋色を探す旅へ

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【医療】
脳神経外科の急性期治療と在宅医療の
進化を森山病院の安栄良悟医師に訊く

脳神経線維を傷めない手術を確立
訪問看護とのコラボで延びる余命

社会医療法人元生会(旭川市・森山領理事長)が運営する森山病院(232床)の脳神経外科が脳腫瘍や血腫などの治療で大きな成果を上げている。2年前、放射線部に導入された解析ソフトで脳神経線維を描出するシステムが確立し、脳神経繊維を温存しながら病変部に的確にアクセスできるようになった。さらに、訪問看護チームとの連携により在宅治療で患者の延命とQOLの向上が図られるなど、診療部門を超えたコラボレーションにも注目が集まっている。これらのプロジェクトをリードしているのが脳神経外科部長の安栄良悟医師だ。元旭川医大脳神経外科准教授で道内における悪性脳腫瘍治療の第一人者である安栄医師に急性期治療と在宅医療の進化を訊いた。    (7月17日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【企業】体制固めが奏功、エコミックが反転攻勢へ

バックオフィス業務を引き受けて
日本企業の生産性向上をサポート

給与計算などバックオフィス業務の代行事業を展開しているエコミック(本社札幌・熊谷浩二社長、札幌証券取引所アンビシャス上場、東京証券取引所スタンダード上場)が、企業を取り巻く人手不足やコスト削減を求める環境変化で追い風を受けている。2025年3月期連結決算は内部体制の再構築から減収減益を余儀なくされたが、中国の上海市に新たな子会社を設立するなど26年3月期からは反転攻勢を狙う。将来的に企業の管理部門のルーティンワーク全般を担う事業体を目指す熊谷社長は、「日本企業の生産性向上をサポートしながら成長を加速させたい」と意気込む。
  (7月16日取材 工藤年泰・佐久間康介)

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【連載】北の大地を拓く新・農業人【5】

まちをオーガニックビレッジに
導いた有機農業のフロンティア

旧追分町に入植した小路健男さん「35年の軌跡」

1990年代初め、茨城県出身のひとりの青年が胆振管内の追分町(現安平町)に新規就農した。農場主の小路健男さんは、有畜複合経営の農場で研修に励んだ経験をもとに、米づくりと畑作、平飼い養鶏を軸にした経営を続けながら、有機農業の仲間を増やすための活動に奔走。自分の農園の一部を就農希望者の研修場所として提供する一方、「有機」に特化した道内初の専門農協の設立メンバーにもなった。還暦を過ぎた今、農園では後継者が育ち、新たに有機農業を始める人も増えた。そうした取り組みが周囲を動かし、安平町は一昨年、「オーガニックビレッジ」を宣言するに至る──。有機農業の普及と後進の育成に尽力してきた、その歩みをたどった。
     (ルポライター・滝川 康治)

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【連載】ルポ「ひきこもり」120──北見市社会福祉協議会の取り組みから

レタポスとの連携で寄り添う
形に進化したひきこもり支援

オホーツク管内の北見市社会福祉協議会がひきこもり支援に力を入れている。昨年4月に「北見市自立支援センター」内にひきこもり支援に特化した、北見市ひきこもり相談センター「ふらっと」を開設。これに協力し、札幌市のNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(レタポス・田中敦理事長)は昨年に続きピアスタッフを派遣。7月26日から現地で居場所事業を主催するなど連携の輪が広がっている。北見市のひきこもり支援の現場を取材した。            (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【116】

歴史を語り継ぐ舞鶴市民

シベリア抑留の苦難を伝える
京都府の「舞鶴引揚記念館」

1945年8月15日に終戦を迎えた後も旧満州や中国大陸、朝鮮半島や樺太、さらにグアム、サイパンなどの南洋諸島には軍人や民間人など約660万人もの日本人が残されていた。これらの人々の「引き揚げ」に全国10港が指定され、その中でも京都府舞鶴市の舞鶴港は、シベリア抑留から帰国した人たちの第一歩を記した港として知られる。引揚者の苦難と再会の感動を記録と記憶に残す舞鶴引揚記念館を訪れると、地元で歴史を語り継ぐ多くの人々に出会うことができた。                          (ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】
●「プレミスト旭川ザ・タワー」の商業施設「ONE SEVEN」が開業
●THE EAGLE GOLF シニアオープンで宮本勝昌プロが連続優勝
●函館に全国系外食チェーンの5ブランド7店が一気に進出
●セコマとハセストが初コラボ 函館の大手町で合体店誕生へ
●似鳥財団運営の小樽芸術村で「浮世絵美術館」がオープン
●ススキノピックアップガール「かほ」(セクシー学園キャンガク)

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
*視点 公共交通をどうする?
*連載小説 メンタルエース
*堀川裕己の不動産鑑定士から見た北海道の行方
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【今月の表紙】
木翁二画『ヤドカリ岩』
【報道】自衛隊・退職阻止の果てに

「国は非を認めて」

19歳自衛官自殺、母の慟哭
6年越し裁判が今秋結審へ

部隊内でハラスメントを受けていたという未成年の自衛官が退職の意向を受け入れて貰えず、退路を失って自ら命を絶った。自衛隊は自殺の理由を「実家への仕送りの辛さによる」と主張。失意の遺族は2020年に問題を法廷へ持ち込んだ。5年が過ぎた本年6月、裁判はようやく原告らの尋問に到り、この秋にも審理を終える見通しだ。長い闘いを強いられた遺族は、改めて訴える。「国はもう噓をつかず、非を認めて欲しい」――。(小笠原 淳)

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【報道】「令和の米騒動」から食の自給を考える──北大名誉教授の農業経済学者・三島徳三さんに訊く(後編)

高騰の災いを福となす

消費者の理解と生産者らの
努力から生まれる適正価格

5月後半から始まった随意契約による備蓄米の放出で浮き彫りになったことは、“小泉米”がもたらす国民の間の不公平感である──。こう看破するのは、農業経済学の研究者として半世紀にわたり農産物の流通問題を追究してきた三島徳三さんだ。日を改めて行なった2回目のインタビューでは、主食用米の複雑な流通構造について解説するとともに、農林水産省が進めようとする作況指数の廃止や玄米の篩い目幅の変更などの問題点についても指摘。生産農家に対する直接支払い(所得補償)や食料自給率アップの必要性などについても示唆に富んだ提案が続いた。(6月21日収録 ルポライター・滝川 康治)

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【報道】不協和音に軋む伝統国大

道教大 見えざる亀裂

函館校で2年越しパワハラ告発
10年前のセクハラは公表されず

重大な人権侵害を疑われた問題が、不透明な審議で不問に付された――。そう訴える声の主は、北海道内で80年ほどの歴史を持つ国立大学の職員。昨春まで常勤の教授だったその人は、同僚教員の1人からいわれのない脅迫を受けることになったという。時期を同じくし、周辺では10年前に起きていた別のハラスメント事案をめぐる疑問の声が改めて沸き起こり始めた。教員養成校として伝統浅からぬその学府で今、何が起きているのか。(小笠原 淳)

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【報道】脱ロシアで注目される「中央アジアシフト」

いま北海道から中央アジアへ
関係強化で生まれる大きな夢

ウクライナ戦争でロシアとの関係が断絶されている中、注目されているのが日本、とりわけ北海道と中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)との関係だ。企業・自治体、開発コンサルタント、北大教授といった「プレーヤー」が中央アジアを訪ね、関係を深めながら実際に新規事業を始めつつある。この「中央アジアシフト」の背景には、互いのニーズが噛み合っていることがある。道内企業の進出、自治体による交流や人材受け入れ、学術研究の深化など近年の動きを追った。

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【連載】“核のゴミ”レポートPART43 新人の出馬表明で寿都町長選はどうなる?

