目次
【報道】自治体と報道――問われるガバナンス
記者は2人いた
乙部町職員が盗撮で懲戒処分
発生半年、対応遅れた事情は
7月中旬に地元紙が伝えた、ある盗撮事件。追って共同通信やNHKも報じたその出来事は、自治体職員が女性新聞社員の下着を撮影して処分されたという側面のみが伝わるところだが、関係者らが把握する事実はそれだけに留まらない。事案の発生から当事者の処分までに半年以上の時間が費やされた背景には、何があったのか。被害者の勤務先・北海道新聞が自社の紙面に書き残さなかった情報を、ここに記録しておく。(小笠原 淳)
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【報道】
問われる職場の安全配慮義務
看護師パワハラ自殺、遺族の裁判続く
「病院には『新人に対して配慮が足りなかったのでは』と問い質したいです」。
室蘭市の村山豊作さん(72)・百合子さん(69)夫妻は、10年以上に及ぶ闘いのさなかにある。釧路市で続く裁判は、就職半年で自殺した長男・譲さん(当時36)の勤務先の安全配慮義務違反を問うものだ。
「今日も、遺影に『頑張ってくるから』と声をかけてきたところです」
看護師として地元の釧路赤十字病院に就職した長男は2013年9月、医師からのハラスメント被害を訴える遺書を残し、実家の車庫で自ら命を絶った。(小笠原 淳)
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【報道】告発・絶望の学府㊴
「学校には言わないで」
江差パワハラ裁判・弁論再開
七回忌前に遺族が法廷で陳述
本誌面で報告を始めてから4年あまりが過ぎた、公立看護学校のパワーハラスメント問題。既報の通り、教員のハラスメントを苦に学生が自殺した事案では、学校設置者の北海道が第三者調査で認定されたパワハラと自殺との因果関係を否定し続けている。苦渋の決断で道を訴える裁判を起こした遺族は今夏、2度めになる口頭弁論の法廷で改めて意見陳述に臨んだ。語られたのは、亡き長男が残した言葉の数々。同じ空間に、深く頷く傍聴人の姿があった。(小笠原 淳)
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【報道】道東の小さなまち中標津町の大きな挑戦
酪農に見えてきた曙光
乳業大手2社が工場を新設・増設
若者と外国人が支えるまちづくり
コロナ禍での生産抑制やウクライナ戦争による飼料高騰などで地盤沈下した酪農が、根室管内の中標津町(西村穣町長)で再生の時を迎えている。乳業大手2社が工場を新設・増設を決め、20代の若者や外国人材が復興の一端を支える。人口減少の波に洗われる道内の自治体の中で気を吐き、識者から「中標津モデル」として注目される同町の活気を帯びた現在をレポートする。(岡野 直)
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【連載】道警不祥事から考える〈79〉
児童買春など未発表か
道警不祥事・本年上半期速報
賭博など軒並み「減給」留まり
2025年の半分が過ぎ、小欄で報告を続けている地元警察の不祥事問題も上半期6カ月ぶんの記録が出揃った。懲戒処分ではわいせつ事案が急増する結果となり、その一部で報道発表が控えられたことが疑われる。懲戒に到らない監督上の措置にも法令違反と思しい事案がいくつか見られるが、これらが適正に捜査されていたかどうかは未確認だ。まずは速報値を報告し、それ以上の事実関係については以後の情報開示請求の結果を待つこととしたい。(小笠原 淳)
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【経済】ラピダスが2ナノ半導体試作品でトランジスタ動作を確認
世界にないイノベーションに向け
会社一丸で超えた大きな中間目標
次世代半導体の量産を目指しているラピダス(本社東京)は7月18日に開いた記者会見で、千歳市美々の新工場「IIM-1」(イーム・ワン)で試作した回路線幅2nm(2ナノメートル※1ナノは10億分の1単位)の半導体で、トランジスタ動作を確認したことを明らかにした。同社は昨年12月25日に2nmの回路を形成できるASML社(オランダ)のEUV(極端紫外線)露光装置をイーム・ワンに搬入。本年4月1日にはパターンの露光・現像に成功し、その3カ月後の7月10日、試作ウエハーにおいて2nmのGAA(ゲートオールアラウンド)トランジスタの動作を日本で初めて確認したという。(佐久間康介)
