月刊おりがみ 484号 (発売日2015年11月01日) 表紙
  • 雑誌:月刊おりがみ
  • 出版社:日本折紙協会
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月1日
  • 参考価格:[紙版]880円
月刊おりがみ 484号 (発売日2015年11月01日) 表紙
  • 雑誌:月刊おりがみ
  • 出版社:日本折紙協会
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月1日
  • 参考価格:[紙版]880円

月刊おりがみ 484号 (発売日2015年11月01日)

日本折紙協会
月刊おりがみ484号
特集 クリスマス

◆支部だより

◆ノア・こぶし会“おりがみ展”
練馬支部「ノア・こぶし会」服部周平/東京都

恒例の練馬支部「おりがみ展」を8月27日(木)~31日(月)、おな...

月刊おりがみ 484号 (発売日2015年11月01日)

日本折紙協会
月刊おりがみ484号
特集 クリスマス

◆支部だより

◆ノア・こぶし会“おりがみ展”
練馬支部「ノア・こぶし会」服部周平/東京都

恒例の練馬支部「おりがみ展」を8月27日(木)~31日(月)、おな...

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目次

月刊おりがみ484号
特集 クリスマス

◆支部だより

◆ノア・こぶし会“おりがみ展”
練馬支部「ノア・こぶし会」服部周平/東京都

恒例の練馬支部「おりがみ展」を8月27日(木)~31日(月)、おなじみの表参道「ギャラリーM」で行いました。メンバー各自の個性あふれる作品が展示され、連日多くの方々のご来場をいただき楽しんでいただきました。特に月刊『おりがみ』でおなじみの染谷淳一郎、張替亮子、青柳祥子、宮田 弘、鈴木恵美子ら(敬称略)諸先生もご来場いただきました。略儀ながら、この誌上を通じ、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。また、今年の8月の表参道は「よさこい」の本場、高知の生んだ坂本龍馬の生誕180年に当たり、「リョーマの休日」と唱いタイトルも「2015スーパーよさこい」と大きく宣伝され会場周辺は大変な人出で、その余波で会場も賑わったようでした。小川町パノラマおりがみ展を終えてさいたまのびのび支部 支部長 黒岩琢磨7月22日(水)から8月30日(日)まで休館日を除くと35日間の展示会が無事終了しました(作品詳細は『482号』P6-7参照)。多くの会員が遠方からも来場され熱心に観ていただき厚く感謝申し上げます。ユネスコ無形文化遺産に登録された「細川紙」を使用した立派なバラをはじめ、田中陽子会員を中心とする地元の方々の作品が花を添えてくださったが、それだけではなく、働いている方が多くて会場勤務が不可能な支部会員にかわって穴を埋めてくださり汗顔の至り…。
 それにしても、過去17年間の支部作品集大成を小川町で展示できたことは20年程前の出来事と関係があるように思えます。「小川町に折紙博物館を創ろう!!」と計画していたのにバブルがはじけて全てが雲散霧消!! 大変残念な思いをしたのでした。改めて日々積み上げる歴史の重みを感じたのでした。

◆活動報告(作品展と折り紙教室)
武南支部「折り紙夢工房」支部長 金杉登喜子/埼玉県

《1》折り紙夢工房作品展
 2月21日(土)~25日(水)、大宮第二公園で開催された「大宮公園梅祭り」に合わせて、日頃の折り紙作品の展示会を行ないました。今回は、ユネスコ無形文化遺産に登録された埼玉県の「細川紙」を使った作品や、日頃、会員が挑戦した多くの作品を展示。梅まつりに来られた多くの方々も、立ち寄ってくださり、にぎやかな展示会になりました。毎日異なるミニ折り紙教室も開催し、折り紙作りの楽しさを広めるよい機会になりました。


《2》デンマークからのボーイ・ガールスカウト折り紙教室

7月24日(金)、加かぞ須市「県立加須げんきプラザ」で、世界ボーイスカウトジャンボリーに参加するデンマークからのボーイ&ガールスカウトの子供達に、折り紙の楽しさを知ってもらう折り紙教室を開きました。
 デンマークからの子ども40名に加え、同行した大人や同年齢の日本の子供達も加わり80名を超える参加となりました。

