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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2023.03.31
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比100円85銭安
配当落ちで反落。ハイテク買いが下支え。
**東証がPBR1倍割れ1800社に改善策開示要請
個別企業だけの問題なのか。
**4月予定の値上げ品目は4892品目
帝国データ調査。年初累計では14,000品目超に。
**公取委が電力各社に総計1010億円の課徴金
独禁法違反の中国電、中部電、中部電力ミライズ、九電に過去最高の納付命令。
**新東名高速の一部に自動運転車用レーン設置へ
夜のトラックで「レベル4」実用化を想定。省人化技術活用。
**トヨタ2月世界販売台数は前年同月比10.3%増
773,271台と3か月ぶり増加、2月として過去最高を記録。半導体不足で新車納車
遅延は解消せず。
**ホンダが自転車電動アシストのシステム開発
スマホ利用の「スマチャリ」。従来の電動アシスト自転車より2-3割安価に。
**ANAとJALが伊藤忠から再生燃料を初調達
伊藤忠がフィンランドのネステからSAの原液輸入しジェット燃料と混合。
**LINE銀行は準備会社も清算へ
みずほと共同事業断念を正式発表。
**2月都心6区中古マンション平均価格は前月比0.7%上昇
東京カンティ調査で73万円高の1億38万円。3か月ぶり1億円台で最高値更新。
<海外モニター>
**米ダウは前日比141.43ドル高
ハイテク堅調で続伸、PCE発表前に上値は限定的。金利は3.56%へ低下、2年・10年
マイナス格差は55BPへ拡大。
**米NY大陪審がトランプ前大統領を起訴
米主要メディア報道。初の大統領経験者起訴、次期出馬に大打撃。
**米10-12月期GDP成長率確定値は2.6%
0.1ポイント下振れ。企業利益が2020年第4四半期以来の大幅マイナスに。
**米新規失業保険申請件数は前週比7000件増
198,00件と3週間ぶりに増加た。それでもまだ低水準。
**独3月消費者物価指数は前年同月比7.8%上昇
伸び率は大幅鈍化、市場予想は上回る。資源高は一服するも食品・サービスの価格
は高騰。スペインも総合指数は3.1%、コア指数は7.5%と伸びに大幅な落差。
**ユーロ圏3月景況感指数は前月比0.3ポイント低下
99.3と予想を下回る。製造業が大幅に悪化。
**メキシコ中銀が25BP利上げ
政策金利を11.25%に引き上げ。インフレ率低下で利上げ幅縮小。
**ディズニーがマーベル会長を解雇
アクティビストに肩入れ、CEOらと確執。
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現代金融の遠近法 「2%の物価目標」再考
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昨年来の欧米諸国における「インフレ抑制」は今年は「コア・インフレ抑制」への切り替え
が進行中である。米国では総合指数上昇率の鈍化が続く一方でコア指数では加速してお
り、パウエル議長もサービス価格に重点を置いて「住宅を除くコア」を意識した発言が増えて
いるが、ユーロ圏でもその構図は同じである。昨日発表されたドイツとスペインの消費者物価
指数は、それぞれ資源安を背景に総合指数は明確に鈍化しているが、コア指数の伸びは一
段と上向いている。特にスペインの落差は激しい。
コロナ禍とウクライナ戦争で世界的にインフレ率上昇が顕著になり、コロナ禍の収束過程
ではインフレの二重構造が浮き彫りになってきた。金融政策は、欧米どちらもコアインフレの鎮
静化を最優先せざるを得ず、市場期待とは裏腹にまだ政策金利は上昇余地があるとともに
高止まりするシナリオは簡単には崩れないように思われる。但し「2%の物価目標」を追い掛け
続ける事の正当性は薄れつつあるようにも思われる。そうした厳しい目標は必要以上に景気
を減退させ、またどこかで金融事故を発生させるリスクを高めてしまうからだ。手綱さばきは想
像以上に難しい。
そもそも米地銀の金融事故やクレディスイスの経営難は、超低金利の長期化が生んだリ
スクテイクの失敗であるが、もう一歩踏み込んで、超低金利の長期化を生んだのは「2%の物
価目標」であった、と考えても良いように思われる。なかなか目標に達しないことで緩和が過
剰になり、民間のリスク感覚麻痺を生んで金融不安の種がばら撒かれた、という仮説もあな
がち間違いではないだろう。過剰緩和の土壌で生まれた事故の種が急激な引き締めで「開
花」してしまったのだ。それは緩和時期に指摘されていたリスクでもある。たまたま米地銀での
「開花宣言」となったが、世界中にそうした種の成長が進んでいるような気がして、あまり愉快
ではない。思えば昨秋の英国市場パニックもその一つであった。硬直的で視野狭窄に陥った
インタゲの欠陥は、もっと冷徹に分析されて良いのではないだろうか。
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