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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2022.08.31
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比316円62銭高
自律反発狙い。戻り待ちも。
**HISと地元企業5社がハウステンボス売却
HISは全株を667億円で香港のPAGに売却、総額は約1000億円。
**東ガスと九電がサハリン2と契約継続
新運営会社と契約。東ガスの調達量や価格などは従来通り。
**ダイキンが広東省で空調機器新工場建設
投資額は約約350億円、2024年10月に稼働予定。複数拠点で住宅向け空
調機器生産へ。
**ANAの冬期北米路線はコロナ前比9割運航へ
8月は同80%まで回復。欧州も検討中。
**トヨタ7月世界販売台数は前年同月比7%減
11か月連続前年割れ。部品供給不足が押し下げ。
**日産がマーチ国内販売終了
8月末にタイでの生産終了、40年の歴史に幕。
**不二家が10月から値上げ
ネクターなど11品目を7-11%値上げ。
**7月東京都中古マンション価格は前月比4万円低下
東京カンティ調査で6302万円と2020年6月以来の値上がりストップ。23
区は前月比6万円上昇、多摩地区の一部で値下がり。
**7月PC国内出荷台数は前年同月比6.1%減
巣ごもり需要反動で16か月連続前年割れ。モバイルノートが25.4%減と
不調。
<海外モニター>
**米ダウは前日比308.12ドル安
引き締め懸念でナスダックは4%超下落、S&P500は4000割れ。長期金利
3.12%へ上昇、2年・10年のマイナス格差は34BPへ拡大。
**米7月非農業部門求人件数は前月比199,000件増
1123万9000件と4か月ぶり増加。過熱続く米雇用市場。引き締め出遅れ
鮮明に。
**米8月CB消費者信頼感指数は前月比7.9ポイント上昇
103.2と4か月ぶり上昇、市場予想を大幅に上回る。物価上昇ペース鈍化
で消費者心理向上。
**中国共産党大会は10月16日開催へ
北戴河会議でほぼ人事合意との観測。
**中国の複数大都市がコロナ規制強化
深?や大連、成都などで封鎖対象拡大。市場に再び打撃の惧れ。
**ユーロ圏8月景況感指数は前月比1.4ポイント低下
97.6と1年7か月ぶりの低水準。供給制約・物価上昇で低迷感鮮明に。
**独8月消費者物価指数速報値は前年同月比8.8%上昇
7月から伸びが0.3ポイント加速、約50ぶりの高水準に。
**ユーロ圏国債金利が急上昇
大幅利上げ観測で独長期金利は11BP上昇し1.50%台に。仏伊もそれぞ
れ11BP上昇。
**WTI期近物が大幅反落
欧米の景気悪化懸念で5.5%下落、91ドル台に。
**ガスプロムが仏向けガス供給削減
エンジーに削減通告。契約適用に関する意見の相違。
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現代金融の遠近法 タックスマンには勝てない
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米国では求人数が再び増加に転じ、雇用市場の過熱感が一向に改善せず賃金
インフレ定着の印象が強まっている。インフレは増税の一種だという言い方が
ある。企業に拠るコスト転嫁は消費税増税と同じように消費者の懐を痛めるか
らだ。日本でも春以降はその「増税感」が顕著になってきた。10月以降は消費
財からサービスまで幅広く「増税」が行われる予定である。政府のガソリン補
助や小麦価格凍結といった小手先の「減税」では到底相殺しきれない規模の負
担増になるだろう。昨日述べたように、消費者物価指数は2-3%程度の上昇で
あっても生活実感は10%程度の「増税感」になるのではないだろうか。
その昔、ビートルズに「タックスマン」という楽曲があった。ジョージ・ハ
リソンが当時の英国の増税に不満を抱いて書いた珍しい政治メッセージ曲であ
る。その歌詞の中に「貴方が車を運転するなら道路に増税を、座るなら椅子に
増税を、寒いなら熱源に増税を、散歩するなら足に増税を」といったフレーズ
があった。レコードの売上に課税されることによほどご立腹だったようだが、
現在の世界的インフレの下では、同じように腹を立てている人は少なくないだ
ろう。その処方箋が「金利高に拠る更なる増税と景気後退」であれば、なおさ
らである。
先週はパウエル議長の発言が世界の耳目を集めた。評価する声もあれば失望
する向きもある。今後は天然ガスという「冬の厳しい増税」が待ち構える欧州
の金融政策の指揮を採るECBにも関心が集まるだろう。スタグフレーション覚
悟の大幅利上げにラガルド総裁が踏み切れるかどうか、見物である。日本でも
新総裁人事を睨みながらの微小な軌道修正のタネが生まれないとも限らない。
リスク資産には逆張り機会浮上との声もあるが、筆者は冬眠体制支持派である。
過去の経験から言っても、粘着性インフレというタフな「タックスマン」とま
ともに勝負して勝てる気はしない。
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