月刊おりがみ 511号 (発売日2018年02月01日) 表紙
  • 雑誌:月刊おりがみ
  • 出版社:日本折紙協会
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月1日
  • 参考価格:[紙版]880円
月刊おりがみ 511号 (発売日2018年02月01日) 表紙
  • 雑誌:月刊おりがみ
  • 出版社:日本折紙協会
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月1日
  • 参考価格:[紙版]880円

月刊おりがみ 511号 (発売日2018年02月01日)

日本折紙協会
特集 ひなまつり

◆続 デイケアで折り紙~もっとやさしく~
第7回 三角雛  田中 稔憲
Triangle hina dolls by Mr. Toshinori TANAKA

三角雛は民芸品としてすでにあるものですが、これを知ったと...

月刊おりがみ 511号 (発売日2018年02月01日)

日本折紙協会
特集 ひなまつり

◆続 デイケアで折り紙~もっとやさしく~
第7回 三角雛  田中 稔憲
Triangle hina dolls by Mr. Toshinori TANAKA

三角雛は民芸品としてすでにあるものですが、これを知ったと...

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目次

特集 ひなまつり


◆続 デイケアで折り紙~もっとやさしく~
第7回 三角雛  田中 稔憲
Triangle hina dolls by Mr. Toshinori TANAKA


三角雛は民芸品としてすでにあるものですが、これを知ったとき、折り紙で簡単なお雛様ができそうだと気がつきました。最初の三角雛は、2 年前に父が亡くなった時のどさくさで体調を崩し、入院していたときに9 枚組のユニット作品として創ったのですが、今回の作品より難しいものでした。昨年、老人ホーム用にお雛様を立体で創ろうと思い立ったときに、六角形なら正三角形の集合体だから三角雛が意外に簡単にできるのではないかと、とりあえず正四面体を創ることから折ってみようと始めたところ、すぐにこのような形になってしまいました。ちゃんと着物の襟えりには見えますし、顔さえ書けばすぐに使えそうだと思いました。
 多面体を創ろうとすると用紙は正方形ばかりでなく、菱形や正三角形も便利な形として使えるのですが、六角形もなかなかです。できたときにはあまりにあっけなくて少し拍子抜けしたのですが、100 歳くらいのおばあちゃんにはかえって喜んでもらえそうな気がして、早速使ってみたところとてもうまくいきました。
 講習していただく時は、表面は友禅柄の方が好ましいと思いますが、なければ普通の折り紙の裏面にあらかじめ紙に顔を描き、または描いた紙を貼っておき、それで折っていただくのがおすすめです。
 老人ホームでは立体作品はいろいろな制約もあって扱いにくいのですが、とてもうまくいくのでぜひぜひ使ってみていただきたいと思います。



◆たちびなStanding hina dolls by Ms. Minako ISHIBASHI
石橋 美奈子

1985年ごろ創作した作品をもっと易しく折れるようにしました。千代紙模様の縦と横に注意して折ってください。ひめの頭と体の⑫では、着膨ぶくれを防ぐため、裾すそを少しかさねてください。(作者)



◆おひなさまHina dolls by Mr. Yukihiko MATSUNO
松野 幸彦

体は、ほぼ風船基本形そのままですが、おひなさまの雰囲気充分です。他の部分は、体の4分の1の大きさから組み合わせの方法、形と、折り数のバランスを考えながらひたすら単純に作ってみました。できあがりがシンプルなので小物を持たせて遊んでみるのも楽しいです。(作者)


◆箱びなHina boxes by Ms. Ayako KAWATE
川手 章子

何気なく折っていて仕上がりました。おひなさまと箱が一緒になった作品に思われました。おびなとめびなを並べると、ぴったりと仲よく寄りそいます。おひなまつりのおしらせなども入りそうです。(作者)



