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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2019.08.30
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比18円49銭安
海外勢の売りやアジア株軟調で下落s、内需株買戻しで下げ幅は縮小。
**長期金利がマイナス0.290%に低下
2016年7月の最低水準まであと0.01ポイント。
**トヨタ7月国内生産実績は前年同月比20.5%増
輸出は22.5%増と好調維持、国内販売も9.0%増と4か月連続増加。海外生産
は5.5%減と2か月連続減少。
**中部空港で韓国LCC便が減便へ
日韓関係悪化で韓国3社がソウル便・釜山便を週7便減。
**ソニーが保有オリンパス全株を売却
協業体制構築は達成済み、自社株買いに応募し5.03%出資から撤退。米
ファンド株主の圧力も。
**リクルート株が急落
大手13社による売却報道で売り殺到。海外募集でもESG重視の投資家は敬
遠気味。
**フラット35の不正利用が拡大
朝日調査で住宅金融支援機構の調査件数を上回る不正が発覚。
**サウジアラムコが東証上場を再検討
WSJ報道。英国や香港の政治不安定を嫌気。
**8月消費者態度指数は前月比0.7ポイント低下
37.1と11か月連続前年割れ、5年4か月ぶり低水準に。消費増税を控え心理
が低迷。
**7月フッ化水素の対韓輸出が前月比8割減
対韓輸出規制強化の影響。韓国産業の日本離れ加速との見方も。
<海外モニター>
**NYダウは前日比326.15ドル高
米中緊張緩和期待で上昇。長期金利は1.50%へ上昇、2年・10年格差はマイ
ナス3BPで不変。
**米4-6月実質GDP改定値は前期比年率換算2.0%増
個人消費は上振れするも輸出や住宅投資などが下振れ、速報値から0.1ポイ
ント下方修正。
**米国がメタン規制を緩和へ
環境保護からエネルギー開発へ政策大転換。原油やガスの掘削で漏れ放置
のリスク上昇。
**中国商務省報道官「貿易戦争エスカレートに断固反対」
冷静な態度で協議と協力、問題解決を望むと発言。
**中国政府が資金流出抑制へ新規制導入
人民元の急落回避へ銀行や不動産に新ルール適用。
**ユーロ圏8月景況感指数は前月比0.4ポイント上昇
鉱工業と小売りの改善で103.1と予想外の上昇。持続性を疑問視する声も。
**アルゼンチンがリスケの可能性
ラクンサ財務相が国債保有者とIMFに債務返済期限延長の交渉要請へ。
事実上のデフォルト。
**ブラジル4-6月期実質GDPは前期比0.4%増
2四半期ぶりにプラス、設備投資持ち直しで景気後退入りは回避するも
7-9月期には不透明感。
**米フォーエバー21がChapter11適用申請検討か
ファストファッション大手もネット通販に押されて経営難。不採算店
舗の大量閉鎖は不可避に。
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最近のボヤキ 長期金利水準の正当性
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昨日の米国市場は中国側が示した問題解決への意欲を好感して上昇している
が、トレンドが変わった話ではなく、8月のレンジ内での上下動の域を超える
ものではないだろう。最近の筆者の関心は米中問題よりもむしろ米国の長期金
利が一段と低下するのか、或いは一時的にせよ大幅に反発する時期が来るのか、
という点である。景気見通しの趨勢からすれば前者の可能性が高いと見るべき
なのだろうが、ここ数か月の金利低下の勢いは既にその部分はすべて織り込ん
でしまっているようにも思われる。
市場は逆イールドに焦点を当てているが、FRBの国債大量購入のお陰で市場シ
グナル機能は狂ってしまった可能性が高く、あまり神経を集中せぬ方が良いだ
ろう。そして1.50%近辺という10年債利回りや2%を割り込んだ30年債利回り
の正当性も怪しいものである。後者に関して言えば、株の配当利回りよりも低
い水準であり、その低下持続性については大きな疑問符を付けざるを得ない。
債券利回りと配当利回りの比較感から「株は割安だ」という人も居そうだが、
筆者の眼には「割高な株よりまだ割高なのが長期債」と映る。いずれ長期金利
の現水準が妥当と思われる時期も来るだろうが、現時点に限って言えば整合性
は取りにくい。
とはいえ、9月にはFRBが追加利下げに追い込まれそうな雰囲気であり、ECB
も利下げに踏み切る可能性が高い。そうした緩和ムードに乗ったアルゴリズム
が短期債だけでなく長期債の利回りを一段と押し下げるかもしれないが、もは
や正気の相場ではないと割り切って眺めるしかなさそうだ。筆者が現役の頃、
日本国債が異常な低金利まで買い進まれたことに強い警戒感を抱いたのは結果
的に間違っていたことを思えば、現在の慎重な相場観も的を外している可能性
がある。だが市場が幼稚な経済の後追いをしていた当時と比べれば、金融緩和
で麻痺したリスク感覚下で無防備に不安を先取りしているのが今日の相場であ
る。金利反転の可能性は常に頭の隅に置いておきたい。
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