折り紙夢工房のメンバーの指導で、「羽ばたく鶴」、「水飲み小鳥」、「おしゃべり唇」、「帽子」を全員で作り、その後10人程度の分科会に分かれ、いくつかの折り紙作りに挑戦しました。
 最初は戸惑っているようでしたが、日本の子供たちと一緒に、見よう見まねで折り紙作りに集中、できあがった時には歓声があがるなど、日本文化の一端を満喫してくれたようです。これからも、日本だけでなく、海外の人達にも、折り紙作りの楽しさを知ってもらう活動もしていきたいと思っています。
 デンマークの子供達、同行の大人達には、会員手作りのピエロのストラップをプレゼントしました。


◆英語でオリガミしよう Let’s enjoy both Origami and English!

◆Lesson 2 サンタ(Santa)    ☆
松野 幸彦(author:Mr.Yukihiko MATSUNO)

同じ大きさの2枚の紙で作る簡単サンタさんです。立たせることもできます。また、頭に体をさしこむときに、体の背中側を正面にしてさしこむと、左手で袋を持つサンタさんになります。


◆サンタSanta by Mr. Yukihiko MATSUNO
松野 幸彦

クリスマスシーズンとなり、サンタを折ってみました。いつも顔の部分の折り出しで苦労するので 、今回はあえて単純に重ねで処理してみました。できあがりが小さいですが、折り数もほどほど、かわいいサンタができます。ありそうでなさそうなので…。(作者)


◆ミニ知識

☆クリスマス…12 月25 日。キリスト教を始めたイエス・キリストの誕生を祝う日です。クリスマスは英語でキリスト(Christ) のミサ(mass) という意味で、ドイツ語でWeihnachten ( 聖なる夜)、フランス語でNoël( 誕生、よい知らせ)といいます。古代ヨーロッパの太陽信仰とキリスト教が結びついて、冬至の季節の12 月25 日と定められました。
☆サンタクロース…サンタクロースは人生経験が豊富で、物知りなおじいさんの姿で表されました。サンタクロースのモデルは、小アジアのミュラ(現在のトルコ西部)生まれとされる司教、聖セントニコラスで、さまざまな伝説を持ち、子どもや女性、船乗りの守護聖人とされている人物です。オランダ語で聖ニコラスは「ジンタ・クラース(SintKlaes)」で、移住したオランダ人たちがアメリカに持ち込み、ジンタ・クラースがなまってサンタクロースと呼ばれるようになりました。1822 年、神学教授のクレメント・クラーク・ムーアが「聖ニコラスの訪問」(和訳は「クリスマスの前の晩」で有名)という詩を娘のために作ります。その中で「八頭だてのトナカイの橇に乗って、茶目っ気があり、人のよさそうな顔をし、おなかの突き出た小柄な聖ニコラスが煙突から家に入りプレゼントを靴下に入れる様子」が書かれ、それがサンタクロースのイメージとして広まりました。


◆小人さんDwarf by Ms. Hiromi TAKAGI
髙たかぎ木 ひろみ

ふっくらとした小人さんです。おすわりさせたり、つりさげたりして飾ってくださいね。(作者)

◆折りくまメッセージ Bear card by Ms.Hiromi Takagi
髙木 ひろみ

くまの形のメッセージカードです。おなかの「とびら」を開いて足を下に引っ張るとメッセージが出てきます。おなかの中心が開きやすいので、シールなどでとめてください。(作者)


◆スタンド付きローソクCandle on the candlestick by Ms. Minako ISHIBASHI
石橋 美奈子

クリスマスツリーの飾りをみんなで楽しく作って吊るす。全員参加ができる易しい折り方で考えました。赤、オレンジ、黄、ブルー、ピンクなど好きな色で作ってください。吊るす糸は濃い緑や黒など、“もみの葉”に同化する色がよいでしょう。(作者)


◆リボンRibbon by Mr. Isao KODAMA
児玉 功

このリボンは④~⑥の工程をふわっと折ることにより、やわらかな結び目らしさを表現することができます。折りやすい作品なのでクリスマスや母の日のプレゼントなどいろいろな場面に添えてお使いいただければうれしいです。(作者)


◆リボンベルBell with a ribbon by Ms. Masako FUTAWATARI
二渡 昌子

クリスマス飾りにかかせないベルに小さなリボンをつけました。最後に下の方だけ少し丸みをつけてコロンとさせて完成ですが、平面作品として壁面の飾りやカードなどに貼ってもかわいいと思います。(作者)


