目次
【巻頭特集】生活保護問題
受給者バッシングと行政叩きの狭間に
生活保護の街・札幌を歩く
年に2度の「孤立死」が、メディアを賑わせた──。札幌市の生活保護行政のあり方を問う声は絶えず、巷間には「また」の2文字が飛び交う。一方、タレントの親族の保護受給に端を発する“ナマポ”バッシングも、留まるところを知らない。極論と極論がぶつかり合い、その傍らには保護費以下の収入で暮らす人たちの叫びが響く。生活保護の周辺は今、どうなっているのか。それぞれの立場で制度にかかわる人たちの語りに、耳を傾けてみる。(小笠原 淳)
----------------------------------------------------------------------
【2012総選挙】
新政権にモノ申す!
民主党政権の3年間と待ったなしの課題
11月16日に衆議院が解散し、民主党政権になって初の総選挙が12月16日行なわれる。2009年夏の歴史的な政権交代から3年あまり。この間、民主党に寄せられた国民の期待は大きく裏切られ、同党は分裂。「自公」が政権復帰を狙うなかで日本維新の会や日本未来の党など“第3極”の離合集散が激しさを増し、政界は混沌を極めている。まもなく新政権が誕生するが、それがどのような枠組みになろうと、いま日本が置かれている課題に直面することに変わりはない。原発、TPP、消費税増税など争点は多いが、その根底にある「我が国の今後のカタチ」をどうするのか──。本特集では2人の論客にこれまでの民主党政権を検証してもらいながら、いま日本という国が抱えている構造的な問題にメスを入れていただいた。読んでから投票に行くのも良し、開票後に読んで次期政権への眼差しを深めてもらっても良し。いずれにせよ、我々は“待ったなし”の地平にいる。
【インタビュー】
問われるのは「国の姿」枝葉の前に“幹”を語れ
北海道大学公共政策大学院長 宮脇 淳 教授
金融緩和で経済復活は無理 成長産業を見極め内需拡大
北洋銀行代表取締役会長 横内 龍三 氏
----------------------------------------------------------------------
【連載 第40回】 「倶楽部は踊る──記者クラブはどこへ」
「記者会見、わが党はこう思う」
投票直前調査 各党会見開放度、一挙公開
本号が道内のおもな書店やコンビニエンスストアの店頭に並ぶのは、2012年12月15日。猶予が1日しかないところ、投票の参考になるかどうかは微妙だが、敢えて“あの件”を各党に問うてみた。国民の信を問う彼らが、当の国民への情報公開にどれぐらい積極的なのか、あるいはそうでないのか――。寄せられた回答からその真意を読み取っていただくことができるなら、1日前の取り組みにも些かの意義が生まれることになる。衆院選直前アンケート調査「記者会見について」、一挙公開。(小笠原 淳)
----------------------------------------------------------------------
【報道特集】今なお絶えぬ冤罪の構図
「なぜ続く痴漢冤罪──ある憲法学者の訴え」
人間どこでどんな災難に見舞われるか分からない。名古屋学院大の飯島滋明准教授の場合は、旅行中の広島市内で2011年5月、自転車に乗った女子高校生とぶつかり、体の一部をさわったとして、痴漢の現行犯で逮捕された。それも一週間後に結婚を控えた婚約者の目の前でだ。飯島氏が「さわっていない」といくら説明しても、警察は「身に覚えがあるだろう」の一点張り。その末の逮捕劇だった。幸い、弁護士の尽力で2日後に釈放、後に不起訴処分となり、濡れ衣は晴れた。しかし、明らかな誤認逮捕、冤罪だったにもかかわらず、当局からは説明も謝罪もない。それに追い打ちをかけたメディアの心ない報道。学者の苦しみはいまも消えていない。
----------------------------------------------------------------------
【シリーズ】発達障害を考える(12)
企業に“特性”を理解してもらうには
コミュニケーションに特化した教育で若者の就労を支援
発達障害の若者たちの働く場を確保し、自立をどう後押しするかが課題になっている。なぜコミュニケーションができないのか。なぜ空気が読めないのか。まず、企業側がそれを理解しなければ雇用にはつながらない。もちろん、当事者側にもコミュニケーションスキルやビジネスマナーなどの教育的支援が不可欠だ。発達障害を含め、コミュニケーションを苦手とする学生を受け入れている池上学院グローバルアカデミー専門学校(札幌市豊平区)の社会生活学科を中心に、就労をめぐる現状を取材した。(武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【連載】
元道新記者・黒田伸の「原発洗脳日記」(第4回)
失われた地、フクシマに立ち
問い直す原子力神話の“虚実”
