特集 春よ来い
◆こどもとともに飾れる 壁面12か月
Month Wall Decoration with Children by Mr.Shizuo SAITO ‒
構成・創作 斎藤静夫
第2回 2月 春をよぶ Welcome spring
先月号から始めたこの連載、幼稚園や保育園では教材と して、家庭では親子が楽しく共同作業できればと思いなが らの作品です。
1回目の「おめでとう」を見て、「簡単過ぎた」「年賀状 に使った」「使用枚数が多過ぎた」などなどいろいろなご 意見があるかと思いましたが、その場その場でアレンジし て創造性を生かしていただければ作品は生きてくるのでは ないかとも思っているところであります。
2月は、「春をよぶ」としましたが、現代社会では機能 的面は素晴らしい発展を見せてくれていますが、昔からの 行事や、身近な移りゆく四季などへの関心が薄くなってい るような気がしています。日本の環境の素晴らしさや、諸 行事の由来などに関心を持ってもらいたいと思い、節分の 豆まきを取り上げました。
制作にあたっては福面も鬼面も15cm角の折り紙で、 鬼面の角は7.5cm角を使用しました。また、目やほっぺ たは描いてもよいし、子どもたちが好きなシールを使って もよいかと思います。バックの豆は全体のバランスを考え ながらシールを貼ったり、描いていくのも楽しいのではな いかと思います。今回の作品には9mm~12mmの金銀 の円形シールを貼っています。(斎藤静夫)
◆ミニ知識
◇節分…節分は季節の分かれ目のことで、もともとは立春、立夏、 立秋、立冬のそれぞれの前日ですが、立春が、正月と同じよう に新年の始まりとして大切にされたので、現在まで行事が残っています。豆をまいて鬼を厄に見立ててはらいますが、これは 奈良時代、中国から宮廷に伝えられた「追儺」が起源とされて います。豆まきではなく、桃の木で作った弓、葦の矢で鬼を追いはらうというものでした。豆をまくようになったのは南北朝 時代(1336~92年。日本の朝廷が京都の北朝と吉野の南朝に 分かれた時代)からで、庶民に広まったのは江戸時代です。
◇バレンタインデー…2月14日。もともと愛の守護聖人バレン タインにあやかったキリスト教徒の祭日で、恋人どうしで愛を伝え、カードや贈り物をしあう日です。日本では女性が男性に チョコレートを贈り、思いを伝える日として、百貨店がチョコ レートメーカーと協力してキャンペーンをしたのが始まりとされています。
◇海のり苔…「のり」は「ぬるぬるする」という意味の「ぬら」からなまった言葉とされています。なお、干し海苔の製法は紙の流し漉きとまったく同じです。
◇海苔の日…2月6日。海からの贈り物である海苔に対する感謝の気持ちを込めて、全国海苔貝類漁業協同組合連合会によって、 1966(昭和41)年に制定されました。701(大たいほう 宝元)年 に制定された「大宝律令」(日本最古の成文法典)によると29 種類の海産物が租税として納められていました。そのうち8種 類が海藻で、海苔がその一つとして記載されています。この史実に基づき、「大宝律令」 が施行された大宝2年1月1日を西 暦に換算すると702年2月6日となることから、この日に定 められました。
◇猫 ねこの日…2が3つで「ニャン、ニャン、ニャン」の猫の鳴き声の語呂合わせで、2月22日です。ペットフード工業会(現 一般社団法人ペットフード協会)などペット関連の6団体が、 1987年に制定しました。同じ年に「ワン、ワン、ワン」という、 鳴き声の語呂合わせで11月1日の「犬の日」も制定されています。なお、2017年にペットフード協会の調査で、全国の犬 と猫の推計飼育数が1994年の調査開始以来、初めて猫が犬を 上回ったことがニュースになっていました。
●ミニ知識参考図書:『きみの町にコウノトリがやってくる(』くもん出版)『、京都の ご利益めぐり(』ナツメ社)『、縁起物(』自由国民社)『、世界の開運案内(』アルマット編 集部)『、にほんのお福分け歳時記(』主婦の友インフォス情報社)『、絵でつづるやさしい暮らし歳時記(』日本文芸社)『、和のしきたり(』日本文芸社)『、記念日・祝日の事典』(東京堂出版)、『日本の生きもの図鑑』(講談社)、『カエデ(モミジ)の絵本』(農文協)、 『みぢかな樹木の絵本』(ポプラ社)、『世界大百科事典』(平凡社)、『朝日新聞』(朝日新 聞社)
◆五角鶴と扇 Crane having a pentagon figure by Ms. Hiromi TAKAGI
髙木ひろみ
「五角鶴」は「合格する」とかけてみました。五角形の翼を持った鶴です。五角 形の部分はポケットになっています。できあがり2はうらがわの角を折ると、扇などを立てて飾ることもできます。できあがり3と4はポケットをひっくり返して鶴の体を内側に入れました。(作者)
