特集「行楽の秋」
さわやかなお天気が多い秋は行楽にぴったりの季節。ピクニックや旅行に出かけてリフレッシュしましょう。乗ったらどこへでも行けそうな車や汽車、わくわくどきどきしながら中味をつめた旅行カバン、おいしそうなお弁当、たわわに実る秋の果物、ヒッチハイク中のくまさん!?…、楽しい旅の風景を折り紙で作ってみませんか。
掲載作品と作者のコメント(☆はおりがみ級申請作品)
①☆おべんとう(きのこ、骨付き唐揚げ、ブロッコリー、レタス)・福岡千代
「骨付き唐揚げからしめじ、しいたけが紙の大きさを変えるとできます」
②☆柿のメモ入れ・小倉隆子
「秋を代表する果物といえば柿ですね。簡単に折れて2ヶ所にメモが入るように作りました。そっとバッグに忍ばせて、会えなかったお友達に季節のメッセージを残してあげてください」
③腹時計のくまさん・青柳祥子(アレンジ)
「創作のきっかけは、友人が「子供が時計を読めない」と嘆いているのを聞いたとき。可愛い動物を親子で作れば子供と一緒に楽しみながら時計が読めるようになると思いました。子供たちは大喜び!ぜひ作ってくださいね。図書館などの開館や折り紙教室のポスターなどに使ってもいいです」
④おにぎり・丹羽兌子
「このおにぎり型立体は折り筋を正確につけるのがコツです。いろいろな種類のおにぎりを作っておにぎり屋さんを開店しませんか」
⑤☆ポケット付ワゴン車・青柳祥子
「人間や動物が差し込める(乗れる)車の折り紙があると楽しいと思いました。おうちの基本形からの展開も面白いかと思います。さあ、たくさん乗せてどこに行きますか?物語が始まりそうですね」
⑥どんぐりの便せんどめ・青柳祥子
「このどんぐりを、便せんでもカードでも角につけると秋の風が吹いてきそうです。どんぐりの帽子の部分がちょうどクリップになるので気に入っています」
⑦手提げカバン・小林俊彦
「小物のひとつとして考えてみました。お好みの紙で折ってください。大きな紙で折り、中に物を入れて贈り物用としてもいいですよ」
⑧ふりふり・わんわん(よろこぶ犬)・アレンジ長谷川太市郎
「ただ吠え立てる犬は好きではありません。そこで最初に尻尾を振らせることにしました。表の紙を折りこんですべりやすくしたところがミソです。2通り動くようになって姿も可愛くなったでしょう!」
⑨和菓子 菊の香・青木良
「丸みのあるお菓子を作りたいと思いました。折り筋はきっちりとつけるというものではありません。角をつまんで内側に引っ張ってきたときに自然にできるものです」
⑩りんごうさぎ・石渡正一
「お弁当やパーティーの片隅にいかがですが?皮の色を変えたり、いろいろアレンジしてみてください。ほかのフルーツも意外な動物になるかもしれませんよ」
⑪市松タイル、重ねタイル・陶山ヤス子
「ガラス細工で正方形を2枚重ねたアクセサリーを見つけ、折り紙で作れないかと工夫してみました。どちらのタイルも表裏同じ模様になります。いくつでもつなぐことができますが、同じ大きさに揃えるのが少し大変です」
⑫機関車・山田勝久
「平面的な作品ですが、下の部分を開くことで置くことができるので、客車も何両か連結してみてください」
ミニ知識「鉄道の日」
1872年(明治5年)10月14日に日本ではじめて鉄道が開業し、新橋(のちの汐留)から横浜(今の桜木町)の間に蒸気機関車が走りました。この正式開業を記念して1922年(大正11年)に「鉄道記念日」が制定され、1994年(平成6年)にはその日が「鉄道の日」となりました。
また10月1日は東海道新幹線の開業の日です。1964年、東京オリンピックの開催にあわせて開業しました。
⑬マンモス・山田勝久
「立体的な扱いになるので難しいかと思います。1度で思うような形にならなくても何度か折ることで満足する形に仕上がると思います」
ミニ知識「マンモス」