“制御できない猛獣”が暴れた爪痕──
核のごみと言われる高レベル放射性廃棄物の研究施設を道北の幌延町に作るため、道内メディアだけに使われた年間の広報対策費は1億円を超えていた。22年前のこの数字は私の資料の中に封印されたままだった。あれから今までにいったいいくら税金が使われて来たのかは誰も分からない──。新聞、テレビ、雑誌など日本の多くのメディアは、この広報対策費の恩恵に預かっていたこともあって、総じて原発容認論だった。3・11の大震災がなければ、その危険性を真剣に論じることはなかったはずである。震災後、初めて福島県の警戒区域ラインまで車で行くと、テレビで見るより深刻な被害が広がっていた。誤った安全神話を作り上げたメディアの責任は、私を含めて重い。(ジャーナリスト・黒田伸)
----------------------------------------------------------------------
【連載】札幌市と“20年闘争”を繰り広げる男の軌跡──農地違法転用篇 (23)
「正当防衛でも事実は曲げられないべ。
素直に全部話して司法の判断に従うよ」
「告発してくれって言い続けてきたけど、いきなりの家宅捜索には驚いたよ。ありがたいけど大変ってところかな。まあ、百姓一揆への弾圧よりはマシだろ(笑)」。公正証書で売買した“自己所有地”に昨春から「エコ村」と称するアパート群を建設してきた手稲前田地区の“元農家”田中賢三氏(65)の自宅に11月28日、道警手稲署が家宅捜索に入った。併せて同署は同日から、田中氏の関係者に対する事情聴取を開始した。「俺は覚悟の上での正当防衛だけどさ、前の地主が可哀想なんだよな」と田中氏。年の瀬が迫り、事態は急展開を見せている──。(12月8日現在)
----------------------------------------------------------------------
【ニュース】
◆村上医師宅での刃傷事件、高裁へ
夕張・殺人未遂の中神被告が控訴
──1審の量刑に不服なし。診療所問題への証言は「私にできる最後の仕事」
◆「東寿しビル」を買収したキタコーが
“最先端”の飲食店ビルを建設へ
──ススキノの老舗、東寿しを核に富裕層向けカラオケ店も
----------------------------------------------------------------------
【長期連載】“農と食”北の大地から
「産業用大麻」の可能性(後編)
免許申請に冷たい道の縦割行政
法律の見直しで産業化の促進を
食品や工業製品、バイオ資源として新たな有用性が注目される産業用大麻(ヘンプ)の栽培・普及に向けて、北見と十勝、上川の3地区に民間の推進グループが誕生した。なかには伝統工芸向けのヘンプづくりを計画する人も──。しかし、栽培免許を交付する権限を持つ道医療薬務課は、「社会的な有用性がない」「盗難防止措置が不十分」などの理由を挙げ、規制のハードルを上げる。このままでは産業振興の芽を摘むことになるだろう。「大麻取締法」の見直しなど、国に要請すべき課題も多い。栽培を志す農家の思いや行政担当者の見解、今後の課題を追った。(ルポライター 滝川 康治)
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】北海道知事 高橋 はるみ 氏
「厳しい時代にこそ“北海道価値”を
国内外に発信して未来を拓きたい」
道民の厚い支持で当選を重ね、この春には「知事就任丸10年」を迎える高橋はるみ氏(58)。2012年には長年の悲願であった北海道新幹線の札幌延伸が認可・着工され、国から「北海道フード特区」として指定交付を受けるといった朗報もあった。だが、北海道を根幹から揺さぶりかねないTPP問題や泊原発停止によるかつてない節電など、時代の荒波の中で道政運営が続いていることも確か。難しい舵取りを迫られる中で高橋知事は将来を見据え「今こそ北海道価値を自覚し、それらを発信しながら困難を乗り切ろう」と道民に呼びかける。
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】札幌市長 上田 文雄 氏
人口減少を見据え「まちづくり」戦略
“市民との協働”で札幌の未来を創造
民間企業とのさまざまな事業協定やNPOの活用──。市民との協働により活力ある市政を目指す札幌市の上田文雄市長(64)。3期目の折り返しが近づくなか、これまで掲げてきた「市民が主役のまちづくり」は確実に浸透した感がある。東日本大震災以後、エネルギー問題が国民的課題として浮上する中で脱原発の旗色を鮮明にしている政令市の首長である上田氏。その発言と行動に注目が集まるなか、今後の市政に臨む覚悟と将来像を訊いた。
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】
サッポロビール㈱ 常務執行役員
