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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2022.07.29
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比99円73銭高
米国株高の流れを引き継ぐも28,000円台では利食い売り。海外市場でドル
円は134円台に。
**日米両政府が次世代半導体量産へ共同研究開始
日本に研究開発拠点新設、試験的製造ライン設置。2025年にも国内で量産
態勢整備へ。
**国交省が新幹線に貨物専用車両導入検討へ
トラック運転手不足対応や脱炭素化加速への狙い。
**三菱商事が全社員対象にDX研修
経営陣から海外派遣まで約5600人が対象。希望者には専門分析技術研修
も。DX人材を内製化、デジタル事業の提案力を底上げへ。
**トヨタ1-6月期グループ世界販売台数は前年同期比6%減
513万台と2年ぶりに前年割れ。VWを上回り上半期3年連続首位はキープ。
アジアでの販売好調。
**JR東日本はローカル線66区間で赤字
2019年度営業実績。輸送密度2000人未満の35路線66区間で全区間赤字。
自治体と協議へ。
<海外モニター>
**米ダウは前日比332.04ドル高
第2四半期マイナス成長で金利低下思惑、続伸。長期金利は2.68%へ低下、
2年・10年のマイナス格差は19BPへ縮小。
**米4-6月期実質GDP成長率は前期比年率マイナス0.9%
1-3月期に続くマイナス成長。住宅投資や在庫投資の減少が影響。個人消
費は1.0%増。
**米新規失業保険申請件数は前週比5000件減
256,000件と市場予想を上回る。着実に切り上がり。
**米中首脳が4か月ぶり電話会談
2時間20分掛けて台湾情勢など協議。依然平行線。
**ユーロ圏7月景況感指数は前月比4.5ポイント低下
99と市場予想を大幅に下回る。ガス欠で低迷感鮮明に。
**独7月消費者物価指数は前年同月比8.5%上昇
減速予想外れ、インフレ加速。
**ドイツで原発停止見直し論
地政学の変貌がエネルギー政策を直撃。ロシアに追い詰められたドイツ。
**ヘッジファンド1-6月運用収益はマイナス5.6%
HFR調査、債券・株の同時安で上半期として過去最低に。
**アマゾン4-6月期は2期連続赤字
売上高は前年同期比7%増、最終損益は20億2800万ドル赤字。EVメーカー株
式評価損計上で2四半期連続赤字に。
**アップル4-6月期は7四半期ぶり減益
売上高は前年同期比2%増、純利益が11%減。iPhoneは販売増キープ。
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現代金融の遠近法 在庫投資減でマイナス成長
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FRBが75BP利上げした翌日に米国4-6月期のマイナス成長が発表されるという
チグハグな展開となっているが、来年の利下げを期待する市場にとっては好材
料が追加された格好となり、2年債利回りは2.8%台まで低下、主要株価指数は
揃って1%程度の続伸となった。2期連続のマイナス成長で「テクニカル・リセ
ッション」が意識され、実質的には景気後退には程遠いが、何でも「2023年利
下げ」の材料にしてしまう市場の力学の下で、ドル円もスルスルと134円20銭
台まで低下した。
実際のGDPの押し下げ要因を探ってみれば、在庫投資の寄与度がマイナス2.0
%と大きく足を引っ張っており、次いで住宅投資や政府支出もマイナス要素と
なっている。企業の設備投資も僅かに減少した。一方個人消費と純輸出はプラ
スを維持しており、全体像から言えば昨年の在庫急増の反動でマイナス成長に
陥った、という印象である。サプライチェーンの混乱で、所謂「ブルウィップ
効果」が小売業などに生じたことが最大の要因だろう。確かに引き締めに拠る
住宅市況悪化、個人消費増の鈍化という面もあるが、まだその影響は軽微であ
るように思われる。
一方で物価面では4-6月期のコアPCEは前年同期比4.4%上昇と鈍化しており、
この傾向は今後も続くと思われる。FRBはCPIよりもPCEを重視しているのは周
知の通りであるが、生活面でいえば現時点ではコアより総合指数の方が重要
であろう。総合指数は同7.1%上昇と前期から横ばいである。インフレ率に関
してはやはり粘着性を考慮しておくべきとの考えは変わらない。このGDPで利
上げペースが鈍化するとの見方もあるが、先日のパウエル議長の発言からは
その可能性を読み取ることは出来ない。FF金利が市場の想定以上に引き上げ
られるリスクは全く消えていないように思われる。GDPも下半期は1%前後の
成長に戻るのではないか。
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