◆ミニ知識
◇雛祭り…3月の最初の巳の日(のちに3 日に固定)に水辺で体を清め、桃の酒を飲んで、穢れをはらうという中国の昔の風習(上巳)が、海や川に出かけ、紙や植物で作った人形に息を吹きかけ、体をなでて川にながし、身の穢れをおとして健康を願うという日本に古くからある信仰と結びつきました。また、中国から伝わり、奈良、平安時代に貴族の間で行われた、曲がりくねった流水に酒杯を浮かべて杯が自分の前を通り過ぎる前に和歌を詠むという風流な「曲水の宴」がありました。一方、貴族の女の子たちにはお人形さんごっこの「雛遊び」があり、形代としての人形と雛人形が結びつき、今の雛祭りの始まりとなりました。
◇流し雛…形代に自分の穢れや災いを引き受けてもらい、水に流す信仰が現在に伝わっている行事です。江戸時代に入って、流してしまうのがもったいないほど凝った雛人形が飾られるようになると、飾り雛をしまうことが水に流すこととみなされ、「雛人形をしまうのが遅いと、お嫁にいけなくなる」という言い伝えが生
まれました。
◇雛人形…雛祭りに飾る人形。毛氈の上に紙雛や内裏雛を並べて飾っていましたが、江戸時代後期になると階段状の雛壇に、道具や供え物をあわせて飾り、豪華さを競うようになりました。最上段に男雛と女雛の内裏雛、雪洞、金屏風を置き、向かって左に男雛、その隣に女雛を飾ることが多いです。これは、昭和天皇(大正天皇という説もあります)の即位式での西洋式の並びが流行したためとされています。もともとは天子(天皇)は南を向いて位置し、日が登る東側が上座になるという古来の考え方から、向かって右に男雛が置かれていました。現在は男女左右どちらでもよいとされています。二段目に三人官女です。通常、真ん中が三方を持って坐り、両側に長柄の酒入れと銚子という柄のない酒入れをそれぞれ持って立っています。三段目にあどけない少年の五人囃子です。向かって左から太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡の順で並びます。これは能楽の囃子方、謡の並びと同じです。


●ミニ知識参考図書:『世界大百科事典』(平凡社)、『年中行事事典』(三省堂)、『和ごよみと四季のくらし』(日本文芸社)、『春夏秋冬えごよみ事典』(平凡社)、『江戸ごよみ十二ケ月』(人文社)、『浮世絵で読む、江戸の四季とならわし』(NHK出版)、『江戸の庶民生活、行事事典』(東京堂出版)、『日本こども史』(平凡社)、『日本こどものあそび図鑑』(遊子館)、『母と子のお雛さまめぐり』(美術出版社)、『雛まつり 親から子に伝える思い』(近代映画社)、『日本の神様と楽しく生きるー日々ご利益とともにー』(東邦出版)、『ヨーロッパの祭りたち』(明石書店)、『イギリス祭事カレンダー』(彩流社)、『中世の祝祭』(原書房)、『ヨーロッパの祝祭』(河出書房新社)



◆アルバム Album by Ms. Sayoko KUWABARA
くわばら さよこ

厚手のものを貼は ると、扇形に膨ふくらむので、貼ってから綴つづると調節がききます。まずは、10ページで作って、慣れたらお好みのページ数にするとよいと思います。「窓つき表紙」は、頭の体操です。プレゼントにはページがカラフルなものが喜ばれるようです。(作者)


◆英語でオリガミしよう Let’s enjoy both Origami and English!
Lesson 28 Easter egg by Ms. Hiromi TAKAGI

イースターエッグ
高木 ひろみ


表と裏の両面にポケットがありますので、イースターにちなんだ物を入れて飾ることができます。下を少し広げると自立しますし、ひもを通してつるすこともできます。表面はフォトスタンドにもなります。正方形の紙だけではなく、長方形のコピー用紙でも折ることができます(写真右)。(作者)
On the front and back sides of the Easter egg, there are pockets in which you
can put decorations of Easter. You can make it stand by slightly widening the
bottom, or hang it by threading a string. The front part can also be a photo
stand. It is possible to make it with a square paper as well as a rectangular
copy paper . Look up the top right picture. (Author)  