北海道本部長 髙島 英也 さんに訊く
“北海道のプライド”と直結する
商品で新たな市場を“創造”したい
「ふるさとのために、何ができるだろう?」を北海道エリアのスローガンに掲げるサッポロビール㈱。北海道の魅力を国内外に発信するフェイスブックページ「北海道Likers」の立ち上げや、まちづくりパートナー協定を結ぶ札幌市とドイツにおけるビールの本場・ミュンヘン市の姉妹都市40周年をきっかけとしたプロジェクト「ビールでまちづくり さっぽろ」の始動をはじめ、今年も北海道の活性化に向け存在感を遺憾なく発揮した。2013年は、道民にどのような感動を与えてくれるのだろうか。今年9月に着任した同社執行役員北海道本部長の髙島英也氏(53)に、その熱い胸の内を訊いた。(11月27日収録)
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】
太陽グループの東原俊郎社長が直言
「道産子は、お人好しから脱却を」
「ここは魅力ある資源の宝庫
北海道はもっと自らを誇れ」
太陽グループ(本社札幌)の事業領域がパチンコ店を核に大きく広がっている。東原社長が手がける旅行業やスキー場経営をはじめ以前から取り組んでいる社会貢献事業もグループの顔としてすっかり定着してきた感がある。そんなグループを貫く背骨とも言えるものが、地域資源の掘り起しによって地元を活性化しようという熱い想いだ。その想いの由来と今後の事業展開、そして道産子への直言などを東原社長に訊いた。屯田兵の子孫である同社長からは北海道への愛情がほとばしるように溢れてくるようだ。(11月21日収録)
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】
「介護サービス 輝」の狩野美香子社長に
成長の軌跡と今後の事業展開を訊く
先駆的に高齢者賃貸住宅を展開
「ニーズに合った介護サービスを」
高齢者住まい法が改正され、2011年10月20日から「サービス付き高齢者向け住宅」の登録制度がスタートした。道内でも建設業など異業種からの参入が相次ぎ、さながら“戦国時代”の様相だ。このなかで、2002年に札幌に誕生した「介護サービス 輝」は、高齢者向け賃貸住宅の先駆的存在として道内に14施設を展開している。「高齢者が本当に満足する」理想の賃貸住宅を追求し、近年関係者から注目を集めているのが狩野美香子社長。その狩野社長に経営理念や今後の事業展開などを訊いた。(12月3日収録)
----------------------------------------------------------------------
【マンガ】回顧2012 作:石川寿彦
今年もお腹いっぱい!! 中華三昧でした
----------------------------------------------------------------------
【メディカルレポート】
社会医療法人社団 カレスサッポロ
北光記念病院「循環器科 不整脈部門」
不整脈患者に朗報! MRI検査に
対応したペースメーカーが登場
循環器の専門病院として有名な北光記念病院(札幌市東区・櫻井正之院長)。社会医療法人社団 カレスサッポロが運営する同病院の「循環器科 不整脈部門」が、さる10月にMRI検査に対応した心臓ペースメーカーを導入した。強力な磁場の影響で誤作動を起こす恐れがあるため従来のペースメーカーを使用している患者の同検査は原則禁止とされていた。だが新しく導入したMRI対応型では、一定の条件を満たせば植え込んだまま検査を受けることができるようになったのだ。「これまでペースメーカーの利用者はMRI検査を諦めていたので、多くの患者に朗報となる」とし、“新型”の啓蒙に努めている同病院不整脈部門の四倉昭彦部長に取材した。
----------------------------------------------------------------------
【演劇】
歌手・竹原ピストルが舞台に挑む
琴似工業高校定時制演劇部とのコラボイベント「ROAD TO ROADS」
12月15、16日に石狩市の「アートウォーム」で開催
道都大出身の歌手・竹原ピストルさん(35)と、道立札幌琴似工業高校の定時制演劇部の生徒らによる歌と芝居のコラボイベントが12月中旬に石狩市の多目的ホール「アートウォーム」(花畔1条1丁目56)で開かれる。函館を舞台にした映画「海炭市叙景」などに出演し俳優としても活躍する竹原さんが、路上ミュージシャン役で舞台に初挑戦。共演する演劇部員らは「プロと一緒に舞台に立てるなんて夢のよう。精一杯頑張りたい」と意気込んでいる。
----------------------------------------------------------------------
【人物クローズアップ】
岩手県陸前高田市の仮設図書館に
動物型のプランターを寄贈した釣崎 等さん(63)
