目次
【報道】旭川発──菅原組が「社会福祉法人かがやき」に丸投げした介護事業
噴き出した私物化疑惑
元市議会議長と菅原組が
「架空工事」で裏金を捻出
旭川の建設会社菅原組(菅原吉孝社長)の介護事業を引き継いだ社会福祉法人かがやき(岩崎正則理事長・本部旭川)に私物化疑惑が持ちあがった。2年前に岩崎理事長から放逐された元常務理事が起こした訴訟で介護給付費の不正請求が問われたほか、架空工事による裏金づくりという公益法人としてあるまじき事案も発覚。元市議会議長がトップを務める、この社会福祉法人は、いまコンプライアンスの危機の渦中にある──。(本誌編集長・工藤年泰)
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【報道】告発・絶望の学府②
「速やかに救済を」
江差看護問題、膠着状態
道の明答ないまま1カ月
前号の報告から1カ月、事態はほとんど進展していない。道南の公立専修校で起きていたとされる、長期間のパワーハラスメント問題。疑いが表面化したことで複数の教員が一時的に教壇を離れることにはなったものの、具体的な未然防止策や過去の被害の救済策などは、今もって示されないままだ。再三にわたって問題解決を要請し続けている保護者らは、遅々として進まない行政の対応に憤りを隠さない。「役所は風化を待っているのではないか」――。(小笠原 淳)
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【報道】道警不祥事から考える〈50〉
スクールガードの素顔
元警官の悪質事件、未発表
未成年相手に強制わいせつ
4月上旬、札幌市内の小学校で児童の登下校を見守る「スクールガード」の1人が未成年相手の性犯罪で逮捕された。地元警察は事件を報道発表せず、検察は処分保留で容疑者を釈放。同じ地域に住む被害者の心情は定かでないが、そのわいせつ犯が元警察官だと知った時の驚きは察するに余りある。さらに驚愕すべきは、複数の元同僚が打ち明ける事実。その犯行は、今回が初めてではなかった――。(小笠原 淳)
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【選挙】就労支援事業所の責任とは――
「弱者を喰い物に…」
不当解雇「無効」逆転判決
障碍者雇用のあり方に一石
3年前の春、障碍のある人たちを雇用する事業所が突然閉鎖された。不意の告知に利用者は混乱、解雇されたスタッフたちも充分な説明がないことに疑問を呈したが、事業主の考えを変えるには到らなかった。居場所を失った当事者らは働く権利の確認を求める訴えを提起、一審の実質敗訴判決を経た控訴審で「解雇無効」の逆転判決を勝ち取った。3年半に及んだ闘いを振り返り、スタッフの1人は言う。「私たちは金儲けの道具だったのか」――。(小笠原 淳)
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【報道】首相批判封殺の波紋⑰
足かけ3年、争い佳境へ
野次排除訴訟、今秋にも尋問
原告は「警官全員」出廷求める
まもなく3度めの夏を迎える、首相演説野次排除事件。排除被害者が起こした国賠訴訟は審理終結を見据えたスケジュール調整に入り、本年9月には証人尋問に到る可能性が示された。4月下旬までに当事者ら4人の尋問を申請した原告側は、さらに10人を超える警察官たちを舞台に引き上げたい考えを明かしている。年度内の判決言い渡しが確実となった争いは、すでに佳境に差しかかった。(小笠原 淳)
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【選挙】道2区補選、投票率過去最低の背景
コロナ禍で選挙離れ加速
分裂回避し勝利した野党陣営
保守勢力は候補者乱立で自滅
いわゆる鶏卵汚職事件による吉川貴盛氏の衆議院議員辞職に伴う北海道2区(札幌市北区の一部と東区)補欠選挙の勝敗が4月25日に決した。結果は元衆議で立憲民主党公認の野党統一候補、松木謙公氏(62)が圧勝。次点の鶴羽佳子氏に2倍以上の差を付ける5万9664票を獲得しての勝利だった。一方、選挙そのものは自民・公明の与党勢力が公認候補を出さず早々と戦線離脱し、投票率は30・46%と過去最低に落ち込むという結果に。“民意を反映する”という選挙のそもそもの意義を考えると、首を傾げる点がいくつも目に付いた補選となった。 (本誌編集部)
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【報道】札幌大学で広がる経営と教育現場の溝
切り捨てられる女子短大