問われる“変える覚悟”

「現職VS新人」の構図でも
足並み揃わぬ核ゴミ反対派

任期満了にともなう寿都町長選(10月23日告示、同28日当開票)。3月の定例町議会で現職の片岡春雄氏(76歳)が7選を目指し出馬表明したのに続き、新人の町議・大串伸吾氏(41歳)が6月26日、北海道新聞の取材に対し出馬の意思を表明した。他にも出馬を模索する町民もいる。反対派の住民団体メンバーでもある大串氏は、「自分が描く町づくりと概要調査の実施は相容れない」との主張を掲げ、7月中旬の正式発表を計画するなど「現職VS新人」の選挙戦の構図は固まってきた。しかし、肝心の同氏を支える町民の足並みは揃っておらず、「文献調査」をめぐる動きに翻弄された関係者には疲れも見える──そんな投票まで3カ月余りの状況をレポートする。   (ルポライター・滝川 康治)

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【報道】北大名誉教授・地質学者の小野有五さんが泊村の集会で警鐘

いま泊原発の適合性審査を
やり直すべき理由とは何か

「泊原発再稼働は本当に安全か!!」をテーマにした勉強会が6月7日、後志管内泊村の泊村公民館であった。泊原発立地4町村住民連絡協議会が主催し、北大名誉教授で「市民科学者の会・北海道」事務局長の小野有五さん(77)が講師を務めた。地質学者の立場から泊原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた小野さんは、再稼働を目指す泊原発3号機をめぐり原子力規制委員会が国の新規制基準に適合しているとして審査書案を了承したことを批判。「北電は科学を否定するようなことを平気でやっている。活断層の存在を否定できない以上、規制委員会は審査をやり直すべきだ」と訴えた。(武智敦子)

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【報道】逮捕者が出た遠軽町での風力事業で住民団体が行政へ質問状

役場の答えは実質「無回答」
問われる地元の当事者意識

オホーツク管内遠軽町(佐々木修一町長)の国有林に建設が計画されている「(仮称)遠軽ウインドファーム事業」をめぐり、住民団体「北海道風力発電問題ネットワーク」(佐々木邦夫代表)が同町に提出していた質問状の回答結果を6月6日に公表した。本誌5月号で既報の通り、この計画の事業者である「青天ウインドファーム合同会社」(青森市)の代表社員らは、今年2月に破産法違反(詐欺破産)で逮捕、その後起訴されているが、遠軽町からは具体的な対応や見解は示されなかったという。 (武智敦子)

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【シリーズ・住宅不動産情報】㉛──北海道ハウスメーカー協議会・鳥山達己会長に訊く

客への貢献目指して7社がタッグ
共同で土地仕入れや展示場活性化

今年4月、全国大手ハウスメーカー7社で組織する「北海道ハウスメーカー協議会」が発足した。これまでの業界事情から一堂に集まることができなかったが、昨今の住宅価格高騰や住宅展示場の来場者減少を受けた危機感が7社の背中を押した形となった。共同で土地の仕入れや販売促進に取り組み、発注や物流の共同化も模索する。初代会長に就任したミサワホーム北海道(本社札幌)の鳥山達己常務(60)に協議会の目的や活動方針を訊いた。             (佐久間康介・工藤年泰)

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【経済】「道内20信金3月期決算」を徹底分析

コア業務純益、16金庫で増益
貸出金利上昇の恩恵は限定的

道内20信用金庫の2025年3月期決算は、日銀の利上げに伴う預金利上げ、貸出金利上げ、余資運用環境の変化など、さまざま変数要因が顕在化した。そうした中で金融機関の収益力を表すコア業務純益は16金庫で増益、4金庫で減益となった。ただ金利上昇に伴い国債の評価損を計上した道南うみ街信用金庫(本店檜山郡江差町)の影響で、金庫全体の業務純益(一般企業の営業利益に相当)は、24年3月期比37・7%減、当期純利益も同63・6%減となった。道南うみ街の一次要因を除けば「まずまずの決算」(金融関係者)に落ち着いた。   (佐久間康介)

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【ニュース】

■旭川少女いじめ凍死事件の真実と
 問題を考える講演会を地元で開催
──遺族側が市に損害賠償を求めた訴訟では口頭弁論始まる

■医療資源が乏しい離島でがんの
 早期発見目指す官民一体の挑戦
──尿でがん検査のクライフが検診推進で利尻町と連携協定

■北海道猟友会、新入約600人
 女性・若手増で平均年齢下げる
──改正鳥獣法めぐっては「不利益なき取り扱い」訴え

■記念イベントが2枚組DVDに
 被団協・田中さん講演など収録
──札幌で会場定員350人超過──「参加できなかった人たちにも」

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【観光】北海道観光機構・唐神昌子氏が新会長デビュー

強固で夢をもてる業界目指す
誘客分散で経済効果を全道へ

公益社団法人北海道観光機構の新会長に就任した唐神昌子氏(トーホウリゾート代表取締役)が、6月23日の通常総会後に記者会見を行なった。唐神氏は小金澤健司会長(当時)の下で副会長を務めていたが、本年1月に小金澤氏が急逝したことを受け5月23日の理事会で会長就任が了承されていた。その約1カ月後に開催された通常総会は、新会長としての本格デビューの場となった。総会後、副会長4人とともに記者会見に臨んだ唐神新会長の第一声をお届けしたい。         (佐久間康介)

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【ビール】2025 福祉協賛さっぽろ大通ビアガーデン

今年の夏もやってくる!
大通ビアガーデン

さっぽろ夏まつりのひとつとして7月18日から8月13日まで開催される「福祉協賛さっぽろ大通ビアガーデン」が間近に迫っている。大通公園6区画(全6会場)で用意される席数は1万以上というビッグスケール。その〝日本最大のビアガーデン(※)〟が今年、さらにアップデートした。昨年よりも各会場で屋根付きのエリアが広がったほか、5丁目と7丁目会場では全席でモバイルオーダーを導入。自分のスマホからビールやフードを注文でき、席まで運んでくれるので手間入らずの快適さだ。各会場の魅力は次頁以降でチェック!
※2024年全会場席数合計(さっぽろ夏まつり実行委員会調べ)

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【医療】
がん拠点病院「恵佑会札幌病院」の
肝胆膵外科部長に森本守医師が着任