2005年3月25日~9月25日の期間中「愛・地球博」でロシアのユカギル村で出土した氷漬け(永久凍土)の毛長マンモスが展示されています。体高は2.7m、牙の年輪から年齢は40歳過ぎ、胃の中のものから約1万8000年前のマンモスであることがわかっています。死後そのままの姿だったのは、死んだ後すぐ雪と氷で覆われて氷漬けの状態になったためです。
地球が氷河期の大昔、マンモスなどのぶ厚い毛皮を持った動物だけが生き残りました。マンモスは長鼻類のゾウ科の仲間で、現存するインドゾウとアフリカゾウの祖先です。
石器時代の人間はマンモスの毛皮をとり、肉を食べました。胃や腸は食べ物入れに、脂肪は食料や薬などにして使いました。牙や骨も家の骨組みにしたり、工芸装飾品・武器・楽器などを作ったり、燃料にしたりしました。丸ごと無駄のない使い方をしていたのです。
⑭リニモ・青木良
「電車は下手をするとただの箱になってしまうので、その点を注意しながら特徴のあるフロント部分を似せて創作しました。車輪がない分難しいことを考えずに折ることが出来ました」
ミニ知識「リニモ」
「愛・地球博」の開催にあわせて開通。愛知県の名古屋市東部丘陵地域の基盤となる交通機関として建設されました。万博終了後も営業します。
営業区間は名古屋市名東区藤が丘から豊田市八草町までの8.9km。駅数は9駅(藤が丘~万博八草/所要時間約17分)の3両編成のリニアモーターカーです。車体に取り付けられた電磁石に電流が流れると、レールに向かって吸引力が生まれ、車体が浮き上がります。
電磁石とレールの間隔はギャップセンサーにより常に一定の間隔を保つように制御され、車両はリニアモーターで推進します。
リニアモーターとは、普通の回転モーターを平たく伸ばしたものです。浮上して走行するため、騒音や振動が小さくて乗り心地が快適です。
⑮新連載~詩を折る~ 第1回金子みすゞ「折り紙あそび」(女の子、虚無僧、鯛の尾、帆掛け舟、二艘舟、風車、お狐さん、鳥居、貫、海、帯、尺八)・山科節子
ミニ知識「金子みすゞ」
1903年(明治36年)-1930年(昭和5年)
優しさと慈愛に満ちた作品を多く残した大正末期の童謡詩人です。近年、詩が小学校の教科書にも取り上げられています。
「折紙あそび」は遺稿となった3冊の手帳のうちの2冊目にあり、1925~26(大正14~15年)の作です。参考「金子みすゞノート」(JULA出版局)
~日本折紙協会(http://origami-noa.com)とは~
NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION (NOA)
日本折紙協会は、折り紙を世界の国々により一層普及させたいという思いと、幼児教育に限らず、大人の趣味、高齢者や身障者の方のリハビリテーションなど様々な可能性をもつ「おりがみ」普及の一助となりたいという考えから1973年10月27日に結成されました。
現在では、月刊「おりがみ」の発行、「世界のおりがみ展」「折紙シンポジウム」の開催、「おりがみ級」「折紙講師」「折紙師範」「折紙上級師範」の認定、「おりがみの日」記念イベントの実施、「日本折紙博物館」との提携など、おりがみ普及のためにさまざまな活動を行っています。
~会員になるには~
月刊「おりがみ」の年間購読を申し込めばどなたでも会員になれます。会員の特典として、協会発行単行本と協会取扱い折り紙商品の割引購入、月刊「おりがみ」への創作作品投稿、「世界のおりがみ展」「おりがみの日」「折紙シンポジウム」など協会主催行事に参加および作品を応募できるほか、「おりがみ級」「折紙講師」の申請資格があたえられます。
~月刊「おりがみ」とは~
会員から投稿される創作折り紙作品(話題の動物やキャラクター、季節にそった行事・イベントに関するもの)の折り図(折り方を図で順番に説明したもの)を紹介するほか、会員の折り紙活動を紹介します。折り図の順番通りに折っていけば完成できるので、小学生から90代の方まで1万人を超える会員の方がおりがみを楽しんでいます。