◆桜の花 Cherry blossom by Mr. Jun’ichiro - SOMEYA
染谷 淳一郎
正五角形は先達の作図や折り方を参考にできるだけ簡便に作るよう心がけ ました。桜の花は、2008年に、ブラジルでのイベントの募集に応じて作った作品です。自分としては正五角形を「切って」作りたくないのですが(余分 を折り込むとよい)、花の仕上がりは、切った方がよくなるでしょう。(作者)
◆節分BOX Beans box with the faces of oni and fuku by Mr. Isao KODAMA
児玉 功
ずいぶん以前に投稿した記憶がありますが、掲載されることになり本当にありがとうございます。地元で節分シーズン(2月頃)に病院に飾らせて頂 いていた作品です。表面とウラ面でお福さんと鬼がついていて楽しめる作 品となっています。箱ですので豆まき用としてもご活用ください。(作者)
◆福ふく包み Envelope with double ofuku ’s faces by Ms. Ayako KAWATE
川手 章子
お福さんがついた封筒を開くとまた小さなお福さんが!おめでたい、楽しい包みができました。お守り入れにしてもいいですね。(作者)
◆漢字の上 Kanji (Chinese character) ’ ue ’ that represents the higher place by Mr. Ko -ichi DATE
伊達 光一
はじめに「下」の字(写真右)ができ、それをアレンジして「上」の字が完成しました。試作では「ななめ置き」から始めましたがいまいちだったので本作ではたて置きになっています。2画目を調節するのが少し難しかったです。(作者)
◆ひらがなの「の」と「り」 Hiragana leter”no”and
伊達 光一
節分の恵方巻に使われる「のり」のひらがなです。「の」は長谷川太市郎さんの「E」をアレンジしたものですが、一から折り直して「コーナー折 り」を利用したものです。一方、「り」は改作により文字部分をスリムにしました。(作者)
◆王冠 Crown by Mr. Takenao HANDA
半田丈直
王冠を英訳すると「クラウン」になります。「クラウン」というと丸みを帯び た形をイメージしますが、今回はミルクの王冠のように尖った部分を折りだしてみました。小さくかわいく折ってちょこんと頭に乗っけてみてください。(作者)
◆こうのとり(飛び姿) Stork by Mr.Kunihiko KASAHARA
笠原 邦彦
「折り鶴」の美しい形を別の折り方で取り入れて工夫したのが、この「こうの とり」です。⑬で羽ばたく表現ができているので、この一羽で折り紙によるア ニメーションのいくコマが撮影できます(右ページ写真)。いろいろなポーズのものを作り、モビールにしても楽しいものができます(。作者)
◆ミニ知識
◇コウノトリ…大型の白色の鳥で、羽の先とクチバシが黒く、 目のフチが歌かぶき 舞伎役者の赤い隈くまど取りのようになっているのが特徴です。昔から幸福をもたらす鳥と信じられてきました。「コウノトリが赤ん坊を連れてくる」という言い伝えはヨーロッパのドイツから起こったものですが、ヨーロッパのコウノトリはクチバシが赤く「シュバシコウ(朱嘴鸛)」という和名のコウノトリです。「松上の鶴」と呼ばれ、おめでたいものとされた鳥は実はツルではなくコウノトリでした。ツルは、木の上にとまることができないうえ、助走をしないと飛べないので、木の上からは飛び立つこともできないのです。ツルに間違われることが多いコウノトリですが、「トゥルルー、トゥルルー」と鳴くツルと違って鳴かず、かわりに上下のクチバシをたたき合わせて音を出します。かつて日本や韓国にいた野生のコウノトリは、もともと渡り鳥だったのが休憩の途中で気に入りすみつくようになった留鳥でした。江戸時代にはたくさんいたコウノトリは明治時代に入って解禁された狩猟により乱獲されました。さらに追い討ちをかけたのが、第二次世界大戦後から水田に使用された強い農薬です。卵が汚染されてヒナが育たず、えさの生き物もいなくなって数が激減しました。60年以上も前の1955年からコウノトリを保護して野生に戻す取り組みが始められまし た。1999年には、国の特別天然記念物コウノトリを保護増殖し、科学の理論に基づいて野生復帰を実践する研究機関として「兵庫県立コウノトリの郷公園」が兵庫県北部の豊岡市内に開園し ます。ついに2005年、人間が飼育した五羽のコウノトリの放鳥に成功しました。
◆英語でオリガミしよう Let’s enjoy both Origami and English!