ロボット手術で国内屈指の実績
膵臓癌でも諦めない医療を提供

がん拠点病院、社会医療法人恵佑会札幌病院(高橋宏明理事長、229床)の消化器外科・肝胆膵外科部長に4月1日付けで、名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科講師の森本守医師(51)が着任した。森本医師は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った肝臓、胆道、膵臓分野(肝胆膵分野)の低侵襲治療で国内有数の技術を持つエキスパートとして知られており、食道がんの治療で全国的な知名度を持つ恵佑会札幌病院が肝胆膵分野の治療でも飛躍することが期待されている。その森本医師に膵臓がんの最新治療をはじめ、今後の方針や展望などを訊いた。   
(6月18日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【企業】東京・銀座発祥の彌生グループが札幌に新拠点

北海道の潜在力と将来性を確信
グループの総力をあげ事業展開

 東京・銀座(中央区)を拠点に不動産業などを展開する老舗企業、彌生興業(長谷川尚功代表)のグループ会社が札幌市内で竣工まもないビルを取得し、このほど「彌生大通りビル」として北海道での事業展開を本格的に開始した。

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【お盆】いま、お盆の意味をあらためて考えたい

問い直す供養のこころ

故人のおかげで生かされて
いることに感謝の気持ちを

札幌市北区の高野山真言宗「惠弘寺」の足立隆厳住職(61)はサラリーマンなどを経て48歳で仏門に入った異色の経歴の持ち主。お寺の子供でもなく、ゼロから新寺を建立してからは宗教者として人に寄り添い対話を重ね、臨床宗教師や保護司としても活動の場を広げている社会派の住職でもある。今年のお盆特集は、コロナ禍を経て家族葬や直葬が増え、かつての宗教儀礼を大切にする葬儀が姿を消しつつある現状を踏まえ、足立住職に本来の葬儀の在り方や供養の意味を訊いた。(6月13日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【社会】小樽市議会で議論された「ひきこもり問題」

引き出した迫市長の前向き答弁
家族交流会との軋轢も雪解けへ

小樽市の迫俊哉市長は6月17日の市議会本会議で、昨年度に小樽市に寄せられた、ひきこもりに関すると思われる相談が46件あったことを明らかにした。代表質問に立った松井真美子議員(共産党)への答弁。ひきこもりの実態を把握する必要性については、「(問題の性質上)市が実態をつかむのは難しい」としながら「個々の状況に応じた適切な支援を届けるためには実態を把握し、相談につなげることが必要だ。支援機関と意見交換をしながら効果的な方法を研究している」とした。 (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」119──KHJ北海道支部「はまなす」の新会長・岩﨑澄夫さんに訊く

子どもの話を黙って聞ける
親をひとりでも増やしたい

NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族連合会」(本部東京)の北海道支部「はまなす」がこのほど開いた定期総会で、14年間会長を務めた北郷恵美子さん(79)が退き、副会長だった岩﨑澄夫さん(74)が新会長に就任した。子どもの不登校、ひきこもりを機に10年前に同会に入会。現在は札幌市の集団型支援拠点「よりどころ」の家族会でピアスタッフとしても活動し、参加家族らを支えている。「私もそうでしたが、時代の変化をつかめず意識は昭和のままという父親が多い。子どもに説教するのをやめ、黙って話を聞ける親に変身しましょう」と語る岩﨑新会長に今後の活動や意気込みを訊いた。 (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【115】

戦争遺産を守り語る人々

まちを焼き尽くした「堺大空襲」
大阪府堺市に残された防空壕跡

終戦の年である1945年、アメリカ軍による苛烈な空襲で全国各地に大きな被害がもたらされたが、大阪府堺市の商店街にあるギャラリーには、戦時中に造られた防空壕が当時のまま残り、希望者は見学できるようになっている。1945年7月、一夜にして1860人もの人々が犠牲になった「堺大空襲」から丸80年を迎える中、このギャラリーを訪れて防空壕跡に入ると、打ちっ放しの分厚いコンクリートの壁が市民を巻き込む戦争の恐ろしさを実感させてくれた。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】
●「リスクはあらゆる人に」過労・パワハラ死「家族の会」が札幌で総会
●北洋銀行の生物多様性を守る「ほっくー基金」で贈呈式開催
●根室の水産加工会社「兼由」がレトルト煮付け商品を新発売
●日本のビール発祥の地で乾杯 恒例のサッポロビアホリデー

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
*視点 公共交通をどうする?
*連載小説 メンタルエース
*堀川裕己の不動産鑑定士から見た北海道の行方
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【今月の表紙】
木翁二画『ヤドカリ岩』
【報道】「令和の米騒動」から食の自給を考える──北大名誉教授の農業経済学者・三島徳三さんに訊く(前編)

地産地消を取り戻せ

高騰の背景にある流通完全
自由化と米農家のJA離れ

大凶作が続いたわけでもないのに政府が保有する備蓄米が放出され、消費者は“2千円の米”を求めては列をなす……。主食用米の需給の逼迫は、コロナ明けにともなう消費の回復や猛暑による高温障害と精米歩留りの低下など複合的な要因によるもの。そんな中で「食糧法」の主旨を拡大解釈し、虎の子の備蓄米に手をつけるようでは、本格的な食料危機の時にはお手上げになるのではないか──。そこで、50年以上にわたり農産物の流通問題を追究してきた農業経済学者の三島徳三さん(北大名誉教授)を訪ね、「平成の米騒動」が起きた背景や矛盾点、今後の課題などを訊いた。(5月27日収録 ルポライター・滝川康治)

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【報道】道警不祥事から考える〈78〉

警官窃盗「訓戒」非公表

不祥事記録に「窃盗」明記なく
発表事案では保釈後に再犯も

本誌前号で報告した地元警察の直近の不祥事記録について、報道発表されなかった事案の中に深刻な法令違反として捜査されていたケースがあることがわかった。その事実は、公文書開示請求で入手した記録をもとにした“第2弾”の開示請求を経ない限り確認できなかったと言ってよい。処分関係の文書に「勤務規律違反等」の言い回しで記されていた不祥事は、警察官による現金窃盗事件だった――。(小笠原 淳)

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【報道】告発・絶望の学府㊳

加害否定、差別的言辞…

関与教員らの発言、生々しく
江差パワハラ・未公表聴取録

「学生を奮起させようとしたことをハラスメントにされた」――。公立看護学校で長期間にわたって続いていたパワーハラスメント問題で、当事者の元教員らが加害者としての自覚を欠いたまま現場を去っていたことがわかった。パワハラを苦に自殺した学生の遺族が起こした裁判で、それらの証言が残る記録が証拠提出されていたのだ。審理が非公開で進む中、裁判記録の閲覧を通じて確認できた事実のいくつかをここに記録しておきたい。(小笠原 淳)

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【シリーズ・住宅不動産情報】㉚──不動産鑑定士の堀川裕巳氏に訊く

いま北海道があぶない

廃墟になるまち、活況のまち
進む住宅不動産価値の二極化

人口減少が全国よりも早いペースで進む北海道。地域の過疎化にも拍車がかかっているが、そうした中で地方はもとより都市部でも廃墟のような建物や家屋が目に付くようになった。これらは倒壊の危険性だけでなく景観も損ない、閉塞感を一層高める要因にもなっている。その一方で海外投資が盛んなニセコエリアやラピダスで沸く千歳市は、全国トップクラスの土地価格上昇率を弾き出している。二極化が進む北海道の住宅不動産を取り巻く現況とは、そして廃墟化の一因になっている自治体の固定資産評価の問題とは何か。不動産鑑定士で関連著書を多く上梓している、北央鑑定サービス(札幌)の堀川裕巳代表(78)の答えは「いま、北海道があぶない」だった──。 (5月19日取材 佐久間康介・工藤年泰)

