============================================================
デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2024.12.31
============================================================
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本日のフィナンシャル・モニター
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本年最終号です。来年は1月3日スタート予定です。
<国内モニター>
**日経平均は前週末比386円62銭安
大納会は米国株安で値嵩株に売り、4日ぶり下落。終値では35年ぶりに高値更新
するも40,000円台維持出来ず。
**SBIが旧村上ファンド系からSBI新生銀行全株式買い取り
約500億円で取得、株主はSBIグループと政府系だけに。公的資金返済計画加速へ。
**野村証券は非管理職賃上げを平均7%程度に
2025年度の国内賃金計画、全体では平均3%程度を見込む。
**イオンがパート時給を平均7%引き上げへ
待遇改善で人手確保。消費底上げ狙いも。
**2024年東証上場廃止は94社
2013年の経営統合以降最多、上場企業数は1社減の3842社と初の減少。
<海外モニター>
**米ダウは前週末比418.48ドル安
利食いに押されサンタ・ラリー期待後退。長期金利は4.54%へ低下、2年・10年利回
り格差は29BPへ縮小。
**米11月中古住宅販売成約指数は前月比2.2%上昇
79と4か月連続上昇で2023年2月以来の高水準。住宅ローン低下期待に見切り。
**NY市場は来年1月9日休場に
カーター元米大統領の国葬、功績に敬意。
**中国1-11月対米貿易比率は11.2%に低下
2001年のWTO加盟以降で最低、通年でも最低の見通し。
**中国政府が地方政府に困窮者向け支援強化を指示
春節に向けて救済金の支給や一時手当の増額など経済支援。
**仏ロンバール新経済財務相「財政赤字はGDP比5%よりやや上」
2025年予算案。成長を守るために目標を微調整。今年の6%超からは縮小方針。
<地政学モニター>
**韓国捜査当局が尹大統領の逮捕状請求
弁護士は反発、裁判所判断が焦点に。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
現代金融の遠近法 「インフレ・財政」両睨み
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2024年も本日で終了、世界中で金利、為替、株価が良く動いたが、金やビットコインな
どの上昇も目立った年であった。そして政治では日本も含めて主要国の既存政党が苦戦し、
政権交代した国も少なくなかった。インフレへの対応が遅れたことが主因ではあるが、一
方で現代の世論が「減税や財政支出を歓迎する一方で増税を一切拒絶する」という傾向を
強め、それにポピュリズムが乗っかる構造が定着してしまったことも、一因と言って良い
かもしれない。20世紀にはその矛盾を経済成長が埋めてくれたが、低成長の現代社会では
それも覚束ない。かくして財政赤字と公的債務のマグマは噴火に向って蓄積ペースを一段
と加速することになるだろう。
別に2025年の悲観論を展開しようとも思わないが、インフレだけに目を向けていた局面
から、インフレと財政の両面に目配りする必要がある局面に来たことは自覚しておいて損
はあるまい。米国も「トランプ政権だから」という訳ではなく、社会保障費、防衛費、国
債利子などの増加要因が政権を問わず構造的に赤字拡大ペースを加速させていく。ドイツ
も景気浮揚のために来年には恐らく「デット・ブレーキ」を外さざるを得なくなるだろう。
政局混迷のフランスも、緊縮予算では政治が持たなくなっている。中国もある程度の財政
支出は不可避の情勢だ。来年以降は、各国の財政においても「日本化」が一段と進むこと
になるだろう。借金だらけの世界に、市場は何処まで耐性を持ち得るだろうか。これは永
遠の謎でもある。
暗い話は別として、年末にある忘年会でほろ酔いに任せて「ビックリ予想をやろう」と
いうことになった。石破長期政権化説や日経平均6万円説、某自動車企業破綻説、米国株30
%暴落説などいろいろ話題が出た中で、筆者の思い付きは「トランプとマスクの物別れ」
と「ドル円180円」であったが、皆からそんなのはビックリではない、と揶揄されてしま
った。アルコールの所為か、ビックリというなら「ドル円は100円か200円だ」という声も
あった。忘年会という席に免じて「放談」としてお許し願いたいが、まあ100円という可
能性はもう暫く無いだろう。来年は日銀も0.75%辺りまで利上げするだろうが、もうその
程度は織り込み済みでたいした円買い材料には成らないように思われる。但しドル高の持
続性にも確かに疑問は感じないでもない。金や暗号通貨の動き次第では、財政問題に絡め
て信用通貨を巡る問題が提起されることも無いとは言えないだろう。
本年も駄文・雑文にお付き合い頂き、まことに有難うございました。コメントを頂く機
会も増え、大変感謝しております。来年もよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
皆さまどうぞ良い年をお迎え下さい。
編集人 倉都康行
=====================================================
【MAFS Daily Magazine】
=====================================================
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
デイリー・マネタリー・アフェアーズの所属カテゴリ一覧
Fujisan.co.jpとは?
株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。
雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!
法人サービスはこちら >
-
タイトル1万以上
豊富なラインナップで
書店に並ばない本とも出会える -
試し読み
バックナンバー1冊まるごと試し読み
したり、最新号も試し読みできる -
タダ読み
5,000冊以上の雑誌が
無料で読み放題 -
500円OFF
普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
500円割ギフト券をプレゼント -
事前予約
気になる本は
発売日前から事前予約可能 -
割引や特典付き
定期購読なら
お得に本が読めて
送料無料の雑誌も!
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!