津波被災地への継続的なボランティアを構想
「人のやらないことをするのが好き」
釣崎等さん(63)と最初に出会ったのは9月27日、場所は岩手県陸前高田市の隣町にある被災地ボランティア向けの宿泊施設「住田町基地」だった。昼はボランティア活動に精を出し、夜は全国から集まったボランティアと酒を酌み交わす──。人懐っこい笑顔で会話の輪にいた釣崎さんは、訊けば災害ボランティアセンターでの活動以外に個人での被災地支援も行なっているという。「ボランティアを難しく考えている人もいますが、『そうじゃないよ』と伝えることも私の役目かな」と語っていた釣崎さんに、自宅のある月形町内の喫茶店で話を訊いた。 (副編集長・打田尚志、11月19日収録)
----------------------------------------------------------------------
【話題の人】特別展「戦後北海道の演劇」を監修した
演出家・ 鈴木 喜三夫さんに訊く
「アンネの生涯を追うことは、
自分の生き方を再確認すること」
半世紀以上にわたり、1人の少女にこだわり続ける演劇人がいる。札幌の演出家で北海道の演劇史研究をライフワークとする鈴木喜三夫さん(81)。「アンネの日記」で知られるアンネ・フランク(1929─45年)を題材に「アンネ・フランク三部作」「空の記憶」といった一連の作品を通して、戦禍の犠牲となった少女の生と死を問いかけてきた。その原点は何だったのか──。道立文学館で12月16日まで開催される特別展「戦後北海道の演劇」を監修した鈴木さんにアンネへの想い、そして演出家として北海道の芝居と生きる日々を語ってもらった。(聞き手・武智敦子、11月15日収録)
----------------------------------------------------------------------
【長期連載】白井暢明の“未来を拓くドサンコロジー”
ホンネで語る北海道独立論
「原発維持」派の論拠はなにか? (2)
「脱原発」論は哲学・世界観として語るべし
「脱原発」を主張することはひとつの哲学、なんらかの世界観を述べることである。つまり、それは単なる技術論(安全性)や経済論(損得)ではなく、人間の本来的な生き方と密接に関わる問題であると私は考えている。この点からみると、いま巷で行なわれているような脱原発をめぐる議論はきわめて断片的で表面的なものと言わざるを得ない。
「原発即時停止」から「当分は原発維持」まで、総選挙直前になってやっと、各党の「原発」政策が一応は出揃ったようだ。とはいえ、その中身はかなりあいまいである。TPP参加問題と同様、同じ党の中でも意見はバラバラという政党もあるらしい。それも結局は、ひとつの政党でありながら、経済、福祉、防衛などすべての分野を統合するような政策〈理念〉、つまり〈哲学〉が欠けているということの表れであろう。
----------------------------------------------------------------------
【フォトレポート・トピックス】
●選手と道民が一体に!歓声と熱気に包まれた“日ハムの2日間”
●甕仕込みにこだわる石川酒造場が登場! 「泡盛 de ナイト」 inキタホテル
----------------------------------------------------------------------
【連載コラムなど】
*ビール・インフォメーション
*はるばるヒーロー
*夏井功の「夜を駈ける車イス」
*連載小説「時は誰も待たない」
*気になるあの娘のOnとOff(あわほたる「ひな姫」)
*人物株価
*シネマ『ONE PIECE FILM Z』
*シネマ『トワイライト・サーガ』
*視点 公共交通をどうする?
*須賀章雅のよいどれブンガク夜話
*新設企業ファイル
*異聞見聞稚内
*財界さっぽろ酒井雅広の“スーダラ記者日記”
*名画の小部屋
*謹賀新年 名刺広告
----------------------------------------------------------------------
【今月の表紙】鈴木翁二画
『ともあれ出発しよう』
受給者バッシングと行政叩きの狭間に
生活保護の街・札幌を歩く
年に2度の「孤立死」が、メディアを賑わせた──。札幌市の生活保護行政のあり方を問う声は絶えず、巷間には「また」の2文字が飛び交う。一方、タレントの親族の保護受給に端を発する“ナマポ”バッシングも、留まるところを知らない。極論と極論がぶつかり合い、その傍らには保護費以下の収入で暮らす人たちの叫びが響く。生活保護の周辺は今、どうなっているのか。それぞれの立場で制度にかかわる人たちの語りに、耳を傾けてみる。(小笠原 淳)
----------------------------------------------------------------------
【2012総選挙】
新政権にモノ申す!