◆イースターボール、ひよこ
高木 ひろみ

「イースターボール」は「モン」ではなく「イー」です。イースタエッグにまぎれて飾ったら面白いかなと思って考えました。表と裏にできるポケットの中に、ひよこやうさぎを入れて遊べます。ひよこを、イースターボールの半分のサイズの正方形で折ると、ボールの中にちょうど入ります。(作者)



◆ウサちゃんのたまご入れ Rabbit-shaped egg holder by Ms. Ayako KAWATE
川手 章子

ウズラのたまごだったら何個入るのかなあと思ってしまいました。両面折り紙で折っても楽しそうです。(作者)



◆ミニ知識
◇立ち雛…姿が上巳の祓いで使われた「人形」に似ていて、信仰と雛人形が一体化した最初のものと考えられています。装束は室町時代の武家を思わせ、男雛は小袖に袴、女雛は小袖に帯を結び、着物は熨斗紙のように巻いた形で着けています。江戸時代のはじ
めに完成し、坐雛が生まれてからも現代に伝わっています。
◇雛人形と犬…犬は多産でお産が軽いと信じられ、また、魔をはらう力があるとも考えられたため、雛飾りに使われてきました。犬の姿をした紙製の箱形の置き物で、犬筥、御伽犬、宿直犬と呼ばれるものがあります。室町時代以降、公家や武家で産室に置いて、出産のお守りとされていました。庶民には江戸時代以降広まり、嫁入り道具に加えられ、雛壇にも飾られるようになりました。また、狆を引いている姿の官女の人形があります。狆は8 ~9世紀に大陸から持ち込まれた犬を始祖として、日本で作出された愛玩犬で、姫たちに人気がありました。
◇ひなあられ…白、緑、赤(桃)色の三色を彩った雛祭りの定番のお菓子の菱餅を、持ち歩きやすく、長持ちするようにしたお菓子です。
◇イースター(復活祭)…春分の日を過ぎた最初の満月のあとにくる最初の日曜日で、2018 年は4 月1 日です。イエス・キリストの復活を祝うキリスト教徒のお祭りですが、もともとは春の訪れを祝うヨーロッパ北部のお祭りでした。イースターの語源は古期英語の「光と春の女神(Eostre)」です。イースターの飾りは、彩色した飾り卵のイースターエッグがもっとも有名です。卵は復活の象徴で、伝説では野ウサギ(hare)が卵を運んでくると信じられています。野ウサギも、エオストレの使い、または化身と考えられ、生命と豊穣の象徴です。



◆小鳥と葉っぱBird on a leaf by Ms. Yuko
FUJIMOTO
藤本 祐子

「小鳥のついた葉っぱの小皿」として投稿した作品です。「小鳥」も「葉っぱ」も私の好きなものたちです。楊枝やピックをさすといいですね。お箸も入ります。また葉っぱの部分を小さなお皿として使うこともできます。向きを変えたり、紙を工夫したり、バリエーションも楽しんでくださいね!(作者)



◆平面のバラPlane rose by Mr. Kazutaka NAKA
中 一隆様

色紙やグリーティング・カードに貼り付けて使えるような、平面のバラです。6個使って正6面体(立方体)のくす玉にもできます。(作者)



◆読者広場

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 「クリスマスブーツのお菓子入れ」にキャンディとチョコレートを少し入れて持って帰ると、母が「かわいい!食べたら飾っておくね」とうれしそうに言っていました。田中具子先生の色紙作品を見て折ってみようと思った作品が2 点あり、自分で考えながら折ってみようと思っているところです。紹介されていない作品も多くあるのではないかと思っています。紹介してくださるとうれしいです。
広島県 十河さん
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 連載「折り図のヒミツ」、いつも興味深く読んでいます。包装紙を利用することがありますが、不定形は特にむずかしいです。先日、町内の文化祭のアーチに、「川崎ローズ」と「佐藤ローズ」を展示しました。少々疲れましたが、多くの方に見ていただけうれしかったです。またいろいろな作品に挑戦したいです。
岡山県 片島さん
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◆支部だより