◆ツリーボックスTree box by Ms. Sho‒ ko AOYAGI
青柳 祥子

1枚折りのツリーボックスです。小さなプレゼントを入れてオーナメントにしても素敵です。木の表は、デコレーションして楽しんでください。すき間もあるのでそこに飾りをさしこんでもおもしろいですね。Enjoy!( 作者)


◆ミニ知識

☆クリスマスツリー…キリスト教が広まる以前のヨーロッパで、冬至の魔除けとして常緑樹を飾ったのが始まりとされています。飾りつけたツリーが最初に記録に登場するのは1419 年、ドイツ南西部の山地シュワルツワルト近くのフライブルクという町です。ドイツじゅうに広まるのは1820 年~ 30 年ごろだと考えられています。
☆ベル…ツリーと同じで冬至の魔除けとして使われていたものが起源とされています。ベルはすそが広がった逆カップ状の鐘のことです。中に吊るした舌(clapper) で音が鳴ります。なお、12 月31 日の大晦日、寺では除夜の鐘をつきます。108 回撞木でたたいて、音を鳴らします。人の心を汚すもの、悩みなどをひとつひとつ取り除いて、新しい年を迎えるためだとされています。なお、鐘の表面についているいぼは、108 個あるそうです。
☆冬至…一年中で夜が一番長く、昼が一番短い日です。2015 年は、12 月22 日です。太陽の光と熱が、一年中でもっとも弱く、冬至をさかいに昼の長さが少しづつ長くなり、
日差しも増してきます。それで「太陽の誕生日」といわれてきました。
☆ガラス玉…ツリーをガラス玉で飾るようになったのは、19 世紀初めのことで、とくに赤いガラス玉はリンゴの代わりとして喜ばれたそうです。ドイツのラウシャという山の中の小さな町は、農耕などに向かない土地でもともとガラス製品作っていましたが、クリスマスツリーが普及するのにともないガラス玉を作るようになり、今ではこの町はガラスアートの町として観光名所となっています。
☆クリスマスカード…1843 年、イギリスのヘンリー・コール(ロンドンのヴィクトリア& アルバート博物館の設立者)が、ジョン・カルカット・ホースレイにデザインの依頼をしたのが世界で初めての商品化されたクリスマスカードです。1 枚1 シリングで売られ、1000 枚ほど売れたそうです。そのうち12 枚が今も残っているそうです。
☆ Merry Christmas!…「クリスマスおめでとう」という意味で、クリスマスにかわされる代表的な挨拶の言葉です。なお、相手がキリスト教徒でない場合、”Season’sGreetings!” などの表現を使います。また、 Christmas を略して、Xmas やX-mas と書くことがありますが、X はギリシャ語でXristos(クリストス)の頭文字で「油を注がれた者」という意味で、「救世主」を意味します。X’mas と’(アポストロフィー)を入れるのは間違いです。
☆遠距離恋愛の日…12 月21 日。1221 で、両側の1 が一人を、中の2 が近づいた二人を意味して、遠距離恋愛中の恋人同士がクリスマス前に会ってお互いの愛を確かめあう日とされています。

●ミニ知識参考図書:『世界大百科事典』(平凡社)、『日本大百科事典』(小学館)、『クリスマスの文化史』(白水社)、『図説クリスマス百科事典』(楓風社)、『記念日・祝日の事典』(東京堂出版)、『年中行事・記念日事典』(学研)、『朝日新聞』(朝日新聞社)、『日本のしきたりがわかる本』(主婦と生活社)、『おりおりに和暦のあるくらし』(角川書店)、『年中行事事典』(三省堂)


◆ほのぼのデイケア折り紙
石倉 君代

第4 回  クリスマス

折り紙で作るクリスマスリースはたくさんあると思いますが、今回は6 枚組みで、角で葉を折り出したものにしました。このリースは、同じ単体5 枚で組み合わせの位置を変えて星のリース、4 枚で額にして使ったりできます。
 まん中にできる六角形の窓の部分に、学生のころに憧れたシスターを入れて、清楚な感じを出しました。 シスターが灯すキャンドルの優しい光が皆さんの心を照らしますように。
 もっとにぎやかなリースがお好みの方は他の飾りを折って貼ってもよいでしょう。また、リースだけを折っておしまいという方は、季節の楽しいシールで飾ってみてはどうですか。