Lesson51 My heart by Ms.Hiromi TAKAGI
マイハート 髙木ひろみ
前後にポケットのあるハートです。お菓子を入れたり、封筒として中に メッセージを入れたりと、工夫して使ってください。リボンをかけてプレゼントしてもよいと思います。つるす時は、⑯でかどにひもをひっかけてからさしこんでください。(作者)
Here is the heart with pockets on both sides. You can enjoy various usages such as putting sweets inside or using this as an envelope to insert a message. You may want to tie this heart with a ribbon to give it as a present. To hang it, on step ⑯, put a string under the two flaps and then insert them in the pocket. (Author)
◆ハートのダブルペーパークリップ
青柳祥子
欲張りな、ペーパークリップができました。1つではなく、2つ繋つなげます。ハートなので、なんだかあいあいがさ的な微笑ましいクリップになりました。どんどんつないでも面白いですね。(作者)
◆手提げバッグ
青木 良
もともと「ねこのバッグ」(写真右)として創作したものです。 (作者)
◆読者広場
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「八分音符、四分音符」を父と折りました。父は黒い紙で四分音符を作り、 自分は白のオリエステルおりがみで八分音符をけっこう戻りながらもしっかりできあがりました。「グランドピアノ」 も完成しましたが全く立ちませんでした…(悲)。姉にあげたけど、不吉だと返されたです…。 兵庫県 伊達さん
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
斉藤静夫先生の「壁面12か月」は、 折り数が少なくても折り紙の楽しさを 伝えてくれる作品でした。「グランドピアノ」、折り数は多いですが思ったより難しくなく折れました。「折り図のヒミツ」の手描きの折り図は温かさが伝わっ てきました。近々中学2年生に折り紙 の話をすることになりました。「高木 智氏収蔵資料」を皆に披露したいと思っています。 福岡県 田村さん ~『533号』から斎藤先生の連載が始まりました。これから12か月の間、お楽しみ ください。(編)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆2019「おりがみの日」記念イベントレポート
第26回おりがみカーニバル(11月11日「おりがみの日」記念作品展) 2019年11月1日(金)~13日(水) 東京スカイツリータウン・ソラマチ イーストヤード5階 産業観光プラザすみだまち処 イベントスペース 後援:東京東信用金庫協力:墨田区伝統工芸保存会
東京スカイツリータウン・ソラマ チ5階すみだまち処で5回目の開催、 すっかりおなじみとなった「おりがみカーニバル」。今回の記念作品展 のテーマは「チャレンジ」。お寄せいただいた作品は85点、うち子どもの作品が24作品。作品は会場いっぱいに、華やかに展示されました。
◆キッズおりがみフェスタ2019 11月2日(土)~4日(月/祝) 10:00~18:00 東京スカイツリータウン・ソラマチ イーストヤード5階 スペース634
2018年から「おりがみの日」記念イベント と同時期開催になった「キッズおりがみフェスタ」を実施しました。ワークショップの種類も増えて、連日親子で大にぎわいでした。
◆表彰式/懇親会 11月3日(日/祝)12:30~ リッチモンドホテルプレミア東京押上5階SAKURA(桜)
「おりがみの日」記念作品の表彰式と、懇親会を開催 しました。会場は前年と同じく、ソラマチの作品展会場のすぐ隣にあるホテルで、多数ご出席、軽食をとりながら参加者どうしの親睦を深めました。(入賞者、出品者一 覧は『533号』P41に掲載しています。また、今月号から、 P6-7「おりがみギャラリー」のコーナーで受賞作品の写真を順次紹介します)
◆支部だより
「公民館生きがい学級」折り紙講座開催 栃木県北部支部「折鶴」支部長 宇佐美 健/栃木県
2019年10月25日(金)、金田南地 区公民館生きがい学級へスタッフ5名で折り紙の講座に出掛けました。 地区の高齢者(65歳~80歳)47名が参加され、最初に全員で日本折紙協 会推奨の折り鶴の折り方を学び、休憩後可愛いサンタ・モミの木・トナ カイの三班に分かれて約2時間、スタッフも生徒さんも楽しい時間を過ごすことができました。
◆World 0rigami Report
第31回ドイツ折紙コンベンションに参加しました
髙木ひろみ(千葉県)
2017年の秋から2年間、主人のド イツ駐在に同行してまいりました。 折り紙ボランティアに参加したり、バザーで自分で創作した折り紙作品を 販売したり、地元の折り紙サークルに参加したりと有意義な経験をしてまいりました。 2019年6月8日(土)から10日 (月)に開催された、ドイツ折紙協会 (Origami Deutschland)主催の第31 回ドイツ折紙コンベンションにも参加しました。今回は、その報告をしたいと思います。
