月刊おりがみ 527号 (発売日2019年06月01日) 表紙
  • 雑誌:月刊おりがみ
  • 出版社:日本折紙協会
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月1日
  • 参考価格:[紙版]880円
月刊おりがみ 527号 (発売日2019年06月01日) 表紙
  • 雑誌:月刊おりがみ
  • 出版社:日本折紙協会
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月刊おりがみ 527号 (発売日2019年06月01日)

日本折紙協会
特集 七夕

◆おりがみ日本むかし話シリーズ
Origami picture of Japanese falk tales made by Ms.Sumiko TACHIBANA
構成 立花 澄子
第7話 寸法師

Wooden bowl(original model by Mr.Kunihiko KASAHA...

月刊おりがみ 527号 (発売日2019年06月01日)

日本折紙協会
特集 七夕

◆おりがみ日本むかし話シリーズ
Origami picture of Japanese falk tales made by Ms.Sumiko TACHIBANA
構成 立花 澄子
第7話 寸法師

Wooden bowl(original model by Mr.Kunihiko KASAHA...

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月刊おりがみ 527号 (発売日2019年06月01日) の目次

特集 七夕

◆おりがみ日本むかし話シリーズ
Origami picture of Japanese falk tales made by Ms.Sumiko TACHIBANA
構成 立花 澄子
第7話 寸法師

Wooden bowl(original model by Mr.Kunihiko KASAHARA) 原作:笠原 邦彦

7月といえば七夕ですので、七夕のお話とも思いましたが、あれは確か中国から来たお話だったような!?…、「日本昔ばなし」として紹介していいのか!??。そこで、夏といえば水、さらに川や海という連想から、川をお椀の舟に乗って流れていく一寸法師にいたしました。
 一寸法師の頭とお椀は笠原邦彦さん原作のものに少しアレンジを加え、髪を短めに、お椀には少し丸みをつけてみました。
 舟をこぐためのお箸は細長い用紙をかんのん折りにして下部を少し細くしたものにしました。波は色紙に貼ってある組み方を図示していますが、向きを変えたり好きなように組み合わせてみてください。上向きでも下向きでも左右逆でも、水の流れがみえてくると思います。
 波にお椀の下部が隠れるように貼って、一寸法師をお椀にさしこんで「乗船」させて、お箸の櫂を持たせましょう。
 台紙はいつも通りの大色紙(27cm × 24cm)に、越前和紙を天地(天は約8cm 幅、地は3.5cm 幅)に下図のように貼りました。天は緑色を貼り、その上に空をイメージして水色、さらに雲の白色をちぎって貼りました。一方、地には水色を貼りました。白い雲と水で、色紙に流れが表現できたと思います。
 一寸法師が流れに乗って、無事に都へ行けますように!(立花澄子)
※「一寸法師」のあらすじは、P29のミニ知識の欄に掲載し
ています。


◆織姫、彦星Vega doll and Altair doll by Ms. Yo-ko NAKAMOTO
中本 容子

私の初の折り図掲載作品は、『251号(1996年7月号)』の「おりひめ・ひこぼし」(写真右)でした。以来、23年ぶりの「織姫、彦星」です。今回の織姫の頭は切り込みを入れることにより、難しくなりすぎることなくうまく表現できました。(作者)



◆ミニ知識
◇星伝説…後漢時代(25 ~ 220 年)の中国で生まれたとされる伝説です。「天帝の娘の織女と牛飼いの牽牛は夫婦の仲がよすぎて仕事も手につかなくなったので、天帝の怒りを買い、天の川を境に東西に引き裂かれてしまいました。二人の深い悲しみに、一年に一度だけ七夕の日に会うことを許されました」というものです。二人は鵲羽を連ねてかける橋をわたって会います。織女星はこと座のベガ、牽牛星はわし座のアルタイルの漢名で、和名では織姫、彦星とそれぞれ呼ばれています。アルタイルとベガ、そして、中国では頭と尾を逆にして、鵲に見立てられた白鳥座のデネブの3つを結ぶ三角形は「夏の大三角」と呼ばれています。
◇七夕…7 月7 日。中国の星伝説や短冊に歌や文字を書いて裁縫や書道の上達を願う乞きっこうでん巧奠(乞巧は巧を乞うこと、奠は祀)が、日本に古くから伝えられていた棚機女神話(神を迎えるために水辺の棚の機で神衣を織る乙女)という禊の風習と結びつき、七夕の行事になりました。中国で「しちせき」と呼ばれた「七夕」を「たなばた」と呼ぶのは、この風習が由来だからです。
◇五ごしき色…中国の五行説思想(木、火、土、金、水の5つの要素で、自然界と人間界のすべての現象をつかさどっているとするもの)に基づいた青(木)、赤(火)、黄(土)、白(金)、黒(水)の5つの色です。のちに黒のかわりに紫も使われるようにもなりました。