民主党政権の3年間と待ったなしの課題
11月16日に衆議院が解散し、民主党政権になって初の総選挙が12月16日行なわれる。2009年夏の歴史的な政権交代から3年あまり。この間、民主党に寄せられた国民の期待は大きく裏切られ、同党は分裂。「自公」が政権復帰を狙うなかで日本維新の会や日本未来の党など“第3極”の離合集散が激しさを増し、政界は混沌を極めている。まもなく新政権が誕生するが、それがどのような枠組みになろうと、いま日本が置かれている課題に直面することに変わりはない。原発、TPP、消費税増税など争点は多いが、その根底にある「我が国の今後のカタチ」をどうするのか──。本特集では2人の論客にこれまでの民主党政権を検証してもらいながら、いま日本という国が抱えている構造的な問題にメスを入れていただいた。読んでから投票に行くのも良し、開票後に読んで次期政権への眼差しを深めてもらっても良し。いずれにせよ、我々は“待ったなし”の地平にいる。
【インタビュー】
問われるのは「国の姿」枝葉の前に“幹”を語れ
北海道大学公共政策大学院長 宮脇 淳 教授
金融緩和で経済復活は無理 成長産業を見極め内需拡大
北洋銀行代表取締役会長 横内 龍三 氏
----------------------------------------------------------------------
【連載 第40回】 「倶楽部は踊る──記者クラブはどこへ」
「記者会見、わが党はこう思う」
投票直前調査 各党会見開放度、一挙公開
本号が道内のおもな書店やコンビニエンスストアの店頭に並ぶのは、2012年12月15日。猶予が1日しかないところ、投票の参考になるかどうかは微妙だが、敢えて“あの件”を各党に問うてみた。国民の信を問う彼らが、当の国民への情報公開にどれぐらい積極的なのか、あるいはそうでないのか――。寄せられた回答からその真意を読み取っていただくことができるなら、1日前の取り組みにも些かの意義が生まれることになる。衆院選直前アンケート調査「記者会見について」、一挙公開。(小笠原 淳)
----------------------------------------------------------------------
【報道特集】今なお絶えぬ冤罪の構図
「なぜ続く痴漢冤罪──ある憲法学者の訴え」
人間どこでどんな災難に見舞われるか分からない。名古屋学院大の飯島滋明准教授の場合は、旅行中の広島市内で2011年5月、自転車に乗った女子高校生とぶつかり、体の一部をさわったとして、痴漢の現行犯で逮捕された。それも一週間後に結婚を控えた婚約者の目の前でだ。飯島氏が「さわっていない」といくら説明しても、警察は「身に覚えがあるだろう」の一点張り。その末の逮捕劇だった。幸い、弁護士の尽力で2日後に釈放、後に不起訴処分となり、濡れ衣は晴れた。しかし、明らかな誤認逮捕、冤罪だったにもかかわらず、当局からは説明も謝罪もない。それに追い打ちをかけたメディアの心ない報道。学者の苦しみはいまも消えていない。
----------------------------------------------------------------------
【シリーズ】発達障害を考える(12)
企業に“特性”を理解してもらうには
コミュニケーションに特化した教育で若者の就労を支援
発達障害の若者たちの働く場を確保し、自立をどう後押しするかが課題になっている。なぜコミュニケーションができないのか。なぜ空気が読めないのか。まず、企業側がそれを理解しなければ雇用にはつながらない。もちろん、当事者側にもコミュニケーションスキルやビジネスマナーなどの教育的支援が不可欠だ。発達障害を含め、コミュニケーションを苦手とする学生を受け入れている池上学院グローバルアカデミー専門学校(札幌市豊平区)の社会生活学科を中心に、就労をめぐる現状を取材した。(武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【連載】
元道新記者・黒田伸の「原発洗脳日記」(第4回)
失われた地、フクシマに立ち
問い直す原子力神話の“虚実”
“制御できない猛獣”が暴れた爪痕──
核のごみと言われる高レベル放射性廃棄物の研究施設を道北の幌延町に作るため、道内メディアだけに使われた年間の広報対策費は1億円を超えていた。22年前のこの数字は私の資料の中に封印されたままだった。あれから今までにいったいいくら税金が使われて来たのかは誰も分からない──。新聞、テレビ、雑誌など日本の多くのメディアは、この広報対策費の恩恵に預かっていたこともあって、総じて原発容認論だった。3・11の大震災がなければ、その危険性を真剣に論じることはなかったはずである。震災後、初めて福島県の警戒区域ラインまで車で行くと、テレビで見るより深刻な被害が広がっていた。誤った安全神話を作り上げたメディアの責任は、私を含めて重い。(ジャーナリスト・黒田伸)