◆星のしずくStar drop by Ms. Ayako KAWATE
川手 章子

少しデコボコしている雫しずく形の作品となりました。キラキラした折り紙で折るとステキかな、と思います。いろんな作品に出会わせてもらって折り紙ってとても不思議で楽しみです。(作者)


◆クリスタルヘキサゴナル(水晶のような六角形★)
石橋 美奈子

たとう折り紙の技法で最後のクルッとねじると作品の中身が立体になり光に透かすと美しいクリスタルの輝き!! (作者)


◆キラキラスターTwinkling star by Ms. Ayako KAWATE
川手 章子

とてもシンプルなパーツ4個を組み合わせてみました。裏側も楽しめそうです。1色、2色、4色などを組み合わせていただいてもいいかなと思われました。(作者)


◆花束ケース Bouquet wrapper by Ms. Kazue ASAI
浅井 かづゑ

おりがみの花をプレゼントするときに、花束にして渡したら喜んでもらえるんじゃないかなという発想から作ってみたケースです。⑧でひっくりかえすとき、破れやすいので気をつけてくださいね。(作者)


◆バッグBag by Mr. Hideo ISHIBASHI

石橋 秀夫

もともと3D(3次元)の作品の創作に思い入れがあります。そのひとつとして本物のバッグのフォルムを持つ作品を作りたいと思いました。大きな紙で折ってください。また、いろいろなデザイン、柄の紙で折って楽しんでください。(作者)


◆新オリガミツリー
~創作のための折り構造と見立ての系統樹~
大橋晧也

No.23
 【「ざぶとん+かえる」複合基本形】

 新オリガミツリーNo.23は、ざぶとん基本形+かえるの基本形です。この複合基本形は、No.22の「ざぶとん+鶴」の複合基本形よりいっそう角かどをつくることができ、その角を生かし多様な動物や虫などを折ることができます。しかし、折りが複雑になりがちで子どもたちには抵抗のある複合基本形だといえましょう。折りが複雑になることが折り紙として高度な作品だということは決してありません。簡単な折り方からも優れた折り紙作品があることも忘れてはなりません。折り紙は、彫刻や油絵のような写実性や作品の独自性(一品性)を求めるのとは違い、規則的で再現可能なのがその特徴です。したがって、複雑
な折り方やリアルな表現が折り紙として優れた作品だという考えは間違っており、それは折り紙本来のあり方ではないことをここで再確認しておきましょう。 さて、今回は花のCを子ども向きの作品として取り上げてみました。中に差し込んだ角を起こすことによって花のおしべを作りもう一つ花Aをつくりかぶせると花弁の多い花を折ることができます。一般向きの作品としてはペガサスを紹介したいと思います。ペガサス以外の子犬やゾウガ
メなどにも挑戦してみてください。
 新オリガミツリーの作品紹介は、今回で一応終わりとしますが、これまでも触れてきたようにツリーをはどこから始めてもいいのです。しかし、この新オリガミツリーで紹介した基本形からの発展は折り紙の最も大切な基本です。創作の出発点なのです。ぜひ、皆さんもそれぞれのツリーを作ってみてください。


◆読者の広場

『481号』(特集:お月見と敬老の日)宛てにいただいたお便りをご紹介します
 49 ページの書を折り紙で飾った「絆」がステキです。私も挑戦してみようと思いました。連載「詩を折る」の「童謡・赤とんぼ」では、毛筆で書いた詩に赤とんぼをそえるのもいいなと思いました。折紙師範を目指して精進したいです。新版のテキストも気になります。
愛知県 田中愛子さん

どのように組み合わせるのかなと思いながら折って「台形の箱」、3 個組、6 個組と広がり、時間がたつのを忘れてしまいました。各都道府県のキャラクターをすべて折り紙で作品化できれば、日本地図になりそうで夢が広がります。
鹿児島県 佐野由美子さん


◆World 0rigami Report

◆天国に一番近い島 ニューカレドニアで折り紙教室
倉橋聡美(ニューカレドニア)