●ミニ知識参考図書:『日本昔話大成』(角川書店)、『日本の昔話百科』(河出書房新社)、『あっと驚く謎解き日本昔ばなし』(太陽企画出版)、『世田谷のおはなし』(東京都世田谷区)、『月へ』(偕成社)、『年中行事事典』(三省堂)、『和のしきたり』(日本文芸社)、『絵でつづるやさしい暮らし歳時記』(日本文芸社)、『七夕の紙衣と人形』(ナカニシヤ出版)、『日本の生きもの図鑑』(講談社)、『花おりおり』(朝日新聞社)、『朝日新聞』(朝日新聞社)、『世界大百科事典』(平凡社)


◆着物のカードKimono card by Ms. Hiromi TAKAGI
髙木 ひろみ

色々な千代紙で折って、柄がきれいに出るととても楽しいです。メッセージを書いたり、立てて飾ることができます。七夕の短冊としてつるして使用するときは、折り目が伸びてしまわないようにマスキングテープやシールを帯がわりに貼るとよいでしょう(写真右ページ)。(作者)



◆英語でオリガミしよう  Let’s enjoy both Origami and English!
ウシくんのメモ入れ 川手章子

投稿の時には右の写真のような作品でしたが、⑬から⑯のように内側を折って白い角を出してみました。㉖で谷折りして顔を前面に出しますが、いったん元に戻して逆三角形のところで山折りしてさしこむと収まりが少しよくなります。鼻とあごの裏側をのりづけするとよいでしょう。楽しく使っていただければうれしいです。(作者)
“The picture on the right shows the originally posted model to which I have added
two white horns in steps ⑬ to ⑯. After making a valley fold to bring the face to
the front at step ㉖, you can once unfold to fold backward and then valley fold
again to place the face well. You may want to glue the back of the nose and chin.
I hope you enjoy using it. (Author)


◆漢字の七夕Kanji(Chinese character) having the meaning of Tanabata by Mr. Ko-ichi DATE
伊達 光一

「七」は元々「切」の偏へんだけにして折り上げた作品です。「夕」は依頼で創作したのですが、実は「夜」「夢」のためにストックして修正する予定でした。でも、結局そのままにしました。なお、「七」は骨を切った形からできた文字、「夕」は夕ぐれの空の三日月をあらわした文字だそうです。(作者)


◆笹の葉と鶴の菱飾りBamboo grass and Diamond decoration with a crane by Ms. Hiromi TAKAGI
髙木 ひろみ

「笹の葉」は子どものころ、鶴の折り方を間違えてなんだか変な鶴ができてしまった経験から生まれました。「七夕の菱飾り」は天の川を表現したものだそうです。魔除けの意味がある五色で折ってください。「鶴の菱飾り」と「笹の葉」はつなげることができます。(作者)


◆宇宙飛行士Astronaut by Mr. Kunihiko KASAHARA
笠原 邦彦

この宇宙飛行士はそのまま潜水夫にもなります。この作品は(頭部)の折り方が、いかにもそれらしく出来ていて気に入っています。それから足の折り方ですが、前後に重なっているのを(中わり折り)で組み変えて2本にする技法は、千野利雄先生から学んだものです。(作者)


