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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2023.08.31
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比106円49銭高
先物買いが継続、戻り待ち売りとの攻防で上げ幅縮小。
**田村日銀委員「2%目標実現が明確に視界に」
北海道で講演。不確実性も残る現状では緩和継続が適切、との判断も。
**ガソリン価格が最高値更新
全国平均は前週比1.9円高のリッター185.6円。円安・補助金縮小で15週連続上
昇。岸田首相は「補助拡大で10月には175円台」と表明。
**金融庁が損保ジャパンの責任追及へ
ビッグモーター取引再開時に不正の可能性を認識。
**SBI証券と楽天証券が日本株売買手数料ゼロに
国内初の無料、9月から。米国流ネット売買無料拡大の可能性も。
**グーグルが日本語でも「生成AI検索」導入
30日から試験的にサービス開始。希望する利用者の閲覧ソフトやアプリに機能提供。
**KDDIとスペースXが衛星・スマホ直接通信サービス開始へ
スターリンクをauスマホで利用、2024年から。
**西武池袋店は本日全館休業
セブン&アイが西武・そごう売却を本日決定、債権900億円放棄へ。約5000人の雇用
を守る姿勢見せるも労組はスト決行。
**トヨタ7月世界生産台数は前年同月比15%増
809,400台と7か月連続増。7月としては8年ぶり過去最高更新。中国では生産・販
売ともに前年割れ。2023年世界生産計画は約1020万台に。
**北陸新幹線の金沢・敦賀は3月16日開業へ
JR西日本・東日本が発表。東京・敦賀間を最速3時間8分で。
<海外モニター>
**米ダウは前日比37.57ドル高
金利上昇懸念緩和で小幅続伸。長期金利は4.11%へ低下、2年・10年マイナス格差
は76BPで横ばい。
**米8月ADP民間就業者数は前月比177,000人増
予想を下回り雇用逼迫緩和を示唆。教育・医療、物流は堅調、娯楽は鈍化。賃金は
前年同月比5.9%増。
**米8月中古住宅販売成約指数は前月比0.9%上昇
77.6と予想外に2か月連続のプラス。
**米4-6月期実質GDP改定値は前期比年率2.1%増
設備投資下振れで0.3ポイント下方修正。個人消費は1.7%増と0.1ポイント上振れ。
**中国が「一帯一路」首脳会議開催へ
ロシアなど関係国に通知。10月17日に北京市内で開催予定。
**独8月消費者物価指数は前年同月比6.4%上昇
予想ほど低下せず。スペインでは同2.4%と2か月連続の加速。
**独政権が中小企業減税など新経済対策を閣議決定
320億ユーロ規模の税負担軽減で環境投資・研究開発を支援。
**2023年スマホ世界出荷台数は前年比4.7%減見通し
IDCが11億5000万台と下方修正、過去10年間で最低に。
**碧桂園1-6月期最終損益は約1兆円規模に
489億元と過去最大の赤字計上。負債総額は1兆3642億元。
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現代金融の遠近法 金価値の再考
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国内での金価格がグラム10,000円台に乗せたことが話題になっている。筆者は金には
昔から強い関心があり、金融史を学び始めた一つのきっかけが金に潜む魅力を理解したい
という願望であった。金は制度的には「廃貨」されたことになっているが、富の保存手段とし
ては何千年もの歴史を持っており、その辺の信用通貨とは出来が違うのである。大昔の話
だが、銀行に入って2年目のボーナスではクルーガーランド金貨を買ったこともある。本格的に
金投資を始めたのは日銀が量的緩和を始めた時期であった。当時はグラム2500円くらい
であったと記憶している。ニクソン・ショックのころはたしか700円台であった。
金には利息が無いのでゼロ金利時代から有金利時代へシフトする過程では魅力が急減
すると言われているが、市場では2000ドル台に接近する動きも見られている。国内では円安
で弾みが付いているが、ドルベースでも結構しぶとい値動きをとなっているのが興味深い。金は
誰の債務でもなく簡単には「増量」出来ないという点も長所と言われてきた。特に今後各国
の財政赤字問題に焦点が当たり始めれば、金選好を強める投資家が増えるかもしれない。
また、ドルに拠る金融制裁を振りかざす米国に辟易している新興国が「BRICS拡大」を通じて
金準備の増強を協調して図る可能性もあるかもしれない。勿論、金は急落するリスクも抱えて
いることは言うまでもない。
ドル覇権が急低下するという説には乗らないが、決済の利用比率や準備に占める割合が
徐々に低下してくのは止められないだろう。金が再び主役になるという話ではない。国際金融
システムも史的変遷過程にある一つの体系に過ぎない。金価値がドル信認低下と比例してい
ることは、ニクソン・ショック以降の半世紀にわたって実証されてきた。客観的価値の裏付けのな
い金はいつか暴落するとも言われてきたが、歴史を振り返れば、金に絶対的価値を見出す人が
少なくないことも明白だろう。信用通貨は確かに便利だが、意図的に操作され、有事には脆く、
下落が始まると止まらないこともある。ドルや米国債は安全資産と言われるが、それは現代的
な幻想に過ぎない可能性を、筆者が学んだ金融史は示唆しているように思われる。
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