 フランス人の夫と結婚しニューカレドニア(仏領)に移住して約2年。昨年の夏頃より折り紙を教え始めました。イベント会場や図書館などで大人から子どもまで、あらゆる人を対
象に教えています。一枚の紙で様々な形を創り出せる折り紙は「まるで魔法のよう」と好評で、大人も子供も一緒にできることから、イベントなどでは毎回多くの人がチャレンジし
てくれます。
 この8月には、子どもたちのバカンスに合わせ、ニューカレドニアの首都・ヌメアから車で北に1時間半ほどのラ・フォア市で、2週間の折り紙教室を開きました。ラ・フォア市は山形県鶴岡市と友好都市の盟約を結んでおり、日本文化にも造詣が深いようです。
 毎日、朝2時間(小さい子クラス)、午後2時間(大きい子クラス)の計4時間。何を作るか、プログラムの組み立ては大変でしたが、とても良い経験になりました。小さい子向け
にはお相撲さんの人形を作り、実際にトーナメントなどをして、折り紙を作るだけでなく遊ぶ時間も設けました。毎日何か作品を家に持って帰ることができ、子どもたちもとても喜んでくれました。


◆Oritai レポート、8月に想う
Preeti Mital、大谷加奈子(Origami Oritai隊員、インド・ニューデリー)

8月3日(月)、国際交流基金ニューデリー日本文化センターにて平和教育プログラムが開催され、現地の中学生50人がヒロシマの原爆について学び、平和への取り組みについて考
えました。
 原爆のお話の後、アニメーション映画『つるにのって』を鑑賞、そして、私達Origami Oritaiと「羽ばたく鶴」を折り、最後はスカイプにてヒロシマ平和メディアセンターのジュニアライターたちとの意見交換で締めくくられました。
 過去の出来事を学び、平和を担う次世代。活発に意見が交換されました。意見交換の間、折られた鶴を回収し、虹を描きました。この虹は5日には広島へ届けられ、広島の生徒たち
が折った20の鶴と合わせて完成。6日、平和公園の原爆の子の像に奉呈されました。
 今回の平和教育プログラムでは、遠く離れたニューデリーと広島の生徒たちが一緒に鶴を折ったり意見交換を通して、平和への思いを一つにすることができました。私たちOritai
は折り紙を通して、このプログラムに参加できたことを誇らしく思います。


◆「Japan Sun Days 2015」、ミラノで折り紙教室
相川綾子(イタリア)

今年の6月7日(日)にイタリア人のRosella Marangoniさん「日本の文化や伝統を伝える団体Japan SunDaysの代表者」が主催するイベントJapan Sun Days 2015にてソプラノ歌手としてそして折り紙講師として参加させていただきました。
 今年のJapan Sun Days 2015のテーマは、日本に原爆が落とされてから今年で70年になるということで原爆の被害者への想いそして決して忘れてはならないということが
テーマとなり私は原爆の被害を受けられ幼くして命を落とされた佐々木

禎子さんへの曲「折り鶴」などの曲をリュート奏者のClaudio Nuzzoさんと心を込めて演奏させていただきました。私達は胸が張り裂けそうな思いで演奏しそして決して忘れてはならないことだと新たに心に感じました。この「折り鶴」という曲は佐々木禎子さんへ捧げられた曲です。皆様もご存知のように佐々木禎子さんは原爆で被害を受け闘病中に1日でも病が治りますようにと願いを込めて毎日折り鶴を折り続けたことで有名です。そこでこの日は原爆被害者に対する想いを込めてたくさんの方に折り鶴を折っていただきました。
 そしてその他にたくさんの方に日本の伝統である折り紙を知っていただきたいということで演奏後には折り紙教室を開催しました。
 このような素晴らしい機会を与えてくださったRosella Marangoniさん、そしてJapan SunDaysのスタッフの皆さんに心から感謝の気持ちで一杯です。


◆みんなの作品展

絵画とおりがみのコラボ展「きょうの風・あしたの風」 
相あいおい生陽はるこ子(神奈川県)