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【連載】
“核のゴミ”レポートPART44 「ほろのべ核のゴミを考える交流会」と寿都町長選の今
地層処分は壮大な虚構
人々を翻弄する原子力関係者と
「事前調査」の舞台、寿都の行方
日本原子力研究開発機構の「幌延深地層研究センター」で続く“核のゴミ”最終処分に向けた試験研究も、NUMO(原子力発電環境整備機構)が後志管内の寿都町と神恵内村で進めようとする処分地選定に向けた「概要調査」も、「いずれ日本でも地層処分ができるだろう」という壮大な虚構にもとづく動きである。現実を直視せず「いずれ科学技術が解決してくれる」と思い込んだ原子力関係者には、その虚構が人々を翻弄することに思いが及ばない。一方で計画の矛盾に気づいた人たちは2009年から地層処分政策のあり方を問う交流会を続けてきた──。今回は、その交流会の模様と“核のゴミ”事前調査の舞台になっている寿都町の町長選をめぐる動きをお届けする。(ルポライター・滝川 康治)
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【シリーズ・住宅不動産情報】㉜──消えゆく札幌市街地のミニランドマーク
市内各地で解体・建て替えの動き
「地域の歳月」を刻んだ半世紀に幕
札幌市では1972年の冬季五輪を契機にまちづくりが進み、都心部から離れた市街地でもビルが相次いで建設された。それから半世紀を経て、更新時期を迎えた建物のスクラップ&ビルドが進んでいる。ここで取り上げるのは、市街地で目印になる場所に建っていたビルの解体現場。地域住民の街の記憶を形作ってきた、言わばミニランドマークとも言える建物だ。地域住民の見慣れた風景がスクラップ&ビルドによってアップデートされ、新たな記憶が積み重ねられていく。新陳代謝が進んでいる市内各地の現場から報告する。 (佐久間康介)
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【環境】「苫東厚真風力発電を考える会」が「健康への影響」をテーマに学習会
国が計画見直しを求めた事業の
健康被害に厚真町住民が危機感
大阪ガスの関連会社が胆振管内苫小牧市と厚真町にまたがる勇払原野で計画している「(仮称)苫東厚真風力発電事業」。この計画の撤回を求める厚真町の住民団体「苫東厚真風力発電を考える会」(家倉博代表)が7月12日、町内で「健康への影響」をテーマに学習会を開いた。この事業をめぐっては、希少鳥類への重大な影響が懸念されるとして環境相が抜本的な見直しを求めていた。事業者はこれを受けて、風車を当初の予定の10基から半減する方針を決定。同会は「健康への影響が出ている風車を20年の長期にわたり稼働させていいのか考えていきたい」としている。 (武智敦子)
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【環境】札幌市・山口処分場への新幹線残土搬入問題を追う
「粉塵中のヒ素」の測定を求める
住民陳情を札幌市議会が不採択
北海道新幹線の札幌延伸に伴う札樽トンネル(札幌・小樽=26・2キロ)工事で発生する要対策土の札幌市手稲山口地区への搬入をめぐり、付近の粉塵に含まれるヒ素の測定と開示を求める住民団体の陳情を6月6日の札幌市議会総務委員会は不採択とした。陳情を提出していた「有害掘削土に反対する住民の会・連絡会」の堀井克幸代表は後日、本誌の取材に応じ、「周辺住人の人生や健康を考えずに多数決で決めてしまうのは残念の一言に尽きるが、これからも諦めずに運動を続けたい」と話した。 (武智敦子)
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【ニュース】
■公開映画『でっちあげ』の原作者
福田氏の講演会を旭川で開催へ
──注目される「旭川少女凍死事件」の金子元校長との対談
■ラピダスがもたらす環境問題で
懸念されるPFAS以外の影響
──石狩での学習会で東京都環境局OBが「水も大気も」と警鐘
■札幌高検トップに山田氏が着任
国民の信頼「公正な法の適用」で
──袴田判決・検事総長コメントへの質問には回答せず
■初出展した小樽ほほえみフェスタで
家族交流会がひきこもり問題を啓発
──社会福祉法人「塩谷福祉会」との連携で広がる活動
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【地域】1期目を折り返した函館・大泉潤市長に訊く
函館に注がれる熱い視線を
「次のまちづくり」に生かす
小さな声を聞き大きな夢を語るのが使命