◆ミニ知識
◇一寸法師…江戸時代になると、版本(版木による印刷本)が多く発行されて貴族や武家や僧侶ばかりでなく、一般庶民(町民)が古典や新しい話を読むことができるようになりました。昔話では大坂(現在の大阪)の渋川清右衛門が1729 年ごろまでに出版した、23 冊の絵入り本の御伽草紙が、「渋川版の御伽文庫」として有名です。渋川版収録の「一寸法師」は、現在、一般的に知られている「一寸法師」とは少し違って面白いのであらすじを以下に紹介します。
 子どものいない老夫婦が子がほしいと住み吉神社に祈ったのが叶い、身長一寸(約3cm)の小さな子どもがおばあさんから生まれ「一寸法師」と名づけられます。ところがいつまでたっても大きくならないので追い出されそうになり、お椀を舟にして京の都に上って宰さいしょうどの相殿に雇われます。やがて宰相殿の姫を妻にしたいと思うようになり、姫が父親に叱られ家を出されるように策を練ります。一寸法師の大切な米を勝手に食べたと
いう濡衣を着せられ、姫は一寸法師をお供に島流しにされます。そこで一寸法師は出会った鬼を退治し、打うちで出の小槌を手に入れて背を高くします。京へ戻ると宮中に迎えられ、堀川の少将となって幸福に暮らしました。
◇人類初の月面着陸…今からちょうど50 年前の1969 年7 月16 日にアメリカのロケット「アポロ11 号」が地球を出発して、7 月20 日アメリカ東部夏時間午後4 時18 分、初めて月面着陸に成功し、その地点は「静かの基地」と呼ばれています。同日午後10 時56 分、3 人の宇宙飛行士のうちニ-ル・アームストロング船長が月面に降り立ち、彼は「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな跳躍だ」と言います。20 分後にはバズ・オルドリンも降り立ち、それから2 時間半かけて月を探索し写真を撮ったり、石や土のサンプルを集め、テスト装置を設置しました。そして、7 月24 日、地球に戻ってきました。今年1 月、中国の無人月探査機「嫦じょうが娥4号」が世界で初めて月の裏側に着陸しました。その着陸地点とその周辺を中国は七夕伝説にちなんで名づけました。着陸地点は「天の川」の意味の「天河基地」、周りの3つのクレーターの2つには「織姫」の「織女」、「ひこ星」の意味の「河かこ鼓」と命名しました。なお、「河鼓」はわし座の明るい3つの星を太鼓の形に見立て、「天の川のほとりの太鼓」という意味があるそうです。
◇サギ…首と足とクチバシが長く、首をZ状に曲げてゆっくりとはばたいて飛びます。水辺で生活することが多く、食べ物は生きた動物で、魚、カエル、昆虫などのほか、ヘビやトカゲやネズミや鳥の雛なども食べます。鳴き声はしわがれ声です。
◇常ときわひめ盤姫の伝説…16 世紀の戦国時代、奥沢城の美しい常盤姫が世田谷城主吉よ良頼康に側室として迎えられます。美しく、子を身ごもった常盤姫ばかりを頼康がかわいがるので、他の側室たちにねたまれます。常盤姫は根も葉もない噂を立てられ、頼康も常盤姫を避けるようになります。悲しんだ常盤は幼い頃からかわいがり嫁ぎ先まで連れてきた白鷺の足に遺書を結び付け、実家に向かって放ち自害します。そのとき狩りをしていた頼康がその白鷺を矢で射落としてしまいます。その白鷺の落ちたあとに一本の草が生え、白鷺に似た花が咲き、「さぎ草」とよばれるようになったそうです。なお、常盤姫は実在した人物ではないそうです。
◇サギソウ…小型のランです。7 ~ 8 月、高さ20cm ~ 40cm のまっすぐな茎の先にサギをイメージさせる白い花を1~ 3 個ほど咲かせます。葉は通常1 本の茎の下部に3~ 5 枚つけます。湿地に自生しますが、栽培されることが多い花です。7 月に東京都世田谷区内で開催される「サギ草市」ではたくさんの鉢植えが販売されます。


◆短冊星ユニットStar wreath with 5 strips of fancy paperstar by Ms.Sayako KUWABARA
くわばら さよこ

なるべく折り数が少なくて、短冊がぐるっと回ったリングを作りました。出来上がった時に穴が星になっていたのは、思いがけないおまけで、うれしくなりました。組んだ後、短冊が浮くので、重石をのせておくと、落ち着きます。(作者)


◆5枚の組み合わせ鶴Crane holding five pieces of paper by Mr.Akira KAKINUMA
柿沼 明

他社出版の折り紙の本で「五色鶴」という作品で知られるようになった作品です。『月刊おりがみ53号』(1980年2月号)で、「パロディ折り紙」と称して「ヤッコさん」などとあわせて「おりがみ頭の体操」の問題用に投稿された作品です。異なる色の5枚の紙で折りましょう。



◆飛ぶサギとサギソウFlying heron and Orchid with heron-like flower by Mr. Yoshihide MOMOTANI
桃谷 好英

サギソウは日当たりのよい湿地に生える小さい蘭ですが、花の形が鳥のシラサギに似ていることから名づけられています。小さい蘭は、折り鶴を折って棒につけるだけでもそれらしく見せることができます。サギソウは5cm角くらいの小さな紙で折ってください。(作者)