理事会の設置者責任どうなる
新設「こども学科」早々見切り
学校法人札幌大学(札幌市豊平区西岡・荒川裕生理事長)は、女子短期大学部を2022年度で廃止する。短大の学科再編で新設した「こども学科」が開講したのは2019年度。それからわずか2年で募集停止、廃止の判断をしたことに学内外で波紋が広がっている。当初、短大再生の牽引役と位置付けた「こども学科」を早々に見切り、開学以来続いてきた半世紀を超える短大の灯は2年後の2023年3月で消える。(佐久間康介)
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【コロナ】「コロナ禍から日本を救う」新団体・日本除菌連合が誕生
次亜塩素酸水溶液やオゾンなど
「コロナ不活化」の事業者が結集
超党派議連とタッグで除菌対策を国に提言
空間噴霧で広範囲かつスピーディーに新型コロナウイルスなどを不活化する次亜塩素酸水溶液。その普及によるコロナ禍の克服を目指す(一社)次亜塩素酸水溶液普及推進会議(略称JFK、越智文雄代表理事)が、光触媒やオゾン、抗菌塗料など除菌にかかわるさまざまな事業者と大同団結。4月22日、都内で新団体「日本除菌連合」が産声をあげた。同団体は、片山さつき参議(自民党)が発起人代表を務め5月12日の設立が予定される「感染対策を資材と方法から考える超党派議員連盟」と連携。「除菌でコロナから日本を救う」取り組みに全力で臨む構えだ。
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【原子力】“核のゴミ”レポートPART20 幌延深地層研究センター「500m掘削計画」と「確認会議」の実態
機能しない「確認会議」
なし崩し狙う原子力機構に
道庁は及び腰の姿勢を正せ
幌延深地層研究センターの坑道を500メートルまで掘削し、“核のゴミ”処分技術の実証試験を行なう日本原子力研究開発機構(原子力機構)の新たな計画をめぐり、道と地元自治体が設置した幌延深地層研究の確認会議(以下確認会議)による検討作業が始まった。だが、機構側が用意した「回答」に対する道側の追及不足が目立ち、道民に対する説明責任も不十分なままだ。最終処分地選定に向けた「文献調査」に反対する意思を鮮明にした鈴木直道知事は、幌延での「処分研究」に対する問題意識が希薄で、担当職員も機構や政府に及び腰な姿勢が目立つ。北海道を道外の核のゴミ捨て場にさせないためにも、掘削計画に対して道の更なる検証作業が欠かせない。 (ルポライター・滝川 康治)
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【原子力】再生可能エネルギーを問い直す【3】
風力発電の建設ラッシュに
小樽の住民団体が反対運動
「再エネはメリットばかりを語るな」
本連載で報告した東京の総合商社、双日による「仮称・北海道小樽余市風力発電所」計画。小樽から余市にかけての毛無山周辺の国有林に巨大な風力発電施設を建設するものだが、このプロジェクトについて地元有志が反対運動を繰り広げている。4月下旬にはこの住民団体が計画の撤廃を求める署名活動と街頭演説を小樽市内で行ない、「豊かな自然環境を次世代に引き継ぎたい」と呼びかけた。小樽、余市を巻き込んだ再エネをめぐる地元の動きを追った。(武智敦子)
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【産廃】安平町発・大手業者に丸投げされた産廃処分場の行方
「町と住民が反対」の中で進む
大地震震源地近くの建設計画
胆振管内安平町(及川秀一郎町長)で進んでいる本州大手業者による産業廃棄物最終処分場の建設計画をめぐり、地元住民による反対運動が活発化している。すでに町内には別の最終処分場があることから、安平町も反対姿勢を打ち出しているが、道の設置許可を得ている事業者に計画を止める気配はない。競走馬やチーズ、メロンの産地として知られる静かな丘陵の町で起きている椿事を取材した。(武智敦子)
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【ニュース】
■恵庭事件再審、特別抗告も棄却
「私は犯人ではない」と出所女性
──弁護団憮然──「最高裁は任務放棄した」
■札高検・田辺検事長が着任会見
質疑中の撮影制限、初めて緩和
──「今後もできるだけオープンに」と高検
■日高町での産廃処分場計画に
期成会が反対署名を道に提出
──安定型と管理型2カ所を予定し増設も視野
■北ガスが道銀、常口アトムと
連携して賃貸住宅事業へ参入
──省エネ賃貸マンションでガスの優位性をアピール