2023年4月の函館市長選で圧倒的な民意を受けて初当選した大泉潤市長(59)。まったなしの人口減少問題に全庁的な「人口減少対策本部」を立ち上げ子育てや教育支援に乗り出したが、足元では合計特殊出生率が初めて「1」を割り込むなど厳しい状況が続く。公約で注目された北海道新幹線のJR函館駅乗り入れは、札幌延伸の延期で不透明さが増した印象だが、「目標に変わりはない」と決意は揺るがない。その一方で就任後、さまざまな形で函館にスポットライトがあたり、地元の注目度と存在感がいや増しているのも事実。それぞれの課題に向き合いながら「まちの小さな声を聞くことは私の原点」と語る大泉市長にまちづくりの現状と展望を訊いた。
(7月23日取材 工藤年泰・佐久間康介・武智敦子)
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【観光】2025 道内観光情報
いま秋色を探す旅へ
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【医療】
脳神経外科の急性期治療と在宅医療の
進化を森山病院の安栄良悟医師に訊く
脳神経線維を傷めない手術を確立
訪問看護とのコラボで延びる余命
社会医療法人元生会(旭川市・森山領理事長)が運営する森山病院(232床)の脳神経外科が脳腫瘍や血腫などの治療で大きな成果を上げている。2年前、放射線部に導入された解析ソフトで脳神経線維を描出するシステムが確立し、脳神経繊維を温存しながら病変部に的確にアクセスできるようになった。さらに、訪問看護チームとの連携により在宅治療で患者の延命とQOLの向上が図られるなど、診療部門を超えたコラボレーションにも注目が集まっている。これらのプロジェクトをリードしているのが脳神経外科部長の安栄良悟医師だ。元旭川医大脳神経外科准教授で道内における悪性脳腫瘍治療の第一人者である安栄医師に急性期治療と在宅医療の進化を訊いた。 (7月17日取材 工藤年泰・武智敦子)
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【企業】体制固めが奏功、エコミックが反転攻勢へ
バックオフィス業務を引き受けて
日本企業の生産性向上をサポート
給与計算などバックオフィス業務の代行事業を展開しているエコミック(本社札幌・熊谷浩二社長、札幌証券取引所アンビシャス上場、東京証券取引所スタンダード上場)が、企業を取り巻く人手不足やコスト削減を求める環境変化で追い風を受けている。2025年3月期連結決算は内部体制の再構築から減収減益を余儀なくされたが、中国の上海市に新たな子会社を設立するなど26年3月期からは反転攻勢を狙う。将来的に企業の管理部門のルーティンワーク全般を担う事業体を目指す熊谷社長は、「日本企業の生産性向上をサポートしながら成長を加速させたい」と意気込む。
(7月16日取材 工藤年泰・佐久間康介)
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【連載】北の大地を拓く新・農業人【5】
まちをオーガニックビレッジに
導いた有機農業のフロンティア
旧追分町に入植した小路健男さん「35年の軌跡」
1990年代初め、茨城県出身のひとりの青年が胆振管内の追分町(現安平町)に新規就農した。農場主の小路健男さんは、有畜複合経営の農場で研修に励んだ経験をもとに、米づくりと畑作、平飼い養鶏を軸にした経営を続けながら、有機農業の仲間を増やすための活動に奔走。自分の農園の一部を就農希望者の研修場所として提供する一方、「有機」に特化した道内初の専門農協の設立メンバーにもなった。還暦を過ぎた今、農園では後継者が育ち、新たに有機農業を始める人も増えた。そうした取り組みが周囲を動かし、安平町は一昨年、「オーガニックビレッジ」を宣言するに至る──。有機農業の普及と後進の育成に尽力してきた、その歩みをたどった。
(ルポライター・滝川 康治)
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【連載】ルポ「ひきこもり」120──北見市社会福祉協議会の取り組みから
レタポスとの連携で寄り添う
形に進化したひきこもり支援
オホーツク管内の北見市社会福祉協議会がひきこもり支援に力を入れている。昨年4月に「北見市自立支援センター」内にひきこもり支援に特化した、北見市ひきこもり相談センター「ふらっと」を開設。これに協力し、札幌市のNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(レタポス・田中敦理事長)は昨年に続きピアスタッフを派遣。7月26日から現地で居場所事業を主催するなど連携の輪が広がっている。北見市のひきこもり支援の現場を取材した。 (武智敦子)