月刊「おりがみ」は毎月末ごろお届けします。
~世界のおりがみ展とは~
日本折紙協会各支部がさまざまな風景や情景を折り紙で制作した美しい大型の立体パノラマ作品と国内外の個人創作作品を展示するほか、おりがみ教室の開催や、書籍と折り紙の販売コーナーを設置します。全国各地で不定期に行っています。
~折紙シンポジウムとは~
全国各地で毎年夏(7月下旬)に開催。講演会、児童教育部会、歴史研究部会、創作部会、折り紙教室などにより新たな折り紙の世界に触れる機会として、また会員相互の情報交換や懇親の場として2泊3日の日程を行楽地(温泉地)で楽しく過ごします。世界各国から毎年300名を超えるおりがみファンが集まる世界最大の「おりがみイベント」です。
~おりがみの日(11月11日)とは~
この日は世界平和記念日であり、また数字の「1」が4つで正方形折り紙の4辺を表すことから、日本折紙協会では「おりがみの日」としています。この日を中心にして、会員の皆さんから寄せられた創作作品の展示会(おりがみカーニバル)やおりがみ勉強会をこどもの城(東京都渋谷区)で開催します。
~「おりがみ級」と「折紙講師」とは~
「おりがみ級」とは、主に16歳未満の会員のための資格です。月刊「おりがみ」で指定している作品を規定数折って協会に送付し、認定されると「おりがみ級認定証」が授与されます。最初は10級からスタートします。16歳未満の1級取得者には申請により「こどもおりがみ博士」認定証と、NOA特製バッジが授与されます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)
「折紙講師」資格は、16歳以上の会員であればどなたでも申請できます。協会発行の「おりがみ4か国語テキスト」を購入し、テキスト掲載の全作品約60点を自作完成させた形で申請書(テキスト巻末)とともに協会に送付し、申請料2,100円を納付(下記口座番号へ郵便振替)します。その後審査会が全作品合格と認定した方に折紙講師認定証と講師バッジを授与します。不合格作品があれば、その作品のみ折り直して再提出いただきます。(詳細は月刊「おりがみ」をお読みください)。
おりがみ4か国語テキストの購入方法は、郵便局にある払込取扱票の通信欄に「テキスト1冊」とご記入の上、テキスト代1,020円+送料290円=1,310円を下記へ郵便振替で送金していただければ入金日より1週間~10日でお届けいたします。
口座番号00110-6-188035 加入者名「日本折紙協会」
~おりがみをおしえる~
老人ホームや社会福祉施設、自治体主催のサークル、保育関係施設・学校、文化センター、カルチャー教室などなど、さまざまな場所でおりがみは活躍しています。
独自にボランティアで教えている会員の方も多くおられますが、協会には全国から「おりがみを教えてくれる方を紹介して欲しい」という依頼が毎月あり、折紙講師資格をお持ちの会員の方に指導をお願いしております(協会より報酬を支給)。
おりがみ教室では、お子さんから年配の方まで「おりがみをおぼえたい」という気持ちにこたえようと講師も真剣です。熱のこもった授業を終えて帰られる皆さんの表情は満足そうですが、講師の方は生徒の「ありがとう」の言葉に安心しつつも、もっとわかりやすい説明はないだろうかと考えるようです。毎回真剣勝負なので様々な苦労がありますが、いろいろな形で努力が報われるようです。
日本折紙協会の公式メールマガジンです。全国のおりがみイベントを告知しています。
http://www.mag2.com/m/0000023495.html
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