■名和氏の「北大総長解任事件」で
パワハラ文書不存在が明らかに
──崩れた解任の大きな根拠。総長選考会議が暴走か
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【福祉】
CCRC「ココルクえべつ」で目指す
定住と共生、交流の新たな共同体
江別市の三好昇市長とつしま医療
福祉グループ 対馬徳昭代表に訊く
江別市大麻地区に社会福祉の新たな地域モデルが誕生する。高齢者や障害者をはじめ地域住民、学生といったさまざまな人々が集うかつてなかった共同体。それが同市の「生涯活躍のまち」構想の中で整備が進められている江別版CCRC(Continuing Care Retirement Community)「ココルクえべつ」である。9月の全面開業に向け北海道札幌盲学校跡地約3.2haに高齢者介護と障害者ケア関係の施設を集約するほか、さる4月にはレストランやパン工房、入浴施設などがオープン。地域住民との交流や市内4大学との連携も図っていく計画だ。本稿の対談では独自のコミュニティ創出を目指す江別市の三好昇市長、そして事業主体に選ばれた地域包括ケアシステムの先駆者、つしま医療福祉グループの対馬徳昭代表に登場いただいた。政府が推進するCCRC構想の中で定住と共生、交流という3つのキーワードを掲げる野心的な取り組みとは──。(4月26日午後、江別市役所で収録)
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【経済】道銀新頭取に兼間祐二常務が就任へ
20年来の頭取候補が遂に登板
「笹原─兼間」体制で難局踏破
ほくほくフィナンシャルグループ(本社富山市)の子会社、北海道銀行(本店札幌市)の新頭取に兼間祐二取締役常務執行役員(56)が昇格する。笹原晶博頭取(64)は代表権のある会長に、堰八義博会長(65)は取締役を外れ特別顧問に就く。いずれも6月25日の株主総会後の取締役会で正式決定する。マイナス金利、コロナ禍という経済環境で地域金融機関の舵取りは厳しさを増している。道銀の行風は、野武士のような無骨な営業スタイルながら一丸となった即応性のあるところ。この持ち味をどう新時代に適応させていくのか、兼間新頭取の手腕が試される。 (佐久間康介)
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【企業】ベーカリープロデューサー・岸本拓也さんに訊く
パン屋は三世代が楽しめる空間
ささやかな幸せを皆に届けたい
ユニークな名前の高級食パン専門店を中心に、全国でベーカリーをプロデュースしているジャパンベーカリーマーケティング(本社・横浜市青葉区)の岸本拓也社長(45)。北海道でも『乃木坂な妻たち』や『僕のパン屋純情セレナーデ』(いずれも札幌市)、『大地はドラムと優しい麦』(帯広市)など直営店を含め12店舗のオープンに関わった。岸本社長の実父は空知郡上砂川町出身ということもあって、とりわけ北海道への愛着は強い様子。4月30日、『乃木坂な妻たち』の“妹ブランド店”『わがままなジュリエット』(札幌市豊平区西岡)の内覧会に出席した岸本社長に、ベーカリープロデュースの目的や事業にかける思いを訊いた。(佐久間康介)
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【長期連載】〝農と食〟北の大地から
北海道産アスパラガスの歴史と今(前編)
──100年前に岩内で新品種を作った下田喜久三の営み──
地元の市民科学者の力で再脚光
アスパラガスの父の偉大な功績
北海道の初夏を告げる作物を代表するアスパラガスの発祥の地が後志管内岩内町にあることを知る道民はそう多くない。今からちょうど100年前、地元の肥料商だった下田喜久三さんは、大凶作をきっかけに耐冷作物の開発に取り組み、欧米から種子を取り寄せて交配し、新品種「瑞洋」を誕生させた。さらに東洋初のアスパラガス加工会社を設立し、製造した缶詰を外国に輸出する先鞭をつける──。そんな先駆者による地域おこしの実践に共鳴した地元の市民科学者が昨年、「アスパラガスの父」の足跡をたどる小冊子を自費出版した。岩内町には今、アスパラガス関連のものは記念碑と郷土資料コーナーにしか残っていない。「発祥の地」の歩みと小冊子に懸けた著者の思いを紹介しよう。(ルポライター滝川 康治)
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【連載】ルポ「ひきこもり」68──横断的な取り組み不足の小樽市支援行政
昨年度は市と保健所の面子争い?