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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【116】
歴史を語り継ぐ舞鶴市民
シベリア抑留の苦難を伝える
京都府の「舞鶴引揚記念館」
1945年8月15日に終戦を迎えた後も旧満州や中国大陸、朝鮮半島や樺太、さらにグアム、サイパンなどの南洋諸島には軍人や民間人など約660万人もの日本人が残されていた。これらの人々の「引き揚げ」に全国10港が指定され、その中でも京都府舞鶴市の舞鶴港は、シベリア抑留から帰国した人たちの第一歩を記した港として知られる。引揚者の苦難と再会の感動を記録と記憶に残す舞鶴引揚記念館を訪れると、地元で歴史を語り継ぐ多くの人々に出会うことができた。 (ジャーナリスト 黒田 伸)
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【フォトレポート・トピックス】
●「プレミスト旭川ザ・タワー」の商業施設「ONE SEVEN」が開業
●THE EAGLE GOLF シニアオープンで宮本勝昌プロが連続優勝
●函館に全国系外食チェーンの5ブランド7店が一気に進出
●セコマとハセストが初コラボ 函館の大手町で合体店誕生へ
●似鳥財団運営の小樽芸術村で「浮世絵美術館」がオープン
●ススキノピックアップガール「かほ」(セクシー学園キャンガク)
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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
*視点 公共交通をどうする?
*連載小説 メンタルエース
*堀川裕己の不動産鑑定士から見た北海道の行方
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【今月の表紙】
木翁二画『ヤドカリ岩』
記者は2人いた
乙部町職員が盗撮で懲戒処分
発生半年、対応遅れた事情は
7月中旬に地元紙が伝えた、ある盗撮事件。追って共同通信やNHKも報じたその出来事は、自治体職員が女性新聞社員の下着を撮影して処分されたという側面のみが伝わるところだが、関係者らが把握する事実はそれだけに留まらない。事案の発生から当事者の処分までに半年以上の時間が費やされた背景には、何があったのか。被害者の勤務先・北海道新聞が自社の紙面に書き残さなかった情報を、ここに記録しておく。(小笠原 淳)
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【報道】
問われる職場の安全配慮義務
看護師パワハラ自殺、遺族の裁判続く
「病院には『新人に対して配慮が足りなかったのでは』と問い質したいです」。
室蘭市の村山豊作さん(72)・百合子さん(69)夫妻は、10年以上に及ぶ闘いのさなかにある。釧路市で続く裁判は、就職半年で自殺した長男・譲さん(当時36)の勤務先の安全配慮義務違反を問うものだ。
「今日も、遺影に『頑張ってくるから』と声をかけてきたところです」
看護師として地元の釧路赤十字病院に就職した長男は2013年9月、医師からのハラスメント被害を訴える遺書を残し、実家の車庫で自ら命を絶った。(小笠原 淳)
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【報道】告発・絶望の学府㊴
「学校には言わないで」
江差パワハラ裁判・弁論再開
七回忌前に遺族が法廷で陳述
本誌面で報告を始めてから4年あまりが過ぎた、公立看護学校のパワーハラスメント問題。既報の通り、教員のハラスメントを苦に学生が自殺した事案では、学校設置者の北海道が第三者調査で認定されたパワハラと自殺との因果関係を否定し続けている。苦渋の決断で道を訴える裁判を起こした遺族は今夏、2度めになる口頭弁論の法廷で改めて意見陳述に臨んだ。語られたのは、亡き長男が残した言葉の数々。同じ空間に、深く頷く傍聴人の姿があった。(小笠原 淳)
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【報道】道東の小さなまち中標津町の大きな挑戦
酪農に見えてきた曙光
乳業大手2社が工場を新設・増設
