北方ジャーナル 2025年8月号 (発売日2025年07月15日) 表紙
  • 雑誌:北方ジャーナル
  • 出版社:リ スタジオ
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月15日
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北方ジャーナル 2025年8月号 (発売日2025年07月15日)

リ スタジオ
時代を撃つ北の報道・評論誌

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目次

【報道】自衛隊・退職阻止の果てに

「国は非を認めて」

19歳自衛官自殺、母の慟哭
6年越し裁判が今秋結審へ

部隊内でハラスメントを受けていたという未成年の自衛官が退職の意向を受け入れて貰えず、退路を失って自ら命を絶った。自衛隊は自殺の理由を「実家への仕送りの辛さによる」と主張。失意の遺族は2020年に問題を法廷へ持ち込んだ。5年が過ぎた本年6月、裁判はようやく原告らの尋問に到り、この秋にも審理を終える見通しだ。長い闘いを強いられた遺族は、改めて訴える。「国はもう噓をつかず、非を認めて欲しい」――。(小笠原 淳)

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【報道】「令和の米騒動」から食の自給を考える──北大名誉教授の農業経済学者・三島徳三さんに訊く(後編)

高騰の災いを福となす

消費者の理解と生産者らの
努力から生まれる適正価格

5月後半から始まった随意契約による備蓄米の放出で浮き彫りになったことは、“小泉米”がもたらす国民の間の不公平感である──。こう看破するのは、農業経済学の研究者として半世紀にわたり農産物の流通問題を追究してきた三島徳三さんだ。日を改めて行なった2回目のインタビューでは、主食用米の複雑な流通構造について解説するとともに、農林水産省が進めようとする作況指数の廃止や玄米の篩い目幅の変更などの問題点についても指摘。生産農家に対する直接支払い(所得補償)や食料自給率アップの必要性などについても示唆に富んだ提案が続いた。(6月21日収録 ルポライター・滝川 康治)

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【報道】不協和音に軋む伝統国大

道教大 見えざる亀裂

函館校で2年越しパワハラ告発
10年前のセクハラは公表されず

重大な人権侵害を疑われた問題が、不透明な審議で不問に付された――。そう訴える声の主は、北海道内で80年ほどの歴史を持つ国立大学の職員。昨春まで常勤の教授だったその人は、同僚教員の1人からいわれのない脅迫を受けることになったという。時期を同じくし、周辺では10年前に起きていた別のハラスメント事案をめぐる疑問の声が改めて沸き起こり始めた。教員養成校として伝統浅からぬその学府で今、何が起きているのか。(小笠原 淳)

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【報道】脱ロシアで注目される「中央アジアシフト」

いま北海道から中央アジアへ
関係強化で生まれる大きな夢

ウクライナ戦争でロシアとの関係が断絶されている中、注目されているのが日本、とりわけ北海道と中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)との関係だ。企業・自治体、開発コンサルタント、北大教授といった「プレーヤー」が中央アジアを訪ね、関係を深めながら実際に新規事業を始めつつある。この「中央アジアシフト」の背景には、互いのニーズが噛み合っていることがある。道内企業の進出、自治体による交流や人材受け入れ、学術研究の深化など近年の動きを追った。

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【連載】“核のゴミ”レポートPART43 新人の出馬表明で寿都町長選はどうなる?

問われる“変える覚悟”

「現職VS新人」の構図でも
足並み揃わぬ核ゴミ反対派

任期満了にともなう寿都町長選(10月23日告示、同28日当開票)。3月の定例町議会で現職の片岡春雄氏(76歳)が7選を目指し出馬表明したのに続き、新人の町議・大串伸吾氏(41歳)が6月26日、北海道新聞の取材に対し出馬の意思を表明した。他にも出馬を模索する町民もいる。反対派の住民団体メンバーでもある大串氏は、「自分が描く町づくりと概要調査の実施は相容れない」との主張を掲げ、7月中旬の正式発表を計画するなど「現職VS新人」の選挙戦の構図は固まってきた。しかし、肝心の同氏を支える町民の足並みは揃っておらず、「文献調査」をめぐる動きに翻弄された関係者には疲れも見える──そんな投票まで3カ月余りの状況をレポートする。   (ルポライター・滝川 康治)

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【報道】北大名誉教授・地質学者の小野有五さんが泊村の集会で警鐘

いま泊原発の適合性審査を
やり直すべき理由とは何か

「泊原発再稼働は本当に安全か!!」をテーマにした勉強会が6月7日、後志管内泊村の泊村公民館であった。泊原発立地4町村住民連絡協議会が主催し、北大名誉教授で「市民科学者の会・北海道」事務局長の小野有五さん(77)が講師を務めた。地質学者の立場から泊原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた小野さんは、再稼働を目指す泊原発3号機をめぐり原子力規制委員会が国の新規制基準に適合しているとして審査書案を了承したことを批判。「北電は科学を否定するようなことを平気でやっている。活断層の存在を否定できない以上、規制委員会は審査をやり直すべきだ」と訴えた。(武智敦子)