連携を欠いた「居場所事業」に疑問
昨年度、小樽市では市福祉部の求めに応じ、中高年のひきこもり支援で実績のある札幌市のNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(田中敦理事長、以下レタポス)が当事者や家族の居場所事業を実施した。だが、レタポスの事業に“ぶつける”形で市保健所も独自の居場所「ゆったりスペース」を企画。行政内部を二分化したかのようないびつな形で複数の居場所ができたのはなぜなのか。同保健所に疑問を向けると「利用者の選択肢は多いほうがいい」と判で押したような答えが返ってきた。(武智敦子)
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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【70】
茨城県鹿嶋市の「桜花公園」から
“人間爆弾”の開発秘話を紐解く
人知れず生き残った開発者
太平洋戦争末期に航空機でアメリカ軍の艦船に体当たりする「特攻」という自爆攻撃をせざるを得ない戦況の中、最も非人道的と言われたのが「桜花(おうか)」という人間ロケット弾だ。1.2トンの爆弾を抱えた小型滑空機に車輪はなく、一度母機から放たれると二度と地上に着陸することはできない設計。桜の季節となっていた4月中旬、桜花の訓練基地跡である茨城県鹿嶋市の「桜花公園」を訪れると、掩体壕の中に桜花の模型が1機置かれていた。(ジャーナリスト 黒田 伸)
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【フォトレポート・トピックス】
●サッポロビール、イオン、北洋銀行 企業による北の医療支援の輪広がる
●アリオ札幌にISHIYA SHOPが出店 地元消費者にも親しまれる商品に
●運行休止の果ての別れ 日高本線「鵡川―様似」間116キロが廃線
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【連載コラムなど】
*北海道フォトエッセイ
*視点 公共交通をどうする?
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*台湾防疫日記
*新設企業情報
*人物株価
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*夏井功の「夜を駈ける車イス」
*北海道妄想紀行
*囚活通信
*つぐみ
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『チャンネル 若葉』
噴き出した私物化疑惑
元市議会議長と菅原組が
「架空工事」で裏金を捻出
旭川の建設会社菅原組(菅原吉孝社長)の介護事業を引き継いだ社会福祉法人かがやき(岩崎正則理事長・本部旭川)に私物化疑惑が持ちあがった。2年前に岩崎理事長から放逐された元常務理事が起こした訴訟で介護給付費の不正請求が問われたほか、架空工事による裏金づくりという公益法人としてあるまじき事案も発覚。元市議会議長がトップを務める、この社会福祉法人は、いまコンプライアンスの危機の渦中にある──。(本誌編集長・工藤年泰)
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【報道】告発・絶望の学府②
「速やかに救済を」
江差看護問題、膠着状態
道の明答ないまま1カ月
前号の報告から1カ月、事態はほとんど進展していない。道南の公立専修校で起きていたとされる、長期間のパワーハラスメント問題。疑いが表面化したことで複数の教員が一時的に教壇を離れることにはなったものの、具体的な未然防止策や過去の被害の救済策などは、今もって示されないままだ。再三にわたって問題解決を要請し続けている保護者らは、遅々として進まない行政の対応に憤りを隠さない。「役所は風化を待っているのではないか」――。(小笠原 淳)
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【報道】道警不祥事から考える〈50〉
スクールガードの素顔
元警官の悪質事件、未発表
未成年相手に強制わいせつ
4月上旬、札幌市内の小学校で児童の登下校を見守る「スクールガード」の1人が未成年相手の性犯罪で逮捕された。地元警察は事件を報道発表せず、検察は処分保留で容疑者を釈放。同じ地域に住む被害者の心情は定かでないが、そのわいせつ犯が元警察官だと知った時の驚きは察するに余りある。さらに驚愕すべきは、複数の元同僚が打ち明ける事実。その犯行は、今回が初めてではなかった――。(小笠原 淳)
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【選挙】就労支援事業所の責任とは――