「障しょうじがみ子紙アート油彩・南画・折り紙」のグループで「葉山芸術祭」に3回目の参加。今年は春の風が三浦半島を横断、逗ずし子(4/26~29)と横須賀浦賀(5/3~10)の2会場で開催しました。「逗子アートギャラリー」は、新緑の桜山と水のきれいな田越川沿いに、古民家「アトリエ鶴」は、開国の町、浦賀奉行所近くにあり、こて絵※1と和紙の掛け軸も特別展示され、それぞれ異なった作品展となりました。
 「さくら」「かきつばた」「あじさい」「ばら」など、絵とおりがみのコラボレーションは、「とても珍しい作品展」との声がたくさん聞かれました。スペインの思い出※2を作品にとの思いから、スペインタイルをイメージし、「星と雪の模様」をステンドグラス風に、手に取って見ていただいたりと。
 お天気に恵まれた今回の作品展に、幼児からご高齢の方まで400名近くの方々にお越しいただき、大変嬉しく思っております。


◆図書館の展示スペースで折り紙展 原 嘉子(埼玉県)

今年も3月30日(月)~4月27日(月)、近くの図書館の展示スペース
に折り紙を飾らせていただきました。今回はちょうど桜の時期でしたので、朝日 勇先生創作の「桜の花びら」付きしおりを120枚作り、「きっかけづくり」になるよう自由にお持
ちいただきました。3週ほどで完売4 4 しました。自分なりにいろいろな作品を折り、みなさんに見ていただけたことはとてもうれしいです。図書館の館長さんからお礼のお手紙と作品のプリントをいただきました。


◆連載〔第26 回〕和紙マスキングテープ

 マスキング(保護)テープとは、ペンキを塗るときなどにペンキを塗りつけたくない部分に貼ることで保護し、作業後は跡を残すことなくはがすことができる粘着テープのことです。もともとは工業用として作られ使われてきましたが、近年、文房具や手芸材料として大人気です。手漉すきの和紙で作られてきたものではありませんが、和紙マスキングテープを取り上げたいと思います。
 今回は、岡山県倉敷市に本社を構え、大正時代に蠅取り紙で創業されたカモ井加工紙株式会社と、岐阜県美濃市で美濃和紙の伝統と技術をいかしながら各種資材用原紙や機械漉き和紙の製造を行われている大福製紙株式会社にご協力をお願いしました。


マスキングテープの誕生
 マスキングテープは、貼ってはがせるように紙に粘着剤が薄く塗られて作られています。1925 年にアメリカの化学・電気素材メーカーの3M 社で研究開発の仕事をしていたディック・ドリューが、クラフト紙を使って、自動車の塗装の際に便利なテープを作ったのがマ
スキングテープの始まりです。ただクラフト紙製のマスキングテープは使い勝手の悪いものでした。
 その後、ドリューは縮緬状のしわが付いたクレープ紙に膠を浸して含ませたものに着目します。クレープ紙は伸縮性があるので車体のカーブにもなじんで
貼れ、また、クレープ紙のちいさな穴を膠がふさぐので塗料が浸透しない、優れたマスキングテープが生まれました。のちに膠の代わりに天然ゴムや合成ゴムが使われるようになりますが、クレープ紙のマスキングテープは今でも使われています。

日本のマスキングテープ
 一方、日本でのマスキングテープは塗装のマスキング用ではなく、絆創膏用の紙テープとして開発が始まりました。1918(大正7)年のM 商会(1922 年に日進合資会社に統合)による紙絆創膏と紙テープの実用新案登録が古い記録です。紙は三椏を原料としていました。
 その後、絆創膏という限られた用途から、着色紙粘着テープ、印刷紙粘着テープ、缶などの防湿シール、包装用など広がりを持った製品が生まれました。また、大正の終わりから昭和の初めにかけて小学校の「貼り絵」用教材としても普及したそうです。
 なお、アメリカのように自動車塗装マスキング用に使われるようになったのは1928 (昭和3)年ごろで、自動車塗装に吹き付け工法が導入されたことからでした。
 今回、ご協力いただいたカモ井加工紙ではマスキングテープの発売を1962年から始め、2008 年には文房具や手芸の材料としてmt(masking tape)シリーズの発売を開始しています。


