北方ジャーナル 2023年3月号 (発売日2023年02月15日) 表紙
  • 雑誌:北方ジャーナル
  • 出版社:リ スタジオ
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月15日
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北方ジャーナル 2023年3月号 (発売日2023年02月15日)

リ スタジオ
時代を撃つ北の報道・評論誌

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目次

【報道】地元紙・80年めの迷走〈10〉

どこへ行く、道新

常務急逝、若手の離職加速
創刊81年め、昏迷の幕明け

「80周年」に極まったかに見えた迷走は、年明け以降も収拾のつく兆しがない。1月中旬に伝わった役員の訃報をめぐっては早くから自殺説が囁かれ、内外に複数の怪文書が出回った。現場では若手社員の退職が相継ぎ、4月人事の“内々示”が延期される事態に。裁判になった情報漏洩事件や主催文学賞の盗作疑惑などの問題も残る今、北海道新聞(札幌市中央区、宮口宏夫社長)はどこへ向かおうとしているのか――。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈60〉

被害者“身内”か

警部補の強制わいせつ、未発表
処分記録では「不適切言動」扱い

昨年処分があった地元警察の不祥事で、深刻な性犯罪が疑われる事案が報道発表を免がれていたことがわかった。警察は未発表の理由をあきらかにしておらず、事件の経緯も公表していないが、取材によればその犯罪で被害を受けたのは加害者と職場を同じくする警察官の親族だったという。時期を同じくして伝わった別のわいせつ事件の動きと併せ、組織的な隠蔽が疑われる警察不祥事の実態を報告する。
(小笠原 淳)

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【報道】道 VS 市民団体 北海道百年記念塔の行方

記念塔存続派の一番長い日

解体中止を求める抗議活動の最中に
塔の鋼板を剥がした重機のショベル

札幌市厚別区の野幌森林公園にある巨大なモニュメント・北海道百年記念塔。老朽化による部材落下の危険性や維持管理費が多額に及ぶなどの理由から、所管する北海道は2019年の段階で解体を決定。一方で維持存続を求める市民団体などは、それを覆そうとこれまでさまざまな抗議活動を展開してきた。22年10月には道や鈴木直道知事を相手取り解体差し止めを求める住民訴訟を札幌地裁に提起。この動きと連動して訴訟費用の支援を求めるクラウドファンディングでは、23年1月までの募集期間で目標額の3倍強となる1045万円(支援者数1400人)が全国から集まった。その第2回口頭弁論の前日、1月23日には塔存続を訴える大規模な活動を展開したが、奇しくもその日、記念塔を解体する重機が唸りをあげて動き始めた──。(髙橋貴充)


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【政治】道知事選で自公は現職・鈴木、立憲は元衆議・池田の対決に

与野党とも旗頭出揃うも
早くも漂うしらけムード

懸念される無党派無関心の選挙

2021年の衆院選でれいわ新選組から比例北海道ブロックで出馬した過去を持つ岩見沢市の建設設備業経営・門別芳夫(新人・無所属)の、22年11月立候補表明からほぼ2カ月。与党が推す現職の鈴木直道(無所属)が1月15日に再選立起を表明。2月4日には立憲民主党の元衆議・池田真紀(新人)が無所属での立候補を決め、3月23日告示、4月9日投開票の北海道知事選の候補予定者が、ほぼ出揃った。今後新たな立候補予定者が出てくる可能性もあるが、ここでは組織同士の大きな闘いを展開していくだろう鈴木、池田両氏について触れていきたい。             (髙橋貴充、文中敬称略)

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【報道】告発・絶望の学府㉒

第三者委、調査続く

江差看護・パワハラ死調査
聴取対象者さらに8人特定

学生たちの被害告発が表面化してから、まもなく丸2年。北海道立高等看護学院のパワーハラスメント問題は、今もまだ完全な解決をみていない。昨秋から新たな調査が始まった在学生の自殺事案では、年明けまでにおもな関係者への聴き取りを終えた第三者委員会が引き続き調査を重ねることになり、新たな聴取対象者が特定された。学校周辺から再発防止の取り組みに肯定的な声が発信され始めた傍ら、過去の深刻な被害の解明はなお道半ばだ。(小笠原 淳)