「弱者を喰い物に…」
不当解雇「無効」逆転判決
障碍者雇用のあり方に一石
3年前の春、障碍のある人たちを雇用する事業所が突然閉鎖された。不意の告知に利用者は混乱、解雇されたスタッフたちも充分な説明がないことに疑問を呈したが、事業主の考えを変えるには到らなかった。居場所を失った当事者らは働く権利の確認を求める訴えを提起、一審の実質敗訴判決を経た控訴審で「解雇無効」の逆転判決を勝ち取った。3年半に及んだ闘いを振り返り、スタッフの1人は言う。「私たちは金儲けの道具だったのか」――。(小笠原 淳)
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【報道】首相批判封殺の波紋⑰
足かけ3年、争い佳境へ
野次排除訴訟、今秋にも尋問
原告は「警官全員」出廷求める
まもなく3度めの夏を迎える、首相演説野次排除事件。排除被害者が起こした国賠訴訟は審理終結を見据えたスケジュール調整に入り、本年9月には証人尋問に到る可能性が示された。4月下旬までに当事者ら4人の尋問を申請した原告側は、さらに10人を超える警察官たちを舞台に引き上げたい考えを明かしている。年度内の判決言い渡しが確実となった争いは、すでに佳境に差しかかった。(小笠原 淳)
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【選挙】道2区補選、投票率過去最低の背景
コロナ禍で選挙離れ加速
分裂回避し勝利した野党陣営
保守勢力は候補者乱立で自滅
いわゆる鶏卵汚職事件による吉川貴盛氏の衆議院議員辞職に伴う北海道2区(札幌市北区の一部と東区)補欠選挙の勝敗が4月25日に決した。結果は元衆議で立憲民主党公認の野党統一候補、松木謙公氏(62)が圧勝。次点の鶴羽佳子氏に2倍以上の差を付ける5万9664票を獲得しての勝利だった。一方、選挙そのものは自民・公明の与党勢力が公認候補を出さず早々と戦線離脱し、投票率は30・46%と過去最低に落ち込むという結果に。“民意を反映する”という選挙のそもそもの意義を考えると、首を傾げる点がいくつも目に付いた補選となった。 (本誌編集部)
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【報道】札幌大学で広がる経営と教育現場の溝
切り捨てられる女子短大
理事会の設置者責任どうなる
新設「こども学科」早々見切り
学校法人札幌大学(札幌市豊平区西岡・荒川裕生理事長)は、女子短期大学部を2022年度で廃止する。短大の学科再編で新設した「こども学科」が開講したのは2019年度。それからわずか2年で募集停止、廃止の判断をしたことに学内外で波紋が広がっている。当初、短大再生の牽引役と位置付けた「こども学科」を早々に見切り、開学以来続いてきた半世紀を超える短大の灯は2年後の2023年3月で消える。(佐久間康介)
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【コロナ】「コロナ禍から日本を救う」新団体・日本除菌連合が誕生
次亜塩素酸水溶液やオゾンなど
「コロナ不活化」の事業者が結集
超党派議連とタッグで除菌対策を国に提言
空間噴霧で広範囲かつスピーディーに新型コロナウイルスなどを不活化する次亜塩素酸水溶液。その普及によるコロナ禍の克服を目指す(一社)次亜塩素酸水溶液普及推進会議(略称JFK、越智文雄代表理事)が、光触媒やオゾン、抗菌塗料など除菌にかかわるさまざまな事業者と大同団結。4月22日、都内で新団体「日本除菌連合」が産声をあげた。同団体は、片山さつき参議(自民党)が発起人代表を務め5月12日の設立が予定される「感染対策を資材と方法から考える超党派議員連盟」と連携。「除菌でコロナから日本を救う」取り組みに全力で臨む構えだ。
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【原子力】“核のゴミ”レポートPART20 幌延深地層研究センター「500m掘削計画」と「確認会議」の実態
機能しない「確認会議」
なし崩し狙う原子力機構に
道庁は及び腰の姿勢を正せ
幌延深地層研究センターの坑道を500メートルまで掘削し、“核のゴミ”処分技術の実証試験を行なう日本原子力研究開発機構(原子力機構)の新たな計画をめぐり、道と地元自治体が設置した幌延深地層研究の確認会議(以下確認会議)による検討作業が始まった。だが、機構側が用意した「回答」に対する道側の追及不足が目立ち、道民に対する説明責任も不十分なままだ。最終処分地選定に向けた「文献調査」に反対する意思を鮮明にした鈴木直道知事は、幌延での「処分研究」に対する問題意識が希薄で、担当職員も機構や政府に及び腰な姿勢が目立つ。北海道を道外の核のゴミ捨て場にさせないためにも、掘削計画に対して道の更なる検証作業が欠かせない。 (ルポライター・滝川 康治)