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【報道】国に断罪された苫小牧信金の窪田護元理事長

法令違反を生んだ独裁経営で
醸成された風通しの悪い組織

苫小牧信用金庫(本店苫小牧市・小林一夫理事長)が5月9日、法令遵守や経営管理に問題があったとして北海道財務局から業務改善命令を受けた。同信金は、信用金庫法で禁止されている不動産関連業務を営む子会社を有し、以前から同金庫と人事・業務面で関係性が深かったにもかかわらず、理事長、会長を歴任した元理事、窪田護氏(86)の指示と関与により事実関係を当局に隠蔽していたという。道財務局は「独裁的な経営に過度に依存し、風通しの悪い組織文化が醸成されてきた」と同金庫を厳しく非難している。                 (佐久間康介)

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【ニュース】

■対ロ関係の悪化を受けて強まる
 中央アジアへのビジネスシフト
──道経産局などが音頭を取り現地進出を後押し

■大手メディアは“負の側面”伝えず
 電力需要めぐる情報公開も落第点
──札幌の脱原発団体がラピダスと泊3号機の再稼働で学習会

■家族交流会と塩谷福祉会が小樽市に
 ひきこもりへの理解を求める要望書
──求めた「当事者がまた一歩を踏み出せる」支援

■小樽まち文化博物館で「回転レスト
 ランと宿文化」を題材に講演会開催
──最後に残ったセンチュリーロイヤルホテルの「ロンド」

■違法逮捕国賠、今秋証人尋問へ
 問われる警察の無令状強制捜査
──刑事告発の法令違反は2年経てなお処分未定

■陸自パワハラ裁判で「訴訟告知」
 元幹部職員らの賠償責任明確に
──難聴訴訟では道外から関心、傍聴支援拡がる

■元役員の損賠請求が和解で終結
 苫ガス燃料・社長暴言など告発
──和解内容は非公表――「口外禁止」付帯か

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【夏のボーナス特集】ゼロから考える資産形成

トランプショックに重なるインフレ
投資と節税を賢く選択して一歩前に

昨年来、活況だった株式市況がトランブ関税によるショックで冷や水を浴びせられた。資産形成の環境は激震に見舞われ、先行きに不透明感が漂っている。そんな中、「トランプショックは、良いショック」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの須藤臣(すどう・とみ)さん。須藤さんは1996年からファイナンシャルプランナーとして活動を開始し、これまで30年近くにわたって金融環境の変化を体感してきた。それだけに経験から導き出される言葉には説得力がある。その須藤さんに、トランプショックにインフレが重なる現在の経済環境で資産形成のポイントとは何かを訊いた。

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【医療】注目の〝インテリジェントホスピタル〟カレス記念病院の浅香正博院長に訊く

新時代に向け北光記念病院と
時計台記念病院を「発展統合」

社会医療法人社団 カレスサッポロ(本部札幌市・大城辰美理事長)の新病院「カレス記念病院」(320床)が4月1日、札幌市東区の旧札幌卸センター跡地にオープンした。これまで同法人が運営していた北光記念病院と時計台記念病院を統合。差額ベッドがかからない全室個室とし災害時にも対応できるようにするなど、利用者目線を追求しながら最先端の医療を提供するインテリジェントホスピタルを完成させた。北大病院院長や北海道医療大学学長などを歴任し、このほど同病院の院長に就任したピロリ菌研究の権威・浅香正博医師にカレス記念病院の概要や目指す医療について訊いた。 (5月16日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【農業】Agri Report──北の大地を拓く新・農業人【4】

荒れた土地を整え次の世代に
農業というバトンを渡したい

新天地で平飼い養鶏を営む石狩市の「飛ぶ鳥農場」

新規就農を目指す人たちが参入しやすい分野に、当初の投入資金が比較的少なくて済む平飼い方式の養鶏がある。養鶏場にほど近い都市部に新たな顧客をつくることができると、安定した収入が得られるからだ。石狩市厚田区にある「飛ぶ鳥農場」では今、簡易なハウス2棟で1,500羽ほどの鶏を飼い、卵の販売や加工品づくりを軌道に乗せつつある。しかし、ここに至るにまでは7年間にわたる研修生活や、農場用地の取得をめぐる就農計画の変更…といった苦労も重ねてきた。そうした数々の試練も乗り越え、今では多様な顧客を獲得した経営主の角野亮太さん・飛鳥さん夫妻のこれまでの生き方や、今後の展望などを紹介する。     (ルポライター・滝川 康治)

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【環境】風力発電反対運動の男性が仁木町銀山地区で取り組むコメづくり

紆余曲折を経て叶えた新規就農
夢は命と地域を支える稲作農家

後志管内仁木町で風力発電の反対運動を続けていた穂積豊仁さん(48)が、同町銀山地区で新規就農しコメづくりを始めた。3年前、銀山地区に風車の建設計画が持ち上がってからは、「仁木の自然を守ろう」と新規就農への道を一旦ストップ。仲間と共に反対運動を展開し町議選にも出馬するなど、穏やかだった日常は一変した。紆余曲折を経て夢を叶え、農家になった穂積さんが目指すのは安全・安心なコメづくりだ。「新規就農したことでようやく仁木の人間になれたと思います。取得したのは慣行農法(※化学肥料や農薬を使い高い収量を目指す農業)が行なわれてきた土地ですが、やがては無農薬栽培に切り替えていきたい」と意欲を見せている。 (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」118──コミュニティスペース「小樽に暮らすみんなの部屋 オタルブ」の取り組み

作業療法士たちが立ち上げた
誰でも集える居場所に存在感

昨年夏、小樽市中心部の花園銀座商店街にオープンしたコミュニティスペース「小樽に暮らすみんなの部屋 オタルブ」が住民らの「私設公民館」のような場所として存在感を増している。同スペースは作業療法士らが設立した合同会社「Porto Parco(ポルト・パルコ)」が運営。高齢者から子ども、障害のある人からない人まで多くの人が気軽に集える居場所として定着し、イベント開催や困りごとなどの相談にも応じている。多彩な魅力を持つ「オタルブ」を訪ねた。(武智敦子)

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【フォトレポート・トピックス】
●道内初の大規模充填施設「エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東」が稼働
●9事業者による共同キャンペーン「北海道の森に海に乾杯」がスタート
●陶氏診療院の陶恵栄院長が札幌大学で講演
●魅力増大! 北空知の観光資源「妹背牛温泉ペペル」
●札幌心臓血管クリニックで進化を遂げる「低侵襲治療」
●草莽の僧侶 小西征夫さんが市の福祉事業に寄付で貢献
●ススキノピックアップガール「みか」(セクシーホスピタルER。)

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
*視点 公共交通をどうする?
*新・連載小説 メンタルエース
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【今月の表紙】
木翁二画『きんのうお』
【報道】森町国保病院の診療報酬不正請求事案を追う

