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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2024.05.31
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比502円74銭安
米国株安に国内金利不安で一時900円超下落。先物買戻しで下げ幅は縮小。長期金利
は1.10%へ上昇。
**経産省がラピダス向け融資に政府保証検討
最先端半導体量産に向け5兆円規模の融資を支援。法案審議を目指す。
**来春からiPhoneにマイナカード搭載へ
グーグルのアンドロイド端末に続く。50%超のシェアで普及加速へ。
**タクシー以外のライドシェアは議論継続へ
国交省の意向反映、全面解禁は当面見送り。
**野村不動産とJR東日本が芝浦で複合開発
「ブルーフロント芝浦」に2棟の高層ビル。オフィスや高級ホテル、商業施設などで
構成。
**豊田自動織機「希少金属使わず水素製造」
ニッケル系合金材で電極の新技術開発。水素製造装置コストを2割削減。
**オリックスが国内最大規模の蓄電所建設へ
米原市に。一般家庭約4万8千世帯の1日分の電気を蓄積。
**S&Pが楽天の格付け見通し引き上げ
BB見通しをネガティブから安定的へ。携帯赤字縮小、設備投資削減、社債償還資金
手当てなどを評価。
**日産が米国販売旧型モデルで運転禁止警告へ
エアバッグ問題で約8万4000台の所有者を対象にリコールへ。
**トヨタ4月世界生産は前年同月比4%減
世界販売は微減でともに3か月連続前年割れ。新型プリウス生産停止が響く。
**ふくおかFGが「みんなの銀行」撤退検討
デジタル銀行赤字体質から脱却できず。今年度内にも判断。
**東京・大阪のマンション価格上昇率が世界首位に
不動研の4月「国際不動産価格賃料指数」で昨年10月比それぞれ1.5%上昇。国際的な
割安感と円安を受けて海外マネー流入、国内富裕層も参戦。
**7月請求から電気・都市ガス料金が大幅アップ
政府の補助金終了で前者が値上げ方針。
<海外モニター>
**米ダウは前日比330.06ドル安
セールスフォース急落でムード悪化、続落。長期金利は4.55%へ低下、2年・10年マイ
ナス格差は38BPへ拡大。
**米1-3月期実質GDP改定値は前期比年率1.3%増
速報値から0.3ポイント下振れ、予想通り。個人消費が2.5%増から2.0%増に下方修正。
**米4月中古住宅販売成約指数は前月比7.7%低下
72.3と2020年4月以来の低水準。住宅ローン金利上昇が響き全地域で低下。
**米新規失業保険申請件数は前週比3,000件増
219,000件と予想を上回るも依然として労働市場は堅調。
**NY連銀ウィリアムズ総裁「コアPCEは年末までに2.5%近辺に低下」
来年には2%に近づくとの見通し、利下げは急がずとの方針表明。
**トランプ氏に有罪評決
陪審団が34件の罪状全てで有罪と判断、トランプ氏は控訴へ。
**OPECプラスが減産延長へ非公式協議
今年後半に延長する是非を議論、6月2日のオンライン会合で最終合意へ。来年への延長
の可能性も。
**中国がPwCに最大規模の罰金検討
恒大集団の甘い監査巡り懲罰的課金へ。一部業務停止も視野に。
**NZ財務相が4年間の減税策発表
低・中所得世帯を対象に147億NZドル規模で実施。政権の選挙公約実現へ。追加の借り
入れの必要なしと表明。
**BYDがPHV2車種を約220万円から発売
燃費高性能の新技術搭載で2100キロメートル走行。
<地政学モニター>
**イラン政府系メディア「フーシ派にミサイル製造技術提供」
異例の明示的な軍事支援報道。対艦弾道ミサイルで紅海での商船攻撃をサポート。
益々通れぬスエズ運河。
**NATO事務総長「欧米兵器でロシア攻撃容認を」
外相会合の基調講演で発言。バイデン大統領が一部容認との報道も。
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現代金融の遠近法 世界的な金利観修正
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米国の長期金利が上昇し、米国株上昇の勢いが削がれている。同金利は昨日は4.6%台から
4.5%台へとやや低下したが、株価はあまり反応せず、主要指数は続落となった。シカゴのFF
金利先物市場では年内利下げは1回以上との見方が持続しているが、債券市場にはやや諦め
ムードが強まってきたようにも思われる。年初には年内6回利下げとの見方が溢れていたこと
を考えると大きな金利観の変化であるが、株式市場のバリュエーションにはそれが十分反映
されていないようにも思われる。米国株の割高修正という意味ではまだ調整が終わっていな
いのだろう。とはいえ、株価は金利と違って理屈通りに動かないのも事実である。
金利に関して言えば、年初来からの利下げ思惑の修正という意味では欧州も同じであり、
英国では年内1.75%程度の利下げ期待から現在では0.5%程度へ、同様にユーロ圏でも1.75
%の利下げ期待から0.75%程度へと、それぞれ大きく変化している。今後インフレ率が高
止まりするようならまた期待は縮小するかもしれない。総じて言えることは、コロナ禍と
地政学、脱炭素の三要素が様々なルートで物価動向に構造的変化を与えたということだろ
う。それは今年だけでなく来年以降にも引き継がれる問題だ。金利予測は筆者の現役時代
よりも数倍難しくなったように思われる。故に市場がノイズに振り回されるリスクが数倍
高まった、といっても過言ではないかもしれない。
日本では逆に、利下げ予想ではなく利上げ予想が修正を迫られている。年初はせいぜい
年内0.1%程度の利上げとの見方が主流であったが、いまや0.5%くらいまでは有り得る、
との予想に変化してきた。これも大きな金利観修正と言って良い。その背景にあるのは物
価ではなく円安であろう。日銀が発表した4月の基調的インフレ指標は三指標すべて2%を
割り込んでいる。利上げ圧力は為替市場からきているのは明らかだ。その先行き不透明感
から長期金利も目途が付きにくくなった。ドル円が再び160円を突破しても、度重なるイエ
レン財務長官からの苦言を勘案すれば、介入はやりにくい。黒田時代のツケは想像以上に
負担が重そうな気がする。「雪隠詰め」という言葉は今の日銀の為にある、と言えば、品
がないと怒られるだろうか。
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