折り紙夢工房作品展報告 
越前和紙の里支部「かたかご」(支部長 山本勝博)、文:中井英男/福井県

 「かたかご」支部の山本勝博支部長が毎月開催している福井市酒さこう生公民館での折り紙教室が、韓国の春チュンチョン川KBSに取材録画されました。これは、日本・韓国・中国の3ケ国共同制作番組での一環で、番組はそれぞれの国のお正月に行われる文化を紹介するものです。変わっているのは、福井のスタッフ(福井テレビ)が中国の取材をし、中国のスタッフが韓国の取材、韓国のスタッフが日本・福井の取材を行うという点です。福井市の紹介として、剣玉遊びと漫画の「ちはやふる」で有名になった百人一首、そして折り紙で山本支部長が紹介されることになり、当日の折り紙教室が取材されることになりました。
 当日は韓国の女性キャスターも折り紙教室の一員となって、課題の「折紙ドリーム・キャッチャー・1・2(クリスマスバージョン)」に挑戦いたしました。
 番組取材では日本の感覚と外国から見た感覚の違いで、インタビュー
の内容が「礼儀作法は、折り紙からなのか?」という質問なども受け、山支部長が答えるのに戸惑うシーンもありました。大人たちが教室形式で、素直に講師の話す内容を行儀よく聞いている様子が、韓国取材チームには礼儀正しく見え、新鮮に感じたからでしょうか。
 私の前の席にすわっていたご婦人がインタビューを受け、「何歳デスカ?」「88歳です」、「ナゼ折り紙ヲヤッテイルノデスカ?」「頭の体操です」、「楽シイデスカ?」「とても楽しいです」と、うれしそうに答えていらっしゃいました。
 この番組は2018年1月3日(水)に福井テレビで放映、韓国・中国では全国放送されました。


◆みんなの作品展

初めての折り紙二人展 山田美枝子(東京都)

2017年8月29日(火)~9月10日(日)、多摩市貝取にあるコーヒーショップ白樺で、私たちのサークル国際折紙倶楽部代表の小倉隆子さんと二人で折り紙展示会を開催しました。会場はコーヒーショップの中ですが、スペースが広くあり天井からくす玉を、壁側には大色紙やクリスマスリース、パネル作品などテーブルの上にはおひな様やお花も飾って100点余りになりました。店内は彩りよくとても華やかになりました。
 期間中に講習会も開催しました。作品は大きなパネルに飾った「紙コップのコースター」を小倉さんがアレンジしたものです。15cm角の折り紙8枚をユニットで組み、できあがりの模様がとても素敵です。作品を折られた方々は出来映えに満足そうでした。
 開催期間中は遠方から足を運んでくださった方達も含め、250人以上も来てくださり大盛況でした。お忙しい中ご来場くださった皆様、お手伝いにご尽力してくださった方々に、心から深く感謝いたします。ありがとうございました。


◆みんなのイベント

世界記録達成記念イベント 藤本祐子(東京都)

 2017年11月10日(金)、『世界一参加人数の多い折り紙教室』の世界記録達成認定の記念イベントが東京都の武蔵野東高等専修学校で行われました。
 世界記録への挑戦は前年6月4日に行われたのですが、認定員がその場には立ち会わずに書類申請したもので、1年越しの今夏ようやく無事認定の知らせがありました。
 10日は、11月11日の学園創立記念日の前夜祭の中でのお祝いイベントで、全校生徒全員がその時、昨年折った作品の一つである紙飛行機を飛ばし、その後クラス代表による空時間競争がありました。⦆
 挑戦した世界記録は「資格のある講師」から「直接」3つの作品を30分以上かけて習うなど、細かい条件をクリアし、それまでの381人を抜く573人という記録を達成したもので、挑戦当日は夏秋洋子さん、浦本法子さん、藤本の3人が講師を務め、飛行機、帆掛船、羽ばたく鳥を折りました。⦆また認定の立会人の一人として野島武敏先生も臨席され、その様子は J ジェイコム:COM や読売新聞誌上でも紹介されました。
 企画された杉林優子先生は、「このイベントで学校全体がまとまり、生徒たちが達成感、⦆満足感を得ることができました。時間はかかりましたが認定されて本当によかったです」と話してくれました。また、学園の創立記念日が「おりがみの日」と同じ11月11日だということで、折り紙での記録達成ということにもご縁を感じました。
 材料費もあまりかからず、みんなで楽しめる折り紙のよさを生かして、今後もいろんな世界記録が生まれていくことと思いますが、その一つに関われたことをとても嬉しく思っています。