◇マスキングテープに向いていた和紙
日本の紙(和紙)は楮、三椏、雁皮などの木の中皮部分の繊維(靭皮繊維)で作られ、細くて長い靭皮繊維がからみあうため丈夫で、ねばり強いのが特徴です。マスキングテープを和紙で作る場合、クレープ紙とは違い、粘着剤を塗る前に膠での処理は必要ありませんでした。さらにその薄さもマスキングテープには都合のよいものでした。
 明治時代の初めに文明開化とともに機械での洋紙製造法が伝来し、国産洋紙は政府の育成もあり発展拡大していきました。一方で、洋紙の製紙技法を和紙作りに取り入れようとする試みも増えました。1895 (明治28)年、静岡県の原田製紙は水車動力で小型のビーター(水の中で繊維を叩き紙料にする機械)と円網抄紙機で「粘剤」を使って、ナプキン原紙を作り、味わいのある和紙を機械で漉くということに初めて成功しました。明治末期から大正にかけて、和紙を機械漉きで量産できる仕組みが整っていきました。また、機械は手作業
では難しい超薄紙や長巻取り紙の製造も可能にしました。和紙マスキングテープもこのような機械漉き和紙から製造が始まりました。
 現在、マスキングテープの原料は、和紙ではなく、木材パルプや合成繊維などが主流になっていますが、和紙独特の風合いと強度は残っています。

◇折り紙の作品作りに
 和紙マスキングテープは、薄くて透けて美しいうえ使いやすいので、工作や手芸に向くものです。また紙製なので折り紙作品とも相性がよいようです。
会員のくわばらさよこさんは、折り紙作品を貼ったカードの周りをマスキングテープで飾って展示したところ、とても好評だったそうです(『478 号』P48)。
 文房具店や手芸店をはじめ100 円ショップにもさまざまな柄や色のマスキングテープが並んでいます。皆さんも今年は折り紙クリスマスカードにマスキングテープをあしらいませんか。


参考資料:『マスキングテープの本』(主婦の友社)、『マスキングテープアイディアBOOK』(ブティック社)、『機能紙』(工業調査会)、『初歩から学ぶ粘着剤』(工業調査会)、『おもしろい繊維のはなし』(日刊工業新聞社)、『紙の文化誌』(丸善)、『紙の民具』(筑摩書房)、『トコトンやさしい紙の本』(日刊工業新聞社)、『紙の文化事典』(朝倉書店)、『和紙の見分け方』(東京美術)、『和紙と洋紙』(紙の博物館)、『和紙博物誌』(淡交社)、『和紙生活誌1・2』(雄松堂書店)、『和紙文化研究辞典』(法政大学出版局)、『和紙の手帖II』(全国手すき和紙連合会)、『世界大百科事典』(平凡社)


◆~おりがみ教室とは~◆
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

[折り紙教室料金表]
1.講師報酬:講師1名につき、12,600円(拘束3時間以内・対象40名まで)
※対象60名まで2名、80名まで3名、100名まで4名の講師が必要です。
※標準的な時間割は、講習1コマ45分(2作品)、準備・休憩15分です。

2.超過料:3時間を越える1時間毎に講師1名につき、2,100円を加算
3.材料費(折り紙):実費(一人100円程度+会場宛送料)※そちらで用意する場合は不要。
4.教材費(教本等):実費(内容により不要)
5.講師交通費:実費
6.講師昼食代:実費(時間帯による)
7.講師宿泊費:実費(日程による)
8.管理費:上記1~7の合計金額の50%がマネージメント料として加算されます。
※上記料金は消費税込み

※折り紙教室料金のご請求とお支払いについて
折り紙教室実施後、講師が協会に提出する「折り紙教室実施報告書」に基づき請求書を作成し、ご送付申し上げますので、ご検収の上日本折紙協会へお支払いください。
※講師への報酬等は日本折紙協会から講師にお支払いいたします。

折り紙教室でご準備いただくもの
1.予定参加人数分の机とイスをご用意ください。
2.入門証等の証明パスが必要な場合は、手続き方法と通用口をお知らせください。
3.宿泊を必要とする場合は、宿泊場所の手配の有無をお知らせください。
4.講師の人数に応じた講師控え室を教室付近にご用意ください。
5.作品展示をご希望の場合は、事前にご相談ください(別料金)。


教室時間割(プログラム)その他ご不明・ご要望は担当佐野までお気軽にご相談ください。
TEL:03-3262-4764 / FAX:03-3262-4479

日本折紙協会の公式メールマガジンです。全国のおりがみイベントを告知しています。
http://www.mag2.com/m/0000023495.html

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