機能しなかった「万全の体制」
のしかかる3億円の返還義務

道南の渡島半島にある名峰、駒ヶ岳の麓に広がる自治体、森町(岡嶋康輔町長・人口約1万3千人)。ここで明らかになったのが、森町国民健康保険病院(60床・開設者森町長・以下森町国保病院)の診療報酬不正請求事案だ。昨年暮れに国から指摘を受け、返還を求められることになった金額は実に3億円超え。事務方に加え経営企画統括監まで配置し運営体制に万全を期していたはずの森町国保病院でいったい何が起きていたのか──。                 (本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】告発・陸の蟹工船〈10〉

牧場 労災不正受給か

当事者不在の休業補償申請
恵庭・障碍者虐待で新事実

本誌など地元報道が伝え続ける障碍者虐待問題で、新たな疑惑が持ち上がった。恵庭市の牧場で起きた事故で、怪我をした従業員に無断で労働災害が申請され、牧場主らが不正に休業補償などを受給していたという。札幌で続く裁判では牧場側が元従業員らを「労働者でない」と主張しているが、労災申請の書類では「労務者」扱いに。事実を掘り起こした訴訟代理人らは、憤りとともに訴える。「障碍者を不正の道具にする行為は、到底許されない」(小笠原 淳)

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【報道】苫小牧・老舗ガス業者で“独裁”か②

実弟告発「社長は退任を」

ガス会社パワハラで新証言
子会社元役員の裁判も佳境

昨年2月号の本誌面で報告した、公益企業のパワーハラスメント疑い。暴言などの被害を労災認定された元子会社役員の裁判が続く中、本社内からも新たな告発の声が上がっていたことがわかった。証言の主は本来ならば現在もその職場に籍を置いている筈だったが、社内で目の当たりにした社長のハラスメントを諌め続けた結果、退職に追い込まれることになったという。社を離れた今も声を上げ続けるその人は、渦中の社長がよく知る人物――実の弟だ。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈77〉

「不適切言動」相継ぐ

傷害の警察官は「訓戒」留まり
道警処分等“第1四半期”速報

2025年もすでに3分の1が終了。年度が改まってから1カ月あまりが過ぎたところで、新たな情報が出揃った。本誌面で飽かず続けている地元警察の不祥事報告、本年最初の3カ月間に記録された処分・措置の概要をお伝えしたい。法令違反や深刻なハラスメントが疑われる事案は年が変わっても絶えることがなく、その多くは公文書開示請求という手段で確認することができる。定期的な請求でわかった直近の事実とは――。(小笠原 淳)

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【人】百合が原公園のパークPFIを進めるコモンズファン代表取締役の林匡宏さん

「対話と連携」で公と民の橋渡し
パブリックスペースの活用探る

自らの職業を「絵師」と名乗る人がいる。コモンズファン(本社札幌)代表取締役の林匡宏さん(42)だ。まちづくりに欠かせないエリアマネジメントやプレイスメイキングを専門とし、ワークショップなどで議論した内容をその場でイラスト化して参加者の想いを共有、方向を見出す水先案内人のような役割。それらの想いを共有するコミュニティを形成し、社会実装をプロデュースする役割も担う。札幌の若手経済人たちと取り組んでいる百合が原公園のパークPFI(都市公園に民間事業者の収益施設を導入し魅力と利便性を高める制度)は、新たな公園の在り方を模索するチャレンジでもある。       (佐久間康介)

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【環境】「ラピダスの本格操業で暮らしはどうなるの?」めぐって公開学習会

道民の懸念 浮き彫りに

いま、シリコンバレーでの
汚染の歴史を教訓にすべき

「マスメディアがラピダス立地の問題点を取り上げないのならば、自分たちで学ぼう」と、NPO法人さっぽろ自由学校「遊」では日本の半導体産業の問題点を学ぶ市民講座を開く一方、講座運営チームのメンバーらが千歳川の採水調査や議会の傍聴、ラピダス周辺の視察などの活動を続けてきた。工場排水を外部に出さない「クローズドシステム」という処理方法があるのにしない、使用される化学物質などに被曝したりPFAS(有機フッ素化合物の総称)による環境汚染の恐れがある、太平洋に注ぐ安平川の水を使い、排水は石狩川水系の千歳川に流す、多額の税金が投じられる…。さまざまな疑問や懸念があるが、マスコミや国、関係自治体は半導体産業の負の側面を伝えようとしない──。
 そうした現状に一石を投じようと4月20日、ラピダスの本格操業による環境汚染やエネルギー問題の行方などをテーマにした同法人主催の公開学習会が札幌市内で開かれた。約150人(うちオンラインは50人ほど)が参加し、道民の懸念や関心の深さを浮き彫りにする企画になった。(ルポライター・滝川 康治)

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【シリーズ・住宅不動産情報】㉚──不足する札幌市内の戸建て分譲用地

大規模な宅地分譲は「今や昔」か
記者が歩いて見つけた適地とは

「市内の市街化区域には宅地に適したまとまった広い土地がない」とは、札幌の住宅不動産業界でよく聞く言葉だ。業界では毎年、翌年や翌々年の戸建て住宅用地として広い土地を仕入れるが、最近はなかなか仕込む用地がないという。札幌市内の土地価格は高止まりしており、個人や企業などの大地主も急いで売る状況にはないからだ。そこで、本シリーズ担当記者が市内でまとまった土地を探してみた。宅地になるかどうかはともかく、目立つ広い土地が数カ所見つかった。(佐久間康介)

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【追悼】拓銀出身で日本清酒の社長と会長を歴任した白髪良一さん逝く

老舗酒造会社の事業改革に道筋
経営巡りメイン銀行を外す気骨

北海道拓殖銀行から「千歳鶴」で知られる日本清酒の社長、会長を歴任し、同社顧問を昨年末に退任していた白髪良一さんが4月26日、86歳で逝去した。葬儀は、故人や家族の思いなどから死亡広告を出さずに一般葬として執り行なわれたが、会場には大勢の参列者が最後の別れに足を運んだ。経済界の役職には就かなかった白髪さんだが、幅広い人脈を持ち情に厚い人柄から多くの関係者に慕われた生涯だった。   (佐久間康介)

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【ニュース】

■「旭川少女いじめ凍死事件」の当事者で
 ある北星中元校長が札幌で反論会見
──「メディアや市教委、今津市長が事実を捻じ曲げた」

■フットサルスタジアムの従業員が
 未払いの給与を求めて労組を結成
──乗っ取り騒動に揺れるセブンスギアに抗議の会見

■陸自不祥事、開示は1年がかり
 道内自衛官処分記録、一部揃う
──空自も8月まで部分延長、海自は無断欠勤に訓戒など

■どうなる江差町の新しい「道の駅」
 議会や町民らから相次ぐ疑問の声
──巨額投資の「北の江の島構想」に厳しい眼差し

■仁木町で24年ぶりの選挙戦に出馬
 現職相手に善戦した新人の宮下氏
──町の官製談合疑惑を追及してきた本人が開けた風穴

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【企業】人口減・少子高齢化社会での地域活性化策とは

健康寿命延伸でもみじ台を元気に
ホクノーに学ぶ地域課題の処方箋

2024年冬の大型食品スーパー北海道上陸など、情勢が大きく変わり始めた道内スーパーマーケット業界。これに伴いスーパー各社の、他との差別化や新たな付加価値の付与といった動きもこれまで以上に消費者や流通業界関係者の関心事になっている。そうした中、少子高齢化など拠点地域の社会課題に真正面から向き合い、地元住民の健康寿命延伸を目指す取り組みなどに長年力を入れている札幌市厚別区が地盤の食品スーパー・㈱ホクノー(野地秀一社長)に、道内外のメディアや大学、自治体行政関係者らが熱い視線を向けている。同社の取り組みは、現在はもとより未来にも通じる地域における食品スーパーの在り方を考える、ひとつの大きな指標になっているようだ。     (髙橋貴充)