若者と外国人が支えるまちづくり
コロナ禍での生産抑制やウクライナ戦争による飼料高騰などで地盤沈下した酪農が、根室管内の中標津町(西村穣町長)で再生の時を迎えている。乳業大手2社が工場を新設・増設を決め、20代の若者や外国人材が復興の一端を支える。人口減少の波に洗われる道内の自治体の中で気を吐き、識者から「中標津モデル」として注目される同町の活気を帯びた現在をレポートする。(岡野 直)
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【連載】道警不祥事から考える〈79〉
児童買春など未発表か
道警不祥事・本年上半期速報
賭博など軒並み「減給」留まり
2025年の半分が過ぎ、小欄で報告を続けている地元警察の不祥事問題も上半期6カ月ぶんの記録が出揃った。懲戒処分ではわいせつ事案が急増する結果となり、その一部で報道発表が控えられたことが疑われる。懲戒に到らない監督上の措置にも法令違反と思しい事案がいくつか見られるが、これらが適正に捜査されていたかどうかは未確認だ。まずは速報値を報告し、それ以上の事実関係については以後の情報開示請求の結果を待つこととしたい。(小笠原 淳)
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【経済】ラピダスが2ナノ半導体試作品でトランジスタ動作を確認
世界にないイノベーションに向け
会社一丸で超えた大きな中間目標
次世代半導体の量産を目指しているラピダス(本社東京)は7月18日に開いた記者会見で、千歳市美々の新工場「IIM-1」(イーム・ワン)で試作した回路線幅2nm(2ナノメートル※1ナノは10億分の1単位)の半導体で、トランジスタ動作を確認したことを明らかにした。同社は昨年12月25日に2nmの回路を形成できるASML社(オランダ)のEUV(極端紫外線)露光装置をイーム・ワンに搬入。本年4月1日にはパターンの露光・現像に成功し、その3カ月後の7月10日、試作ウエハーにおいて2nmのGAA(ゲートオールアラウンド)トランジスタの動作を日本で初めて確認したという。(佐久間康介)
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【連載】
“核のゴミ”レポートPART44 「ほろのべ核のゴミを考える交流会」と寿都町長選の今
地層処分は壮大な虚構
人々を翻弄する原子力関係者と
「事前調査」の舞台、寿都の行方
日本原子力研究開発機構の「幌延深地層研究センター」で続く“核のゴミ”最終処分に向けた試験研究も、NUMO(原子力発電環境整備機構)が後志管内の寿都町と神恵内村で進めようとする処分地選定に向けた「概要調査」も、「いずれ日本でも地層処分ができるだろう」という壮大な虚構にもとづく動きである。現実を直視せず「いずれ科学技術が解決してくれる」と思い込んだ原子力関係者には、その虚構が人々を翻弄することに思いが及ばない。一方で計画の矛盾に気づいた人たちは2009年から地層処分政策のあり方を問う交流会を続けてきた──。今回は、その交流会の模様と“核のゴミ”事前調査の舞台になっている寿都町の町長選をめぐる動きをお届けする。(ルポライター・滝川 康治)
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【シリーズ・住宅不動産情報】㉜──消えゆく札幌市街地のミニランドマーク
市内各地で解体・建て替えの動き
「地域の歳月」を刻んだ半世紀に幕
札幌市では1972年の冬季五輪を契機にまちづくりが進み、都心部から離れた市街地でもビルが相次いで建設された。それから半世紀を経て、更新時期を迎えた建物のスクラップ&ビルドが進んでいる。ここで取り上げるのは、市街地で目印になる場所に建っていたビルの解体現場。地域住民の街の記憶を形作ってきた、言わばミニランドマークとも言える建物だ。地域住民の見慣れた風景がスクラップ&ビルドによってアップデートされ、新たな記憶が積み重ねられていく。新陳代謝が進んでいる市内各地の現場から報告する。 (佐久間康介)
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【環境】「苫東厚真風力発電を考える会」が「健康への影響」をテーマに学習会
国が計画見直しを求めた事業の
健康被害に厚真町住民が危機感
