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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2025.03.31
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比679円64銭安
関税懸念で一時900円超下落。配当落ちも下押し要因に。
**金融庁が暗号通貨を金融商品に
金融商品取引法改正で法的に位置づけ。インサイダー取引規制を
新設。
**三井住友海上とあいおい損保合併へ
東京海上日動を抜き売上首位に。同グループでのシェア争い限界。
三井住友は米損保大手WRバークレーに40億ドル出資。
**日産とホンダがタイ工場一時停止
ミャンマー大地震。生産再開、トヨタも稼働継続。
**SBGが全米でAI装備工場集積の産業団地構想
米政権と1兆ドル超の投資計画視野に。なぜ日本でなく米国に。
**スズキ2月世界生産は前年同月比1%減
4か月ぶりマイナス。インドは2月として過去最高、日本が9%減。
**日産の今期販売計画達成は困難に
2月世界販売は前年同月比7.8%減、中国では25%減。
**スカイマークが5年ぶり国際線再参入
神戸空港とアジア圏のチャーター便運航へ。インバウンド取り込み。
**「すき家」が全店で4日間閉店へ
1月みそ汁にネズミ、3月ゴキブリ。論外。
**4月電気・ガス料金は全社で値上がり
補助終了と再エネ賦課金増額で。
**3月都区部消費者物価コア指数は前年同月比2.4%上昇
2か月ぶりに伸び率が拡大。
**2月国内建設受注額は前年同月比2%減
3か月ぶりマイナス。官公庁の受注が13%減、民間受注額は4%増。
<海外モニター>
**米S&P500は前日比112.37ポイント安
関税不安で大幅下落。長期金利は4.26%へ低下、2年・10年利回り
格差は34BPへ縮小。
**米2月PCEコア物価指数は前年同月比2.8%上昇
前月比は0.4%上昇とともに加速。予想を上回る伸び。総合指数の
伸びは前年比2.5%、前月比0.3%。
**米2月個人消費支出は前月比0.4%増
前月の0.3%減から持ち直し。予想は下回る。
**米3月ミシガン大調査確報値でインフレ期待大幅上昇
消費者1年先予想インフレ率は5.0%と速報値から更に0.1ポイント上ブ
レ、5年先も同0.2ポイント上ブレの4.1%に。
**トランプ大統領が露産石油への二次的関税示唆
ゼレンスキー大統領排除示唆のプーチン大統領にご立腹、停戦交渉
停滞に苛立ち。自身は3期目を狙う発言も。
**ベッセント財務長官「対露制裁解除を検討中」
SWIFTネットワークに再接続も選択肢に。
**中国国有大手4行が10兆円の資本増強
政府が特別国債で調達し資本注入。不動産リスク対策。中国建設銀
行、中国銀行、交通銀行、中国郵政貯蓄銀行が計画公表。
**英2月小売売上高は前月比1.0%増
減少予想に反して増加、ホームセンターが好調。
**マスク氏のAI開発企業がXを買収
xAIが450億ドルで全株取得。統合で高度なAIとSNSを一体経営。
**中国カントリー・ガーデン2024年最終損益は約6800億円赤字
信用不安で顧客離れが止まらず、売上高は前期比37%減。...
<地政学モニター>
**中欧通商トップが貿易問題で会談
欧州委員会セフコビッチ委員が王商務相と「公平な競争条件」など
協議。対米意識を共有、経済で接近する欧中。
**プーチン大統領がウクライナ暫定統治案提示
選挙実施と重要協定署名の必要性を主張。
**イスラエル軍がベイルート近郊空爆
ヒズボラとの停戦後初のレバノン首都攻撃。
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現代金融の遠近法 米国のスタグフレーション
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米国ではトランプ関税の余波で景気失速感が高まってきたのと同時にイン
フレ高止まりも明白になって、経済は袋小路に陥ろうとしている。3月のPCEコ
ア物価指数は前年比、前月比ともに加速して、相互関税や自動車関税などの
発動前に、既に物価上昇の波が押し寄せてきたことを示している。コア指数が
年率3%台に乗せるのは時間の問題のように思われ、FOMCの物価見通しが依
然として甘い可能性を暗示している。SF連銀デリー総裁はそれでも年内2回利
下げが適切と述べているが、そうした見方は徐々に後退する可能性もあろう。
ミシガン大の調査でも家計のインフレ予想は急上昇しているが、FRBのハト派
は家計の心理などあてにならない、と思っているフシがある。確かに市場のブレ
ーク・イーブン・レートは5年で2.6%、10年で2.3%近辺で落ち着いている。但し
どちらが正しいのか断定することは難しい。市場は景気失速を過大に重視して
名目金利を押し下げている可能性もある。いずれにせよ、物価目標における「ラ
スト・ワンマイル」において、昨年来ペースが息切れしてしまったことは明らかだ。
米国の足許のインフレ期待は上振れリスクを含んだ3%前後、と見るのが正しい
ように思われる。
そのインフレ感に基づいて米国の潜在成長率を1.5%程度と見るならば、中立
金利は4.5%であって、現行の政策金利はほぼ中立的と見ることも出来よう。利
下げの余地などない、というのが筆者の変わらぬ金利観である。景気が悪くな
れば利下げするのが当然だというのは、スタグフレーションの惨事を知らない
世代の幻想であろう。スタグフレーションに金融政策は無力である。だからこそ
最悪の事態を避けるのが中銀の責務であった筈だが、昨年FRBは勇み足的に
利下げを加速してしまった。タカ派の筆者にはどうにも解せない判断であった
が、結局的にトランプ氏勝利とともに、米国経済は拙いシナリオへの道へ迷い
込もうとしているように見える。
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【MAFS Daily Magazine】
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