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【医療】がん拠点病院「恵佑会札幌病院」の泌尿器科部長に久末伸一医師が着任

ダヴィンチ手術、待望の再開
メンズヘルスにも外来で対応

社会医療法人恵佑会(高橋宏明理事長)が運営する札幌市白石区のがん拠点病院「恵佑会札幌病院」(229床)の泌尿器科トップに、ロボット支援手術の第一人者で北海道出身の久末伸一医師(55)が4月1日付で着任した。同病院の泌尿器科は専門医の不在で3年前から外来対応にとどまっていたが、久末医師の着任により前立腺がんなどの治療で「ダヴィンチ手術」が再開されることになり、今後が期待されている。関東の大学病院を中心に泌尿器外科手術の実績を積み、男性の更年期障害の治療にも取り組んできた久末医師は、「これまで培ってきた技術と知識を故郷のために役立てたい」と意欲を口にしている。(4月25日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【文化】小樽まち文化博物館で企画展「回転レストランと宿文化」が5月3日からスタート

消えていった回転レストランを
通して「北の宿文化」を振り返る

昨年5月末に閉館した札幌市中央区の「センチュリーロイヤルホテル」の最上階で営業していた回転レストラン「ロンド」。ここで使用されていた食器などの資料を紹介する特別企画展「回転レストランと宿文化」が、5月3日から10月19日までを会期に「小樽まち文化博物館」(小樽市東雲町)で始まった。ホテルから資料を寄贈された「まち文化研究所」が主催。同研究所主宰の塚田敏信さんは「座っているだけで360度の眺望が楽しめる回転レストランは旅の思い出をつくってもらうための工夫のひとつでした。展示を通して北の宿文化の歩みを紹介できれば」と話している。 (武智敦子)

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【連載】〝農と食〟北の大地から

農的な暮らしや芸術文化を考える「余市農芸学舎」の取り組みから

「農民こそが芸術をやるべきだ」
憧れ目指した宮沢賢治の生き方

「自然の恵みを生かす労働の技とともに、人間らしく幸福に生きるためになくてはならない、芸術や文化について学んでいきたい」と昨年6月、後志管内余市町にひとつのNPO法人が誕生した。今から30年余り前に同町に新規就農して有機農園「えこふぁーむ」を営む牧野時夫さんが構想を温めてきた、宮沢賢治が主宰した農民芸術学校やデンマークの農学校をモデルにして、余市の地に学舎を創る活動を本格化させていく。5年ほど前から続けてきた「農的な暮らしと芸術文化を学ぶ場」をベースにしながら、「将来的には農産物を加工・販売したり、農場レストランなども作って生の音楽を聴いてもらえるようにしたい」と夢を広げる。4月上旬、余市を訪れ、これまでの経緯や今後の活動について訊いた。(ルポライター 滝川 康治)

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【社会】就労継続支援B型事業所が取り組む古着のネット販売

NPO法人 楽しいモグラクラブが
「やりがい」と「賃金アップ」を両立

札幌市のNPO法人「楽しいモグラクラブ」(平田眞弓理事長)が運営する就労継続支援B型事業所「工房mole」が、昨年秋に賃金アップを狙いフリマアプリ「メルカリ」で始めた古着のネット販売が好調だ。古着の仕入れから検品や採寸、商品の梱包、発送などの業務を利用者3人が行なっている。同工房の生活支援員でファイナンシャルプランナーの松島良子さんは「利用者は仕事を通して張り合いが出てきたようで、通所の日数も増えています」と手応えを感じている。 (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」117──「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」の現在【3】

ひきこもり問題の正しい理解を
求めて要望書を小樽市に提出へ

ひきこもりについて正しい理解をしてもらおうと、小樽市の社会福祉法人塩谷福祉会・地域活動支援センター「やすらぎ」と「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」が共同で要望書を5月下旬に小樽市に提出する。両団体はひきこもりの現状を市民に把握してもらい、当事者や家族が安心して暮らせる地域づくりを求めており、社会が直面する深刻なひきこもり問題に今後、小樽市がどう対応していくのかが注目される。他都市の支援の状況を交えながら小樽市のひきこもり支援の行方を見ていこう。   (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【114】

いまなお戦争当時の威容をとどめる
大阪城近くの旧陸軍第四師団司令部

万博の地にある戦争遺産

前回の連載で訪れた真田山旧陸軍墓地の最寄駅である大阪メトロ長堀鶴見緑地線の玉造駅から玉造筋を北に約1キロ歩いたところにある大阪城公園。この公園内に建つのが旧陸軍第四師団司令部庁舎だ。大阪城周辺も太平洋戦争末期にアメリカ軍の激しい空襲を受け、焼け野原となった。旧司令部庁舎は終戦後、連合国軍によって接収され、その後は警察関係の庁舎として使われたが、現在は観光施設「ミライザ大阪城」として利用されている。多くの観光客で賑わう大阪城周辺の戦争関連史跡を歩いた。      (ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】
●全国系住宅メーカー7社が設立「北海道ハウスメーカー協議会」
●アイビックと北洋銀がタッグ
●火災から復活した石炭博物館模擬坑道が7年振り見学再開
●アオアオサッポロが世界的に人気のスポンジ・ボブとコラボ企画展開催
●下國シェフがSORACHI1984のためのオリジナル道産ホタテ料理を新開発
●観光卸HPI創業者で札学院大前理事長の井上俊彌氏が逝去
●新千歳空港国際アニメーション映画祭、次の第12回開催が決定
●滝上町が誇る日本一の「芝ざくら」の季節到来

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
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【今月の表紙】
木翁二画『きんのうお』
【報道】札幌の人気フットサルスタジアムに異変【2】

突如、奪われた職場

乗っ取り騒動後に追い出された
アルバイトの若者が本誌に告発

先月号で報じた札幌市東区にある「フットサルスタジアム蹴」の乗っ取り騒動の続報だ。昨年9月、ここを運営する株式会社セブンスギアの業務を取り仕切っていた常務取締役が突如解任され、代表取締役が交代する中で、蹴や関連施設で働いていたアルバイトや正社員の大半が説明がないまま出勤停止となり、当時からこれまでの給料が払われていないことが取材で分かった。新たに代表取締役となった人物が差押債権取立請求訴訟で一昨年に札幌地裁から支払い命令を受けていた不祥事も明らかに。市内で屈指の人気を誇るフットサル場でいったい何が起きているのか──。   (本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】告発・絶望の学府㊲