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【報道】医療現場で散った命⑯

労災訴訟、上告へ

札高裁、看護師遺族の控訴棄却
医師のパワハラ発言は否定せず

医師によるハラスメントを訴えて亡くなった新人看護師の遺族に、2度めの“不当判決”が言い渡された。職場の労働災害を認めない当局の決定を追認した釧路地裁の判決に続き、これを不服とした両親の控訴を棄却した札幌高裁。無情の司法に絶望することなく、遺族はただちに上告を決意する。さらには当時の職場を相手どる損害賠償請求訴訟も視野に、立ち止まることなく「安心して働ける医療現場に」の訴えを続けていく覚悟だ。(小笠原 淳)

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【環境】「STOP!風車」に向け対抗策を探る小樽と仁木の住民

鍵を握る保安林の指定解除
問われる立地自治体の同意

東京の大手総合商社双日と関西電力が後志管内で計画している巨大風力発電をめぐり、小樽市と仁木町の住民団体が学習会を開き計画撤回への道を探っている。双日が小樽市と余市町にまたがる国有保安林に計画している風車については、予定地が水源涵養林に指定されていることから水質への影響を懸念する声が強く、2月4日には「保安林解除を進めるのは誰?」と題した学習会が小樽市内で開かれた。小樽と仁木の学習会を取材し、反対運動の現状を追った。                          (武智敦子)

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【シリーズ・住宅不動産情報】⑤──住宅環境激変の北海道

63年ぶり持ち家着工1万戸割れ
電気代高騰、金利先高感で失速

国土交通省が2023年1月末に公表した22年1月~12月の全国住宅着工統計によると、持ち家が前年比11・3%減少したものの貸家が同7・4%増、分譲住宅が同4・7%増となり、全体では0・4%増、2年連続の増加となった。しかし北海道では様相が異なり、持ち家、貸家がともに前年を割り込み、住宅着工戸数は2010年以来、12年ぶりに3万戸を割り込んだ。さらに持ち家に関しては1959年以来、実に63年ぶりの1万戸割れ──。住宅をめぐる購買環境が一変した北海道。業界の声を集め背景と理由を探ってみた。  (佐久間康介)

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【ニュース】

■「野良猫問題」にどう向き合うか
 動物愛護の集いをニセコで開催
 ──地元町議で捨て猫の保護に取り組む斉藤うめ子さんが企画

■札幌高検・神村新検事長が着任
 会同発言の真偽はノーコメント
 ──「不偏不党、厳正公平を堅持」と抱負

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【行政】北海道ボールパークが開業する北広島市の上野正三市長に訊く

全世代が楽しめる新空間を
地域と北海道の「起爆剤」に

開業後も進化するボールパーク

北海道日本ハムファイターズ(以下ファイターズ)の新本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOを中核とする、全国注目、道民待望の北海道ボールパークFビレッジがいよいよこの3月に開業する。同施設を擁する北広島市は、これを契機に訪れる大勢の人々の活気、熱気でまちの雰囲気が大きく変わっていくことだろう。その開業目前の時期に、同市の上野正三市長へのインタビューが実現。上野市長は現在の喜びやこれからの期待感を隠さなかったが、開業は決してゴールではなく、これから十数年をかけて真の完成を目指す長い道のりの事業であることも明かした。
(1月24日収録・聞き手=工藤年泰)

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【企業】
北海道ボールパーク近くに誕生する体験型アウトドア施設

アイビックとスノーピーク、
ティムコで国内初整備の挑戦

今年3月に開業する北海道ボールパークFビレッジ近くに、キャンプやフィッシングの体験空間とアウトドアショップ、飲食棟が集積した複合施設が誕生する。道内外のアウトドア関連企業がタッグを組み、ボールパーク近くの美沢地区に整備するもので、今秋にプレオープンを予定している。こうした体験型アウトドア施設は国内初という。1月31日に開かれた記者会見で明らかにされた概要をお伝えしよう。(佐久間康介)

