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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2025.10.31
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**日経平均は前日比17円96銭高
日銀利上げ見送りや米中緊張緩和観測で2日連続の最高値更新。ド
ル円は153円台後半へ上昇。
**日銀は政策金利据え置き
0.50%で現状維持。前回同様に2委員が反対。インフレ経済への後
手鮮明に。
**植田総裁「もう少しデータ見たい」
毎回同じ発言の繰り返し。高市政権下での慎重姿勢と見方も。
**日銀が2025年度成長見通しを0.7%に引き上げ
展望リポート公表。7月時点から0.1ポイント上方修正。3年間の消
費者物価コア指数上昇率は0.7%、1.8%、2.0%と据え置き。
**2024年度法人申告所得額が前年度比4.1%増)
国税庁発表、102兆3381億円と初の100兆円越え、申告税額は7.6%増
の18兆7139億円とバブル期越え。
**大和ハウスが住友電設買収
約3000億円でTOB実施、住友電工は全株売却へ。
**川崎重工がNY地下鉄から車両15億ドル受注
米国内で新型車両製造、2028-30年に納入へ。
**第一三共が次世代薬開発へ国内に最新研究施設新設
投資額は約900億円で2027年12月完成予定。高市政権のバイオ創薬国
内振興に対応。
**日立がAIで送配電設備保守メンテナンス
2030年までに10億ドル超投資。グローバルで5000人超を育成へ。
**住友電工が住友理工を完全子会社化へ
自動車用防振ゴム・ホース製造。TOBなどで全株取得。
**京セラが日本航空電子工業と資本業務提携
NEが保有株を取得、約600億円規模に。設計ノウハウを生かして共
同開発へ。
**栗田工業が納期30%縮小の水処理施設開発
先端半導体など電子産業向け。技術開発・販売の新会社も立ち上げ。
**日産の通期営業損益は2750億円赤字見通し
5年ぶりの赤字予想。関税と半導体供給懸念、売上も下方修正。
**アイリスオーヤマが清掃ロボット開発
法人向け「JILBY」を来年発売、労働力不足解消目指す。
<海外モニター>
**米S&P500は前日比61.87ポイント安
AI過剰投資に警戒感。長期金利は4.10%へ上昇、2年・10年利回り格差は
49BPへ拡大。金は続伸。
**トランプ大統領「対中麻薬関税10%削減」
米中首脳会議後に表明、中国はレアアース規制1年延期、大豆も購入再開
へ。合意というよりも休戦延長。
**EBが3会合連続で金利据え置き
予想通り政策金利を2.0%で現状維持。利下げ局面終了の気配。
**ユーロ圏7-9月期実質GDPは前期比0.2%増
年率換算0.9%増と前期を上回る。ドイツ、イタリアはゼロ成長。フランス
が0.5%増、スペインが0.6%増と牽引。
**独10月消費者物価指数は前年同月比2.3%上昇
前月から0.1ポイント減速。インフレは鈍化傾向。
**ECBが2029年にもデジタルユーロ発行へ
主要中銀で初。EU)の法整備を前提に2027年から試験運用開始。
**メキシコ7-9月期実質GDは前四半期比0.3%減
3四半期ぶりマイナス。関税の影響で製造業など第2次産業が1.5%減。
**オープンAIがIPO準備へ
企業価値評価額を1兆ドルと試算。2026年にも申請の可能性。
**メタ株が一時14%下落
設備投資額上場修正で過剰投資懸念。300億ドルの社債発行で債務増への
警戒感も。
**アマゾンとアップルの7-9月期は増収増益
予想を上回る業績。アマゾンはクラウド、アップルはiPhone17がそれぞ
れ好調。
**ブラックロック融資先に売掛金不正疑惑
疑惑の米通信企業2社は既に破産、組成のパリバも損失計上か。
<地政学モニター>
**オランダ総選挙で極右がトップ陥落へ
反移民で自由党躍進するも政治混乱招く。中道左派の民主党が最
多議席を獲得。
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現代金融の遠近法 ECBと日銀の「据え置き」違い
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FRB、日銀、ECBと今週の中銀ウィークは「予想通り」となり、米国は利下
げ、日本とユーロ圏は金利据え置きとなった。ECBの判断はインフレ再燃を
懸念する妥当な判断であったと思われるが、日本の現状維持は想定されたと
はいえ、インフレ進行中の国の政策判断としては落第点もいいところだろう。
植田総裁の説明は、昭和流にいえばまるで「壊れたレコード」で、説得力の
ない利上げ先送りに円は売り込まれ、ドル円は154円台、ユーロ円は178円台
まで戻っている。新政権への政治的配慮は見え見えだ。
日銀は12月には利上げするとの見方が依然として強いものの、それまでに
「新たなデータ」と「永田町のムード」そして「米国株市況」という三変数
に異変が生じれば、来年へのズレ込みの可能性も否定できない。日本経済の
基調が急変することは無さそうだが、継ぎ接ぎ連立政権の操縦には不安要素
がお菊、米国株もAI祭りの終焉g近付いてきたような雰囲気もあり、年末に
向けて大幅な調整が入るリスクは上昇中と見ている。オラクルのCDSプレミア
ム急上昇に続く昨日のメタの急落は過剰投資警戒シグナルの第一報と思われ、
マイクロソフトの下落も設備投資増額への懸念が表面化した感もある。
米国経済には、AIバブル懸念のほかにもプライべート・クレジットにおけ
る与信管理の甘さという欠陥がある。ゴキブリはぞろぞろと見つかり始めた。
昨日も米通信企業の不正で融資先と思しきパリバやブラックロックが損失に
直面していると報じられている。在庫や売掛金を二重担保にする手法が横行
しているのは確実であり、これが局部的な不正に止まれば良いが、どの程度
広まっているのかを把握することは現時点では難しい。ファンドなどノンバ
ンクと銀行とは強固に接着しており、好調な経済基調に水を差す可能性も無
いとはいえなくなってきた。時間が経過するほど米国の経済・市場の不透明
さは増すだろう。日銀も、待てば海路の日よりあり、という訳にはいかない
かもしれない。
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