----------------------------------------------------------------------
【連載】札幌市と“20年闘争”を繰り広げる男の軌跡──農地違法転用篇 (23)
「正当防衛でも事実は曲げられないべ。
素直に全部話して司法の判断に従うよ」
「告発してくれって言い続けてきたけど、いきなりの家宅捜索には驚いたよ。ありがたいけど大変ってところかな。まあ、百姓一揆への弾圧よりはマシだろ(笑)」。公正証書で売買した“自己所有地”に昨春から「エコ村」と称するアパート群を建設してきた手稲前田地区の“元農家”田中賢三氏(65)の自宅に11月28日、道警手稲署が家宅捜索に入った。併せて同署は同日から、田中氏の関係者に対する事情聴取を開始した。「俺は覚悟の上での正当防衛だけどさ、前の地主が可哀想なんだよな」と田中氏。年の瀬が迫り、事態は急展開を見せている──。(12月8日現在)
----------------------------------------------------------------------
【ニュース】
◆村上医師宅での刃傷事件、高裁へ
夕張・殺人未遂の中神被告が控訴
──1審の量刑に不服なし。診療所問題への証言は「私にできる最後の仕事」
◆「東寿しビル」を買収したキタコーが
“最先端”の飲食店ビルを建設へ
──ススキノの老舗、東寿しを核に富裕層向けカラオケ店も
----------------------------------------------------------------------
【長期連載】“農と食”北の大地から
「産業用大麻」の可能性(後編)
免許申請に冷たい道の縦割行政
法律の見直しで産業化の促進を
食品や工業製品、バイオ資源として新たな有用性が注目される産業用大麻(ヘンプ)の栽培・普及に向けて、北見と十勝、上川の3地区に民間の推進グループが誕生した。なかには伝統工芸向けのヘンプづくりを計画する人も──。しかし、栽培免許を交付する権限を持つ道医療薬務課は、「社会的な有用性がない」「盗難防止措置が不十分」などの理由を挙げ、規制のハードルを上げる。このままでは産業振興の芽を摘むことになるだろう。「大麻取締法」の見直しなど、国に要請すべき課題も多い。栽培を志す農家の思いや行政担当者の見解、今後の課題を追った。(ルポライター 滝川 康治)
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】北海道知事 高橋 はるみ 氏
「厳しい時代にこそ“北海道価値”を
国内外に発信して未来を拓きたい」
道民の厚い支持で当選を重ね、この春には「知事就任丸10年」を迎える高橋はるみ氏(58)。2012年には長年の悲願であった北海道新幹線の札幌延伸が認可・着工され、国から「北海道フード特区」として指定交付を受けるといった朗報もあった。だが、北海道を根幹から揺さぶりかねないTPP問題や泊原発停止によるかつてない節電など、時代の荒波の中で道政運営が続いていることも確か。難しい舵取りを迫られる中で高橋知事は将来を見据え「今こそ北海道価値を自覚し、それらを発信しながら困難を乗り切ろう」と道民に呼びかける。
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】札幌市長 上田 文雄 氏
人口減少を見据え「まちづくり」戦略
“市民との協働”で札幌の未来を創造
民間企業とのさまざまな事業協定やNPOの活用──。市民との協働により活力ある市政を目指す札幌市の上田文雄市長(64)。3期目の折り返しが近づくなか、これまで掲げてきた「市民が主役のまちづくり」は確実に浸透した感がある。東日本大震災以後、エネルギー問題が国民的課題として浮上する中で脱原発の旗色を鮮明にしている政令市の首長である上田氏。その発言と行動に注目が集まるなか、今後の市政に臨む覚悟と将来像を訊いた。
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】
サッポロビール㈱ 常務執行役員
北海道本部長 髙島 英也 さんに訊く
“北海道のプライド”と直結する
商品で新たな市場を“創造”したい
「ふるさとのために、何ができるだろう?」を北海道エリアのスローガンに掲げるサッポロビール㈱。北海道の魅力を国内外に発信するフェイスブックページ「北海道Likers」の立ち上げや、まちづくりパートナー協定を結ぶ札幌市とドイツにおけるビールの本場・ミュンヘン市の姉妹都市40周年をきっかけとしたプロジェクト「ビールでまちづくり さっぽろ」の始動をはじめ、今年も北海道の活性化に向け存在感を遺憾なく発揮した。2013年は、道民にどのような感動を与えてくれるのだろうか。今年9月に着任した同社執行役員北海道本部長の髙島英也氏(53)に、その熱い胸の内を訊いた。(11月27日収録)