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【企業】
この3月、さらに便利になる北の玄関口・新千歳空港

空港駐車場がサービスを拡充
収容台数が約1350台増へ

HAPの一括運営がもたらす利便性向上

北海道の空の玄関口として広く知られる新千歳空港。その駐車場の一般車両収容台数がこの3月から大幅に増加する。A、B、Cの3駐車場でその数は実に約1350台。これは同空港の駐車場が北海道エアポート(略称HAP)に一括運営されるようになったことによる、利便性向上や事業効率化の典型例と言えるだろう。このほかにも、同空港駐車場内でレンタカーを借り受け、返却する実証実験も秋から年末まで行なうなど、利用者目線に立った便利な駐車場づくりに余念がない。

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【医療】
恵佑会札幌病院・渡邉昭仁副院長に
がん細胞を叩く「光免疫療法」を訊く

咽頭がんなどの患者に朗報
今後の標準治療として期待

がん細胞を狙って治療する「光免疫療法」が注目されている。抗がん剤や放射線治療は正常な細胞にもダメージを与えるネックがあったが、光免疫療法は上手に使用することで副作用もコントロール可能で、患者のQOLの向上が期待される。現在は口腔がんや咽頭がんなど頭頸部領域で手術、抗がん剤、放射線で効果がない患者向けに公的保険が適用されている。札幌市白石区のがん拠点病院、社会医療法人 恵佑会札幌病院(229床)では21年5月からこの光免疫療法を導入。「まだ対象がんは限定的だが、将来的には他の部位にも使える可能性がある」と話す副院長兼頭頸部外科部長の渡邉昭仁医師(62)に期待される新治療の概要を訊いた。
(1月31日取材・工藤年泰)

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【経済】日本銀行・松野知之札幌支店長が「2023年の北海道経済」をテーマに講演

北海道と沖縄の景況感に
大差がある理由とは何か

自治体向けLED事業を中心に新型コロナ対策や防災対策関係の事業を全国展開しているあかりみらい(本社札幌市北区)。同社の越智文雄社長が呼びかけ人として組織している「札幌なにかができる経済人ネットワーク」の例会が1月19日、日本銀行の松野知之札幌支店長を招いて札幌市内で開催された。約30人が参加した例会で松野支店長は「2023年の北海道経済」をテーマに約1時間講演。本稿では、観光面で北海道と沖縄県を比較した興味深い指摘を抜粋して紹介したい。                  (佐久間康介)

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【追悼】吉見宏・北大大学院経済学科教授を偲ぶ

偉ぶらない等身大の好漢
早すぎる死を悼む声続々

北海道大学大学院経済学研究科の吉見宏教授が1月2日、病気で亡くなった。61歳というあまりにも早い別れ。その現実を関係者は今も受け止められない状況が続いている。偉ぶらず、等身大で接する吉見さんは、大学教授というよりも頼りがいのある兄貴というイメージが強かった。九州出身だが、九州男児の武骨さはなく、北海道の風土と社会に良く馴染んだ人だった。学問的な功績はもちろんだが、本稿では吉見さんの人となりを付き合いのあった人たちの語りから紹介したい。(佐久間康介)

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【特別寄稿】コロナ対策を斬る ㈱あかりみらい代表取締役 越智文雄氏

コロナで失われたもの

元の日本に戻るために3年間を振り返る

岸田内閣が新型コロナウイルスを2類から5類へ変更することをやっと方針決定した。世界中がマスクを外しウイズウイルスに戻っていた中でやっと日本も当たり前の形になる。現在の統計ではオミクロン株の感染による死亡者数は新型インフルエンザの死亡者数よりはるかに小さい。皆が感じているとおりこの新型コロナウイルスの3年間にわたる騒動がどれほど日本の経済と生活と文化社会を変質させてしまったか。さすがにこれで元の日本に戻れると見極めて振り返ってみたい。