この集会は、ベルリンとボンにて、 1年おきに開催されて、今年の会場 は、ボン郊外にある、研修施設でした。 受付を済ませると、早速会場入りです。参加者に配布された物は、名札、折り紙、折り図集、そしてミネラルウオーターなどです(写真1)。折り紙は柄付きです。この柄を駆使して 素敵な星を折るのが皆さん大好きで す。2日目のミネラルウォーター引換券もあります。 開会式で今年の招待折紙作家が紹 介され、集会の幕が上がります。
会場(写真2)には、折紙愛好家の作品が展示されています。私も展示させていただきました(写真3)。 今回私は「くるみ」『520号』掲載、 写真4)を題材にワークショップを1 コマ担当しました。参加者は、ドイツ人だけでなく、イタリア人、フランス 人と、さすが国際色豊かです。言葉の不安もありましたが、全員に折っていただくことができました。時間が余ってしまったのですが、皆さん、もう一 度折る! と熱心でした(写真5) 。 午後のワークショップの合間には コーヒータイムがあります。参加費よりコーヒーとおやつが用意されています。おやつはとても一人では食べきれない大きさです(写真6)。
会場の入り口には「Origami to go」のコーナーがあります(写真7)。ここには、折った作品をあげたい人、もらいたい人が自由に利用できます。実は 私、結構これにはまってしまい、自分の作品を折っては載せて、その都度色々な作品をもらってまいりました。また、配布された折り図集のサンプルを展示するコーナーがあり、大変参考になりました(写真8)。初めは、 所々空いていましたが、時間ととも増えていきました。有志が折って置いていったのでしょうか。2日目の夜の集いでは、余興演奏、賞の授与、関係者の紹介と労いがあり、ワークショップを担当した講師陣には粗品が送られ、スクリーンには名前が表示され ました。そこに自分の名前があったことに感動しました。 以上、あっという間の3日間でしたが、記憶に残る貴重な体験でした。
◆高木 智 氏 収蔵資料より
解説 岡村昌夫
日本折紙協会の理事を務められた故 高木 智氏が 遺された膨大で貴重な資料を写真で紹介します。 折り紙歴史研究家の岡村昌夫さんが解説します。
着物の柄に折り鶴が描かれている浮世絵の資料を2点紹 介します。 この連載ですでに取り上げた歌川国貞(三世「豊国」)と 歌川芳虎によるものです。歌川芳虎は生没年不詳ですが、江戸時代末期から明治時代中期に浮世絵師として活動します。のちに離れますがもともと歌川国芳の弟子で、幕末から明治には横浜絵、開化絵などで人気の絵師でした。
【資料19】
制作年:江戸時代末期 安政5(1853)年
制作地:江戸(現在の東京都)
版元:卜山口 山口屋 藤兵衛
ジャンル:大判錦絵
絵師:歌川国貞(三世「豊国」)
大きさ:35cm×26cm
江戸名所 百人美女 上野山下(えどめいしょ ひゃくにんびじょ うえのやました)
この絵は美人画の100枚の揃そろいもの物の1枚で、それぞれに美しい女性と江戸の名所が描かれ、美人と名所の関係を謎解く判物となっています。上野山下とは上野の山の東側のふもと一帯をさしました。もともと樹々がうっそうと茂り、池もあって、多くの鳥が飛んできて、鳥の糞ふんだらけの土地だったようです。江戸時代になって歓楽街として賑わっても鳥はたくさんいました。こま絵には背景に山の桜、手前に赤提灯を吊るした茶屋が見られ、お花見の様子です。ところで、この女性は茶屋で働く芸妓だと思われます。着替え中の女性は着物の裾を見て何かを気にしています。紺地の着物の裾に描かれた 折り鶴が鳥の糞を暗示するものになっているのです。折り鶴にとっては、迷惑な話です。
【資料20】
蘆雁(あしがん)
制作年:江戸時代末期
制作地:江戸(現在の東京都)
版元: 本泉市
ジャンル:大判錦 絵
絵師:歌川芳虎
大きさ:35.5cm×26cm
「 阿しからぬ便りもきくや雁の聲 」と歌があります。「悪くない(よい)知らせ(便り)も聞こえてくるだろうか。雁の鳴き声も響いている」というような意味です。女性は手紙を待っていま す。こま絵は蘆と雁 かりの絵です。女性の着物と羽織 に折り鶴が五つ紋で描かれています。
参考図書:『折るこころ 折り紙の歴史』執筆 岡村昌夫・1999年龍野市歴史文化資 料館(現:たつの市立龍野歴史文化資料館)発行、『原色浮世絵大百科事典』1982年 大修館書店発行、『浮世絵事典』画文道発行、『歌川國貞 これぞ江戸の粋』2016年東 京美術発行、『動植物ことわざ事典』1997年東京堂出版、『江戸浮世絵展―日本人 が再発見した浮世絵』1998年長野浮世絵研究会発行、『絵解き 江戸名所百人美女 江戸美人の粋な暮らし』2016年淡交社発行
~日本折紙協会(http://www.origami-noa.jp/)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。
~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。