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】
太陽グループの東原俊郎社長が直言
「道産子は、お人好しから脱却を」
「ここは魅力ある資源の宝庫
北海道はもっと自らを誇れ」
太陽グループ(本社札幌)の事業領域がパチンコ店を核に大きく広がっている。東原社長が手がける旅行業やスキー場経営をはじめ以前から取り組んでいる社会貢献事業もグループの顔としてすっかり定着してきた感がある。そんなグループを貫く背骨とも言えるものが、地域資源の掘り起しによって地元を活性化しようという熱い想いだ。その想いの由来と今後の事業展開、そして道産子への直言などを東原社長に訊いた。屯田兵の子孫である同社長からは北海道への愛情がほとばしるように溢れてくるようだ。(11月21日収録)
----------------------------------------------------------------------
【新春インタビュー】
「介護サービス 輝」の狩野美香子社長に
成長の軌跡と今後の事業展開を訊く
先駆的に高齢者賃貸住宅を展開
「ニーズに合った介護サービスを」
高齢者住まい法が改正され、2011年10月20日から「サービス付き高齢者向け住宅」の登録制度がスタートした。道内でも建設業など異業種からの参入が相次ぎ、さながら“戦国時代”の様相だ。このなかで、2002年に札幌に誕生した「介護サービス 輝」は、高齢者向け賃貸住宅の先駆的存在として道内に14施設を展開している。「高齢者が本当に満足する」理想の賃貸住宅を追求し、近年関係者から注目を集めているのが狩野美香子社長。その狩野社長に経営理念や今後の事業展開などを訊いた。(12月3日収録)
----------------------------------------------------------------------
【マンガ】回顧2012 作:石川寿彦
今年もお腹いっぱい!! 中華三昧でした
----------------------------------------------------------------------
【メディカルレポート】
社会医療法人社団 カレスサッポロ
北光記念病院「循環器科 不整脈部門」
不整脈患者に朗報! MRI検査に
対応したペースメーカーが登場
循環器の専門病院として有名な北光記念病院(札幌市東区・櫻井正之院長)。社会医療法人社団 カレスサッポロが運営する同病院の「循環器科 不整脈部門」が、さる10月にMRI検査に対応した心臓ペースメーカーを導入した。強力な磁場の影響で誤作動を起こす恐れがあるため従来のペースメーカーを使用している患者の同検査は原則禁止とされていた。だが新しく導入したMRI対応型では、一定の条件を満たせば植え込んだまま検査を受けることができるようになったのだ。「これまでペースメーカーの利用者はMRI検査を諦めていたので、多くの患者に朗報となる」とし、“新型”の啓蒙に努めている同病院不整脈部門の四倉昭彦部長に取材した。
----------------------------------------------------------------------
【演劇】
歌手・竹原ピストルが舞台に挑む
琴似工業高校定時制演劇部とのコラボイベント「ROAD TO ROADS」
12月15、16日に石狩市の「アートウォーム」で開催
道都大出身の歌手・竹原ピストルさん(35)と、道立札幌琴似工業高校の定時制演劇部の生徒らによる歌と芝居のコラボイベントが12月中旬に石狩市の多目的ホール「アートウォーム」(花畔1条1丁目56)で開かれる。函館を舞台にした映画「海炭市叙景」などに出演し俳優としても活躍する竹原さんが、路上ミュージシャン役で舞台に初挑戦。共演する演劇部員らは「プロと一緒に舞台に立てるなんて夢のよう。精一杯頑張りたい」と意気込んでいる。
----------------------------------------------------------------------
【人物クローズアップ】
岩手県陸前高田市の仮設図書館に
動物型のプランターを寄贈した釣崎 等さん(63)
津波被災地への継続的なボランティアを構想
「人のやらないことをするのが好き」
釣崎等さん(63)と最初に出会ったのは9月27日、場所は岩手県陸前高田市の隣町にある被災地ボランティア向けの宿泊施設「住田町基地」だった。昼はボランティア活動に精を出し、夜は全国から集まったボランティアと酒を酌み交わす──。人懐っこい笑顔で会話の輪にいた釣崎さんは、訊けば災害ボランティアセンターでの活動以外に個人での被災地支援も行なっているという。「ボランティアを難しく考えている人もいますが、『そうじゃないよ』と伝えることも私の役目かな」と語っていた釣崎さんに、自宅のある月形町内の喫茶店で話を訊いた。 (副編集長・打田尚志、11月19日収録)