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【連載】〝農と食〟北の大地から

厚真発・平飼い養鶏の第一線で奮闘する「小林農園」の営み

胆振東部地震を乗り越え目指す
「自由で人間も鶏も楽しい農業」

今から10年前、胆振管内厚真町の山間部に新規就農した青年が2百羽の平飼い養鶏を始めた。順調に飼育数を増やし、なじみの顧客もできた矢先の2018年、胆振東部地震が直撃して住宅を失い、養鶏の前途に暗雲が立ち込める。しかし、持ち前の行動力と周囲の協力で太平洋にほど近い現在地に移転し、農場を再建。今では、道内では最大規模の平飼い養鶏場になり、加工や直売、飲食などの事業も手がける。鶏の習性や生理をよく理解し、広いスペースを確保してストレスの少ない飼育環境を提供するなど、アニマルウェルフェア養鶏の第一線に立つ──。そうした歩みを振り返りながら、「自由で人間も鶏も楽しい農業」を追求する農園主・小林廉さんの実践を紹介しよう。(ルポライター滝川 康治)

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【連載】ルポ「ひきこもり」90──レタポス・田中理事長の主導で“当事者の老後を支える組織”発足へ

自身の親の介護と看取りで
痛感した支え合いの必要性

札幌のNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(以下レタポス)の田中敦理事長(57)がこの4月を目途に「北海道ひきこもりの老後を考える連絡協議会(道ひ老連)」を組織すべく準備を進めている。中高年になった当事者の中には親の介護を続ける人やすでに両親を亡くした人も少なくない。昨年、相次ぎ両親を亡くした田中理事長は自身の体験から、親の介護や死後の手続きの難しさを痛感した。「8050問題の先にある当事者の老いを考えることは待ったなしの課題」とし、「道ひ老連を設立し、当事者が病気などで動けなくなった時に支え合えるシステムを構築していきたい」と熱意を込める。 (武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【88】

琵琶湖湖畔に1年間だけ存在
した「滋賀海軍航空隊」の痕跡

旧琵琶湖ホテルの数奇な運命

国内最大の湖である琵琶湖。この西岸の滋賀県大津市には、終戦の1945年8月まで極秘裏に1年間だけ存在した海軍の航空隊がある。「滋賀海軍航空隊」といい、付近には陸軍少年飛行兵学校もあったが、現在は記念碑などが残るだけで当時の資料は少ない。戦後、進駐軍の指令によって航空機は破壊され飛行場の跡形もない。だがかつては皇族などが利用し、戦後はアメリカを中心とした連合国軍が駐留した旧琵琶湖ホテルは市民が利用できる施設として生まれ変わり、この地が戦争に翻弄された歴史を偲ぶことができる。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】

●「上富良野ホップ試験栽培100周年」サッポログループ2社が事業方針説明会
●北海道で生まれた全国注目の「呼吸する換気口」
●壮瞥の昭和新山に精鋭チームが集結 国際雪合戦 4年ぶりに開催へ
●実質CO2排出ゼロ電力で「白い恋人」の製造が実現
●“竹鶴イズム”を今に伝える「ニッカミュージアム」
●流氷シーズン間近に観光機運醸成 チカホでオホーツクフェアが開催
●セコマが道開発局釧路開発建設部と大規模災害時に連携する新協定締結
●日本社会保険労務士法人が江別に業務センターを開設
●スーパードライを通じた震災復興寄付が2022年度累計350万円に
●イーグル・ゴルフにプロが参集 真冬の札幌でトーナメント開催

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【連載コラムなど】
*北海道フォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*探訪! 脳内北海道
*新設企業情報
*古本屋女房の“古本的日常”
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 特別授業
*夏井功の夜を駈ける車イス
*よいどれブンガク夜話
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『AKEBOSHI』

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「北方ジャーナル」は昭和47年(1972年)に札幌で誕生した月刊雑誌です。いわゆる地元政経誌のジャンルに分類される媒体ですが、生活者の視点と取材を重視する編集方針を創刊以来のポリシーとし、05年11月からは有限会社Re Studioが発行元になっています。政治・宗教・医療情報に強い総合誌で、「北海道独立論」などユニークな長期連載も。日々の道内ニュース、掲載記事の続報・予告は「北方ジャーナルブログ」でも公開!

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