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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2020.03.31
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前週末比304円46銭安
コロナ懸念と円高で一時800円超安。日銀買い出動観測で下げ幅縮小。
**政府・与党が法人税還付制度の適用対象拡大へ
資本金を1億円以下から10億円以下に。赤字企業の資金繰りや雇用維持を
支援。
**トヨタがロシア工場の稼働停止
4月3日まで。欧州6か国の工場はすべて停止。
**トヨタ・日産・ホンダの2月生産台数が大幅減
トヨタグループは前年同月比12%減、日産は29%減、ホンダは26%減。
生産低迷は長期化の恐れ。
**富士フイルムがアビガンの治験開始
有効性を証明できれば早期に全国医療機関で処方が可能に。
**アイリスオーヤマがマスク国内生産開始
8月から月産量は6千万枚。政府要請で約10億円投資、宮城県角田市で生産。
**関電が業務改善計画提出
第三者委員会の指摘を受け工事発注見直し。隠蔽体質に問題山積み。
**東京五輪は2021年7月23日-8月8日
IOCと日本政府、東京都、大会組織委員会が合意。
<海外モニター>
**NYダウは前週末比690.70ドル高
ヘルスケア上昇で反発。長期金利は0.73%へ低下、2年・10年格差は50BP
に拡大。
**米J&Jが新型コロナ予防ワクチン提供準備
2021年初頭にも開始と発表。9月までに治験開始、大量供給準備も。アボ
ットは最短5分の検査機器でFDAから緊急使用許可取得。両社株急上昇。
**WTI期近物が一時20ドル割れ
引けも18年ぶりの20ドル台。米露首脳の電話協議でやや反発。
**ユーロ圏3月景況感指数は前月比8.9ポイント低下
94.5と2013年9月以来の低水準に。低下幅は過去最大。
**独3月消費者物価指数上昇率は前年同月比1.3%
原油価格急落で前月の1.7%から上昇幅縮小。リセッション懸念も影響。
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最近のボヤキ 第三期公有化時代
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各国で新型コロナ対策としてワクチン開発が進んでいる。株式市場は期待を
滲ませるが、実体経済は今日そして明日が心配なのである。日米は飽くまで現
金給付に拘っているが、最優先されるべきは自粛ムードの中でレイオフされた
人々の生活保障であって、商品券ではない。欧州では一時帰休には60-80%の給
与保証が導入されており、一部の国では過剰人員産業から人手不足となった医
療機関への雇用供給なども始まっている。外出規制だけがコロナ対策なのでは
ない。弱者に冷たく政策の数字しか頭にない日本の政治家の発言を聴いている
と、頭がクラクラしてくる。
的を絞った財政出動は不可欠であるが、近年これだけ危機が続発して歳出拡
張が止まらなくなると、財政負担も気になるところだ。低インフレの状態で中
銀が実質的な引受を行ってもハイパーインフレが起きない僥倖に恵まれている
ことから「躊躇なく」財政ファイナンスが日本以外にも広がりそうな雰囲気に
なってきたが、それが恒常的に安全なシステムであるとは言えず、新たな現代
経済の脆弱性が醸成される。当面の懸念はないとしても、何時システムが揺ら
ぐかは予想できない。MMT信奉者であれば全く不安など感じないだろうが、筆
者には到底無理である。
また経済・金融危機の連発で政府・中銀の支援が当然視される中、危機が収
まっても支援策がなかなか終えられず、ズルズルと財政赤字拡大と中銀のマネ
ー増刷が定着していくことも、過去のパターンから自明となりつつある。これ
は、筆者が「金融史の真実(2014年 ちくま新書)」で描いた第三期公有化時
代の長期化仮説と実に整合的である。政府・中銀の市場介入が無ければ経済が
成立しない時代は2007年から始まったが、新型コロナはその定常化を決定づけ
ることになったように思われる。これはもはや是非の問題ではない。マルクス
の史的唯物論は忘れられて久しいが、その亡霊はまだ現代に染みついているよ
うにも思われる。
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