----------------------------------------------------------------------
【話題の人】特別展「戦後北海道の演劇」を監修した
演出家・ 鈴木 喜三夫さんに訊く
「アンネの生涯を追うことは、
自分の生き方を再確認すること」
半世紀以上にわたり、1人の少女にこだわり続ける演劇人がいる。札幌の演出家で北海道の演劇史研究をライフワークとする鈴木喜三夫さん(81)。「アンネの日記」で知られるアンネ・フランク(1929─45年)を題材に「アンネ・フランク三部作」「空の記憶」といった一連の作品を通して、戦禍の犠牲となった少女の生と死を問いかけてきた。その原点は何だったのか──。道立文学館で12月16日まで開催される特別展「戦後北海道の演劇」を監修した鈴木さんにアンネへの想い、そして演出家として北海道の芝居と生きる日々を語ってもらった。(聞き手・武智敦子、11月15日収録)
----------------------------------------------------------------------
【長期連載】白井暢明の“未来を拓くドサンコロジー”
ホンネで語る北海道独立論
「原発維持」派の論拠はなにか? (2)
「脱原発」論は哲学・世界観として語るべし
「脱原発」を主張することはひとつの哲学、なんらかの世界観を述べることである。つまり、それは単なる技術論(安全性)や経済論(損得)ではなく、人間の本来的な生き方と密接に関わる問題であると私は考えている。この点からみると、いま巷で行なわれているような脱原発をめぐる議論はきわめて断片的で表面的なものと言わざるを得ない。
「原発即時停止」から「当分は原発維持」まで、総選挙直前になってやっと、各党の「原発」政策が一応は出揃ったようだ。とはいえ、その中身はかなりあいまいである。TPP参加問題と同様、同じ党の中でも意見はバラバラという政党もあるらしい。それも結局は、ひとつの政党でありながら、経済、福祉、防衛などすべての分野を統合するような政策〈理念〉、つまり〈哲学〉が欠けているということの表れであろう。
----------------------------------------------------------------------
【フォトレポート・トピックス】
●選手と道民が一体に!歓声と熱気に包まれた“日ハムの2日間”
●甕仕込みにこだわる石川酒造場が登場! 「泡盛 de ナイト」 inキタホテル
----------------------------------------------------------------------
【連載コラムなど】
*ビール・インフォメーション
*はるばるヒーロー
*夏井功の「夜を駈ける車イス」
*連載小説「時は誰も待たない」
*気になるあの娘のOnとOff(あわほたる「ひな姫」)
*人物株価
*シネマ『ONE PIECE FILM Z』
*シネマ『トワイライト・サーガ』
*視点 公共交通をどうする?
*須賀章雅のよいどれブンガク夜話
*新設企業ファイル
*異聞見聞稚内
*財界さっぽろ酒井雅広の“スーダラ記者日記”
*名画の小部屋
*謹賀新年 名刺広告
----------------------------------------------------------------------
【今月の表紙】鈴木翁二画
『ともあれ出発しよう』
◼︎ 目次配信サービス
北方ジャーナル最新号の情報がメルマガで届く♪ メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
以下のプライバシーポリシーに同意の上、登録して下さい。
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
北方ジャーナルの所属カテゴリ一覧
Fujisan.co.jpとは?
株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。
雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!
法人サービスはこちら >
-
タイトル1万以上
豊富なラインナップで
書店に並ばない本とも出会える -
試し読み
バックナンバー1冊まるごと試し読み
したり、最新号も試し読みできる -
タダ読み
5,000冊以上の雑誌が
無料で読み放題 -
500円OFF
普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
500円割ギフト券をプレゼント -
事前予約
気になる本は
発売日前から事前予約可能 -
割引や特典付き
定期購読なら
お得に本が読めて
送料無料の雑誌も!
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!