「気づくとロープを…」

看護学生自殺で元職員が重要証言
江差パワハラ、教員ら虚偽報告か

一連の疑惑の表面化から丸4年が過ぎた、北海道立江差高等看護学院のパワーハラスメント問題。第三者調査で事実認定された事案の多くが被害回復に到った一方、最も深刻な被害である在学生の自殺事案は未だ解決をみていない。遺族が道を訴えた裁判が非公開で進む中、ここで改めて事件当時をよく知る元職員の証言に耳を傾けてみたい。犠牲となった学生とのやり取りを振り返りつつ、その人は断言する。「亡くなった原因はパワハラ以外にあり得ない」――。(小笠原 淳)

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【報道】堀の中に静かな動揺

どうなる、「自弁」

刑務所など差し入れ運用変更
敷地内購買窓口が相継ぎ休止

逮捕・起訴されて裁判を待つ人たちや有罪が決まって懲役刑などを受ける人たちが過ごす刑事施設で、静かな変化が起きている。外部の人たちが施設内へ日用品や食料品を差し入れる窓口が、この春までに順次休止されることになったのだ。受刑者などの権利が充分に尊重されなくなるおそれがある事態だが、なくなった窓口の復活は簡単ではなさそうだ。不意の運用変更には、どういう事情があったのか――。(小笠原 淳)

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【報道】報告・「旭川少女いじめ凍死事件」を検証する公開シンポジウム

到底容認できない「捏造報道」
隠蔽しているのは旭川市教委

3月23日夕、札幌市内で「これからのいじめ対応と週刊文春が作り上げた『旭川14歳いじめ凍死事件』」と題した公開シンポジウムが開かれた。この事件は2021年3月下旬、旭川市内の公園で凍死した状態で発見された中学2年の廣瀬爽彩さん(当時14歳)が凄惨ないじめを受け自殺したとされるもの。今回のシンポには、廣瀬さんが入学した旭川市立北星中学校で当時校長を務めていた金子圭一氏(65)など6人が登壇。マスコミやネットで「隠蔽校長」の烙印を押され、バッシングを受けてきた金子氏が初めて公の席で語った内容とは──。   (佐久間康介)

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【報道】今そこにある“隠れ冤罪”

無罪の春

前年度末に相継ぎ言い渡し
不同意性交などで判決確定

年度が改まる直前の3月中旬から下旬にかけ、地元・札幌の裁判所で刑事事件の無罪判決が相継いだ。大きく報じられた事件にからむ事実上の一部無罪判決は確定が持ち越されたものの、過失運転や不同意性交等に問われた被告人らの潔白は捜査側も認めざるを得ず、年度明けと前後して無罪が確定した。いずれのケースでも、問われているのは捜査のあり方。長期間の身柄拘束や結果としての公判請求は、本当に必要だったのか――。

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【シリーズ・住宅不動産情報】㉙──国土交通省が「公示地価」を公表

「観光、ラピダス、エスコン」が牽引
千歳市商業地が上昇率で上位を独占

国土交通省は3月18日、今年1月1日時点の公示地価を発表した。地価公示法に基づき毎年、同省の土地鑑定委員会(不動産鑑定士などで構成)が調査するもので、北海道は対象区域になっている99市町、1345地点の公示地価が示された。全体的に道内は「観光」「ラピダス」「エスコン」という昨年と同じキーワードが土地価格の動向を左右した。住宅地、商業地、工業地の全用途平均は前年比2%の上昇率で9年連続で上昇したものの、昨年の4・6%、一昨年の6・8%から鈍化した。札幌市郊外では住宅価格の上昇で需要が冷え込んでおり、来年の公示地価は全用途平均でマイナスになる可能性もある。   (佐久間康介)

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【環境】ラピダス稼働で北海道の電力事情はどうなるのか?

原発再稼働の呼び水か

電力の大量消費が生み出す
道内経済の負のスパイラル

千歳市内で次世代半導体の量産をめざすラピダスが4月1日、2ナノ半導体の量産に向けた試作を始めた。政府から巨額の支援を受け“国策企業”としての稼働だが、量産化にともなう環境への負荷や道民生活への影響などは示されないままだ。ラピダスの稼働にともなう北海道の電力事情の変化もそのひとつで、企業側から今後の電力需要をめぐる詳細な情報提供はなされていない。こうした状況に対し、環境工学などの研究のかたわら、自然エネルギーの普及促進活動に奔走してきた山形定さんは、「半導体デバイスの製造プロセスは複雑・微細化し、電力消費量が増えていく。情報開示が不十分で確度の高い推定はできないが、ラピダスの消費電力は道内需要の10%を超える可能性もある」と指摘。「需要の増加を泊原発3号機の再稼働で賄えば、バックアップ用の火力発電所も増え、自然エネルギーによる電力の強制停止が行なわれて、北海道経済や道民生活に大きな影響を及ぼす」と警鐘を鳴らす。今回は、NPO法人さっぽろ自由学校「遊」の半導体講座での山形さんの講演要旨を紹介する。    (ルポライター・滝川 康治)

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【環境】北海道風力発電問題ネットワークが中止を求める風発事業

詐欺破産で起訴の人物が手掛ける
遠軽町での風力発電に「待った!」

住民団体「北海道風力発電問題ネットワーク」(佐々木邦夫代表)は3月3日、今年2月に「破産法違反(詐欺破産)」容疑で逮捕、起訴された青森市の「NC電源開発」社長、大山顕徳氏らが別会社「青天ウインドファーム合同会社」を通じ遠軽町の国有林で風力発電事業を計画していることを受け、この事業の中止と撤回を求める要望書を同社に提出した。遠軽の事業をめぐっては、郵送した「意見書」が受取人に届かず返送されたり、建設予定地周辺に使用中止となった危険な農薬が埋設されているなどの問題も浮上していた。佐々木代表は「公共性の高い事業を行なうべき事業者から複数の逮捕者が出た。住民の不信感を払拭するのは困難」としている。    (武智敦子)

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【ニュース】

■札幌地検の事務官に「減給」処分
 即日報道発表も会見は撮影制限
──24年は高検と札地検で「注意」各1件──旭・函・釧は処分なし

■新幹線残土の粉塵に含まれるヒ素の
 測定を求め住民団体が札幌市に陳情
──「要対策土」搬入から3年、払拭されない住民の危機感

■ゲーム同人誌で活躍し急逝した荒木
 聡さんを偲ぶトークイベントを開催
──故人と交流があった2人が小樽で「春の大収穫祭トーク」

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【地域】大通公園のシンボルが文化財に

さっぽろテレビ塔が3月
国の登録有形文化財認定

札幌大通公園のシンボルであるさっぽろテレビ塔が3月13日、国の登録有形文化財に認定された。これを受け3月17日から22日までの6日間を登録有形文化財記念WEEKとして、17日・18日には展望台の入場を無料(※通常は大人1000円、小中学生500円)にしたほか、19日から22日にかけては各日先着200名に非売品の記念切手プレゼント。記念WEEK全日は各日先着2000名にQRコードを読み込むとスマホ画面にマスコットの「テレビ父さん」が飛び出すARしおりをプレゼントするなど、感謝を伝えるサービスイベントを実施した。今回の認定に至った経緯や、さっぽろテレビ塔のこれからについて管理運営会社の長堀昭人管理部長に訊ねた。                          (髙橋貴充)