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【報道】逮捕者が出た遠軽町での風力事業で住民団体が行政へ質問状

役場の答えは実質「無回答」
問われる地元の当事者意識

オホーツク管内遠軽町(佐々木修一町長)の国有林に建設が計画されている「(仮称)遠軽ウインドファーム事業」をめぐり、住民団体「北海道風力発電問題ネットワーク」(佐々木邦夫代表)が同町に提出していた質問状の回答結果を6月6日に公表した。本誌5月号で既報の通り、この計画の事業者である「青天ウインドファーム合同会社」(青森市)の代表社員らは、今年2月に破産法違反(詐欺破産)で逮捕、その後起訴されているが、遠軽町からは具体的な対応や見解は示されなかったという。 (武智敦子)

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【シリーズ・住宅不動産情報】㉛──北海道ハウスメーカー協議会・鳥山達己会長に訊く

客への貢献目指して7社がタッグ
共同で土地仕入れや展示場活性化

今年4月、全国大手ハウスメーカー7社で組織する「北海道ハウスメーカー協議会」が発足した。これまでの業界事情から一堂に集まることができなかったが、昨今の住宅価格高騰や住宅展示場の来場者減少を受けた危機感が7社の背中を押した形となった。共同で土地の仕入れや販売促進に取り組み、発注や物流の共同化も模索する。初代会長に就任したミサワホーム北海道(本社札幌)の鳥山達己常務(60)に協議会の目的や活動方針を訊いた。             (佐久間康介・工藤年泰)

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【経済】「道内20信金3月期決算」を徹底分析

コア業務純益、16金庫で増益
貸出金利上昇の恩恵は限定的

道内20信用金庫の2025年3月期決算は、日銀の利上げに伴う預金利上げ、貸出金利上げ、余資運用環境の変化など、さまざま変数要因が顕在化した。そうした中で金融機関の収益力を表すコア業務純益は16金庫で増益、4金庫で減益となった。ただ金利上昇に伴い国債の評価損を計上した道南うみ街信用金庫(本店檜山郡江差町)の影響で、金庫全体の業務純益(一般企業の営業利益に相当)は、24年3月期比37・7%減、当期純利益も同63・6%減となった。道南うみ街の一次要因を除けば「まずまずの決算」(金融関係者)に落ち着いた。   (佐久間康介)

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【ニュース】

■旭川少女いじめ凍死事件の真実と
 問題を考える講演会を地元で開催
──遺族側が市に損害賠償を求めた訴訟では口頭弁論始まる

■医療資源が乏しい離島でがんの
 早期発見目指す官民一体の挑戦
──尿でがん検査のクライフが検診推進で利尻町と連携協定

■北海道猟友会、新入約600人
 女性・若手増で平均年齢下げる
──改正鳥獣法めぐっては「不利益なき取り扱い」訴え

■記念イベントが2枚組DVDに
 被団協・田中さん講演など収録
──札幌で会場定員350人超過──「参加できなかった人たちにも」

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【観光】北海道観光機構・唐神昌子氏が新会長デビュー

強固で夢をもてる業界目指す
誘客分散で経済効果を全道へ

公益社団法人北海道観光機構の新会長に就任した唐神昌子氏(トーホウリゾート代表取締役)が、6月23日の通常総会後に記者会見を行なった。唐神氏は小金澤健司会長(当時)の下で副会長を務めていたが、本年1月に小金澤氏が急逝したことを受け5月23日の理事会で会長就任が了承されていた。その約1カ月後に開催された通常総会は、新会長としての本格デビューの場となった。総会後、副会長4人とともに記者会見に臨んだ唐神新会長の第一声をお届けしたい。         (佐久間康介)

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【ビール】2025 福祉協賛さっぽろ大通ビアガーデン

今年の夏もやってくる!
大通ビアガーデン

さっぽろ夏まつりのひとつとして7月18日から8月13日まで開催される「福祉協賛さっぽろ大通ビアガーデン」が間近に迫っている。大通公園6区画(全6会場)で用意される席数は1万以上というビッグスケール。その〝日本最大のビアガーデン(※)〟が今年、さらにアップデートした。昨年よりも各会場で屋根付きのエリアが広がったほか、5丁目と7丁目会場では全席でモバイルオーダーを導入。自分のスマホからビールやフードを注文でき、席まで運んでくれるので手間入らずの快適さだ。各会場の魅力は次頁以降でチェック!
※2024年全会場席数合計(さっぽろ夏まつり実行委員会調べ)

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【医療】
がん拠点病院「恵佑会札幌病院」の
肝胆膵外科部長に森本守医師が着任