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【原子力】再生可能エネルギーを問い直す【3】
風力発電の建設ラッシュに
小樽の住民団体が反対運動
「再エネはメリットばかりを語るな」
本連載で報告した東京の総合商社、双日による「仮称・北海道小樽余市風力発電所」計画。小樽から余市にかけての毛無山周辺の国有林に巨大な風力発電施設を建設するものだが、このプロジェクトについて地元有志が反対運動を繰り広げている。4月下旬にはこの住民団体が計画の撤廃を求める署名活動と街頭演説を小樽市内で行ない、「豊かな自然環境を次世代に引き継ぎたい」と呼びかけた。小樽、余市を巻き込んだ再エネをめぐる地元の動きを追った。(武智敦子)
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【産廃】安平町発・大手業者に丸投げされた産廃処分場の行方
「町と住民が反対」の中で進む
大地震震源地近くの建設計画
胆振管内安平町(及川秀一郎町長)で進んでいる本州大手業者による産業廃棄物最終処分場の建設計画をめぐり、地元住民による反対運動が活発化している。すでに町内には別の最終処分場があることから、安平町も反対姿勢を打ち出しているが、道の設置許可を得ている事業者に計画を止める気配はない。競走馬やチーズ、メロンの産地として知られる静かな丘陵の町で起きている椿事を取材した。(武智敦子)
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【ニュース】
■恵庭事件再審、特別抗告も棄却
「私は犯人ではない」と出所女性
──弁護団憮然──「最高裁は任務放棄した」
■札高検・田辺検事長が着任会見
質疑中の撮影制限、初めて緩和
──「今後もできるだけオープンに」と高検
■日高町での産廃処分場計画に
期成会が反対署名を道に提出
──安定型と管理型2カ所を予定し増設も視野
■北ガスが道銀、常口アトムと
連携して賃貸住宅事業へ参入
──省エネ賃貸マンションでガスの優位性をアピール
■名和氏の「北大総長解任事件」で
パワハラ文書不存在が明らかに
──崩れた解任の大きな根拠。総長選考会議が暴走か
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【福祉】
CCRC「ココルクえべつ」で目指す
定住と共生、交流の新たな共同体
江別市の三好昇市長とつしま医療
福祉グループ 対馬徳昭代表に訊く
江別市大麻地区に社会福祉の新たな地域モデルが誕生する。高齢者や障害者をはじめ地域住民、学生といったさまざまな人々が集うかつてなかった共同体。それが同市の「生涯活躍のまち」構想の中で整備が進められている江別版CCRC(Continuing Care Retirement Community)「ココルクえべつ」である。9月の全面開業に向け北海道札幌盲学校跡地約3.2haに高齢者介護と障害者ケア関係の施設を集約するほか、さる4月にはレストランやパン工房、入浴施設などがオープン。地域住民との交流や市内4大学との連携も図っていく計画だ。本稿の対談では独自のコミュニティ創出を目指す江別市の三好昇市長、そして事業主体に選ばれた地域包括ケアシステムの先駆者、つしま医療福祉グループの対馬徳昭代表に登場いただいた。政府が推進するCCRC構想の中で定住と共生、交流という3つのキーワードを掲げる野心的な取り組みとは──。(4月26日午後、江別市役所で収録)
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【経済】道銀新頭取に兼間祐二常務が就任へ
20年来の頭取候補が遂に登板
「笹原─兼間」体制で難局踏破
ほくほくフィナンシャルグループ(本社富山市)の子会社、北海道銀行(本店札幌市)の新頭取に兼間祐二取締役常務執行役員(56)が昇格する。笹原晶博頭取(64)は代表権のある会長に、堰八義博会長(65)は取締役を外れ特別顧問に就く。いずれも6月25日の株主総会後の取締役会で正式決定する。マイナス金利、コロナ禍という経済環境で地域金融機関の舵取りは厳しさを増している。道銀の行風は、野武士のような無骨な営業スタイルながら一丸となった即応性のあるところ。この持ち味をどう新時代に適応させていくのか、兼間新頭取の手腕が試される。 (佐久間康介)
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【企業】ベーカリープロデューサー・岸本拓也さんに訊く
パン屋は三世代が楽しめる空間
ささやかな幸せを皆に届けたい