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【観光】2025春の観光情報

“ひかり”が満ちる
   北の大地へ

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【企業】10万点超えの豊富な品揃え 「道北の全魚種」に対応可能

「つり具センター旭川店」が地元の
熱い支持でリニューアルオープン

旭川の釣り愛好家の間で、「9条さん」として知られる「つり具センター旭川店」(旭川市9条通16丁目)が4月6日、リニューアルオープンした。内外装や店内の什器類を一新し、10万アイテム以上の品揃えで道北の全魚種に対応するサービスを充実させた。

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【医療】災害に強く利用者目線を追求したインテリジェントホスピタル誕生

「カレス記念病院」がオープン

社会医療法人社団 カレスサッポロ(本部札幌・大城辰美理事長)が2022年6月から札幌市東区北6条東3丁目の旧札幌卸センター跡地に建設していた「カレス記念病院」(320床)がこのほど完成し、4月1日にオープンを迎えた。これに先立ち3月29日に同病院で催された落成式の模様をはじめ全室個室で差額ベッドが不要という、これまでにないインテリジェントホスピタルの概要をいち早く報告する。
(佐久間康介・工藤年泰)

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【追悼】急逝した“地域金融機関のご意見番” 小樽商大の齋藤一朗教授を悼む

アカデミズムと社会が交わる
領域で本領を発揮した研究者

小樽商科大学副学長で同大学院商学研究科教授だった齋藤一朗さんが3月18日、肝内胆管がんのため62歳で死去した。齋藤さんは金融論が専門で、地域金融機関の研究を行ない、道内地域金融機関のご意見番として地方銀行や信用金庫、信用組合でも一目置かれる存在だった。長身、細身でありながら、時に鋭く地域金融機関のあるべき姿を説く齋藤さんは、学者の世界と実社会が交わる領域で本領を発揮した。早すぎる突然の訃報に関係者に悲しみが広がる中、本人と親交が深かった濱田康行北大名誉教授に思い出を訊いた。      (佐久間康介)

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【企業】規格外じゃがいもをクラフトビールに

コープさっぽろ・網走ビール
キリン3者がベジビール開発

芽室町産の規格外じゃがいもを原材料に活用したクラフトビールが、このほどコープさっぽろ(本部札幌)から売り出された。その名は「ベジビール」。開発製造を担ったのは看板商品の「流氷ドラフト」をはじめ北海道を代表するクラフトビールメーカーとして著名な網走ビール(本社網走)で、美味しいビール造りを進める味覚監修として国内ビール大手のキリンビール(本社東京)も参画している。食料品などの価格高騰が消費者を苦しめている一方で、味や品質には何ら問題ないのに形の悪さなどから、規格外野菜は市場からはじかれ処分されている現状も続いている。規格外野菜をビール原料に活用するという今回の取り組みは、フードロス問題の解消に向けた新しい動きと言える。         (髙橋貴充)

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【イベント】前例無きコンパクト菓子博にも挑む

水上実行委員長に訊いた
あさひかわ菓子博の魅力

4月13日から国の一大イベントである2025年大阪・関西万博が、10月までの半年間催されるが、そのおよそ1カ月後にもうひとつの博覧会が北海道・旭川市で開催される。それはあさひかわ菓子博(正式名、第28回全国菓子大博覧会・北海道)だ。お菓子のオリンピック、とも呼ばれているこの催しは、国内菓子業界の最大規模のイベントで始まりは明治後期まで遡る。北海道では1968年に札幌で行なわれて以来、57年振りとなる。そのあさひかわ菓子博の実行委員長を務めるのが、北かりブランドのかりんとうが著名な三葉製菓の水上崇社長。水上実行委員長にあさひかわ菓子博の概要や見どころなどを訊ねた。(2月27日取材)

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【連載】北の大地を拓く新・農業人【3】

牛乳販売店の息子が北海道で
開眼した家畜福祉と有機栽培

中川町で放牧酪農を営む東京出身の川和秀仁さん

酪農の新規参入の受け入れに積極的な道北の中川町には、先月号に登場した丸藤牧場の他にも、さまざまなタイプの新規就農者が暮らす。東京の牛乳販売店の家庭で育った川和秀仁さん(38)は、新しい牧場を創るゲームに熱中する少年時代を送り、網走市内の大学に進んでからは牛乳・乳製品の製造・販売の仕事に就こうと考えた時期もあった。十勝管内にあるふたつの牧場の従業員として働いた後、5年前に同町で放牧酪農家に──。十勝時代にアニマルウェルフェア(家畜福祉・AW)の大切さに開眼し、今は「長く牛を飼っていける牧場にしていきたい」と力を込める。そんな川和さんの歩みをふり返りながら、放牧酪農やAW、有機栽培に懸ける生き方を紹介する。(ルポライター・滝川 康治)

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【連載】ルポ「ひきこもり」116──「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」の現在【2】

市の「断らない相談事業」に向け
ひきこもり問題の周知へ意見書

小樽市が昨年度から取り組んでいる「重層的支援体制整備事業」。高齢や子ども、障害、ひきこもりなどの問題で課題だった縦割りの福祉行政を排し、分野を問わずワンストップで応じ「断らない相談支援」を目指す。同事業を契機に市民にもっと不登校やひきこもりのことを知ってもらうことはできないか──。ある支援者の発案で、「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」のメンバーが家族や当事者の声を行政に届けようと意見を出し合っている。この支援者は「目的は市民にもっと不登校、ひきこもりに関心を持ってもらうこと。これらのテーマを前向きにとらえことができる大会を小樽で開催できれば、理解に向けた機運も高まってくると思います」と意欲を見せる。               (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【113】

崩壊危機の墓石群が訴える平和
大阪城近くの「真田山旧陸軍墓地」

刻まれた戦争の記憶と記録

大阪城に近いJR大阪環状線玉造駅から徒歩5分の場所に、日本で最初かつ最大の陸軍墓地「真田山旧陸軍墓地」がある。明治維新後の西南戦争に始まり日清・日露戦争から第1次世界大戦、第2次世界大戦までの戦没者約5100柱と墓碑があるほか、8200人を超える先の大戦の戦没者が眠る納骨堂がある。ただ墓碑は7割近くに傷みが見受けられ、崩壊の危機にある墓も少なくない。そこには、戦争で命を落とした人たちの記憶と記録をとどめるため地元の有志たちが補修を続ける姿があった。                  (ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】
●4/1の閉館までコンセプトを貫いた星野リゾートのOMO3札幌すすきの
●北洋入行式で津山頭取が語った新入行員に向けた3つのお願い
●酪農学園大と世界的酪農機器製造デラバル社が包括連携協定を締結
●地域づくりを応援する太陽財団 対象事業の助成金贈呈式を開催
●春のススキノを愉しむ APRグループの人気店をハシゴ取材
●ススキノピックアップガール「ゆき」(セクシーカフェ モエッタ)
●『夢のお菓子』を考案した5名が白い恋人パークの一日工場長就任

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『惜シムキモチ』
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