ロボット手術で国内屈指の実績
膵臓癌でも諦めない医療を提供

がん拠点病院、社会医療法人恵佑会札幌病院(高橋宏明理事長、229床)の消化器外科・肝胆膵外科部長に4月1日付けで、名古屋市立大学大学院医学研究科消化器外科講師の森本守医師(51)が着任した。森本医師は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った肝臓、胆道、膵臓分野(肝胆膵分野)の低侵襲治療で国内有数の技術を持つエキスパートとして知られており、食道がんの治療で全国的な知名度を持つ恵佑会札幌病院が肝胆膵分野の治療でも飛躍することが期待されている。その森本医師に膵臓がんの最新治療をはじめ、今後の方針や展望などを訊いた。   
(6月18日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【企業】東京・銀座発祥の彌生グループが札幌に新拠点

北海道の潜在力と将来性を確信
グループの総力をあげ事業展開

 東京・銀座(中央区)を拠点に不動産業などを展開する老舗企業、彌生興業(長谷川尚功代表)のグループ会社が札幌市内で竣工まもないビルを取得し、このほど「彌生大通りビル」として北海道での事業展開を本格的に開始した。

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【お盆】いま、お盆の意味をあらためて考えたい

問い直す供養のこころ

故人のおかげで生かされて
いることに感謝の気持ちを

札幌市北区の高野山真言宗「惠弘寺」の足立隆厳住職(61)はサラリーマンなどを経て48歳で仏門に入った異色の経歴の持ち主。お寺の子供でもなく、ゼロから新寺を建立してからは宗教者として人に寄り添い対話を重ね、臨床宗教師や保護司としても活動の場を広げている社会派の住職でもある。今年のお盆特集は、コロナ禍を経て家族葬や直葬が増え、かつての宗教儀礼を大切にする葬儀が姿を消しつつある現状を踏まえ、足立住職に本来の葬儀の在り方や供養の意味を訊いた。(6月13日取材 工藤年泰・武智敦子)

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【社会】小樽市議会で議論された「ひきこもり問題」

引き出した迫市長の前向き答弁
家族交流会との軋轢も雪解けへ

小樽市の迫俊哉市長は6月17日の市議会本会議で、昨年度に小樽市に寄せられた、ひきこもりに関すると思われる相談が46件あったことを明らかにした。代表質問に立った松井真美子議員(共産党)への答弁。ひきこもりの実態を把握する必要性については、「(問題の性質上)市が実態をつかむのは難しい」としながら「個々の状況に応じた適切な支援を届けるためには実態を把握し、相談につなげることが必要だ。支援機関と意見交換をしながら効果的な方法を研究している」とした。 (武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」119──KHJ北海道支部「はまなす」の新会長・岩﨑澄夫さんに訊く

子どもの話を黙って聞ける
親をひとりでも増やしたい

NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族連合会」(本部東京)の北海道支部「はまなす」がこのほど開いた定期総会で、14年間会長を務めた北郷恵美子さん(79)が退き、副会長だった岩﨑澄夫さん(74)が新会長に就任した。子どもの不登校、ひきこもりを機に10年前に同会に入会。現在は札幌市の集団型支援拠点「よりどころ」の家族会でピアスタッフとしても活動し、参加家族らを支えている。「私もそうでしたが、時代の変化をつかめず意識は昭和のままという父親が多い。子どもに説教するのをやめ、黙って話を聞ける親に変身しましょう」と語る岩﨑新会長に今後の活動や意気込みを訊いた。 (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【115】

戦争遺産を守り語る人々

まちを焼き尽くした「堺大空襲」
大阪府堺市に残された防空壕跡

終戦の年である1945年、アメリカ軍による苛烈な空襲で全国各地に大きな被害がもたらされたが、大阪府堺市の商店街にあるギャラリーには、戦時中に造られた防空壕が当時のまま残り、希望者は見学できるようになっている。1945年7月、一夜にして1860人もの人々が犠牲になった「堺大空襲」から丸80年を迎える中、このギャラリーを訪れて防空壕跡に入ると、打ちっ放しの分厚いコンクリートの壁が市民を巻き込む戦争の恐ろしさを実感させてくれた。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】
●「リスクはあらゆる人に」過労・パワハラ死「家族の会」が札幌で総会
●北洋銀行の生物多様性を守る「ほっくー基金」で贈呈式開催
●根室の水産加工会社「兼由」がレトルト煮付け商品を新発売
●日本のビール発祥の地で乾杯 恒例のサッポロビアホリデー

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【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
*視点 公共交通をどうする?
*連載小説 メンタルエース
*堀川裕己の不動産鑑定士から見た北海道の行方
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【今月の表紙】
木翁二画『ヤドカリ岩』

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「北方ジャーナル」は昭和47年(1972年)に札幌で誕生した月刊雑誌です。いわゆる地元政経誌のジャンルに分類される媒体ですが、生活者の視点と取材を重視する編集方針を創刊以来のポリシーとし、05年11月からは有限会社Re Studioが発行元になっています。政治・宗教・医療情報に強い総合誌で、「北海道独立論」などユニークな長期連載も。日々の道内ニュース、掲載記事の続報・予告は「北方ジャーナルブログ」でも公開!

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