◆World Origami Report
アメリカ、シアトル・ラコナへ「日本の遊び」紹介
笹原英代 (東京都)

2017年3月26日(日)~4月4日(火)の10日間、アメリカ、ワシントン州シアトルにあるラコナのキルトミュージアムへ、今回もパッチワークの仲間と行ってきました。前回は2013年6月末から7月。『472号』に報告を掲載していただきました。
 今回のテーマは、日本の遊びということで、スクールバスで通ってくる延べ100名の小学校5年生に、折り紙やお手玉など、日本の遊びと、着付けを体験して、日本の風習を楽しんでいただきました。
 パッチワークの方々は、子どもたちに関する作品で、写真のように奴やっこ凧だこや、鯉のぼりに子どもたちの顔の絵などを制作、展示しました。私は、兜やこま、紙ヒコーキなどを折って遊べる作品を指導して子どもたちや先生方にとても喜ばれました。
 回を重ねる毎に、折り紙への興味が深まるようで、折り紙の持つ素晴らしさと日本の遊びに皆が熱中しました。
 子どもたちの笑顔は、世界共通です。折り紙を通して、子どもたちのたくさんの笑顔に出会える喜びを感じました。



◆おりがみニュース

大正時代の折り紙の本『カミヲリモノ』著者の鈴木江南氏のご遺族と会う
《おりがみと私》鈴木江南とカミヲリモノ 岡村康裕(兵庫県)


私は現在、伊丹市立サンシティーホール(伊丹市中野西)の文化講座で「おりがみ」と「切り絵」を指導している。「切り絵」は5年目を迎える。
 ある時、この施設へ鈴木裕香氏が私を訪ね来られた。初めて会うひとなので、その目的が分からないままお目にかかった。話をしていると鈴木江南の曾孫にあたるという。なんでも国立国会図書館で調べてきたという。
 突然の来館で私の脳の中は整理されていないままであった。話をしているうちに『カミヲリモノ』ということばが聞かれて、初めて話の筋道が成り立ってきたのだ。
 私は、1978(昭和53)年に『カミヲリモノ』という大正時代のおりがみ本を、自費出版で復刻本として、発刊したことがあった。発刊にあたり著作権の所有者を捜索するために、著者が在住していたと思われる場所(その当時の地名:東京市京橋)を専門機関に依頼して調査してもらったが、ほぼ1か月後「不明」の返事が届いた。
 後日、身内の方が判明したときは、ちゃんと誠意を尽くして著者を捜したことを報告すればよいと判断して、発刊に踏み切った。
 和綴じの本で色合い(紐の色も含む)を現物に近いものに仕上げるために印刷所の名誉をかけて、英知を絞り試行錯誤しつつ製作にあたったと、所長さんより後日伺い頭がさがる思いをしたものだ。鈴木裕香氏にはあらましをはなしてその場を収めた。
 後日、経営されている印刷会社(大阪市内)を訪ね、上記のような発刊までのいきさつをさらにきちんと説明したところ大変喜んでいただき、さらに、このことを墓前にも報告をしたと手紙が届いた。これでやっと安堵の胸をなでおろすことができたのだ。
 鈴木江南とはどんな人物だったのか、その実像に一度迫ってみたいと思っていたところ、今回、鈴木氏より生前の写真と略歴が届いたので紹介をする。
 いまさらながら立派な功績に敬服した。



~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」や折紙講師勉強会を毎年10月にこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,160円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

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商品情報・内容

■ 季節にあった折り紙の折り方がたくさん載った楽しい雑誌「月刊おりがみ」毎年の行事にあわせた内容を特集します

幼稚園、保育園の壁紙飾りや教材として、また、四季折々の暮らしを飾り、ゆとりある豊かな気持ちを育み子どもから大人まで楽しめます。

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