大阪ガスの関連会社が胆振管内苫小牧市と厚真町にまたがる勇払原野で計画している「(仮称)苫東厚真風力発電事業」。この計画の撤回を求める厚真町の住民団体「苫東厚真風力発電を考える会」(家倉博代表)が7月12日、町内で「健康への影響」をテーマに学習会を開いた。この事業をめぐっては、希少鳥類への重大な影響が懸念されるとして環境相が抜本的な見直しを求めていた。事業者はこれを受けて、風車を当初の予定の10基から半減する方針を決定。同会は「健康への影響が出ている風車を20年の長期にわたり稼働させていいのか考えていきたい」としている。 (武智敦子)
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【環境】札幌市・山口処分場への新幹線残土搬入問題を追う
「粉塵中のヒ素」の測定を求める
住民陳情を札幌市議会が不採択
北海道新幹線の札幌延伸に伴う札樽トンネル(札幌・小樽=26・2キロ)工事で発生する要対策土の札幌市手稲山口地区への搬入をめぐり、付近の粉塵に含まれるヒ素の測定と開示を求める住民団体の陳情を6月6日の札幌市議会総務委員会は不採択とした。陳情を提出していた「有害掘削土に反対する住民の会・連絡会」の堀井克幸代表は後日、本誌の取材に応じ、「周辺住人の人生や健康を考えずに多数決で決めてしまうのは残念の一言に尽きるが、これからも諦めずに運動を続けたい」と話した。 (武智敦子)
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【ニュース】
■公開映画『でっちあげ』の原作者
福田氏の講演会を旭川で開催へ
──注目される「旭川少女凍死事件」の金子元校長との対談
■ラピダスがもたらす環境問題で
懸念されるPFAS以外の影響
──石狩での学習会で東京都環境局OBが「水も大気も」と警鐘
■札幌高検トップに山田氏が着任
国民の信頼「公正な法の適用」で
──袴田判決・検事総長コメントへの質問には回答せず
■初出展した小樽ほほえみフェスタで
家族交流会がひきこもり問題を啓発
──社会福祉法人「塩谷福祉会」との連携で広がる活動
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【地域】1期目を折り返した函館・大泉潤市長に訊く
函館に注がれる熱い視線を
「次のまちづくり」に生かす
小さな声を聞き大きな夢を語るのが使命
2023年4月の函館市長選で圧倒的な民意を受けて初当選した大泉潤市長(59)。まったなしの人口減少問題に全庁的な「人口減少対策本部」を立ち上げ子育てや教育支援に乗り出したが、足元では合計特殊出生率が初めて「1」を割り込むなど厳しい状況が続く。公約で注目された北海道新幹線のJR函館駅乗り入れは、札幌延伸の延期で不透明さが増した印象だが、「目標に変わりはない」と決意は揺るがない。その一方で就任後、さまざまな形で函館にスポットライトがあたり、地元の注目度と存在感がいや増しているのも事実。それぞれの課題に向き合いながら「まちの小さな声を聞くことは私の原点」と語る大泉市長にまちづくりの現状と展望を訊いた。
(7月23日取材 工藤年泰・佐久間康介・武智敦子)
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【観光】2025 道内観光情報
いま秋色を探す旅へ
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【医療】
脳神経外科の急性期治療と在宅医療の
進化を森山病院の安栄良悟医師に訊く
脳神経線維を傷めない手術を確立
訪問看護とのコラボで延びる余命
社会医療法人元生会(旭川市・森山領理事長)が運営する森山病院(232床)の脳神経外科が脳腫瘍や血腫などの治療で大きな成果を上げている。2年前、放射線部に導入された解析ソフトで脳神経線維を描出するシステムが確立し、脳神経繊維を温存しながら病変部に的確にアクセスできるようになった。さらに、訪問看護チームとの連携により在宅治療で患者の延命とQOLの向上が図られるなど、診療部門を超えたコラボレーションにも注目が集まっている。これらのプロジェクトをリードしているのが脳神経外科部長の安栄良悟医師だ。元旭川医大脳神経外科准教授で道内における悪性脳腫瘍治療の第一人者である安栄医師に急性期治療と在宅医療の進化を訊いた。 (7月17日取材 工藤年泰・武智敦子)
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【企業】体制固めが奏功、エコミックが反転攻勢へ
バックオフィス業務を引き受けて
日本企業の生産性向上をサポート