ユニークな名前の高級食パン専門店を中心に、全国でベーカリーをプロデュースしているジャパンベーカリーマーケティング(本社・横浜市青葉区)の岸本拓也社長(45)。北海道でも『乃木坂な妻たち』や『僕のパン屋純情セレナーデ』(いずれも札幌市)、『大地はドラムと優しい麦』(帯広市)など直営店を含め12店舗のオープンに関わった。岸本社長の実父は空知郡上砂川町出身ということもあって、とりわけ北海道への愛着は強い様子。4月30日、『乃木坂な妻たち』の“妹ブランド店”『わがままなジュリエット』(札幌市豊平区西岡)の内覧会に出席した岸本社長に、ベーカリープロデュースの目的や事業にかける思いを訊いた。(佐久間康介)
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【長期連載】〝農と食〟北の大地から
北海道産アスパラガスの歴史と今(前編)
──100年前に岩内で新品種を作った下田喜久三の営み──
地元の市民科学者の力で再脚光
アスパラガスの父の偉大な功績
北海道の初夏を告げる作物を代表するアスパラガスの発祥の地が後志管内岩内町にあることを知る道民はそう多くない。今からちょうど100年前、地元の肥料商だった下田喜久三さんは、大凶作をきっかけに耐冷作物の開発に取り組み、欧米から種子を取り寄せて交配し、新品種「瑞洋」を誕生させた。さらに東洋初のアスパラガス加工会社を設立し、製造した缶詰を外国に輸出する先鞭をつける──。そんな先駆者による地域おこしの実践に共鳴した地元の市民科学者が昨年、「アスパラガスの父」の足跡をたどる小冊子を自費出版した。岩内町には今、アスパラガス関連のものは記念碑と郷土資料コーナーにしか残っていない。「発祥の地」の歩みと小冊子に懸けた著者の思いを紹介しよう。(ルポライター滝川 康治)
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【連載】ルポ「ひきこもり」68──横断的な取り組み不足の小樽市支援行政
昨年度は市と保健所の面子争い?
連携を欠いた「居場所事業」に疑問
昨年度、小樽市では市福祉部の求めに応じ、中高年のひきこもり支援で実績のある札幌市のNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(田中敦理事長、以下レタポス)が当事者や家族の居場所事業を実施した。だが、レタポスの事業に“ぶつける”形で市保健所も独自の居場所「ゆったりスペース」を企画。行政内部を二分化したかのようないびつな形で複数の居場所ができたのはなぜなのか。同保健所に疑問を向けると「利用者の選択肢は多いほうがいい」と判で押したような答えが返ってきた。(武智敦子)
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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【70】
茨城県鹿嶋市の「桜花公園」から
“人間爆弾”の開発秘話を紐解く
人知れず生き残った開発者
太平洋戦争末期に航空機でアメリカ軍の艦船に体当たりする「特攻」という自爆攻撃をせざるを得ない戦況の中、最も非人道的と言われたのが「桜花(おうか)」という人間ロケット弾だ。1.2トンの爆弾を抱えた小型滑空機に車輪はなく、一度母機から放たれると二度と地上に着陸することはできない設計。桜の季節となっていた4月中旬、桜花の訓練基地跡である茨城県鹿嶋市の「桜花公園」を訪れると、掩体壕の中に桜花の模型が1機置かれていた。(ジャーナリスト 黒田 伸)
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【フォトレポート・トピックス】
●サッポロビール、イオン、北洋銀行 企業による北の医療支援の輪広がる
●アリオ札幌にISHIYA SHOPが出店 地元消費者にも親しまれる商品に
●運行休止の果ての別れ 日高本線「鵡川―様似」間116キロが廃線
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【連載コラムなど】
*北海道フォトエッセイ
*視点 公共交通をどうする?
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*台湾防疫日記
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*人物株価
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*夏井功の「夜を駈ける車イス」
*北海道妄想紀行
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*つぐみ
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『チャンネル 若葉』
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