◆読者の広場
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 「ハートの手まりと四つ葉のクローバーの手まり」がとてもかわいらしくて、折ってみたくなりました。1 月に小さな神社を折って職場(福祉施設)に持って行きました。実際に初詣に行ったときよりも、熱心に折り紙の神社に拝んでいる姿を見てほっこりしました。
埼玉県 高橋さん
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 「おりがみ日本むかし話シリーズ」の「桃太郎」がかわいかったです。「チューリップ」も春らしくてよかったです。
大阪府 内藤さん
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◆支部だより
2018年の支部活動より
熊本支部「火の国」(支部長 中田武美)
青少年のための科学の祭典 熊本会場(2018.8/18・19 グランメッセ熊本)


多くの親子連れの方々の来場により、4 万人を超えるにぎわいの中、「ぴょんぴょんガエル」「ひまわりゴマ」「くまモン」などが好評でした。
 今回、新しい企画として縦横3m四方の大きな紙を用意して、一度に5~6人の子どもたちとともに「巨大折鶴作り」に挑戦しました。その時、初めて出会った子どもたちがお互いに協力し、眼を輝かせて一つの作品を完成させます。その作品をみんなで
持ち上げると、保護者の方々から写真を撮ってもらえるので、子どもたちは笑顔でピース。親子で喜んでいただける企画になりました。
 折り紙には一人で完成させる楽しみ方もありますが、みんなで協力して作って完成させることで、達成感を共有するという楽しみ方もあるようです。
 このように私どもは、折り紙の楽しさを広めつつ、その楽しみを共有できるような活動を続けたいと思います。(杉本好伸:記)

会員の個人作品とともに、朝日 勇先生の作品を共同制作して展示しました。共同作品は「今回はご来場くださった方にも協力していただき、完成させよう」ということで、一緒に折り図を参考にトンボやリスなどを折り、貼って完成させました。
 また、9月14日(金)は県内外からのお客様や、熊本支部を築き支えてくださった先輩の皆さん方もおいでになり思いがけず賑やかな交流の場となりました。長崎の宮本眞理子先生、福岡筑後支部の伊藤春美先生にはすてきなブローチの製作をご指導いただき有意義なひと時を過ごすことができました。
 ご来場者のなかには、折り方を学び作品を持ちかえられる方もあり、好評のうちに終了しました。
 本年度の作品展は9月11日(水)~17日(火)に鶴屋百貨店で開催予定です。今から楽しみです。(谷口さよ:記)


工夫を凝らして大阪支部作品展「阿倍野市民センターグループフェスティバル2019」
大阪支部「日本折紙協会なにわ・みおつくし会」支部長 梅本吉広/大阪府

今年も3月9日(土)・10日(日)、大阪市立阿倍野市民学習センターで「あべのグループフェスティバル2019」が開催され、作品展示部門に参加しました。大阪支部は当センターで、毎月研究会と定例会を開催し、会員相互の親睦と研修を図るとともに、地域の文化発展に寄与してきました。
 今年は折り紙を折るだけにとどまらず、身のりにある透明なコップや、すのこや百円均一のアミや透明な合成繊維の幅広

今年も3月9日(土)・10日(日)、大阪市立阿倍野市民学習センターで「あべのグループフェスティバル2019」が開催され、作品展示部門に参加しました。大阪支部は当センターで、毎月研究会と定例会を開催し、会員相互の親睦と研修を図るとともに、地域の文化発展に寄与してきました。
 今年は折り紙を折るだけにとどまらず、身の回りにある透明なコップや、すのこや百円均一のアミや透明な合成繊維の幅広

折り紙に興味のある見学者や子ども達に手渡す作品を用意していましたが、すぐになくなるなど大盛況のうちに終了しました。


◆みんなの作品展

NHK文化センター川越教室
おりがみドリーム作品展 髙山鈴子(東京都)

3月15日(金)~17日(日) 、埼玉県川越市の小江戸蔵くらり里 展示室で、私が指導している教室の「NHK文化センター川越教室おりがみドリーム作品展」が開催されました。
 当教室の作品展は1997年から川越駅周辺で開催していましたが、2015年より、国の登録有形文化財に指定された3つの蔵に隣接する和の雰囲気に満ちたこの会場に展示、好評を博しています。
 県内外から約150名のご来場があり、展示作品の出来映えに感嘆のお言葉をいただきました。会員一同心より感謝しております。