~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。
~世界のおりがみ展とは~
さまざまな情景を折り紙で表現した立体パノラマ作品(おりがみブースといいます)と個人作品の展示コーナーにおりがみ教室を加えたイベントが『世界のおりがみ展』です。もちろん書籍や折り紙用紙の物販コーナーを加えることもできます。
現在、世の中では様々なイベントが行われていますが「世界のおりがみ展」は動員催事と文化催事を兼ね備えた独特の巡回展で、1976年の第1回展より20年以上の歴史があります。
3年に1度ひとつのテーマにそって制作され、お子様ばかりではなく大人の方にも十分楽しんで頂き、毎回皆様に驚きと感動の世界を展開しています。なお、「世界のおりがみ展」には、外務省と文化庁の後援を戴いております。他に都道府県・市町村・地元教育委員会・マスコミ等に後援を戴いている場合もございます。
おりがみ展は、おりがみブース・個人作品展示とおりがみ教室に、オプションの[販売コーナー]で構成するおりがみイベントです。
[おりがみブース]は、数え切れないほどの作品によって作られたジオラマが、所狭しと展示されています。約90㎝角の展示台(ブース)とパネル(壁面)作品を基本に組合せて大小変化にとんだ装飾を可能にしています。又、この展示台は折りたたみ式で、運搬時には箱型に収納して運べるようになっています。
[個人作品]は、折り紙作品コンクールの対象になり、日本国内のみならず、世界20数カ国から送られてきた作品が、200余点集まります。その中から、外務大臣賞、国際交流基金理事長賞、NHK会長賞などの賞が授与されています。さらに、折紙著名人の作品も招待作品として展示します。
[おりがみ教室]は、日本折紙協会認定の折紙講師により行われています。1回40分の講座が1日数回行われ、いずれの会場でも連日大好評を頂いております。
[販売コーナー]は、日本折紙協会編集発行の月刊誌「おりがみ」、折り紙専門書、有名折り紙メーカーの商品(折り紙用紙等)を豊富に取り揃え、販売しています。これらの商品は、日本折紙協会がまとめて会場へ搬入・搬出致します。
この「世界のおりがみ展」は過去には全国の有名百貨店の催事として多く実施され、開催期間は標準で6日間前後です。集客には実績があり、「これほど折り紙が人気のあるものとは思わなかった」と催事のご担当者には必ず驚かれ、喜ばれます。昨年夏には日本橋三越本店催事場で実施し、大好評のうちに幕を閉じました。
来訪者としては、年配の方はもちろんですが、お子様連れのファミリー層も多いです。ベテランの折紙講師が懇切丁寧に教えますので、親子で皆さん楽しんでいかれます。当協会が活動趣旨に掲げている「折り紙の普及」にご協賛いただき、ぜひとも開催をご検討いただきたいと存じます。
~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。
~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた作品の展示会「おりがみカーニバル」を東京スカイツリータウン ソラマチイーストヤード5Fで開催します。
~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)
「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト100」を購入し、テキスト掲載の全作品約100点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料3,300円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証、資格証、講師指導の手引を授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。
口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」
~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。
~おりがみ教室とは~
日本折紙協会事務局では、全国の日本折紙協会公認の折紙講師を派遣しています。
おりがみ教室をご依頼いただく際は、専用の申込書をご提出いただきますので、
協会ホームページをご覧ください。
必要事項をご記入の上、実施日の最低1~2月前にご提出ください。
月刊おりがみの無料サンプル
436号 (2011年11月01日発売)
436号 (2011年11月01日発売)をまるごと1冊ご覧いただけます
月刊おりがみの目次配信サービス
月刊おりがみ最新号の情報がメルマガで届く♪ メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
以下のプライバシーポリシーに同意の上、登録して下さい。
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
月刊おりがみの所属カテゴリ一覧
Fujisanとは?
日本最大級雑誌の定期購読サービスを提供
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!