給与計算などバックオフィス業務の代行事業を展開しているエコミック(本社札幌・熊谷浩二社長、札幌証券取引所アンビシャス上場、東京証券取引所スタンダード上場)が、企業を取り巻く人手不足やコスト削減を求める環境変化で追い風を受けている。2025年3月期連結決算は内部体制の再構築から減収減益を余儀なくされたが、中国の上海市に新たな子会社を設立するなど26年3月期からは反転攻勢を狙う。将来的に企業の管理部門のルーティンワーク全般を担う事業体を目指す熊谷社長は、「日本企業の生産性向上をサポートしながら成長を加速させたい」と意気込む。
(7月16日取材 工藤年泰・佐久間康介)
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【連載】北の大地を拓く新・農業人【5】
まちをオーガニックビレッジに
導いた有機農業のフロンティア
旧追分町に入植した小路健男さん「35年の軌跡」
1990年代初め、茨城県出身のひとりの青年が胆振管内の追分町(現安平町)に新規就農した。農場主の小路健男さんは、有畜複合経営の農場で研修に励んだ経験をもとに、米づくりと畑作、平飼い養鶏を軸にした経営を続けながら、有機農業の仲間を増やすための活動に奔走。自分の農園の一部を就農希望者の研修場所として提供する一方、「有機」に特化した道内初の専門農協の設立メンバーにもなった。還暦を過ぎた今、農園では後継者が育ち、新たに有機農業を始める人も増えた。そうした取り組みが周囲を動かし、安平町は一昨年、「オーガニックビレッジ」を宣言するに至る──。有機農業の普及と後進の育成に尽力してきた、その歩みをたどった。
(ルポライター・滝川 康治)
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【連載】ルポ「ひきこもり」120──北見市社会福祉協議会の取り組みから
レタポスとの連携で寄り添う
形に進化したひきこもり支援
オホーツク管内の北見市社会福祉協議会がひきこもり支援に力を入れている。昨年4月に「北見市自立支援センター」内にひきこもり支援に特化した、北見市ひきこもり相談センター「ふらっと」を開設。これに協力し、札幌市のNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(レタポス・田中敦理事長)は昨年に続きピアスタッフを派遣。7月26日から現地で居場所事業を主催するなど連携の輪が広がっている。北見市のひきこもり支援の現場を取材した。 (武智敦子)
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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【116】
歴史を語り継ぐ舞鶴市民
シベリア抑留の苦難を伝える
京都府の「舞鶴引揚記念館」
1945年8月15日に終戦を迎えた後も旧満州や中国大陸、朝鮮半島や樺太、さらにグアム、サイパンなどの南洋諸島には軍人や民間人など約660万人もの日本人が残されていた。これらの人々の「引き揚げ」に全国10港が指定され、その中でも京都府舞鶴市の舞鶴港は、シベリア抑留から帰国した人たちの第一歩を記した港として知られる。引揚者の苦難と再会の感動を記録と記憶に残す舞鶴引揚記念館を訪れると、地元で歴史を語り継ぐ多くの人々に出会うことができた。 (ジャーナリスト 黒田 伸)
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【フォトレポート・トピックス】
●「プレミスト旭川ザ・タワー」の商業施設「ONE SEVEN」が開業
●THE EAGLE GOLF シニアオープンで宮本勝昌プロが連続優勝
●函館に全国系外食チェーンの5ブランド7店が一気に進出
●セコマとハセストが初コラボ 函館の大手町で合体店誕生へ
●似鳥財団運営の小樽芸術村で「浮世絵美術館」がオープン
●ススキノピックアップガール「かほ」(セクシー学園キャンガク)
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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
*視点 公共交通をどうする?
*連載小説 メンタルエース
*堀川裕己の不動産鑑定士から見た北海道の行方
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【今月の表紙】
木翁二画『ヤドカリ岩』
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