◆World Origami Report
パリでの折り紙活動  西-SERVAN-SCHREIBER 由美子(フランス)

初めてお便りさせていただきます。
 数年前に、日本折紙協会に入会し、それ以来、パリの小学校や病院で、子ども達を相手に折り紙のボランティア活動をしています。

パリの小学校での折り紙教室
先日も、復活祭(イースター)を前に、子ども達が一生懸命、うさぎを折ってくれました。
 フランス人も、ちゃんと、日本語の「オリガミ」をそのまま発音し理解して大人気です。これからも微力ながら、海外で、折り紙の素晴らしさを伝えていけたら幸せです。

パリの病院で
 右の写真は、フランス領タヒチから、大病で、パリの病院に治療に来ていた少年です。
 隔離病棟の中で、大好きな折り紙をたくさん折って、先生や看護婦さんにプレゼントしてくれていました。



◆高木 智 氏 収蔵資料より  解説 岡村昌夫

資料9
風流東都八景 忍ケ岡弁財天
(ふうりゅうとうとはっけい しのぶがおかべんざいてん)

制作年:19 世紀半ば(天てんぽう保頃)   
制作地:江戸(現在の東京)
ジャンル:浮世絵
絵師:菊川 英山
大きさ:37.4cm × 25.6cm
絵師の菊川英山(1787 ~ 1867 年)は、江戸の市ヶ谷に生まれ、父親は造花業を生業にしていました。
はつらつとした美人画を描いた喜多川歌麿(1753~ 1806 年)が亡くなったあと、新時代の美人画をリードした浮世絵師です。黒目がちの瞳に、六頭身でほっそりとした体つきの愛らしい女性像が特徴で、弟子の溪斎英泉(1790 ~ 1848 年)のみならず、歌川貞や歌川国芳など、以後の絵師たちに大きな影響を与えました。


この連載の第1回目で紹介した『偐紫田舎源氏』(歌川国貞 画、1832年:天保3年)や『百人一首八十四番俊恵法師』(歌川国貞:豊国三世 画、1844~1847年:弘化元年頃)と同じで、題材は鶴を折る女性です。繰り返し描かれたテーマです。たくさんの簪を指し、長い袂の振袖を身に着けていますので若い娘です。
 江戸の上野の不しのばずのいけ忍池の弁天社。江戸の庶民のデート場所は神社の境内や夕涼み場所などでした。偶然を装って逢瀬の機会を待ちます。しかし、娘一人で出かけることはできないので、弁天娘(容姿端麗な娘のこと)は幼い弟をあやすという口実で連れて行きます。愛しい男と添えるように願いを込めて、鶴を折りあげたところ。弟は姉に折ってもらった蛙かえるの折り紙を手のひらに載せて無邪気に遊んでいます。もしかして弟のために折った蛙にも恋人が帰って来ますようにとの想いを託したかもしれません。
 ところが、弁財天は大のカップル嫌いで、男女揃って参拝すると、仲を引き裂こうとするという言い伝えがあります。たとえ恋人と会えたとしても、この美しい娘は弁財天に嫉
妬され、別れの憂き目に遭うかもしれないのです。
 少し話がそれますが、明治時代の泉いずみきょうか鏡花原作『婦系図』の名場面が思い起こされます。湯島天神の境内でのお蔦と早瀬主ちから税のシーンで、お蔦がすぐ近くだから弁財天にお参りしたいが二人で行くのは都合が悪いので、ここで待っていてと言うのです。江戸時代、明治時代、そして時を経て現代もこの迷信は伝承されそうです。


協会ホームページに折り紙用紙のショッピングカートができました
約400種のラインナップをそろえてお待ちしています!
http://origaminoa.cart.fc2.com/

~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。

~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。

~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。

~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。

現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。

3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。

おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。

[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。

[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。

[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。

この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。

来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。

~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。

~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」を東京スカイツリータウン ソラマチイーストヤード5Fで開催します。

~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)

「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト100」を購入し、テキスト掲載の全作品約100点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料3,240円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。

口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」

~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。

~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。

月刊おりがみの内容

季節にあった折り紙の折り方がたくさん載った楽しい雑誌「月刊おりがみ」毎年の行事にあわせた内容を特集します
幼稚園、保育園の壁紙飾りや教材として、また、四季折々の暮らしを飾り、ゆとりある豊かな気持ちを育み子どもから大人まで楽しめます。

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436号 (2011年11月01日発売)
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