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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2021.3.31
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比48円18銭高
配当落ちでも日銀期待で堅調推移。野村は続落。
**政府が大阪府に「まん延防止等重点措置」適用検討
大阪からの要請に対応。初適用へ。
**トヨタ2月世界販売台数は前年同月比9.2%増
米国寒波や福島地震での一部工場稼働停止の影響は限定的。
**ルネサス「半導体生産回復に3-4か月」
生産再開は「1か月以内」と当初目標堅持。
**三菱UFJ証券も約3億ドルの損失
アルケゴス取引で野村やクレディスイスと同様に損失。
**USJが旅行関連企業から50名受け入れ
JTBやJAL関連会社から1年間の一時出向。サービス向上へ。
**IBMが楽天を提訴
消費者向けサイトやアプリなど自社技術を無断利用、と損害賠償請求。
**東証REIT指数が1年1か月ぶり高値
観光やテナントの需要復調期待で地銀などが買い出動。
**2月有効求人倍率は前月比0.01ポイント低下
1.09倍と昨年9月以来5か月ぶりに悪化。緊急事態宣言による影響。完全
失業率は2.9%で横ばい。休業者数は前月比16万人減。
**2月小売業販売額は前年同月比1.5%減
3か月連続減少だが下げ幅は前月から縮小。前月比は3.1%増、経産省は
基調判断引き上げ。
<海外モニター>
**NYダウは前日比104.41ドル安
1.77%まで上昇した長期金利を嫌気。長期金利は1.71%へ上昇、2年・10
年格差は156BPへ縮小。
**米3月CB消費者信頼感指数は前月比19.3ポイント急上昇
109.7と1年ぶりの高水準。現在の景況が20.4ポイント、短期の見通しも
18.7ポイント改善。
**ユーロ圏3月景況感指数は前月比7.6ポイント上昇
101.0とドイツ中心に大幅な伸び。製造業、サービス業ともに改善。
**独3月消費者物価指数上昇率は前年同月比2.0%
VATの一時的減税失効や最低賃金引き上げ、構成品目変更などが寄与。
**トルコ中銀カブジュオール総裁「引き締め策を維持」
リラ売りを懸念、就任前の自説を180度転換。
**IMFが成長率見通し上方修正へ
ゲオルギエワ専務理事が表明。一方で金融情勢を巡る不確実性に言及。
**スエズ運河再開で通航を倍増
足止めコンテナ船などが次々に通過、正常化急ぐ。1日16億ドルの損失責
任の行方に注目。
**WHO調査報告書「研究所流出の可能性は極めて低い」
米国は調査の中立性に疑問提示。真相は依然藪の中。
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最近のボヤキ コスト・プッシュ
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米国では長期金利が再び1.70%台に乗せ、4月以降の一段高を狙うような動
きを見せている。既に述べたように、四半期末のアセットアロケーションに拠
る大型の債券購入が一服したと見られ、買い材料が消えたことも利回り上昇要
因ではないかと思われる。バイデン大統領が発表予定の3-4兆ドルのインフラ
投資計画やIMFに拠る経済見通し上方修正など、金利上昇の材料は幾らでもあ
る。機関投資家は既に身構えているが、問題は株式市場で暴れ回る個人投機家
の視野にインフレなど全く入っていないことだ。
昨年来、無料プラットフォームを通じた個人投機家の存在感は急上昇し、全
体の市場ムードを牽引したり個別株の乱高下を誘ってきた。今回のアルケゴス
の損失にも、間接的に一役買っているかもしれない。1月に続いて3月以降にも
現金給付を手に入れた中間層は、富裕層だけが儲かる現代の市場経済の仕組み
にチャレンジして、一獲千金の夢を見ている最中だ。彼等の目に映るのは米国
経済の復活と政策支援に拠る株価上昇である。そこにインフレ懸念という意識
は恐らく無いだろう。ただそれは米国に限った話ではない。
いま物価を懸念しているのは米系機関投資家だが、米国では企業もコスト上
昇という現実に直面している。アルミ、銅、プラスチック、鉄鉱などの素材価
格は急上昇しており、仕入れ費や人件費も上昇に転じているようだ。原油も60
ドル台での根固めの過程にあるように見える。市場では繰延需要の「ディマン
ド・プル」が注目を集めているが、実体経済では既に「コスト・プッシュ」が
始まっているのだろう。スエズの座礁問題が企業のサプライチェーン見直しを
加速すれば、当局も「インフレは来ない」などと高をくくっては居られないか
もしれない。リスク管理は「インフレは来るかもしれない」型の方が適切であ
ることは論を俟たない。
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